【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ?   作:夜叉猫

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初めまして皆様。
夜叉猫と申します。

初めて転生モノを書かせていただきますので、至らぬ点があるかもしれませんが、どうかお楽しみ下さいませ。


《YES!ウサギが呼びました》
~プロローグ~


前後左右真っ白な空間。

 

目が醒めると俺はそこにいた。

「……あれ?何処ここ……?」

その白い世界には俺以外見当たらない。

なんで俺はこんな所にいるんだっけ?

「……こんな時こそ冷静にならないと……」

俺は目を瞑り予想できる最多の仮説をたてる。

 

――ひとつ。

コレは俺の夢で別に不思議なことではない。

一番あり得る現実的な考えだ。

 

――ひとつ。

コレは現実世界で、俺は拉致・監禁された。

これも無いことは無い考えだが、俺を拉致したとしても犯人にメリットがない。

俺は唯の高校生なのだから。

 

――ひとつ。

コレはあまりに飛躍し過ぎているのだが……

俺は既に死んでおり、ここは天国もしくは地獄である。

 

――ひとつ。

超常現象よりあり得ないが……

二次創作でよくある【神様転生】のための場所。

俺はなかなか好きだったモノだ。

 

「……やっぱりコレは夢なのかなぁ……」

さっきたてた仮説なら夢以外あり得ないし……

 

俺が唸りながら考えていると、ふと背後から何かを叩きつけたような音が聞こえた。

「ん??」

背後を振り返って見ると……

 

 

――土下座をした幼い少女がいた。

 

「……えっ?……えっ??」

俺はあまりのことに眼を擦り二度見をしてしまった。

声を掛けようと立ち上がると

 

「申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁあっっっっ!!!!!」

 

声の爆弾が破裂した。

……わぁ~……空間がビリビリ震えてるよ~……

俺の耳が死んじゃうね~(遠い目

 

「え、えっと……とりあえず話を聞かせてくれないかな?」

耳のことは置いといて、今は情報が必要だ……

……それにこの娘も不思議だし

――何も無い所から現れたんだから。

 

「は、はい……すみません……」

少女は頭をあげて、申し訳なさそうな顔をした。

 

「ひとまず……此処は何処なの?」

その質問をすると少女は泣きそうな顔をし、ゆっくりと話を始めた。

 

「……此処は【神の間】……」

 

「【神の間】?ナニソレ?」

 

「【神の間】とは、その名の通り神によって創られた空間のことを指します……」

 

「神によって創られた……じゃあキミは……」

 

「……はい。私は神と呼ばれる存在です……」

――所詮は名ばかりですが……

少女は泣きそうになりながらも笑った。

 

「……【神の間】に人間が入る条件は?」

俺は既に予想がついていたのだが、聞かずにはいれなかった。

――どうか間違いであって欲しい。

 

「……人間が【神の間】に入る条件はその者の【死】。……魂となった存在をここに召喚することです……」

 

「じゃあ俺は……」

その後は続けない。

何故なら……

 

「はいっ……貴方はっ…ウゥ……死んで……ススン……しまい…ましたっ……ウッン」

……少女が……神様が泣きながら伝えようとしてくれたから。

 

「……そっかぁ……」

虚無感が俺を襲う。

突然の自分の【死】。

天を掴むような話だが……一概に嘘だと拒絶することは出来ない。

 

「……ちなみになんで俺は死んだのかな……?」

その問いにビクンと体を震わせた。

 

「そ、それは……」

 

「それは……?」

 

「わ、私の……ミスです……」

少女はせっかく止まった涙を再び目に溜めながらそういった。

 

「キミの……ミス?……どういう意味かな?」

正直この展開を予想していなかった訳ではない。

俺だって【神様転生】系の小説を読んでいたのだから。

しかし、自分が体験するとそんなわけないと思ってしまう。

 

「……人間には、【生命の書】というものが必ずあります。【生命の書】は、我々神が管理し、その人の行いによって中に書かれることが変わるんです……」

 

「まさか……俺の【生命の書】を……?」

 

「……はい」

小さくコクリと頷いた少女。

 

