新たな冒険へ
あの事件から時が経ち、私は、高校2年生最後の春休みを満喫していた。今現在も拓兄は見付かっていない。それでも、私は信じている。拓兄はまだ何処かで生きていると...そして、私は今ヨット部で新入生歓迎の準備に追われていた。
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ピピピピピピ
目覚ましが鳴り響く。それを止めた茉莉香
茉莉香「ん~...よし!」
茉莉香は起きて着替えてリビングに下りる。
梨理香「どうしたんだい?春休みだろ?」
茉莉香「そうだけどね。今新入生歓迎会の準備があってね。昼まで寝ていたいのはやまやまなんだけど。これから新歓の準備をして、夕方から弁天丸でお、し、ご、と♪ハム...最近不景気っぽくてね。しっかりやらないと」
梨理香「大変だね~。ま、しっかりと頑張りな」
茉莉香「それじゃあ行ってくるね」
梨理香「いってらっしゃい」
茉莉香「うん♪拓兄、行ってくるね」
茉莉香は写真に写っている拓人に声をかけて出ていく。そして白鳳学院のヨット部に到着する。中では既に部員と引退した3年生が集まっていた。
リン「さてと...どうやって新しい部員を勧誘出来るか。ん~折角オデット二世があるし、あれは戦艦並の電子戦やレーダーがあるしな。なんせオデット二世の電子戦は戦艦並だ!これ使ってなんにか出来ないかな?」
ハラマキ「何かって、なんですか?」
リン「例えば、行方不明になった船を捜して、宝探し!!ヨット部にいながらトレジャーハントも出来る!!」
茉莉香「何を言ってるんですか!!って言うか、何で新入生の勧誘の話がオデット二世の話になるんですか?それに先輩達...」
リン「大丈夫だ。宇宙大学の入学式は夏だから、まだ余裕だ!」
アスタ「私達は近いし」
茉莉香「全く...」
グリューエル「リン先輩達も他の皆様も、心配してくださっているんですよ。このヨット部を」
グリューエルが茉莉香に説明する。
茉莉香「そうだけど...っと、そろそろ行かないと!後はホームページの更新と、オデット君のクリーニング。それに模型も完成させといてね。後は...」
リリィ「大丈夫だよ茉莉香♪」
ハラマキ「後の事は、私達に任せて!!」
茉莉香「それじゃあ、お願いね♪」
一同「いってらっしゃい」
茉莉香は、ヨット部を後にして弁天丸に向かった。
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茉莉香は何時ものように船長服に着替えてから、ブリッジに向かう。
茉莉香「皆おはよ~」
ミーサ「お早う茉莉香。そうそう、ついさっきだけど、保険組合から仕事のキャンセルが来たわ」
茉莉香「え~!?なんで!!どうして!!」
ミーサ「詳しい事は、ショウさんから聞いて」
ミーサは、保険組合のショウに通信を繋ぐ。
ショウ『こんちは~♪いや~ホントに申し訳ない!先方が一方的にキャンセルしてきてさ』
茉莉香「そんな~...前までは、迅速快速な弁天丸だって言って下さってたじゃないですか」
ショウ『それがさ、今亜空間が危険な状態で、超光速跳躍が出来ないからさ~。やっぱりすぐに運んでくれる所に移っちゃうんだ。はっきり言って、運が悪い!!』
茉莉香「え~!?...何か納得いかないな~」
ショウ『その仕事はキャンセルになったが、代わりの仕事を用意した。その仕事は、君の得意な営業ショーだ!そんじゃ頑張ってね♪』
ミーサ「保険組合から詳しい情報が来たわ。え~っと、今回営業する船は、豪華客船ビギン・ザ・ビギン号」
茉莉香「...ぶ~!やっぱり納得いかないな~。何でキャンセル?今週だけで3件キャンセルよ?」
ミーサ「その代わりに、別の仕事を回してもらったじゃない?」
茉莉香「なによ...私抜きで勝手に話を進めてた癖に...クルーの迅速な判断に感謝」
茉莉香はミーサからもらったデータを確認する。
