茉莉香に真実を話してから1週間が経った。そして俺は考えた。これから茉莉香を支えていこうと。なので、俺もヨット部に入部する事にした。ヨット部顧問に入部届けを提出するために職員室に向かう。職員室に到着すると、丁度中から先生が出てきた。しかし、そこにいたのは以前家にやって来たケイン・マクドゥガルだった。
ケイン「おや?加藤君じゃないですか。職員室に何か用ですか?」
拓人「・・・ヨット部顧問に入部届けを提出に来たんです」
ケイン「それなら丁度良かったです。本日からヨット部顧問になりましたので、その入部届けは貰っておきましょう。ようこそヨット部へ♪」
俺は開いた口が閉まらなかった。それはそうだろう、つい1週間前に会ったばかりなのに 、うちの学院の教師になっていれば流石に驚く。
ケイン「丁度もう一人入部希望者がいますので、一緒に部室に行きましょう」
拓人「俺以外に入部希望者?」
ケインの後ろにいたのは、茉莉香が襲われた時に助けてくれた女子生徒だ。
拓人「確か・・・クリハラさんだったよね?」
チアキ「どうも」
ケイン「ではお二人共、行きますよ」
ケインに声をかけられて俺とクリハラはヨット部部室に向かった
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茉莉香「入りま~す!!」
「お疲れ茉莉香」
茉莉香「ハラマキ、お疲れ様」
ハラマキ「ところで聞いた?今日から新しい顧問が来るんだって」
茉莉香「顧問、ようやく決まったんだ」
「ええ、なんとか夏休み前に見つかってよかったわ」
「そうだな」
茉莉香「お疲れ様ですジェニー部長、リン副部長」
ジェニー「お疲れ様茉莉香さん。そろそろやって来ると思うんだけど・・・」
そう言っていると、部室の扉が開く。
ケイン「今日からヨット部の顧問になりました、ケイン・マクドゥガルです」
ジェニー「部長のジェニー・ドリトルです。ケイン先生、よろしくお願いします」
ケイン「よろしくお願いします。それと、今日から二人新しい部員が入ることになりました。それでは入って来て下さい」
ケインに言われて、俺とクリハラは部室に入る。
ケイン「まずは、1年生で先週転校されて来ましたチアキ・クリハラさんです」
チアキ「チアキ・クリハラです。これから宜しくお願いします」
クリハラは素っ気ない感じで挨拶をする。
ケイン「そしてもう一人は、2年生の加藤拓人君です。ヨット部にいる加藤茉莉香さんのお兄さんです」
拓人「今日からお世話になる加藤拓人だ。既に知ってる顔もいるけど、宜しくお願いするよ」
リン「宜しくな拓人♪まさか一緒の部活に入るとは思わなかったぜ」
茉莉香「リン副部長は、拓兄と知り合い何ですか?」
リン「知り合いもなにも、拓人とは同じクラスメートで隣の席だぞ?」
ジェニー「あらそうだったの?」
拓人「ジェニーさんも、これから宜しくお願いしますね」
ジェニー「ええ♪けれど、私が部長の間はリン同様にこき使うわよ♪」
拓人「お手柔らかにね」
茉莉香「む~・・・(何だか面白くない)」
茉莉香は、拓人がリンやジェニーと楽しく話してるのを面白くなさそうに眺めていた。
ハラマキ「おやおや?なにやら不機嫌ですね茉莉香さん♪」
茉莉香「ハラマキ・・・べ、別にそんなことないよ!」
ハラマキ「ま、そう言うことにしときますか♪」
ケイン「はい、それでは今から・・・」
ジェニー「ケイン先生、私達3年生から提案があるのですが?」
ケイン「何ですか?」
ジェニー「折角新しい部員が入部しましたし、明後日から連休です。そして数日たてば夏休みが始まりますので、ヨット部で練習航海を行いたいのですが」
ケイン「成る程、練習航海ですか。私は構いませんが、皆さんの意見もちゃんと聞いて下さいね」
リン「あたしら2年生は大丈夫だぞ?なっ!!」
2年生「大丈夫ですよジェニー部長」