「私が……間違えて【大罪人】の棚に置いてしまったんです……」

「【大罪人】の棚に置かれた【生命の書】には遅かれ早かれ【死】に至る書き込みをされます……」

「……私が気づいた時には手遅れになっていました……」

「許して貰えるとは思っていませ…「良いよ。許してあげる」……っぇえ?!」

少女は涙を溜めた眼を大きく開いて変な声をあげながら驚いた。

……なんか可愛いな……

 

「だから、許してあげるって言ってるの」

 

「な、なんでですかっ?!わ、私が……私が貴方を……殺してしまったのにっ!!!」

少女は身を乗り出して俺に聞いて来る。

 

「……別に君が少しも憎くない訳じゃないよ?」

身を強ばらせる少女。

その姿は拒絶を恐がる小さな子供のようだった。

 

「もし、死ななかったら面白く生きれたかもしれない」

 

「もし、死ななかったら幸せを知れたかもしれない」

 

「もし、死ななかったら楽しみを見つけられたかもしれない」

 

俺が喋る度に少女の雰囲気は暗く重いものとなる。

 

――「でもね……?」

 

少女は俺の顔をじっと見詰める。

 

「死ななかったら、君に会えなかったでしょ?」

事実、俺は彼女に会えて嬉しいと思っている。

「だから許してあげる。俺のこの気持ちに免じてね……」

――だから泣かないで?

俺は少女に明るい笑顔を向けた。

 

「あぅぅ……グスン……あり……がとう……ススン……ございますぅ……っ!」

少女は泣きながらも笑顔を浮かべてくれた。

 

 

……忘れかけてたけどこの娘って神様なんだよね……?

ちょっと凄さっていうか威厳が……(汗)

 

 

閑話休題

 

 

「所で俺ってどうなるの?」

ちなみにだが、俺に親は居なかったから悲しむ人が少なかったのも彼女を許した理由でもある。

 

「そのことですが……実は貴方は死ぬ予定ではなかったので……天国に空きが無いんです……」

――地獄なんてもっての他ですしね。

 

「じゃあ俺はどうすれば良いの?君とイチャイチャと過ごせば良いの?」

俺が冗談めかしく少女に向かって言った。

正直それもありだと感じている。

……断じて俺はロリコンじゃ無いぞっ!!

 

「ふぇっ?!///……た、確かにそれもありですね……///」

「いや!!それが良いですねっ!///」

「彼なら私を優しく包んでくれそうですし……///」

 

……やっぱり彼女は神様じゃないんじゃ無かろうか……

俺は何処か桃色空間にトリップしている少女に勇気を振り絞って声を掛けた。

「お、お~い?神様(涙)ちゃ~ん?」

 

「えへへ~///駄目ですよぅ~///……はっ?!私は何を……!!」

 

あ、帰って来たみたいだ。

 

「お帰り神様(涙)ちゃん」

 

「な、(涙)は余計ですよっ!!」

 

「ごめんごめん……それで神様ちゃん?俺はどうすれば良いの?」

 

「は、はいっ!もし良ければ別の世界に【転生】しませんか?」

少女は元気に明るくそういった。

 

「……まさかの4つ目だよ?!!」

一番あり得ないと思ってたのに?!

 

「???」

少女は可愛く首をコテンと横にかしげていた。

 

「ご、ごめん……ちょっと取り乱したよ……それで、【転生】だけど喜んで受けるよ」

俺はさっき?も言った?けど神様転生系の二次創作小説が大好きだったから自分が出来るなんて感激だ。

 

「本当ですかっ!良かったぁ~……」

(小さな)胸をなでおろしていた少女(幼女)。

 

「……失礼なっ!!私だって成長したらもっとスタイルが良いんですよ!」

ほっぺたを膨らませて私怒ってますという雰囲気を出してくる。

 

「あはは……ごめんごめん。心の中読めるんだね……」

急に神様らしい能力の発見だ。

 

「まったくもぅ……当たり前ですよっ」

それから少女は何処からか一枚の紙を取り出して来た。

「ここにサインをして下さい。貴方のことは私が背負わないといけませんから……。これから貴方は私が護ります」

真剣な表情を浮かべながらも優しい笑みを向けてくれた。

 

「……分かったよ。だけど無理は駄目だよ?」

俺はそういうと、サインを記入する。

すると、その紙は光を放ち始め俺と彼女に半分づつ入って来た。

 

