【凍結】問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ? 作:夜叉猫
ある程度回復してやっと看病生活の終わった夜叉猫ですっ!!!
今回の話も急いで書き上げたのでおかしいところがあったらすみません……。
さぁさぁ、あまり要らない事は喋らずに!
それでは本編をどうぞ♪
「……【
私は手始めに辺りの空間をコピーして思う存分暴れられる場所を創り出した。
「うはっ★
空間ごとコピーするとかマジチート~。
狡くない?これって狡くなァ~い?」
ケラケラケラと笑いながら喋る少年。
―――――嗚呼、耳障りな雑音だ。
私はそんな雑音を止めるために動く。
地面を蹴り刹那の時間で少年に肉薄する。
「―――うるさいよ」
私は少年の喉を力任せに引き千切った。
生暖かい肉の感触が手に伝わり辺りに鮮血がまき散らされる。
しかし、少年の顔には苦痛と言った表情はなく、未だに笑みが浮かんでいた。
引き千切った喉は瞬く間に修復され、元の状態にまで回復する。
私はそれを見てつい眉を顰めてしまう。
「……不死の身体……か……」
ぽつりとそう呟いたが少年は指を振って、
「ちっちっち……惜しいけど違うんだなァ~これが」
ケラケラケラと面白そうに否定した。
「僕ってさァ~殺した神様の能力が奪えるんだよねィ♪」
「……【カンピオーネ!】の簒奪能力……」
私は少年の言葉で思い付いた事を口にする。
【カンピオーネ!】というアニメには【まつろわぬ神】という太古の神話に謳われた在り方を外れ、人の世を欲しい侭に蹂躙する恐怖と災厄の権化が登場する。
そして、その【まつろわぬ神】を打ち倒す事で殺した神々から【権能】という形で力を奪い取るのだ。
少年はそれを【まつろわぬ神】ではなく現存する本来の神を殺して行っているのだろう。
「そうそうそれそれ!
ついでに僕が転生するときに貰ったモノ教えてあげようかァ?
この【簒奪能力】と【簒奪した能力を十全に発揮する能力】、それと【ウルスラグナの権能】だよ?」
「なるほど……さっきの再生は【コアトリクエ】の能力……いや、【権能】か……」
【コアトリクエ】は『全ての天の者を生む地球の大母神』、『炎と肥沃の女神』そして『生と死、及び再生の女神』などの肩書きを持つアステカ神話の地母神である。
おそらく、先程の傷が修復されたのは『生と死、及び再生の女神』という部分を【権能】として体現させたモノだろう。
「ん~……理解が早くて僕助かっちゃう★
さてさて……とりあえず―――」
―――――殺らせてよ神様ァ……?
刹那、少年の身体からどす黒いオーラが溢れ出す。
身体にまとわりつくような粘着質なオーラはなんとも嫌悪感を煽ってくる。
(全く……彼は……)
私は内心呆れるような言葉を吐きながら脚に力を入れた。
「―――――身の程を知れ」
全力を持って前に蹴り出し、少年へと再び近づく。まだ能力なんて使わなくていい……まずは一発。遠慮なんてしない。
「―――かはっ……!?」
渾身の右ストレートは少年の溝を抉るように捉え、殴られた少年は砲弾のように後方へと吹き飛ぶ。
貫くつもりで殴ったのだが身体はやけに丈夫なようだ。
少年は吹き飛びながらも何とか空中で体制を立て直し、こちらを睨みながら口から流れる血を拭う。
「……これは挨拶代わり。
ここからは―――――
簡単に死なないで欲しいな」
私は笑ったにっこりと。
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Side 三人称
「それは……こっちの台詞なんだけどなァ~?」
ゆらゆら動く【神殺しの神】。
彼はどす黒いオーラを放出しながら一歩踏み出す。
「キヒッ★」
再び見せた一瞬の移動。
既に彼は夜鶴の目前に居り、手刀を突き出している。
どす黒いオーラはその手刀を包みながら空気を裂く。
「……二番煎じは通用しないよ?」
しかし、夜鶴はその手刀に下から手の甲を添え―――――圧し折る。
「はァ……ッ!?」
さしもの【神殺しの神】もこの光景には驚きを隠せない。
誰が手刀を弾くだけで手を圧し折るというのだ。その理不尽なまでの力に【神殺しの神】は一度夜鶴から離れようと脚に力を入れる。
「……ッッッ?!」
しかし、その脚は既に夜鶴により踏まれており離れることが出来ない。
「ほら、これくらい耐えなよ?」