茉莉香「あっ!このツアー、ジェニー先輩の会社が主催してるんだ♪」
茉莉香はそのまま、乗っている顧客名簿を確認する。すると、一人の名前に目を止める。
茉莉香「これって...」
ピーピー
クーリエ「その先輩から通信入ってます」カタカタ
茉莉香「こっちに廻して」
茉莉香はクーリエから、通信を受けとる。
ジェニー『お久しぶりね茉莉香さん。そろそろ頃合いだと思って連絡させてもらったわ』
茉莉香「お久し振りですジェニー先輩。今回はありがとうございます♪」
ジェニー『仕方ないわ。今はうちも保険組合も不景気ですしね。お互い助け合わないと。だから今回の営業は貴方達にお願いするわ』
茉莉香「お願いします。」
ジェニー『ええ♪』
茉莉香「おほん...それでジェニー先輩、少しオプションを変更したいんですが」
ジェニー『オプション?』
茉莉香「はい!オプションです!!」
茉莉香はいったい何をしたいんだとうか...そうこうしている間に、ビギン・ザ・ビギン号に到着する。
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一方、豪華客船ビギン・ザ・ビギン内では、一人の少年がスーツを着た男達に追われていた。その男達は、少年が泊まっている部屋に入る。
男1「いないぞ?」
男2「勘づいて逃げたか...」
男3「次はパーティーホールだ。行くぞ」
男達はパーティーホールに向かう。そこには既に先程逃げてた少年が紛れ込んでいた。
??「ここまで来れば...あっ!?」
パーティーホールにやって来た男達を見つけて、更に人混みに紛れる。しかし、男達は連携し少年を取り囲む。すると、パーティーホールの明かりが消える。そこから館内放送が流れる。
茉莉香『こちら弁天丸。その船はもう既に我々の支配下にあります。無駄な抵抗は止めて貢ぎ物を用意して待っていて下さい♪』
それを聞いた観客は歓声を上げる。男達は動き回る観客が邪魔をして、少年に近付けずにいた。少年はそれを見て、更に奥に進んでいく。すると、一人の男が少年に声をかける。
??「少年、弁天丸はあの扉から出てくるぞ」
??「えっ!?貴方は?」
??「今は気にするな。それよりも、早く向こうに行くんだ」
??「は、はい!どなたか知りませんが、ありがとうございます!」
少年は男に礼を言い走っていく。
??「後は茉莉香が何とかするだろ?」
男はそう言うと、扉が開いた方を見詰める。
茉莉香「乗客の皆様、弁天丸船長の、キャプテン茉莉香です。この船は、既に弁天丸が乗っ取っていますので、手荒な真似は控えてください。大人しくしていれば、皆様の安全な体と、海賊に教われたと言う自慢話を持ってお帰りいただけます♪」
茉莉香が何時もの様に海賊業務を進める。すると、証明が先程に少年を照らす。
茉莉香「亜空の流れ。その果ては何色か...」
??「!?」
茉莉香「海賊が来たのに騒がないこの少年...なんとも面白くない」
茉莉香はそう言いながら、少年に近づく。それに気づいた少年も話にのる。
彼方「やい海賊!周りの人に手を出すな!どうしても出すなら...僕を人質にしろ!」
茉莉香「いいだろう!この少年に免じて、皆さんの持ち物は奪わない事にしましょう。ですが、この人質になった少年への貢ぎ物でしたら、ありがたく頂戴致します♪少年、名前は?」
彼方「無限彼方...」
男1「クソッ!余計な事しやがって...」
??「余計な事か」
男2「だ、誰だお前!?」
??「悪いけど、悪人に名乗る名前は生憎持ち合わせてない。」
男はそう言うと、男達を気絶させた。
??「取り敢えずこれでひとまず安心か。後はしっかりやれよ?」
男はそう言うと、パーティーホールを後にした。
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その頃弁天丸は...
