あれから、女性陣のアピールが積極的になっていた。ミーサは以前より俺に抱き付く回数が増えたり、茉莉香はよく俺の膝に座る。その度に顔を真っ赤にしているがね。それ以外では、平和な日々を過ごせていた。そんな平和な数日を過ごしていた俺は、今茉莉香と一緒に部室に向かっていた。すると、廊下まで大きな声が聞こえた。
アイ「私、出たいです!!」
拓人「なんだ?」
茉莉香「何々?廊下まで聞こえてきたよ?」
アイ「す、すみません...」
茉莉香「どうしたのいったい?」
ハラマキ「これこれ♪」
茉莉香「ん?」
ハラマキが画面を俺達に向ける。
拓人「第19回ネビュラカップって...」
茉莉香「いいじゃない♪出場しようよ!!この間ディンギーも出てきたし。楽しそうじゃない♪」
アイ「ですよねですよね♪私前から出たいって思ってたんです!」
リリィ「何々?」
エイプリル「私達も混ぜてよ?」
茉莉香「あっ!!それって開催いつ?」
ハラマキ「2週間後だけど、どうしたの?」
拓人「弁天丸との仕事が重ならないとは限らないからな」
ハラマキ「そっか~。茉莉香達はそれがあったか...」
リン「う~ん...出場するのはいいんだけどな...」
グリューエル「何か問題でもありますの?」
リン「実際にディンギーに乗ったことある人挙手!」
アイ「はい♪」
手を挙げたのは、俺とホシミヤだけだった。
エイプリル「アハハハ...」
ウルスラ「シュミレーターは散々やってるんだけどね?」
拓人「っつ~か、よくそれで大会に出ようとか言い出したな」
??「その通り!!」
大声で叫びながら入ってきた人物。それは...
茉莉香「ケイン!?」
拓人(ん?あいつは似てるけど...違うな)
茉莉香達は気が付いてないが、俺だけはすぐに偽物だと理解した。
拓人(茉莉香で気が付かないなら、もしかしたらミーサ達も...)
取り敢えず俺も気付かないふりをしておく。
ケイン「時間もなくて実戦経験もない。ないない尽くしのこの状況。俺がやらねば...」
ケインは竹刀を投げ飛ばしてキャッチする。
ケイン「誰がやる!!」
茉莉香「話を聞きなさいよ!やるって何を?」
ケイン「ふん!!顧問が必要だろ?」
リン「へ!?あ、ああ...確かに顧問は空席だけど」
ケイン「その話、俺が引き受けた!!」
茉莉香「ケイン!!何勝手に...」
ケイン「た~!!」
ケインは茉莉香に向けて何かを見せている。
茉莉香「!?教員...資格書?」
ケイン「教員資格は更新した!今のこの俺は...体育教師だ!!」
茉莉香「体育教師!?」
拓人(やれやれ。偽物は何をするつもりなんだか)
ケイン達はシュミレーションルームに行った。俺はそこから離れて外に出る。
拓人「ったく、普通気が付くだろ?」
作者『いやいや!!普通は気が付かないよ!』
拓人「ん?...まあいいか。それより、誰もディンギーに乗ったことないって...調べてみ...ん?あれは」
俺は、ホシミヤを除く1年とグリュンヒルデがいた。
拓人「何してるんだお前ら?」
ヤヨイ「拓人先輩」
グリュンヒルデ「実は今、ネビュラカップの公式データベースに記録が無いかを調べていました」
拓人「ほう...で!あったのか?」
グリュンヒルデ「はい。こちらです」
グリュンヒルデが俺に画面を見せる。
拓人「何々...白鳳女学院。前の名前だな。ネビュラカップ第13回大会において、運営妨害行為及び安全規約違反により、5年間の出場停止処分だと!?」
ナタリア「ええ~!!」
拓人「は~...多分原因は分かる」
ヤヨイ「本当ですか!?」
拓人「ま、いつかは説明があるから、今は控えておくよ。んじゃ、俺はこのまま帰るからまた明日な♪」
3人「お疲れ様です!!」
俺はそのまま家に帰る。今日は特に予定もないし、家でのんびり過ごした。そして翌朝、俺達ヨット部は浜辺に来ていた...