夜鶴の拳からは白雷が煌々と迸る。
拳そのものが白雷となったかと錯覚するほど夜鶴の拳からは止めどなく迸る。
「【
―――――炸裂する閃光。
―――――轟く雷鳴。
―――――肉を焦がす臭い。
夜鶴はその拳を【神殺しの神】に叩きつけたのだ。
「かふっ……!!!!」
堪らず【神殺しの神】は吐血する。
しかし、流石は腐っても神様。
夜鶴の技を喰らう寸前身体から力を完璧に脱き、威力を軽減させたのだ。
「キヒヒヒヒ★
こりゃァ手痛くやられたなァ……」
【神殺しの神】はそういいながらも笑う。
折られた手をゴリゴリといわせながら修復し、【鳴御雷】によって焼けただれた胸はグチュグチュという音を立てて元に戻る。
「次はァ~僕の番だよねェ~★」
濁った瞳が三日月のように曲がる。
「『我の身は焔、母なる神を殺せし神殺しの焔なり』!!!!」
カンピオーネとしての力を持つ【神殺しの神】。
彼は言霊を持って権能を行使する。
禍々しい色の焔が溢れだし、【神殺しの神】の手に収束されていく。
「【
【神殺しの神】がそう叫ぶと、収束された禍々しい色の焔はうねりながら夜鶴に襲い掛かる。
「僕ってさァ~【カンピオーネ】の世界で何体か神様殺ってるんだよね~★」
ケラケラケラと笑う【神殺しの神】。
その間にも禍々しい色の焔は夜鶴到達し―――――呑み込んだ。
「その焔には神殺しの力が錬られてるからさァ……辛いよね?痛いよね?苦しいよね?」
「………………」
焔に呑み込まれた夜鶴は声を発さない。
それを見た【神殺しの神】は口角を釣り上げて笑った。
「ほォら!!早く焼けちゃいなよ!!
アンタが死んでくれたらさァ~僕、すっごくハッピーだァァァからさァァァァッッ!!!!」
ヒャヒャヒャヒャヒャ、気味の悪い笑い声が空の世界に木霊する。
夜鶴が燃えてしまうのも時間の問題―――――
「―――――だからうるさいよ、キミは」
―――――な訳がなかった。
夜鶴が喋ったのと同時か少し遅れたかという時に、夜鶴を呑み込んでいた焔が見る見る内に減り始める。
「なっ……!?」
その光景を目にした【神殺しの神】は狼狽した。
それもそうだろう。何せ彼の神殺しの焔は―――――
「……不味い焔だね……」
―――――喰べられていたのだから。
「か、神殺しの力が錬られた焔を……喰べた……!?
あ、アンタは神だろっ!なのになんで……!!」
「……キミも転生者なら知っているんじゃないかな?
【FAIRY TAIL】というアニメには火を喰べる魔導士がいるよね?私はそれと同じ事をしたに過ぎないよ」
夜鶴は淡々と語っていく。
しかし、その言葉を聞いた【神殺しの神】はギリっと歯軋りをした。
「なんだよなんだよなんだよ!!
ズルイなァズルイなァァズルイなァァァ!!!!」
自分の頬を掻き毟るかのようにして奇声を上げる。
「なんだよアンタ!!!
どんだけ優遇されてんだよ!!!
俺はそういう奴が大ッ嫌いなんだよォ!」
【神殺しの神】はそう叫ぶと再び禍々しい色の焔を溢れ出させた。
しかし、その焔は先程とは違い、【神殺しの神】の身に纏われていく。
「【
刺々しく禍々しいその焔の鎧はまるで彼の心情を顕して燃え盛る焔。
「まだ、足りないよなァァァァァ!!!
『我は破壊する大いなる暗黒。悪魔の三都を焼き尽くした。暴虐の全てを尽くし更なる高みへと創造する者なり』ッッ!!!」
新たな権能の行使。
【神殺しの神】の言霊に呼応して、その手に一本の三叉戟が出現する。
「【
「【トリシューラ】……なるほど、【シヴァ】から簒奪した権能かい?」
夜鶴はその三叉戟の名を聞いた途端、それが何の神の力かを的中させた。
「あぁそうだよォォォォ!!!」
【神殺しの神】はその三叉戟を構えて夜鶴の方向へと突撃する。
穂先には禍々しい色の焔がコーティングされ、その三叉戟の一撃は神にとっての必殺のモノへと変貌していた。
「死ねっ!死ねっ!!死ねェェェッッ!!!」
濁った瞳を大きく開き、単調な口調と行動。
何処か冷静さを欠いた【神殺しの神】は最早夜鶴にとって脅威ではない。
近づく三叉戟を半身になりながら避けた夜鶴は手刀により【破壊の三叉戟】を粉砕。
長物の武器だった為、壊れた衝撃により前のめりとなった【神殺しの神】の首筋にそっと掌を添え、
「不知火式……無刀……【
トン、と叩いた。
瞬間――――――――――
「―――カヒッ!?
