【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ? 作:夜叉猫
これからはある程度の長さのモノをちょくちょく更新していきたいと思います!!
この話凄く書きやすいです!
これならどんどん更新できると思いますので、どうぞお楽しみに♪
それでは、本編をどうぞ♪
〜春日部 耀 なんだそうですよ?〜
火竜誕生祭から数日経ったある日のこと。
俺はいつも通り【月光庵】でくつろいでいた。
座敷に座布団を敷き、その上に胡座をかく。ちなみに柱に寄り掛かるようにして座っているのだが、これがなんとも楽でリラックスできる。
「ん〜……最近は平和だなぁ〜」
ペストたちとのギフトゲームから、魔王の襲来や他のコミュニティからの襲撃も無く、【ノーネーム】一同日常を平々凡々と満喫している所だ。
十六夜は様々なギフトゲームを回っているようだが如何せん面白くないようで、一日に一回は俺の所まで来てギフトゲームを挑んで来る。
飛鳥はとんがり帽子の精霊―――【メルン】を連れて街の散策や土壌の更なる向上を目指しているようだ。
耀は三毛猫と遊んだり、俺の所へ来たり、黒ウサギを弄ったり、と遊んでばかりだが楽しんでいるようなので良しとしよう。
黒ウサギは子供たちと共に作物の栽培を頑張っている。
最近はツッコミ過ぎて体力が……と嘆いているのを見たのだが物凄く可哀想になった。
レティシアは既にメイドとしての仕事が板につき、掃除、洗濯、料理など色んなことをできるようになり、子供たちを纏めるいいお姉さんにもなっている。
ジン君はリーダーとしての力を少しづつだがつけていっている。
知識も十六夜と一緒に勉強しているおかげか、かなりついてきているようだ。
「夜鶴〜!」
と、メンバーのことを考えていると外から耀が俺の名を呼ぶ声が聞こえて来た。
俺はその声にはーい、と反応すると足早に玄関へと向かった。
案の定、玄関の戸を開けるとそこには三毛猫を抱えた耀の姿があった。
「おはよう夜……鶴…………」
俺の姿を見た耀はそんな風に語尾をだんだんと弱くしていきながら挨拶をしてくる。
若干頬が赤い気がするのは何故だろうか……。
「うん、おはよう耀に三毛猫。
どうかしたのかい?」
「え、えっと……その……」
耀は返答に困ったかのようにフイッ、と横を向いた。
本当に何事だろうかと気になっていると、三毛猫が口を開いた。
『旦那、その姿はお嬢には刺激が強すぎや』
「ん?その姿?」
三毛猫に言われて自分の姿を確認してみる。
えっと……紺色の生地に白い正方形の模様が入った和服……さして変わらないと思うのだが……。
「あまりいつもと変わらない気がするんだけどな……」
『いやいや、旦那。
アンタ今サラシ外しとるやろ?
しかもいつもより和服を着崩し過ぎや。
それじゃ、旦那の胸板丸見えやで?』
ふむ……確かによく考えれば今日はサラシをしていないね。
でも男の胸板が見えたくらいなら別に大丈夫じゃないだろうか……。
女体化バージョンの俺ならともかく……。
などと、俺が考えているとようやく耀が口を開いた。
「と、とにかく夜鶴はいつも通りの服装にしてくれないかな?」
「ん。耀がそう言うなら分かったよ」
俺は耀にそう言うと、崩していた和服をしっかりと着付けた。念のためだがサラシも巻いてある。
もともと後で巻こうと思っていたので別段面倒臭さは感じない。
全てが終わり最後に確認すると耀に声を掛けた。
「もう大丈夫だよ耀」
「ありがとう夜鶴」
未だに赤い頬の耀だが、それを冷やそうとしてか手でパタパタと扇いでいるのが可愛らしかった。
「ともかく、上がりなよ。
そんなところじゃ疲れるでしょう?」
俺がそう言って家の中に招待すると、耀は首をフルフルと横に振った。
その行動で少し疑問に思った俺は耀の顔を見詰めて、次の言葉を待つ。
「……………」
「……………」
しばらく互いに無言になっていると、突然三毛猫が口を開いた。
『お嬢!何やっとるんや!