ケイン「よ~し!!全員揃ったな !」
子供1「何あれ?」
子供2「知らな~い。行こ行こ♪」
周りの子供達にそんな風に言われていた。
拓人(たまらんなぁ~...)
アスタ「あの~ケイン先生。何でビーチなんですか?」
ケイン「先生ではない!!コーチと呼べ!!」
リリィ「はい~?」
ケイン「コーチだ!!」
リリィ「は、はい!!」
ハラマキ「茉莉香、あのさ...」
茉莉香「言わないで。頭痛くなってきた...」
拓人「確かに...」
ナタリア「はいコーチ!!何でビーチなんですか? 」
ケイン「いいノリだナタリア君♪...今日は、ネビュラカップに出場する選手の選抜を行う!!」
一同「え~!?」
アイ「あ、あのコーチ!!どうやってですか?」
ケイン「知りたいか?自分達が水着でこんな所に集められている訳が!!」
アイ「は、はい!!」
ケイン「それは...」
ケインは海に浮かんでいるヨットに乗る
ケイン「これだ!!」
拓人「マジかよ...」
ケイン「参加する奴!!位置につけ!!」
ケインの一言で、ネビュラカップに参加する連中が海に行く。
ケイン「実戦で必要なのは操船技術ではなく、それを発揮する為の体力と集中力だ!!沖のブイを回って戻ってきた上位3名を、ネビュラカップの出場者とする!!」
アイ「え!?本当に!!」
ウルスラ「ディンギー関係ない~!!」
リリィ「私達、マリンスポーツの授業でちょっとやっただけです~!!」
ケイン「充分だ!!」
ヤヨイ「1年生は、まだそれをやっていません」
茉莉香「ケイン!!本当にこれで決めるつもりなの!?」
ケイン「コーチだ!!冗談だと思うか?実戦で技術に体がついてこなければ、危険なのはお前達だぞ!!」
茉莉香「うっ...もう分かったわよ!!やってやろうじゃない!!」
茉莉香の負けん気が出た。さすがにそこは梨理香に似ている。
ケイン「...スタート!!」
ケインの掛け声で一斉にスタートする。しかし、スタートした直後に脱落者が出る。しかし、そこで問題が起きる。
ヤヨイ「う、うあ~!!」
グリューエル「きゃあ!?」
拓人「おい、あいつら溺れてないか?」
ハラマキ「大変だ~!!」
拓人「ッチ!!」
俺は急いで海に飛び込み、ヨシトミとグリューエルを助けに行く。
拓人「大丈夫か!!」
グリューエル「拓人さん...」
ヤヨイ「拓人先輩...」
拓人「ったく、泳げないなら参加するなよな」
ヤヨイ「すみません...」
グリューエル「面目ありません」
俺は二人を抱えたまま浜辺に戻る。戻ると、ケインがリン達に何か叫んでいた。
ケイン「ビーチ往復50周!!」
リン「え~!?」
拓人「おい、さすがにヤりすぎだ!!」
ケイン「...仕方ない」
俺の一言で、50周は中止になった。そして、全員が沖のブイを回るとケインが
ケイン「そろそろか...」
拓人「なに?」
ケインがそう言うと、上空から何か放たれた。
拓人「まさか...弁天丸か!?」
ケイン「さすがだな♪」
ケインは満足そうな表情で言う。しかし、発射した弁天丸ではーーーーーーーーーー
シュニッツァー「なあ、本当にいいのか?」
クーリエ「いいんじゃない?ケインがやれって言ってるんだし」
ミーサ「やるならさっさとして!!慣れないことやらされてるんだから!!」
三代目「ミーサは器用だな」
ミーサ「ほら早く!!」
シュニッツァー「...照準よし!発射」pi
茉莉香達がいる海に向けて発射する。
シュニッツァー「なあ、絶対に後で副船長から苦情が来るぞ」
一同「...しまった!!」
撃ち終わってから、事の重大さに気が付くのであったーーーーーーーーーー
拓人「...ケイン?後で話がある。ミーサ達も含めてな...」
ケイン(ヤバッ!!兄貴にも言われてたんだ。副船長は絶対に怒らせないように言われてたんだ!!)
