「もうじき文化祭が始まります。そこで、クラスの出し物を決めたいと思います」
「無難にお化け屋敷!」
「折角拓人君がいるんだし、他のクラスには出来ない事をしたいね」
「そう言えば、拓人君って料理が上手なんだよね?」
リン「そうだぞ!前のキャンプの時に食べたけど、凄く旨かったんだ」
「だったらさ、拓人君の料理が食べれるお店を出せばいいじゃん♪」
『賛成~!!』
拓人「本人の意見も聞け!」
勝手に決めていくクラスの連中に言う。
リン「別にいいだろ?」
拓人「流石に、俺一人で調理はキツい。料理出来る奴は手を挙げてくれ」
俺がそう言うと、手を挙げたのは4~5人程度だった。
拓人「だったら、手を挙げた連中は俺と一緒に料理を作ってくれ」
『は~い』
「では決まったので、これで以上となります」
こうして、俺達のクラスは飲食店に決まったのであった。そして放課後、俺とリンは部室に向かう。既に皆が揃っており、文化祭の出し物の話をしている。
拓人「お疲れ」
茉莉香「お疲れ拓兄。拓兄のクラスは、何の出し物をするの?」
リン「アタシ等は、飲食店に決まった。今年は稼がせてもらうよ」
リリィ「随分自信満々ですね部長」
リン「当たり前だろ♪ウチのクラスには拓人がいるんだぞ」
ハラマキ「そうだった!拓人先輩の料理の腕は凄かったんだった!!」
茉莉香「あちゃ~。今年は厳しいかな」
サーシャ「そうだね。拓人先輩が作るご飯は美味しいからね」
グリューエル「キャンプの時に頂きましたけど、素晴らしいお料理でしたわ」
ウルスラ「今年は諦めよう」
ヤヨイ「あの~」
すると、1年生が手を挙げた。
茉莉香「どうしたの?」
ヤヨイ「拓人先輩のお料理は、そこまで美味しいんですか?」
リン「そうか。1年は、スープしか食べたことなかったな」
アイ「はい」
ナタリア「アタシも食べてみたいです!」
拓人「なら、文化祭当日に食べに来い」
ナタリア「はい♪」
そんな会話をしていたのであった。文化祭準備期間中は部活もないので、作業に集中できた。そして文化祭当日・・・
『ただいまより、第25回白鳳学院の文化祭を開催致します』
放送でそう言い終わったと同時に、開催の花火が打ち上がった。それを合図に、待っていた客が入ってくる。
拓人「さて、客も入ったし気合い入れていくぞ!!」
『お~!!』
そして、ここでも戦場の火が切って落とされた。始まってあっという間に教室の席は全て埋まる。
「オーダー入ります。オムライス2つにチャーハン1つです!」
「此方は、サンドウィッチにチョコレートパフェです!」
拓人「了解!!」
外は当然忙しいが、厨房も戦場と化していた。女性はサンドウィッチやパフェ等を任せて、俺は中華鍋やフライパンを振る。
拓人「オムライス2つとチャーハン出来たぞ!!」
「次のオーダー!ナポリタンにカレーライス!」
「此方は・・・」
休む間もなく、次から次へとオーダーが来る。
拓人「簡単な作業は任せたぞ!!」
『は、はい!!』
料理中の俺は、一切容赦しない為少しビビっている女性達であった。
拓人「まずいな・・・誰か、外にいる奴に買い出しをお願いしてくれ。かなり用意したけど、全然足りそうにない」
「分かりました!!」
材料がなくなりそうなので、買い出しを頼む。そして、お昼の時間になり忙しさはピークになる。
拓人「オムレツにナポリタン出来たぞ!!早く持っていけ!!後ろがつっかえてるんだよ!!」
料理の出来上がるスピードが、運ぶスピードを上回る為厨房には、出来上がった料理が並んでいた。そしてようやくピークも過ぎて、客足も落ち着いた。
拓人「ふ~っ!!」
リン「お疲れ拓人」
リンがジュースを差し入れてくれた。
拓人「サンキュー。・・・プハーッ!生き返る~!!」
リン「アハハ!それにしても、まさかここまでとは思わなかったな」
拓人「俺だって同じだ。まさか、あれだけ用意した材料が足りなくなるとは思ってなかった」
「いらっしゃいませ~」
リン「また来たみたいだな。アタシは戻るよ」
拓人「ああ。ジュースサンキューな」
リンは外に戻っていく。しかし、直ぐに戻ってきた。
拓人「どうしたんだ?」
リン「客が拓人を呼んでくれってさ」
拓人「??」
俺は首を傾げながら厨房を出る。すると、そこにいた連中に驚く。
拓人「来たのかジェニー」
ジェニー「あら?来たらまずかったかしら♪」
拓人「そうは言ってないだろ?それより、珍しい組み合わせだな。梨理香さんやクーリエに百眼達まで来たのかよ」
梨理香「随分な言い草だね」
百眼「ミーサから、ここのチケット貰ってな♪」
クーリエ「折角だし、拓人君の料理を食べに来たの」
三代目「前は食えなかったしな」
ルカ「そうね」
拓人「ったく。それで、ご注文は?」
俺はため息をしながら、注文を取る。
梨理香「そうだね~。それじゃあ、オムライスを頼むよ」
ジェニー「私はナポリタン」
クーリエ「ん~・・・イチゴパフェ」
百眼「俺は焼きそば」
三代目「カレーライスで」
ルカ「オムレツ」
拓人「了解。少々お待ちを」
俺は厨房に戻り、注文された料理を作ってリンと一緒に持っていく。すると、今度はヨット部の連中がやって来た。
ナタリア「拓人先輩!約束通り食べに来ました♪」
ヤヨイ「お邪魔します」
アイ「失礼します」
茉莉香「あれ?梨理香さん!?それにクーリエやルカ達まで」
チアキ「これは、凄い人数ね」
サーシャ「そうだね~」
マミ「結構賑わってるね」
拓人「食べるなら、テーブル座れ」
『は~い』
茉莉香達は、それぞれ席に座りリンが注文を受ける。そして、茉莉香達の料理も作り終わり、俺も席に座る。一息いれる。
茉莉香「ん~♪美味しい」
チアキ「やっぱり、拓人さんが作るパフェは違うわね」
サーシャ「このオムレツ、フワフワトロトロで美味しい♪」
ナタリア「先輩、凄く美味しいです!!」
アイ「こんな美味しいの、初めて食べました♪」
ヤヨイ「はい♪」
梨理香「流石だね」
クーリエ「美味しい♪」
ジェニー「本当に、ウチの専属料理人にしたいわ」
ルカ「・・・♪」
百眼「ホント、副船長の飯を食うと、舌が肥えるよな」
三代目「だな」
『けど・・・』
(女性として、負けた感じがする)
男性陣『??』
何故か落ち込む女性陣の姿に、男性陣は首を傾げるのであった。そして皆帰っていた。文化祭も終了になり、本日は終了になったのであった。因みに、文化祭3日間の総売上は、500万円以上になっていた。当然、拓人とリンのクラスがトップだったのは言うまでもない。
作者「ども!今回は文化祭の話を書きました。少し話が短い気がしますが、そこは目を瞑ってください」
拓人「瞑るも何も、かなり詰め込んだよな?それに、ホントに短いな」
作者「ヘイヘイ!それは言わないのが常識だぜ♪」
拓人「・・・・・・」
拓人は、無言で作者を切りつけた。
拓人「・・・悪は去った。ってな訳で、今日はこの辺で」
『それではさようなら~』と書かれた看板が、作者から出されていた。
拓人「気絶しながらよくやるよ」