早ぅ言わなアカンで!』
「そ、それは分かってるけど……」
どうやら何かワケアリのようなのでしばらく静かに待つことにする。
「で、でもどうしたら良いのか……」
『ちゃんと練習通りにしたら大丈夫や!
自信持ちぃやお嬢!』
「う、うん。ありがとう三毛猫……」
そういった耀は深呼吸をすると先程よりも赤くなった顔をこちらに向けて口を開いた。
「よ、夜鶴!私とで、デートしてっ!」
そう言った耀はまるで湯気でも吹くかというくらいに顔を真っ赤にして俯いた。
俺は耀からの申し出に少し目を見開くと、微笑みながら口を開く。
「うん。俺なんかで良いなら喜んで」
おそらく精一杯の勇気を振り絞ってくれたんだろう。
まぁ、何と言うか……可愛らしい娘だね。
「ほ、本当にッ!?」
耀は俺からの返事を聞くと、ズイッとこちらに身を乗り出してそういった。
「うん。本当だよ。
むしろ、こっちからお願いしたいくらいだよ」
「は、はうぅ……」
その言葉にまた頬を染める耀。
……最近耀の反応が可愛いと思うのだがどうなのだろうか……。
とまぁ、いらない思考は消し去るとして、俺は耀の頭を撫でながら再び口を開いた。
「どうする?今から行くかい?
それとも後日にするかい?」
「い、今からッ!!!」
見事なまでの即答をした耀。
しかし、自分の発言が恥ずかしかったのかまた下を向いてしまった。
「ふふふっ。そうかい。
じゃあ、耀は着替えておいで?
俺は此処で待ってるからさ」
俺がそう言うと耀はこくりと頷いて【ノーネーム】の屋敷に走って行った。
「……デート……か……」
俺はそう呟き、これからのことに覚悟を決める。
「……さて、俺も着替えようかな」
そう言ってひとまず【月光庵】の中に戻っていく俺だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Side 耀
「き、緊張したぁ…………」
私は自室に入るやいなやそう呟いて座り込んだ。
先ほどのことを思い出すと今でも足がガクガクと震える。
―――もし断られたら?
―――もし嫌がられたら?
―――もしあしらわれたら?
そんな考えが私の頭をよぎっていたのだ。
私が座り込んでいると三毛猫が私に話しかけてくれた。
『良かったなぁ、お嬢。
やっぱり旦那は優しいわ』
「夜鶴が優しいのは前からだよ」
私はそう言って三毛猫を膝に乗せた。
『まぁ、それはえぇとして……。
お嬢、いつまでも座り込んどってえぇんか?
旦那を待たせることになるで?』
「そ、そうだった!」
三毛猫の言葉で私は今しなければならないことを思い出した。
三毛猫を下ろしてから私はタンスに近寄ってどんな服装にするかを悩んだ。
服は飛鳥や、黒ウサギと一緒に買った物があるがどれを着ていけば良いのか分からない。
「ど、どうしよう三毛猫……。
どの服を着ていけば夜鶴は喜んでくれるかな……」
『お、お嬢……流石にワシは分からへんわ……』
苦笑しているかのような声で三毛猫はそういった。
確かに猫に服装についてアドバイスを貰う少女なんて笑えない……。
そう思った私はどの服にするのかを悩み始めた。
本編はいかがでしたでしょうか?
やはり拙い部分が多いですが、どうか温かい目で見守ってくださいっ!
それにしてもアンケートではそのまま3巻の内容へという選択肢に一票も入っていなくてびっくりしました(笑)
それでは、また次回お会い致しましょう♪