「これで契約終了です……。さて、次は【転生】の話をしましょう♪」

少女は機嫌を良くしながら笑った。

 

「う~ん……俺は何処に転生するのかな?」

 

「転生先は何処でも大丈夫ですよっ!私頑張りますからっ!」

少女はガッツポーズをしながら俺に向けてやる気をアピールしてきた。

 

「そっか~……じゃあ、特権?とか能力はくれるのかな?それによって転生場所変わっちゃうからさ」

理想は死なない位の強さが欲しいよなぁ~

 

「勿論ですよっ♪私こうみえてかなり偉いんですよ!能力のひとつやふたつパパッとあげちゃいますよ!」

 

「じゃあ、能力の制限とかはどれくらいかな?」

いくら偉いといっても限度があるよなぁ~……

……そう思っていた時期が私にもありました。

 

「制限なんてありませんよ?」

キョトンとした顔で当然ですと言われてしまった。

 

「ち、ちなみに俺はいくつ能力を貰えるの?」

 

「そうですね……貴方にならいくつでもあげちゃいます!!……と、言いたいですけど貴方の魂を傷つけたくないので、私が外から与えることの出来るのは10個までですね……」

 

「うんそれ超チートだよね」

その時の俺の顔はひきつっていた。そう思う位の衝撃だった。

だって、無制限の能力の中から10個も選択可能なんだよ?

この神様(涙)ちゃんはどれだけ偉いの……?

 

「えっへん。私偉いんですよ!」

腕を組んで胸を張った少女……うん。偉さが微塵も感じないのは仕方がないよね?

 

「じゃ、じゃあ、俺が転生した場合の基本スペックを教えてくれないかな?」

 

「はいっ♪貴方が転生した場合、身体能力のみで、世界最強を圧倒出来ます。そして、気や魔力、霊力などのものが無くなりません」

少女は良い笑顔でサラッと言ってくれた。

 

「ドチートォォォオ!!!!もう能力要らないんじゃないのか?!」

 

「だ、駄目ですよ!!貴方には無双してもらわないと!!!」

またも少女がサラッと凄いことを言ってくれた。

 

「えっ?!何俺ってそんな最強(バグ)キャラになるの?!」

 

「はいっ♪私からのお詫びですから♪」

 

……もうどうとでもなれ。

この際本当に最強キャラになって無双してやる。

原作ブレイクしてやる。粉々にしてやるぅぅぅう!!

 

閑話休題

 

取り乱した俺だったが、必死の深呼吸(笑)によって冷静になることができた。

 

「それではそろそろ能力を決めましょうか♪」

少女は俺に向けて笑顔を振りまく。

可愛いんだけど……この娘名前何なんだろうなぁ……

 

「分かったよ。ちょっと待っててね?君が後悔するくらいの能力考えて来るから……」

そこから俺は瞑想を始めた。

 

―― 一時間後 ――

 

「決まったよ!!」

とうとう決まった最強能力の発表だ!!

これで彼女も驚く筈だぁぁぁあ!!(目的がずれぎみ)

 

「はいっ♪何ですか?私気になります!」

……神様もネタ使うんだなぁ……

 

「言われた通りこの紙に書き出したぜ!」

俺は手に持っていた紙を渡す。

ちなみにこの紙は少女に貰った。

 

紙に書かれていたのは……

 

【能力を創る能力】

【完全記憶能力】

【存在する世界全ての知識】

【能力無効の完全拒絶】

【自分が作っていた小説の全能力】

 

【あとの5個は任せます(笑)】

 

……いやね?違うんだよ?

だって、無制限なら、能力を創る能力があればもう大丈夫じゃん?

