【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ? 作:夜叉猫
高校が忙しくて全然更新できません……(涙)
せっかくアイデアは浮かぶのに纏める時間が……
皆さんどうかお許しを〜……(つ×T)
ともかく、本編をどうぞっ!!
耀と別れてから約一時間程が経った。
俺は服を着替えてから【月光庵】の前で耀を待ってる。
俺の服装は黒い生地の和服を紺色の帯で止め、上から濃い青色の羽織を纏っている。
羽織にはまるで雪の結晶のような模様が描かれているモノだ。
袖口に手を入れて壁に寄り掛かるようにして立つ俺は、目を瞑りながら耀の到着を待っていた。
「よ、夜鶴……お待たせ……」
と、そんなことをしていると耀の声が聞こえて来た。
俺は目を開き耀の姿を視界に捉える。
「……可愛い……」
「ふぇっ!?」
耀の姿を見た俺はついそう呟いてしまった。
いつもの服装とは違い、薄い水色のワンピースに淡いイエローのカーディガンを羽織った耀。
俺の呟いた可愛いと言う言葉に反応したのだろう、耀の顔は真っ赤になっていた。
「な、何を言ってるの夜鶴っ?!」
「ごめんごめん。
つい本心がポロッと出てしまってね」
俺がそう言うと、耀は一瞬目を見開きさらに顔を赤くして視線を下げた。
俺はそんな耀を微笑みながら見詰める。
そして無防備なその手を握った。
「よ、よよよ夜鶴っ?!!」
「嫌だった?」
俺がそう聞くと耀は首をブンブンと横に振って口を開いた。
「そんなことない!!」
「良かった。
じゃあ……行こっか?デートに」
俺がデートというと耀は嬉しそうに頬を緩ませた。
そして俺の手をギュッと握る。
「うんっ!」
そして俺たちは自由区画に向けて足を進めて行った。
さぁ、楽しい楽しいデートのスタートだ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自由区画に訪れた俺と耀はひとまず遅めの朝食にすることにした。
とは言っても知っているお店が少ないせいか、いつも通り【六本傷】の旗を掲げるカフェテラスに来ている。
「いらっしゃいませ〜♪
何です何です?今日はデートですか?」
いつもの如く、猫耳少女が元気に出てきた。
尻尾が左右に大きく揺れている所を見ると興味津々なのだろう。
「うん、今日はデートだよ。
このあと色々歩いて回るんだけどオススメとかあるかな?」
「きゃ〜!やっぱりそうなんですか〜!
お似合いのお二人って感じですよ〜♪
オススメだったら、ちょうど今日ギフトゲームが開催されるようなので行ってみたら如何ですか?」
そう言ってその会場を教えてくれる猫耳少女。
それにしてもテンションの高い娘である。
「ん。ありがとう。
後で行ってみるね」
俺がそう言うと猫耳少女はニコッと笑ってはいっ!と返事をした。
それにしても耀が喋らないなと思い、耀の方を見てみると……
「…………ふん」
「うわぁ?!ほっぺたパンパン!?」
頬をプクーっと膨らませてそっぽを向いている耀の姿があった。
どうやら俺が猫耳少女と話しているのを見てヤキモチを妬いたようだ。
「ごめんごめん。
今日は耀とのデートだもんね」
俺はそう言いながら向かいに座る耀の頭を優しく撫でてあげる。
すると、耀は気持ち良さそうにその手を受け入れて嬉しそうな表情を浮かべた。
「にゃぁ〜〜〜♪」
……あ、やばい可愛すぎる……。
まるで猫を愛でているようなそんな感覚が俺を包んだ。
しばらく耀を撫でた俺はそろそろ正気に戻さなければと思い頭を撫でるのを止めて口を開いた。
「耀〜?戻っておいで〜」
「にゃぁ〜ん♪にゃ〜…………はっ!」
俺の声で正気に戻ったのか耀の動きがぴたりと停り、プルプルと震える始めた。
言わずもがな耀の顔は真っ赤である。
そのまま俯いてしまうかと思いきや、どうやら耀も日々進化しているらしく、わざとらしくこほん、と咳払いをすると平然を装いながら言葉を発した。
「よ、夜鶴が謝ってくれたからゆ、許してあげりゅ。………………」
最後の最後で噛んでしまった耀。
もはや涙目である。
俺はそんな耀を優しく撫で、微笑みかける。
「ふふふっ。可愛かったよ?耀」
「……う、うぅ〜〜〜〜!!!」
耀はそんな声を上げると顔を伏せてしまった。
……どうやら止めを刺してしまったようだ。
閑話休題
「と、とりあえずご飯を食べよう!」
まるで仕切りなおすかのようにして耀はそういった。
どうやら先ほどのことは無かったことにしたいらしい。
「あ、あははは……。
そうだね、そろそろ注文しようか」
俺はそう言うとウエイトレスさんを呼ぶ。
「はいは〜い。御注文はお決まりですか〜常連さん♪」
何故かいつもやってくる猫耳少女。
俺はこの店に来てから彼女以外の店員を見たことが無い。
とまぁ、そんなことは置いておくとして、俺は注文を口にする。
「俺はブラックコーヒーとサンドイッチの盛り合わせを頼めるかな?