ケイン「副船長...これには色々と事情が...」
拓人「ほう...どんな事情かキチンと説明してもらおうか?」ニッコリ
ケイン「あ、あははは...」
俺がケインに怒っている間に、レースは決着していた。一位はナタリア、二位はグリュンヒルデ、三位は茉莉香とホシミヤが争っていたそうだが、ホシミヤが三位で茉莉香が四位だそうだ。
拓人「皆お疲れ。頑張った皆にケインコーチからランプ館でパフェを奢ってくれるそうだ♪な、ケインコーチ?」
ケイン「あ、ああ。皆頑張ったし、俺が奢るぞ!!(トホホ...)」
こうして、半ば脅しで俺はケインにパフェを全員に奢らせた。レース開催は約一週間。果たして選ばれたメンバーは優勝できるのかな?
拓人「ま、大丈夫だろ?それより...」
俺は、上にいるであろう弁天丸を見上げていた。そして翌日、俺と茉莉香は弁天丸に向かった。茉莉香には、ゆっくりブリッジに来るように伝えていた。
拓人「さてと...取り敢えず全員正座♪」
一同「はい...」
ミーサ達は観念したかのように正座する。すると、百眼とルカと茉莉香がブリッジに入ってきた。
百眼「なんだ?」
拓人「百眼か」
百眼「副船長、これはいったい?」
拓人「昨日ここにいるメンバーが、ちょっとオイタをしてな。今から俺のお説教♪」
百眼「あ~...」
百眼は、ミーサ達にかなり同情していた。
拓人「さて、なんで正座させられてるか分かってるよな♪」
ミーサ「え、ええ...」
拓人「なら、なんで俺が怒ってるか分かってるなクーリエ」
クーリエ「はい。船長や副船長に許可をとらずに、弁天丸の主砲を撃った事です」
拓人「正解♪なら...どう落とし前つけんだおい?」
一同「!!」ビクッ
拓人「ヨット部の連中に怪我がなかったからいいが、もしあれで怪我人が出てたらどうするつもりだったんだ?」
三代目「それは~...」
拓人「それは?」
ミーサ「...考えていませんでした」
拓人「なるほど...茉莉香!!こっちに来い」
茉莉香「えっ!?う、うん」
拓人に呼ばれて、船長席に行く。
茉莉香「どうしたの拓兄?」
拓人「取り敢えず茉莉香、ここに座れ」
茉莉香「ええ!?ここに...///」
俺が茉莉香に言ったのは、俺の膝の上だ。茉莉香は顔を真っ赤にしながら俺の膝に座る。
拓人「よし♪」ナデナデ
茉莉香「ふぁ~...」
俺は茉莉香の頭を撫でて、顎を猫のように撫でる。
茉莉香「うにゃ~♪」
拓人「こらこら。甘えん坊だな♪」
俺が何故このような事をやっているのか?ミーサとクーリエにわざと見せ付けている。
ミーサ「あ、あの拓人?」
拓人「なんだ?」
ミーサ「あの...その...私も...」
拓人「駄目だ。ミーサは、1週間俺に近付いたりするのは禁止だ」
ミーサ「そ、そんな~!!」
拓人「今回は、それくらい大きな事をしたんだ!因みに、三代目は1週間ブリッジに縫いぐるみ持ち込み禁止だ」
三代目「え~!!」
拓人「クーリエは、1週間お菓子禁止かミーサと一緒の1週間俺に近付かないかだ」
クーリエ「うう~!!究極の選択だよ~!!」
拓人「ケインは、1週間の減俸だ」
ケイン「ちょっと副船長!!(兄貴に怒られるだろうな...)」
拓人「シュニッツァーは...最初に止めようとしたらしいな?だったら、今回はおとがめ無しだ」