だからこうなりました……はい。

 

「分かりました♪了解です♪」

少女は手に握られた紙を見るとニコリと笑って俺に光る5つの光を差し出した。

「これが、私の創った能力の種です。これを貴方に入れれば貴方に能力が渡されます♪」

 

「……君ってどれだけ凄いの……?」

俺の書いた無茶のある能力をいとも簡単に創り出した少女にまたも驚かされた。

 

「う~ん……私はお祖父様より凄いと言われて、お祖父様の名前を継いだんですけど……あまり凄く無いですよ?」

 

「お祖父さんの名前って何なのかな?」

好奇心の揺さぶられることを聞いては質問しないわけにはいかない。

 

すると、少女はサラッと言った凄いことを。

「【オーディン】です。そして、私は【二代目オーディン】ですよ?」

 

「わぁ……主神オーディンかぁ……そりゃ偉いよなぁ……」

俺は遠い目で少女――オーディンを見た。

 

オーディンは俺に向かって先程の5つの光を渡した。

その光は俺の身体に入ってくる。

暖かい……そして、優しい光だ……

 

「ありがとうオーディン」

自然と御礼の言葉が漏れた。

 

「……!……はい。どういたしまして……」

暖かい笑みが俺に向けられた。

 

 

 

「ちなみに小説の能力ですが、【それぞれの存在は曖昧なモノである】って題名のもので良かったんですよね?」

 

「いやぁぁぁぁぁあ!!題名は出さないで~!!」

オーディンの発言によりライフをゴッソリ削られた俺だった。

 

 

閑話休題

 

 

「さて……そろそろお別れですね……」

少女は悲しそうに呟いた。

此処には俺とオーディンしか居ない。

どれだけ小さくても互いの耳に聞こえる。

 

「……なぁオーディン。やっぱり残りの能力も決めても良いか……?」

 

「?はい。勿論良いですよ?」

オーディンは不思議そうに首をかしげながらも頷いた。

 

「じゃあ………」

俺はゆっくりと息を吸い、自分の心に浮かんだ思いを告げる。

 

――ひとつ。

【不老不死になる能力】

 

――ひとつ。

【身体を変化させる能力】

 

――ひとつ。

【いつでもオーディンに逢える能力】

 

――ひとつ。

【オーディンの誠の名を知る能力】

 

――ひとつ。

【オーディンと付き合う能力】

 

一言一言丁寧にオーディンに伝えた。

するとオーディンは涙を流し始めた。

 

「ど、どうしたんだよ?!」

いきなり泣き出したオーディンに俺は驚き、オロオロしてしまう。

 

「い、いえ……嬉しかったんです……私に……私なんかに関係する能力……願いを3つもしてくれたのが……」

オーディンは涙を拭うと、俺に近づいて来ると

 

――チュッ

 

俺の頬にキスを落とした。

「私からもお願いします。私は貴方が好きです。付き合って下さい」

 

「……あぁ。宜しく頼むよ」

 

俺は小さなオーディンの体を抱き締めた。

 

 

しばらくして、俺とオーディンは今度こそ完全な【転生】の話に戻っていた。

 

「では、転生させますね。希望の場所を教えて下さい」

 

「分かったよ。場所は【問題児たちが異世界から来るそうですよ?】の世界で頼む」

 

頷いたオーディンは一瞬眼を閉じると、再び光を手に出した。

そして、俺にその光を纏わせた。

 

「しばらくお別れです。先程の能力必ず使って下さいね?」

 

「あぁ。勿論だ絶対に使うよ」

 

俺とオーディンはそういうと、また抱き締めあった。

 

「大好きですよ?【夜鶴(よづる)】」

優しい声色で俺に囁いた。

 

「俺も大好きだよ【最高のモノ(オーミ)】」

俺も知ったばかりの名前を呼び囁く。

 

そして、俺は光と同化し――

 

――【神の間】から消え転生した。

 

 

Side オーミ

行ってしまいましたか……。

お祖父様の名を継いでからオーミなんて名乗ったのは初めてですね……。

 

始めは私が殺してしまったから、何を言われるか恐れていたのに……

「今では早く逢いたい程に想ってしまっている……」

世の中不思議なものですね……。

 

さて、私もいつ呼ばれても良いように仕事をしましょう!!

ロキやトールにも手伝って貰わないと!!

私は【神の間】からいつもの場所へと向かって行った。

 

 

 

ちなみに恋人が出来たとお祖父様に言ったら「儂の可愛い孫に手を出したじゃと?!フレイ!トール!!【グングニル】じゃ!!そやつを倒しに行く!!」

なんて言ったからO☆HA☆NA☆SIをしたのは記憶に新しいですね。

あぁ~……早く夜鶴に逢いたいですね……。

 

 




お楽しみいただけたでしょうか?

これから頑張りますので、応援お願い致します。

感想などお待ちしています。
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