クーリエ「弁天丸後方にタッチダウン反応確認!!今所属艦を調べてる!」
百眼「敵艦から高エネルギー反応!!」
クーリエ「敵艦の所属を確認。後、その船から緊急通信」
茉莉香「繋いで」
茉莉香が通信に出ると、軍服を着た男が映る。
艦長『こちらは、ミラ星系軍のギルバート・ネッケル大佐である。君達のやっている行為は、犯罪に加担しているのだ!!今すぐ停戦し、そこにいる人質を開放しろ!』
クーリエ「識別完了。アークミスト社製の軍艦。ミラ星系軍よ」
茉莉香「ミラ星系軍の艦長さんが、わざわざこんな所まで来られるなんて」
艦長『能書きはいい、そこにいる少年は無事なんだな?』
茉莉香「はい、無事ですよ?」
茉莉香が、艦長との話を長引かせてる間に、クーリエがミラ星系軍の艦長を調べてくれた。
クーリエ「出たわ。ギルバート・ネッケル艦長。でも残念ながら本人は只今休暇中。ホームページに載っている写真とは大違いね」
偽艦長「っく...」
茉莉香「あら?あらあら?ミラ星系軍の艦長さんが、宇宙海賊をご存知無い?我々は、軍にのっとり海賊業務を行っている!私掠船免状を押し頂いて!宇宙海賊船弁天丸、海賊絶賛営業中!!偽者の言葉は聞きません。それでは♪」
茉莉香はそう言い放ち、通信を切る。
茉莉香「そのまま超光速跳躍!!」
一同「了解!!」
弁天丸は見事偽物のミラ星系軍から逃げた。
百眼「亜空間に今のところ異常なし」
茉莉香「ふ~...なんとかなったか」
彼方「あの...」
彼方が茉莉香に質問しようとした時、警報が鳴り響く。
茉莉香「どうしたの!?」
百眼「亜空間に異常発生!!」カタカタ
クーリエ「なんだか分からないけど、進路を塞ぐように爆発が起きてる!」
弁天丸の周りで爆発が起きて、小さい柱や塗装が剥がれる
茉莉香「状況は?」
三代目「まだ今のところ細いアンテナが何本か折れたり塗装が所々剥がれてる!!けど、これ以上ダメージを受ければまずい!!」pipipi
ケイン「ルカ、別のルートは?」
ルカ「ここより200潜れば、今は使われてない別の空間に移動出来るわ」pipipi
茉莉香「よし...それじゃあ潜りましょう!!」
ケイン「了解!!」
百眼「ルカ!!もう少し詳しい座標と速度をくれ!!」カタカタ
ルカ「もう送ってる」pipipi
シュニッツァー「全艦に通達。これより別の亜空間に入る。総員直ちに隔壁の厚い所に避難せよ」
百眼「再計算終了!ケインいいぞ!!」
茉莉香「船内対衝撃防御!!行くわよ皆!!」
一同「了解!!」
弁天丸は亜空間の下に潜り込む。
百眼「速度2000...4000...跳躍速度の5600に到達!」
一同「ふ~...」
彼方「あっ...うっ...」
茉莉香「彼方君!?」カチャカチャ
茉莉香が慌てて彼方に近寄る。
茉莉香「もう安心して。そろそろ終わりだから」
彼方「終わり?」
するとアラームがなる。
ミーサ「は~い!今日のお仕事は終わり」
茉莉香「ふ~、何とか間に合ったか~」
彼方「あの...」
茉莉香「私は海賊の前に学生♪後のお仕事は、君をベットまでつれていくこと」
そう言って茉莉香が彼方に手を伸ばす。それを彼方は払い除ける。
彼方「馬鹿にするな!お前達もあいつらと一緒だ!結局は僕を...」
彼方はそう叫んでたが、途中で気を失う。
ミーサ「疲労ね。それに宇宙酔いも少し。随分と気を張っていたみたいね」
茉莉香「そっか...」
そして茉莉香は彼方を背負い、そのままベットに連れていったのであった。翌日、彼方は目を覚ます。
彼方「...ここは?」
知らない天井を見上げて手を伸ばす。すると、横から声が聞こえる。
茉莉香「うう~ん...」
彼方「...え!?うわ~!!」
彼方は慌ててベットから飛び出る。すると、クリントが叫ぶ。
クリント「カナタ~!!オハヨウ!カナタ~!!オハヨウ!」
茉莉香「ああ~、お早う。眠れた?」
彼方「はい...あの、ここは?」
茉莉香「あ~ここ?海の明星に着いても彼方君中々起きなくてね、そのまま連れて来ちゃった」
彼方「いえ、ですからここは...」
もう一度同じ質問をしようとすると、部屋の扉が開かれる。やって来たのはグリューエルだった。
グリューエル「お早うございますお二人とも。よく眠れましたか?」
茉莉香「お早うグリューエル。いい目覚ましのお陰でね♪」
クリント「カナタ~!!オハヨウ!」
グリューエル「ふふっ、朝食の準備が出来ていますのでどうぞ」
茉莉香「やった~♪」
茉莉香は着替えてグリューエルの後を追い掛ける。当然その時は、彼方は別の部屋にいっていました。
作者「とうとう映画の話まで来ましたね♪ですが、まだまだ完全に書けません。中盤の話は、DVDが出てから確認しながら書こうと思っています。ですので、後半の話が載っていますが、気にならない方や、映画を見に行った方はそのままお読みください。映画をまだ見ていない方は、進まずにお待ちください」