耀は何にする?」
「わ、私も夜鶴と同じヤツ!」
耀は俺の注文に続くようにそういった。
ちょっと慌てていたようだが大丈夫だろうか。
「はいはーい!かしこまりました〜♪
少々お待ちくださいね〜♪」
猫耳少女はとてとてと店内に向かって行った。
そしてそのわずか数十秒後。
「―――お待たせしました〜サンドイッチの盛り合わせとブラックコーヒー二人前ずつですね〜♪」
猫耳少女は大量のサンドイッチが盛られた皿を二枚とコーヒーの入ったカップを持って戻って来た。
「……あ、相変わらず早いね……」
「……此処はいつ来てもびっくりする……」
俺と耀はその完成から運んで来るまでのスピードに苦笑い気味にそういった。
「お客様を待たせないがうちの店のモットーですからね♪」
テーブルに皿を置きながらそういう猫耳少女。
「今日は少しサービスしておきましたよ常連さん♪
それではごゆっくりどうぞ〜♪」
俺と耀の注文の品をテーブルに並べると猫耳少女はそう言って、にこりと笑う。
そして、一礼してから店内に戻って行った。
「じゃあ、まぁ食べようか」
「うん。そうだね」
俺と耀は揃って手を合わせるといただきます、と言ってサンドイッチを手に取った。
よく見ると、俺と耀の盛られているサンドイッチの種類は違うようだ。
俺はひとまず手に取ったサンドイッチを口に運び咀嚼する。
瑞々しいトマトとシャキシャキのレタス。カリカリに焼かれたベーコンと甘辛いソースがよく合っている。
「美味しいな」
俺は素直にそう呟いた。
そして、また一口齧ろうとしていると、耀がこちらを見詰めているのに気がついた。
「どうかしたのかい?」
「い、いや……その……美味しそうだなぁって……」
耀は俺の持つサンドイッチを見ながらそういった。
どうやら俺の食べているサンドイッチは耀の所には無いらしい。
「食べるかい?」
俺がそういいながらサンドイッチを差し出すと耀はえっ、という顔をした。
俺はその顔を見てそう言えばと気づく。
「あぁ、俺の食べかけなんか嫌だよね」
苦笑いしながらサンドイッチを戻そうとすると耀は、引いていく俺の手を握ってサンドイッチにかぷっとかぶりついた。
口をもぐもぐと動かして飲み込むと耀は少しだけ頬を染めながら
「そ、そんなこと……ない」
そう言ってぷいっとそっぽを向いた。
そして、コーヒーの入ったカップを持つと口に運んだ。
「にゃっ?!に、苦いぃ〜……」
耀はコーヒーを飲むとそういった。
どうやらブラックコーヒーはダメなようだ。
「あははは。
耀はブラックダメなんだね。
ほら、これでも食べて」
俺はそういいながら自分の皿にあったフルーツサンドを差し出す。
「はい、あーん」
「あーん……」
耀はそれに反応するようにフルーツサンドにかぷっとかぶりついた…………のだが、かぶりついた時に自分の姿を冷静に想像したのか、一瞬で顔が紅くなった。
もはや、【赤】ではなく【紅】である。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
声にならない悲鳴をあげる耀。
あらら、往来でのあーんは耀には恥ずかしすぎたかな?
俺は心の中で苦笑した。
閑話休題
俺と耀はサンドイッチを食べ終わり、次に行くところを決めていた。
「どうするの?夜鶴」
「そうだね……俺はさっきのギフトゲームに行こうかと思っているんだけど……どうかな?」
俺は猫耳少女に教えて貰ったことを思い出しながら提案した。
耀は少し悩むような仕草をすると、首を縦に振った。
「よし、じゃあ決まりだね」
俺は笑顔でそう言うと、耀の手を握って会場に向かった。
いかがでしたでしょうか?
これは結構急ぎ目に作ったモノですのでおかしかったらすみません……。
ちなみに、耀編はおそらく後2話から3話で完結します♪
その次は勿論アノ人ですよ♪
それでは次回お会いしましょう♪