茉莉香「私達1年もいいよね?」
ハラマキ「問題なし♪」
1年生「大丈夫で~す!!」
ジェニー「と言うことですので・・・」
ケイン「分かりました。練習航海を許可します」
ジェニー「それでは、明後日から練習航海で使う艦の整備をしに行きますので、皆さん遅れないようにしてください!」
一同「了解です!!」
ケイン「ただし、三日後から試験が始まりますので、皆さんしっかりと勉強しておいて下さいね♪」
こうして、俺の初の部活は終了した。皆続々と帰宅をする。茉莉香はいつものようにランプ館でのバイトがあるため、先に学院を出ていった。俺も帰ろうとした時、ジェニーさんとリンに呼び止められた。
拓人「どうしたんですか?」
リン「拓人さ、これから暇か?」
ジェニー「よかったら、少し寄り道しない?初めての男性部員ですし、歓迎会とまではいかないけど、顔見知りだしね」
拓人「なら、その辺の喫茶店でいいから行こうか?」
リン「そうだな。行こうぜジェニー!!」
ジェニー「ええ」
こうして、俺とリンとジェニーさんの3人で近くの喫茶店に向かうことにした。
リン「ここでいいか?」
拓人「なら入るか」
喫茶店に入り店員に席に案内される。
店員「ご注文が決まりましたらお呼び下さい」
拓人「何にするかな?」
ジェニー「そうね~・・・」
リン「あたしは、アップルパイにする」
ジェニー「私は...このシフォンケーキで」
拓人「俺は、アメリカンコーヒー」
リン「それだけでいいのか?」
ジェニー「私達に気をつかわないでいいのよ?」
拓人「大丈夫ですよ。俺珈琲好きなんで」
俺はジェニーさん達の意見を断り注文する。暫くすると、注文した品がやってきて話ながら食べる。そして俺は珈琲を飲み終わり、リン達も自分が注文した品を食べ終わっていた。
リン「悪い拓人、ちょっとトイレに・・・」
ジェニー「わ、私も少し・・・」
拓人「気にせずにどうぞ。待ってますから」
二人は少し顔を真っ赤にしながらトイレに向かう。女性は大変だね~。男ならあんまり気にしないけど。
拓人「二人が戻ってくる前に会計済ませておくか」
俺は、テーブルに置いてある伝票を持ってレジに向かい支払いを済ませる。
店員「お支払はご一緒で?」
拓人「はい、全て一緒で」
店員「お会計は合計1780円になります」
拓人「2000円からで」
店員「2000円お預りします。お釣りの220円のお返しです」
拓人「御馳走様。連れが来るまで席で待たせてもらいますね」
店員「どうぞ」
店員の許可をもらい、最初に座っていたテーブルでリン達が戻ってくるのを待つ。
リン「お待たせ拓人!」
ジェニー「それじゃあ行きましょうか?お会計は・・・」
拓人「もう済ませたました。リン、早く行くぞ!ただでさえ無理言って席で待たせてもらったんだから」
俺はそのまま店を後にする。
ジェニー「もう、今回は拓人の歓迎する為に誘ったのに・・・」
拓人「まあまあ、また今度お願いします♪」
少し不満なジェニーだったが、今度奢ってもらうことで納得してもらった。その時、リンが前から来た男とぶつかってしまった。
男「いって~な!ドコ見てんだよ!!」
リン「す、すみません」
男2「すみませんじゃね~だろ!!」
ジェニー「リンが謝ってるじゃない!!それに、そこまでたいした怪我ではないでし!!」
男「なんだこの女?舐めた口聞いてると、痛い目にあうぞ?」
リン「うるさい!」ドン
リンが思い切り男に向かって体当たりする。
男2「いって~!!ふざけんな!オラッ!!」
男はリンに殴りかかる。当然俺がそんなのを許すはずもなく、リンが殴られる前に男を蹴り飛ばす。
拓人「男が女性に殴るなんてサイテーだな。そんなのは、神が許しても俺が許さん!!」
男「お前一人で何が出来るんだ?出てこいお前ら!!」
男が叫ぶと、路地から数名の男達が出てきた。数にして、合計10人。