ぎゃ、ぎゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!!」
―――――【神殺しの神】は絶叫し、地に倒れもがき苦しむ。
身体は神殺しの焔による鎧で覆われていたにも関わらず、触れたであろう夜鶴は無傷。
その現実が認識出来ない。
そもそも身体を走るこの激痛が何なのかが理解出来ない。
【神殺しの神】は思考という行為にすら苦痛を感じる。
「……この業は衝撃透しである【
対して【衣穢】は内部に攻撃を
冷たい視線を【神殺しの神】に向ける夜鶴。
一方【神殺しの神】は身体を襲う激痛に声を出すことすら出来ない。
ましてや立ち上がることなど不可能だ。
「……もうお終いにしよう【神殺しの神】。
キミの底ももう見えた……」
そういった夜鶴は自らのギフトを行使する。
輝き、燃え盛る白銀色の炎。
夜鶴はその炎を右の腕に発生させる。
「……これは【滅神魔法】の炎を限界まで圧縮して作り出した【神滅の焔】。
しかし、コイツは余りにも強力でね……使用者である私の腕をも焦がすんだ……」
そう言って、夜鶴は【神滅の焔】に包まれた自らの右腕を見詰めた。
ジリジリと夜鶴の肌は焼けていっている。
「キミはさ、選択を間違えたんだ……。
確かに理不尽に殺されれば誰だって怨むさ。けどね、その怨みは他の者に向けていいモノじゃない。
押さえ込んで、抱え込んで生きていけとは言わない。
ただ、誰かに打ち明けて、その相手と一緒に新しく歩めば良かったんだ。
試しに……私を知ったのなら、私に言えば良かったんだ。そうすれば私はキミを助けてあげられたかもしれない……」
夜鶴は右腕で燃え盛る【神滅の焔】を激しく燃え上がらせる。
「でも、今となってはもう遅い。
キミは咎を負い過ぎた。
キミを私は助けてあげられない。
そして、私はキミを許せない。
―――――これで終わりだ【神殺しの神】……いや、名も無き少年……」
【神滅の焔】は形を変え、巨大な鎌と化す。
夜鶴はそれをギュッと握り締めて【神殺しの神】を見据えた。
「【
夜鶴はその鎌を【神殺しの神】へと振りおろした。
「………………」
【神殺しの神】は最後にパクパクと声の出ない口を動かし、ツゥっと一筋の涙を零した。
その【神殺しの神】の様子に夜鶴は一瞬戸惑ったものの、しかし止めることはせず【神殺しの神】を両断、そして焼き尽くした。
「………………」
夜鶴は無言で【神滅の焔】を消すと、自らの治療など後回しだと言わんばかりにその場に座り込んだ。
そして空の宙を見上げて口を開いた。
「……恐れ多き咎人に僅かばかりの幸を……与えたまえ……」
言って、夜鶴は地面に何かを書くと、その空の世界から姿を消した。
余談だが、夜鶴はこの空の世界を消すことは無かったという。
―――――地面に残されたのはこういうモノだった。
『哀しい世界に僕は生きている』
果たしてこれが何なのかは、夜鶴しか知らない。
こうして、【神殺しの神】と【神々を司る神】の闘いは呆気なく終わりを告げたのだった。
本編は如何でしたでしょうか??
楽しんで下さったのなら嬉しいですっ!!
さてさて!
今後の予定なのですが、1度バットエンド編を番外IFルート編として投稿しようかと思っています!!
できれば読んで頂きたいのですが……壁|ω・`)チラッ
ひとまず、見たくない!という人は……これから更新するであろうデート・ア・ライブ編をお楽しみ下さいませ♪
ここからはまたまた雑談です♪
現在復活しかけの夜叉猫さんですが!!
本日恐ろしいモノを見せられました……((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ
もし詳しい内容を知りたい!という読者様が居られましたら、活動報告に載せようかと思っておりますので……ご意見お待ちしております……((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ
感想などお待ちしております!!
やはり風邪の時には皆様の感想ですね☆(笑)
それではまた次回お会いしましょう♪