忍side
「13番倉庫はここだな」
「ええ、そうね」
恭也と連絡をとり合流した私たちは、誘拐犯に指示された港の倉庫にやって来ていた
「忍が最後に聞いた爆発音の原因はおそらくあれだろう」
恭也が指をさした先には、おそらく犯人達の車であろう物が数代無残な形となって置かれていた
「いったい何が?」
「わからん、とにかく中へ行こう、離れるなよ」
「えぇそうね、すずか達の元へ急ぎましょう」
辺りを警戒しながら倉庫へ侵入する私と恭也
「何だこれは」
しかし、そこで待っていたのは気絶して伸びている男たちだった
「レンガはいやレンガはいや(´;д;`)ヤダ」
「ん?」
網に囚われている男達の中に意識があるのか、しきりに何かを呟く男がいた
「おい、ここで何が有った!子供達は何処に居る!」
「レンガは嫌れんが・・・」
「駄目だ、話にならない」
「そう」
情報を聞き出そうとしても話すらできないんじゃ
『危ない!』
パンッ!
どうしようかと考えていると、奥の部屋から知っている声と乾いた発砲音が聞こえてきた
「今のは!?」
「あそこの部屋だ!急ごう!」
「ええ!」
恭也は音がした方へと武器を構えながら走り出し、私もそれに続く
「すずか!」
「お姉ちゃん!」
部屋へと入るとそこには、ロープで縛られていたのか手首に跡が残っているすずかと
未だ後ろ手に縛られているアリサちゃん、そして
欠けたお面を付けて、男の顔を鷲掴みにしている青年がいた
「恵…なのか?」
忍sideout
「これで終わりかな?」
辺りを見回して、敵が居ない事を確認し、ロープで縛られている少女達に近づく
「大丈夫かい?」
「あ、あの…あなたは?」
紫の髪の少女が訪ねてくる
「俺か?俺はさっきも言った通り第一発見者さ
ロープをほどくから手を出してくれ」
「は、はい」
素直に手を前に出してくれる女の子
「固く結ばれているな、切るものもないし・・・
よし、引きちぎろう(・∀・)ウン!!」
「え?」
ぶちぃ!
「うそぉ・・・」
「ほんとにやっちゃった・・・」
「よし、次は君の番だな」
紫髪の女の子と一緒にいた金髪の女の子のロープを引きちぎるために、移動しようと立ち上がると
「危ない!」
「死ねぇ!」
後ろから怒号が聞こえ振り向くと、そこには意識が戻ったのであろう
3人組のリーダーが銃を構えて狙っていた
「しまっ!」
パンっ!
ガイン!
「くぅ」
「くそ!」
相手の狙いが定まっていなかったのか、運良く狐面にあたり、お面の目の辺りが欠けただけですんだみたいだ
リーダーは、もう一度撃とうとリロードをしているが
「させるか!」
「がぁ!」
相手に接近しつつ、狂乱の宴でリーダーの顔を鷲掴みにし、血を吸いこもうとした所で
「すずか!」
「お姉ちゃん!」
女の子の家族であろう女性と
「恵…なのか?」
先程別れたばかりの男性、高町恭也が入ってきた
(流石に血を流すのはまずいか)
他の人物が現れた事で少し冷静になり、この掴んだ手をどうしようかと考え
(よし)
「タ○姉十八番の『アイアンクロ―』だ!」
「イ、イダダダダダダダダ!!がふぅ」
さすがに人間離れした握力でコメカミを圧迫されたためか
気絶してしまったリーダーをそこら辺に放り投げて
「恭也さん?どうしてここに?」
「それを聞きたいのはこちらだ」
武器を向ける事は無かったが、視線で威圧感を与えてきた
「んー、俺は只この子達が誘拐される現場を目撃したので助けに来た、それだけなんですけどね」
「何、そうなのか?