男「へへっ、お前女がいるからって調子にのったな。この人数がいるって分かってたらな♪」
拓人「は~・・・弱い奴は集まらないと行動出来ないのかよ」
男「な、舐めやがって・・・お前ら!!ソイツをやっちまいな!!」
男達「おお~!!」
男の一声で、残りの連中が俺に襲い掛かる。
ジェニー「危ない拓人!!」
リン「逃げろ拓人!!あたし達はどうなってもいいから!!」
拓人「
俺は飛びあがり、二人のチンピラを蹴る。
「「ギャアァァァ!!」」
拓人「
続いてもう一人蹴り飛ばす。
「グホッ!!」
ジェニー「凄い・・・」
リン「拓人、あんなに強かったんだ」
チンピラを呼び出した男は驚き、リンとジェニーは見とれていた。その間にも拓人は次々と倒していく。そして、残るは最初にいた男二人だけだった。
「く、くそっ!!」
「ど、どうすんだよ!!」
「仕方ね~!!こっち来い!!!」
ジェニー「キャア!!」
リン「何しやがる!?」
男達はなんと、リンとジェニーに折り畳みナイフを突き付ける。
「大人しくしな!!」
拓人「・・・・・・」
「へへへ・・・これで立場は逆転だな」
拓人「くだらね~。それくらいで俺が降参するとでも?」
俺は足元に落ちていた空き缶を相手に蹴飛ばす。
拓人「ジェンガ砲!!」
「ぐあっ!!」
「お、おい!?大丈夫か!!」
拓人「よそ見とは余裕だな。
「かはっ!!」
こうして、俺は男達+チンピラをやっつけたのであった。
拓人「無事か二人とも?」
リン「大丈夫だ」
ジェニー「しかし驚いたわ。拓人が強いのは知っていたけれど・・・」
拓人「滅多に使わない足技だけどな」
リン「けど助かったぜ♪」
ジェニー「そうね」
拓人「二人とも無事ならよかった」
俺は二人の頭を撫でた。しかし、俺は慌てて二人の頭から手を離した。
拓人「わ、悪い!いつも茉莉香にする癖で」
リン「べ、別にいい///」
ジェニー「ええ///」
拓人「ならよかった。時間もそろそろ遅いし、今日はもう帰ろうか」
リン「そうだな」
ジェニー「じゃあ今日は解散しましょう。明後日は泊まり掛けで整備に行きますしね」
拓人「分かった。じゃあ気を付けて帰れよ」
俺はリン達と別れて自宅に帰った。
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拓人と別れてリンと一緒に戻る。
ジェニー「ねえリン」
リン「なんだジェニー?」
ジェニー「私・・・さっき拓人に頭を撫でられて凄くドキドキしたの」
リン「あたしもだ」
ジェニー「・・・ものは相談なんだけど」
リン「ジェニーが考えてる事は分かるよ」
ジェニー「なら決まりね」
リン「ああ!二人なら大丈夫さ!!」
ジェニー「えぇ!!」
拓人といないとこで、このような話がされていたのあった。それからあっという間に2日が経ち、ヨット部が使用しているオデットⅡ世の整備を始めるのであった。
拓人「・・・デカイな」
茉莉香「まあね~。私も初めて見たときは驚いたけどね」
ハラマキ「茉莉香~、ハッチ開けにいくよ」
茉莉香「分かった。じゃあ後でね拓兄♪」
茉莉香と別れて、ジェニー達のもとに向かう。ハッチが開くのを確認すると、ケインは外観を一回りするみたいだ。
拓人「ケイン先生、俺もご一緒していいですか?」
ケイン「そうですね・・・確か拓人君は今回はなにも振られていないんですよね?なら一緒に来て下さい」
俺はそのままケインについていく。
ケイン「ゴツいな。何処が高校の演習艦だよ」
拓人「確かに・・・特に外は問題なさそうだけど?」
ケイン「なら、中に入るか」
俺達は少し遅れて中に入る。中に入ると、他に役割を振られてる連中が慌ただしく動いている。
「急いで急いで!」
「「「了解!!」」」
ケイン「なんだ?」
「急げ急げ!!」
「「「急ぐ~!!」」」
拓人「慌ただしいな」
