【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ?   作:夜叉猫

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皆さんお久しぶりですっ!!
やっと書き上がった飛鳥編、第二話です!

最近スランプ気味でなかなか筆が進みませんが……頑張っていきたいと思いますっ!!

それでは本編をどうぞ♪


~久遠 飛鳥 なんだそうですよ?Ⅱ~

「そういえば、何処に行くのかは決めているのかい?飛鳥」

 

俺は右腕に密着しながら歩いている飛鳥にそもそもな質問をする。

 

「えぇ、勿論よ。

そのあたりは抜かりないわ」

 

そう言うと楽しそうに―――ウキウキしていると言った方が良いだろうか―――飛鳥は笑った。

 

「そうかい。

なら俺は今日を満喫しようかな?」

 

「えぇ、私もそのつもりよ」

 

尚一層飛鳥は身体を密着させるとその足取りを軽そうに一歩、踏み出した。

 

(さて……【今日は】どうなるかな……)

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「夜鶴君!これはどうかしら!」

 

飛鳥は一着の薄い緑色の服を俺に見せてくる。

 

「ん~それも良いと思うけど、俺はこっちの紅い方が似合うと思うよ?」

 

「確かにそれも素敵ね!」

 

瞳をキラキラと輝かせながら色々な服を見ていく飛鳥。

その姿がやはり年頃の女の子なのだなと思わせる。

広げた京和傘を片手にそんな飛鳥の姿を微笑みながら見詰め、見守る。

そんな俺の視線に一瞬はっとした表情を浮かべた飛鳥はすぐに申し訳なさそうな顔をしながら、

 

「……ごめんなさい夜鶴君……。

私ばかりはしゃいでしまって……」

 

そう言い、俺の元へと戻ってきた。

 

 

そもそも、というより今更だが、俺と飛鳥は様々な店を回っていた。

現在は服屋を中心に回っている。

では何故こんな何処にでもあるような場所ばかりを回っているのかというと、それには飛鳥の発言が関係してくる。

 

『普通の女の子と同じ事がしたい』

 

飛鳥のいた世界では、飛鳥は全寮制の学校に隔離と言う形で入れられていたという。

そのせいか、普通の女の子のようなことなど到底出来なかったようだ。

 

―――故に、今回のデートは素朴で、普通で、ベタなそんなデートにしたいと思う。

 

「大丈夫だよ。

飛鳥が凄く楽しそうだからね」

 

にこりと笑みを飛鳥に向ける。

飛鳥はほんのり頬を染めるとありがとう、と小さな声で呟いた。

 

「ん。そろそろお昼時だね……。

飛鳥、お腹は空いていないかい?」

 

いつの間にか日も高く登っていたので俺はそう聞いてみた。

 

「いえ、大丈夫『くぅ~』………………お腹が空いたわ……」

 

お腹の音が鳴って恥ずかしかったのだろう。飛鳥は顔を真っ赤に染めていた。

 

「ふふふっ……そうかい。

じゃぁ、何処かお店に入ろうか」

 

俺はそう言って飛鳥に手を差し出す。

飛鳥は未だに顔を赤く染めているが、俺の腕に密着して顔を隠すようにした。

やはり恥ずかしかったようだ。

 

「さぁ、行ってみようか」

 

そんな飛鳥を連れながら昼食を取るための場所を探しに歩み出した。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ん~……色々あるね……飛鳥は何が食べたい?」

 

周りに沢山ある飲食店や屋台を見ながら俺は飛鳥に声を掛けた。

すると飛鳥は、少し考えるように小首を傾げはっ、と思い出したかのように目を輝かせながら口を開いた。

 

「私はクレープが食べたいわ」

 

「クレープかい?」

 

「えぇ、この間の【火竜誕生祭】の時にレティシアに食べさせてもらったのだけれど、二口程しか食べられなかったの。

だけど美味しかったのは覚えているわ」

 

うっとりした様な表情を浮かべる飛鳥。

余程クレープが気に入ったのだろう。

 

「ふふふっ。

なら、クレープを食べに行こうか。

ちょうどクレープの屋台も見つけたしね」

 

俺はそう言いながら偶然見つけたクレープのお店の方を指さした。

 

「ありがとう夜鶴君っ!

さぁ、早く行きましょう!」

 

飛鳥は本当に嬉しそうに笑い、お店の方へと足早に向かって行った。俺も飛鳥に置いていかれないように後ろをついていく。

 

「へぇ……結構な種類があるんだね……」

 

俺はお店のメニューに軽く目を通したがそのメニューの多さに驚いた。ざっと100はあるのではないだろうか。

飛鳥はどれを頼もうか迷っているようだ。

 

「いらっしゃいませ。

ウチは種類の多さと美味しさが売りだからね」

 

俺の呟きを聞いていたのか奥から出てきた女性がそういった。

どうやらこお店の主人らしい。

 

「本当に種類が沢山あるんですね。

ちなみにオススメってありますか?」

 

「そうだね……オススメって言われるとどれも美味しいって自信があるから全部オススメって事になるけど……敢えて言うのならそちらのさっきからメニューをじっくり見ているお嬢さんにはベリー系のクレープを、お嬢さんには抹茶アイスの入った和風なクレープがオススメかな?」

 

クレープ屋の女性は俺たちを軽く観察するとオススメのモノの名前を口にした。

 

「飛鳥、ベリー系は大丈夫かい?」

 

「えぇ、大丈夫よ」

 

俺は飛鳥に簡単な確認を取ると、

 

「じゃあ、飛鳥―――彼女にはベリー系のクレープを俺は和風のクレープを作って貰えますか?」

 

「あはははは!これまた大雑把な注文だね!

まぁ、分かったよちょっと待っててね直ぐに作るよ」

 

そういった女性は楽しそうに笑うとクレープの作成に取り掛かる。

やはり手馴れたものであっという間に生地を焼き、果物やアイスをくるくると包んでしまった。

 

「はい、お待たせ。

『三種のベリーのクレープ』と『枇杷と抹茶の和クレープ』だよ」

 

女性はクレープを紙で軽く包み、俺と飛鳥に手渡してくれる。

俺はあらかじめ持っておいたクレープの代金を渡す。

 

「まいどあり。

また来てね可愛いお嬢さん方」

 

満面の笑みでそういった女性。

これが営業スマイルなのかそれとも本心からなのかは分からないが……ひとまずそれは置いておいて、ひとつだけ俺は撤回しておきたいことがあるため、口を開いた。

 

「そうですね。また来させて貰います。

……ちなみにですけど俺は男ですからね?

決して可愛いお嬢さんなんかではありませんよ?」

 

俺はそれだけを言うと飛鳥と共に歩き出した。

背後からは『嘘っ!!!?』という女性の驚く声が聞こえてきたが……まぁ、振り返ることは無かった。

 

 

 

「~~~~~♪」

 

横をちらりと見てみるとクレープを幸せそうに頬張る飛鳥の姿。どうやらクレープが美味しかったようだ。

俺はそんな飛鳥に微笑みを向けながらクレープを一口齧った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、コレ美味しい」

 

 

さぁ、次は何処に向かおうか。

飛鳥との一日はまだ、終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編は如何でしたでしょうか?
私的には早く告白シーンを書いて行きたいモノです。

とは言っても、飛鳥編は残り2話、もしくは次話で告白シーンに行こうと思っています!

その辺どうしたらいいか悩みものです……


ともかく!
皆さん、また次回お会いしましょう♪
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