シュニッツァー「いいのか?」
拓人「ああ。結果は押したけど、最初に止めようとしたからな」
シュニッツァーは、発射前に何度も確認していたから許す事にした。
拓人「取り敢えず、俺からは以上だ。十分反省しろ!茉莉香、起きろ!」
茉莉香「うにゅ~...」
拓人「やり過ぎたな。ま~いいか♪俺が抱いていく」
俺と百眼達は、ミーサ達を置いてブリッジを出ていく。そして家に帰り夕飯の準備をする。昨日から梨理香さんが仕事でいないから、茉莉香と二人っきりである。夕飯も済ませて風呂に入る。
茉莉香「拓兄、今日は先に入っていいよ♪」
拓人「いいのか?んじゃお言葉に甘えさせてもらおうかな♪」
俺は、久々に一番風呂だったので、少し上機嫌に風呂場に向かった。しかし、この後起きる出来事に俺はまだ気付く筈もなかったのだった...
カポーン
拓人「いい湯だな♪風呂は命の洗濯だな!」
俺はのんびりと湯船に浸かっていた。すると、脱衣場から茉莉香の声が聞こえてきた。
茉莉香「拓兄~、タオルここに置いとくよ?」
拓人「悪いな茉莉香」
茉莉香「いいよ別に。お礼は今から貰うから♪」
拓人「今から?」
俺は少し疑問に思ったが、声をかけても茉莉香から返事が無かったため、もう脱衣場にはいないのだろうと勝手に思っていた。しかし!!それがそもそも間違いだった。
拓人「なんだいったい?ま、後で風呂出てから聞けばいいか」
俺はそう思い、腕を目一杯伸ばす。すると、風呂場の扉が開かれた?
拓人「?」
茉莉香「拓兄~、入るよ?」
拓人「ま、茉莉香!?」
何と風呂場に入ってきたのは茉莉香であった。俺は慌てて壁に振り替える。
拓人「何考えてるんだ!さっさと出ろ!!」
茉莉香「え~!だってもう入っちゃったし、それにもう濡れてるから風邪引いちゃうよ。だから拓兄、ちょっとそっちに入るね♪」
拓人「ちょっ!?待て!!」
茉莉香は俺の静止も無視し、湯船に入ってきた。そして、今現在の体勢。茉莉香が俺にもたれ掛かってる状態である。
拓人「...」
茉莉香「ふ~♪やっぱりお風呂は気持ち~ね」
拓人「...」
茉莉香「それに、拓兄とお風呂一緒に入るの小学校以来だね♪」
拓人「...おい」
茉莉香「ん?どうしたの拓兄?」
拓人「どうしたの?じゃない!何平然と俺にもたれ掛かりながら湯船に入ってるんだ!」
茉莉香「だって~...」
拓人「だってじゃない!!こんな所誰かに見られたらどうするんだ!」
茉莉香「...こうでもしないと、皆に一歩リード出来ないから」
拓人「リードって」
茉莉香「だって拓兄、自分が無意識の間に女の子を落としてるし...」
拓人「いや...それは...」
茉莉香「一番最初に好きになったのは私なのに...」ボソッ
茉莉香は拓人に聞こえないように呟く。しかし、風呂場は茉莉香が思っているより声が響くので、拓人にも聞こえていたのであった。
拓人「...」
しかし拓人は、何も言えずにいた。それに痺れを切らしたのか、茉莉香が拓人の方に振り向く。
拓人「ま、待て茉莉香!!さすがにそれはまずい!!」
拓人の叫びも空しく、茉莉香は拓人に抱き付く。
拓人「○×△□~㍑!?」
俺は声にならない叫び声を出す。
拓人(落ち着くんだ加藤拓人!!血は繋がってなくても、茉莉香は妹だ!!絶対に駄目だ!)