だとしても警察に連絡を入れたり、交番に駆け込む事も出来たんじゃないのか?」
尚も疑いの眼差しを向けてくる恭也さん
「と言われましても、交番の場所なんて知りませんし、そもそも携帯なんて持ってませんもん」
そう、行き成りこの世界に跳ばされてしまったので
携帯はもちろんの事、財布や身分証明書なんかも持ち合わせていないのだ!
「今時の学生にしては珍しいな、交番の場所を知らないのは
違う街からでも来たばかりなのか?」
「いえ、違う街どころか、違う世界から来ましたから」
「「「「・・・・はい?」」」」
余りにも突拍子もない事を言われたので、流石に目を点にする4人
「とりあえず、病院いきましょうか?」
結構です、お姉さん
「さっき撃たれたのが当たりどころ悪かったんですよね?」
無傷ですよ、妹さん
「顔は良いのに厨二病患者だったのね」
一言余計です、金髪娘よ
「・・・そうか」
おや?
「恭也!?彼の言葉を信じるの!?」
お姉さんが流石に心配そうに恭也さんへと尋ねる
「心当たりが有るからな」
「心当たり?」
なんだろう?
「さっき俺達が入ってきた時、そこの男を掴んでいただろ?忍はその時こいつの目を見たか?」
「いえ、すずかの方しか見てなかったわね」
「そうか、その時一瞬だがこいつの目は、普通の人間ではありえない物になっていたんだ」
「どう言う事?」
「こいつの目が、赤く光っていたんだよ」
「赤く?見間違いでは無くて?」
「あぁ、それに血が漂っていたんだ」
「ただよう?飛沫が飛んでいただけじゃないの?」
流石に信じられないのか、尚も問い返す忍さん
「私も」
その時、以外な所から援護がきた
「私も目は見ていないけど、血が漂っているのは見たよ」
「すずか」
流石に妹からの声は無視できないのか、考え始めてしまった忍さん
「あのー・・・」
「ん?」
「ロープ、外してくれません?」
「「「あ」」」
話すことに夢中になってしまい、すっかり忘れ去られていた金髪娘
「すまない、今切る」
そう言うと、武器を取り出しロープを切る恭也さん
「ん?」
何かが気になったのか、一点を見つめる
「なぁ、こっちのロープはどうやって外したんだ?」
下に落ちていた、異様な切れ方をしているロープを取り上げて訪ねてくる
「あー・・・」「それは・・・」
少女二人が呆れたような目でこちらを見てくるので
「引きちぎっちゃいました(ゝω・)テヘペロ」
「なん・・・だと・・・」
「有りえないわ・・・」
事実ですよ、お二人さん
「さて、こいつらの処遇は一任して良いんですね?」
「あぁ、流石にそこまでは迷惑かけられないからな」
「こちらに任せて頂戴」
あれからお互い自己紹介をし、犯人達をどうするか聞いた所
この手の事で伝手があるらしく、後は任せて欲しいとのこと
「あの!」「恵さん!」
「ん?」
すずかちゃんとアリサちゃんに呼ばれそちらを向くと
「「有難うございました!」」
二人揃ってお礼を言ってきた
「気にするな、二人とも無事ならそれでいいさ」
そう言って頭を撫でてやると
「ふあぁ」「あうぅ」
二人とも顔を赤くして下を向いてしまう
(緊張でもほぐれて安心してくれたのかね、それなら嬉しいが)
そんな事を思っていると
「あらー?」
「まったく・・・」
一人は面白いものでも見つけたかのような反応
もう一人は呆れたかのような反応をしていた
「どうしました?」
「いえー、何でもないのよ」
「あぁ、そうだな」
「ん?」
良く解らないが、二人の頭から手を離すと
「「あ」」
ショボンとした顔でこちらを見上げてくる
「えっと・・・ん?」
どうしようかと考えていると、足元に紙が落ちてきた
「なんだ?手紙?」
何か書いてあったので読んでみると