俺は自分の欲望を必死に抑えていた!しかし、それでも欲望は出てくる。
欲望拓人(別に妹だからって、血は繋がってないんだしいいだろ?本人も望んでる筈)
拓人(黙れ!!大切な妹に手を出すなんて...)
欲望拓人(ふ~ん...ま、精々頑張りな♪どうせ男の欲望には勝てないさ。クククククッ)
そうして欲望h消え去った。俺は混乱していて残りは殆ど記憶が無かった。そして翌日
拓人「...ッハ!?」
俺は飛び起きる。窓を見ると既に朝を向かえていた。
拓人「何も...無かったのか?」
俺は周りを確認する。汗の量は尋常じゃないが、それ以外は特に変わった様子はない。
拓人「ふ~...よかった...」ムニュ
その時、俺の右手に柔らかい感触がする。
拓人「ムニュ?俺何か柔らかい物でも枕にしたか?」
俺はそれの感触を確認するかのように揉む。
??「んっ...」
拓人「!?」
俺の右手から、何やら甘い声が聞こえたような...
拓人「ま...まさか」
俺は慌てて布団を捲る。すると、そこにいたのは...
茉莉香「んも~。朝からエッチだよ拓兄///」
拓人「ま、茉莉香!?」
何と俺の横にいたのは、茉莉香だった。そして、俺の右手は茉莉香の胸を触っていた。
茉莉香「昨日もあんなにしたのに、まだするの?別に拓兄がしたいならいいけど///」
拓人「...」
天国から一気に地獄に落ちた気分である。俺は等々取り返しの付かない事をしてしまった。
拓人「茉莉香...もしかして俺...」
茉莉香「責任、取ってね♪拓兄♪」
拓人「やっぱり~!!」
こうして加藤拓人は、主人公である加藤茉莉香の初めてを頂いてしまったのでありました。
拓人「とと、とにかくまずは服を着ろ!そろそろ時間もない!」
茉莉香「は~い♪」
茉莉香はそう言いながら、シーツを巻き付けて部屋を出ていった。
拓人「しまった!!茉莉香にこの事を話すなと言ってなかった!!」
俺は急いで茉莉香の部屋にいく。しかし、もう遅かった。丁度いいタイミングでミーサから通信があったのだった。
拓人(俺、今日無事に過ごせるのであろうか?)
作者『分かりません!!』
取り敢えず、ミーサの通信に出るのが恐かったので、俺は茉莉香を置いて先に学院に向かうのであった。今日の心配をしながら過ごし、やって来ました放課後。
拓人「どうしよう...こんな時は」ゴソゴソ
こういう時こそ使う秘密道具。
拓人「透明マントとタケコプター!!」
俺は急いで透明マントを着る。すると同時に、俺のクラスにリン達がやって来た。通称拓人ファミリー。
拓人(危なかった。ってかよく見ればジェニー迄いるじゃね~かよ!?)
リン「あれ?確かにさっきまで拓人の奴いたんだけど」
チアキ「まだ遠くには行ってない筈です!」
ジェニー「追いかけるわよ!!」
俺はバレないようにジェニー達の横を通り過ぎる。すると、何故か急に突風が吹き透明マントが吹き飛ぶ。
拓人「あっ...」
ジェニー「あらあら?これは加藤拓人さんじゃありませんか♪」
チアキ「いったい何処に行こうとしたんですか?」
拓人「ええっと...」
リン「取り敢えず、話を聞かせてもらおうか?」
ミーサ「そうね♪何やら朝から船長が物凄くご機嫌な訳を」
拓人「...チーターローション!!」
俺は取り出したチーターローションを足にかける。そして走り出す。足の速さはチーター並になるので追い付けない。途中で空も飛ぶし。
拓人「ふ~!ここまで来れば...」
ジェニー「どうなのかしら?」
拓人「!?」
俺は慌てて振り替える。すると、俺の背中にジェニーが抱き付いていた。
拓人「ジェニー!?」
ジェニー「はい♪貴方のパートナーのジェニーです。さて拓人、茉莉香さんとなにがあったのか詳しく話してもらうわよ?」
拓人「...はい」
俺は思った。今日で人生が終わると。
チアキ「さて、それでは今から拓人さんの尋問を行います!」
拓人(もう既に尋問とか言ってる時点で、隠す気ないな...)
と言うか、既に拷問だろ...
ジェニー「拓人、話してもらうわよ?なんで茉莉香さんはあんなに機嫌がいいのかしら?」
拓人「それは...その...」
リン「ま、茉莉香を見ていれば予想はつくけどな...」
ミーサ「茉莉香の事だし、拓人と一緒に眠ったとかそんな程度でしょ?」
拓人(あっているけど、一緒に眠るじゃなくて寝たなんだけどな...)
俺は絶対にその事を言ってはならないと、沈黙を守っていた。しかし、それはすぐに打ち砕かれた。その原因は茉莉香であった。
茉莉香「そんな~///一緒に寝ただなんて...確かに拓兄には、私の...ね~///」
ファミリー「!?」
拓人(終わった。今度こそ絶対に...)
チアキ「まま、茉莉香!?まさか...貴方!?」
茉莉香「エヘヘ///」
ジェニー「へ~...拓人」
拓人「な、なんだ...」
リン「茉莉香だけって訳ないよな♪」
拓人「えっと...その...」
ミーサ「そうね~。今回の仕事が終われば、暫くは海賊業もないし...ファミリーで旅行にでも行きましょうか♪」
ファミリー「賛成~!!」
グリューエル「でしたら、私が場所を提供致しますわ!」
ジェニー「だったら、私が経営しているフェアリー・ジェーンが船を提供するわ!」
リン「よっし!!レースが終わった次の休みは、皆で旅行だ!!」
ファミリー「お~!!」
拓人「...俺の意見は?」
ファミリー「ない!!」
拓人「だよな~」
ジェニー「向こうに行ったら、私達も茉莉香と同じことをお願いね♪」
拓人「...」
俺は唖然としていた。ジェニーの一言は、つまり全員の初めてをもらってくれと言っているのだから。取り敢えず話は終わり、俺は無事に解放されたのであった。と言うか、この数分だが生きた心地がしなかったのは言うまでもない。
拓人「取り敢えず無事にすんだか。しかし、ネビュラカップ終了後が怖いな...」
等と考えていたが、取り敢えず今はネビュラカップの警備に精を出すのであった。そしてネビュラカップ当日。
拓人「まさかジェニーからリン達の護衛が依頼されるとはな」
俺はスーツ姿でサングラスをつけていた。完全に周りから見ればヤクザだな...