『や~、ごめんねごめんね~
どうも俺ッチの設定が失敗してたみたいで違う場所に飛ばしちゃったみたいなのよね~
ようやく恵ッチの居場所の特定ができたから、こちらに戻す転送装置を送るよ~
あ、でもでも可愛い女の子達と知り合いになれたみたいだから
今回のミスは笑って許してちょ~
でないともう俺ッチh(赤い雫でこの先は読めなくなっている)
と、とりあえずは戻すから覚悟はしておいてね~
by.死神』
何が有ったよ死神様
「どうしたんだ恵?」
「恵さん?」
行き成り黙り込んでしまった俺を心配したのか、声を掛けてくる恭也さんと忍さん
「いえ、どうやら友達が迎えを寄こしてくれるそうです」
「友達?異世界のか?」
「えぇ、そうです」
「帰っちゃうの恵さん?」
「もうちょっとぐらい居ても良いじゃないですか」
俺が帰る事を知ってか、すずかちゃんとアリサちゃんが悲しそうな顔で見つめてくる
「ごめんな、でもきっと、また会えるから」
「本当ですか?」
「本当ね!」
「あぁ、約束だ」
また会えると知って、幾分か明るい表情になる二人
「あの!指きりしてください!」
「指きり?あぁ、いいとも」
そういって、二人の小指に自分の指を掛けようとした時
ズド――ン!!
「きゃぁ!」
「何だ!」
「何あれ!?」
「扉!?」
何処からともなく降ってきた扉
(お久しぶりです、真理の扉先輩・・・)
「迎えが来たようです」
「迎え?これが?」
「これって、真理の扉に似てるけど・・・」
知ってるんですかアリサちゃん
そんな事を思っていると
ギギギギ・・・グワッ ガシィ!
「あ、またこれ・・・」
またもや扉から手が飛びだしてきて、引きずり込まれる俺
「あ!恵さん!」
「必ず、また会いましょう!」
「あぁ、必ず!」
「妹共々世話になった!ありがとう恵!」
「すずかとアリサちゃんも、助けてくれてありがとう恵さん!」
「二人もお元気で!」
そして閉じていく扉と薄れていく意識
さぁ、皆さんご一緒に
ま(´・ェ・`)た(´・ェ:;.:...ね(´・:;....::;.:.ぇ :
「ん、んぅ・・・」
意識が覚醒し、目が覚めてくる
(あ、また膝枕・・・キリ姉さんか?)
人肌を感じ、以前の事を思い出しつつ目を開ける
「目が覚めたか」
「風震さん・・・」
なーーぜーーー
「俺が座禅を組んでいる所に、行き成り現れたんだ、文句を言われる筋合いは無いぞ」
「なんか・・・すんません」
「気にしてない」
流石に男の体温を味わう趣味は無いので、すぐに体を起こす
「死神様は?」
「あそこだ」
そういって指をさす風震さん、そこには
目に殴られたかのような痣、背中には鞭でシバかれたような傷跡、周りには煙を上げている銃痕があり
ボロ雑巾のような格好で倒れている死神様がいた
「お、帰ってきたんだね」
そう言って、後ろから被さってくる
「キリ姉さん」
「おや、お帰り」
顔がツヤツヤしてますね
「シャラン様」
「大丈夫ですか?他の雌豚に何かされませんでしたか?」
あんた聖職者でしょうが
「グランディスさん・・・」
「冗談ですよ」
冗談に聞こえ無かったよ・・・
「ふむ、無事で何よりだ」
「GSD師匠」
師匠達に出迎えられ
「おおおぉぉかえりだぜえぇ~」
震える声で挨拶をしてくれる死神様
「大丈夫か?」
「なんとか・・・」
とりあえず
「皆さん、只今帰りました」
もうちょっと長い方が読み応え有りますかね?
これでも4000字ちょいなんですが・・・
うちの師匠達は
姉御肌のキリ姉さん
SM女王?シャラン様
ヤンデレですか?グランディスさん
存在感薄い男達
でお送りしております
ご意見ご感想有ればお願いします
では皆さん
♪感謝☆(人゚∀゚*)☆感謝♪