拓人「取り敢えずリン達と合流するか」
俺はリン達を探していた。すると途中でチアキと出会った。
チアキ「もしかして拓人さん?」
拓人「チアキか。後俺は今ジェニーのから依頼されたケビンだ。皆にバレては意味無いからな」
チアキ「分かりました。それにしても、似合ってます///」
拓人「サンキュー。それよりリン達は...いた」
リン達はすぐに見つかった。と言うより、周りから孤立してるからすぐに分かった。するとナタリアが他の学校に近付いていた。
ナタリア「ちょっといいですか?」
チアキ「そこまで!!」
ナタリア「チアキ先輩?それと...」
拓人「ジェニーさんから君達の護衛を任されたケビンだ」
チアキ「取り敢えず何処か喫茶店にも入るわよ!」
チアキがそう言い、喫茶店に入る。
チアキ「全くも~ヒヤヒヤしたわ」
ナタリア「ぶ~...」
ハラマキ「チアキちゃん、海の森星チームの選手だったんだ」
チアキ「助っ人よ。そちらみたいに人材豊富なチームばっかじゃないのよ」
リン「確かに海賊が出来るほどいるからな」
チアキ「自分達の立場分かってるの?」
グリュンヒルデ「...あれ、ですわね」
ナタリア「ああ~そっか」
ヤヨイ「白鳳学院は、5年間出場停止でしたね」
リン「え?そうなの!?」
一同「だ~!!」
リン「あれ?」
ハラマキ「何で部長が知らないんですか!!」
リン「いや~。道理で今まで招待状が来なかった訳だ」
グリュンヒルデ「でも、6年前でしたらリン部長は中等部ですわよね?」
リン「それがさ、当時の先輩達が発表前のレース情報を手に入れてね。それでアタシが頼まれて、運営委員会のデータを書き換えたんだ」
一同「え~!!」
ナタリア「クラッキングしたんですか!?」
チアキ「運営側も驚いたでしょうね。いざ当日になっていたら、違うコース設定になっていたんだから。で、結果はこうよ」
チアキはモニターを全員に見せる。
チアキ「通称悪夢の第13回大会。出場者142名...完走者2名」
ハラマキ「あ、あはは...」
ナタリア「はた迷惑な」
チアキ「その原因が復帰してきたとなったら、それはね...」
リン「いや~そんな事になってたとは。照れるな///」
拓人「...」
俺は無言のままリンの頭を殴る。
リン「いって~!!何すんだよ!!」
拓人「昔とはいえ、やったのはお前だ」
リン「しかしたく...」
拓人「ケビンだ」
リン「...」
リンは膨れっ面になる。
拓人「...」
しかし俺は別の人物を見ていた。
??「あの集団のターゲットはいない。引き続き監視する」
拓人「...」
その人物はケインに気が付きその場を離れる。そして、ヨット部はレース為に自分のディンギーに向かう。俺はケインと会う。
拓人「何やら怪しい連中がうろついている」
ケイン「ああ。」
拓人「俺は引き続きアイツを追う」
俺はリン達と離れてそっきの奴を追う。そして、ネビュラカップが始まる。先程通信で茉莉香も一緒にディンギーで降りるそうだ。
??「先程加藤茉莉香がディンギーで降りる事を確認した。すぐに追撃しろ」
??『了解』
??「ふふ...終りだ加藤茉莉香...」
拓人「終わるのはお前だ!!」
??「何...グハッ!!」
俺は男を気絶させる。
拓人「コイツ...ビスク・カンパニー ?」
俺はケインに通信する。
拓人「ケイン!!すぐに弁天丸に戻れ!!ビスク・カンパニーって言う連中が茉莉香を狙ってる!」
ケイン『ビスク・カンパニー!?』
拓人「話は後だ!」
俺は通信を切り弁天丸に急いで戻る。途中でケインと合流し弁天丸のブリッジへ急ぐ!
拓人「弁天丸緊急発信だ!!茉莉香が狙われてる!!」
一同「了解!!」
拓人「ケイン!!無理は承知だ。大気圏に降りろ!」
ケイン「了解!!」
俺はケインに指示し、茉莉香の近くに降りるように伝える。すると、ビスク・カンパニーの連中に撃たれている茉莉香を見つける。そして茉莉香に通信を入れる。
拓人「茉莉香!!」
茉莉香『弁天丸!!』
茉莉香に近付くとアラートが響き渡る。
シュニッツァー「無茶苦茶だ副船長!!これは大気圏内を飛ぶように出来てない!!」
三代目「緊急出力132%!!サブスラスター異常加熱!!15分持たないぞ!!」
拓人「茉莉香、急いで乗り込め!!」
茉莉香『了解!!』
ミーサ「無茶するわね!」
拓人「船長以前に、自分の家族を守れないなんて意味ない!後、俺がディンギーで相手の船に乗り込む。俺が出たら弁天丸は上昇しろ!」
俺はそう言い残して、格納庫に向かう。
茉莉香「拓兄!!」
拓人「茉莉香、急いでブリッジに行け!!」
茉莉香「わかった」
茉莉香は急いでブリッジに走る。俺は茉莉香が乗ってきたディンギーに乗り、相手の船に向かう。
拓人「さて、俺の家族に手を出してただですむと思うなよ!!」
俺はディンギーで飛び出す。そして、バレないように近付き船に乗り込む。
拓人「さて...弁天丸!?あいつら浮上しろって言ったのに!!...茉莉香か」
俺は茉莉香の指示を予想していた。そして、頬を少し吊り上げて相手の操縦室に向かう。
??「ここで弁天丸を落とせば...」
拓人「落とせば何だ?」
??「だ、誰だお前!!」
拓人「弁天丸副船長加藤茉莉香の兄の加藤拓人だ!!」
俺は名乗りながら一人を蹴り飛ばす。しかし、もう一人に蹴りかかろうしたとき...
パーン!!
拓人「っく...」
??「ガキが調子にのるな!!」
拓人「くそ...」
俺はどう状況を巻き返すか考えていた。すると、弁天丸の先端が開く。
拓人(あれは...そうか!!なら、後はこの船を先端に近付ければ...)
その時、ホシミヤから緊急通信が入る。
アイ『コーチ、8秒後南東から真っ直ぐな風が来ます!』
??「なに!?」
男は俺から聞こえたら通信に驚き操縦席に戻る。その時...
拓人「今だ!!」
??「しまった...がはっ」
俺は最後の力を振り絞り男を蹴り飛ばす。そして急いで茉莉香に通信する。
拓人「茉莉香、そのままあれを撃て!!」
茉莉香『待って拓兄!!それだと拓兄も...』
拓人「俺はいい!!ここでコイツらを逃がす訳にはいかない!!撃て!!」
茉莉香『...出来ないよ』
拓人「...」
茉莉香は命令出来なかった。それはそうだ。大好きな人を撃てなんて言えない。
拓人「キャプテン茉莉香!!お前は弁天丸の船長だろ!!一人の命より、乗組員の命を大切にしろ!!だから撃て!!」
茉莉香『...』ギュッ
拓人「大丈夫だ。生きて帰るさ」
茉莉香『...シュニッツァー。撃って...』
シュニッツァー『...了解した』
拓人「それでいい。それでいいんだ」
そこで茉莉香との通信が途切れるーーーーーーー
私は今、苦渋の決断をする。自分の大好きな人を撃つなんて...
拓人『大丈夫だ。生きて帰るさ』
茉莉香「...シュニッツァー、撃って」
シュニッツァー「...了解した」
拓人『それでいい。それで...いい...ん...だ』
拓兄との通信が途切れる。
茉莉香「拓兄...拓兄~!!」
私が叫ぶと同時に、シュニッツァーが撃つ。そして見事に命中する。
茉莉香「...」
ミーサ「茉莉香...」
茉莉香「...」
シュニッツァー「ケイン。急いで宇宙にあがるぞ...」
ケイン「...了解だ」
ケインは舵をとり、弁天丸は宇宙に向かった。撃墜した船には、拓兄は乗っていなかったそうだ。そして、それを皆に伝えると、リン部長は驚きを隠せなかった。チアキちゃんも泣きそうな顔だった。
ヨット部は、レースを準優勝したけど、誰も喜ばなかった。皆暗い、お通夜みたいなヨット部部室。すると、突然扉が開く。皆は開いた扉を見る。するとそこに立っていたのは...
拓人「よっ!」
茉莉香「拓...兄」
拓人「ああ。ちゃんと約束通り帰ってきたろ?」
茉莉香「拓兄~!!」
私は拓兄に駆け寄りそして抱き付いた。今までにない位に泣いた。
茉莉香「本当に...本当に拓兄だよね!」
拓人「ああそうだ。心配させたな」
茉莉香「う...うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
茉莉香は、不安が解消されたのか、決壊したダムの用に涙を流したのであった。