リリィ「先生!生命維持系の循環システム、チェック終了しました」
小林丸「食料庫の冷蔵、正常稼働確認」
ケイン「了解です。引き続きチェックをお願いします」
「「はい!」」
ケインが的確に指示を出していると、目の前を一人の生徒が通り過ぎた。
ウルスラ「わあぁぁぁぁ!!」
ケイン「無重力ですよ!落ち着いて!」
ウルスラ「は~いぃぃぃぃ・・・」
ケイン「子供かよ」
拓人「いや、子供だよ・・・」
ケイン「んじゃ、ブリッジに行くか。何だか嫌な予感がするけど・・・」
ケインの予想は当たり、ブリッジには警報が鳴り響いていた。けど、それはすぐに茉莉香が切る。
拓人「どうだ茉莉香?」
茉莉香「拓兄♪それに・・・」
ケイン「こんにちは」
茉莉香「どういうことです?突然顧問になったり、練習航海を提案したり」
ケイン「練習航海を提案したのは、部長達上級生ですうよ?それに、偶々顧問になったヨット部に、偶々貴方がいたんです♪」
そんな話をしていると、ジェニーさんが手を叩き注目させる。
ジェニー「はいはい皆さん、セントラルコンピューターのアップデートが完了しました。ブリッジの電源を一旦全部切って、再立ち上げを行います。まだ準備完了していないのは?」
ミレーネ「こっちは完了」
チアキ「完了してます」
イズミ「ほらそれ」
アスタ「う~ん・・・」
イ・ア「「いいです!!」」
茉莉香「こっちも終了しました」
ジェニー「ブリッジより、C68ポートサイド聞こえてる?」
ジェニーは、ポートサイドにいるリンに通信する。
リン『こちらポートサイド、聞こえてるよ』
ジェニー「メインブリッジの再立ち上げを行います。ブリッジ側、最終点検!!」
そう言うと、全員が手をあげる。
ジェニー「3秒後に不必要の外部電源をカットします!!3・・・2・・・1・・・」
すると、ブリッジの電源が消える。
リン『外部電源カット。消えた?』
ジェニー「外部電源カット確認。10数えたら、もう一度電源を繋いで」
リン『OK♪』
ジェニー「10・・・9・・・」
アスタ「8!」
イズミ「7♪」
茉莉香「6!」
一同「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」
ジェニー「0!!」
すると電源がつきシステムも復旧する。何故か皆が盛り上がっていたけど・・・
ケイン「皆さん毎回立ち上げる時はこんな感じ何ですか?」
ジェニー「いいえ、今回はバージョンアップも兼ねてますので。練習航海ですし、ちょっとした準備ですよ♪」
ケイン「ちょっとした準備ね・・・」
リリィ「先生、業者の方が来ています」
ケイン「分かりました」
そう言ってケインはブリッジを出ていった。そして、ようやく整備も終わりに近づき、今日はもう休むこととなった。宿直は茉莉香とチアキがすることとなっていた。俺は、練習航海で割り振られてる部屋に入り、ベットに横たわる。
拓人「ん~!あの後色々と荷物を運ばされて疲れたな。今日はもう休むか」
俺はそのまま寝ようとした時に、いきなり電気が消えた。
拓人「な、なんだ!?」
俺は慌てて外に出る。すると、ジェニーさんと出会した。
ジェニー「拓人」
拓人「ジェニーさん、いったい何事ですか?」
ジェニー「どうやら、電源が落ちたみたいなの。原因は、茉莉香さんが余計なボタンを押したみたいなの」
拓人「そうですか」
ジェニー「特に問題はなさそうだし、そのまま休んでいいわよ」
俺は、お言葉に甘えて部屋に戻った。
拓人「しかし・・・間違ってボタンを押したってのが、気になるな」
俺は、先程のジェニーさんの台詞が気になっていた。
拓人「気になったならこれだな。え~っと・・・あったあった、タイムテレビ~♪これで、茉莉香達が宿直してた時を見れば・・・おっ♪」
俺はタイムテレビを見る。そこには、忙しそうに席を行き来してる茉莉香とクリハラの姿があった。
チアキ『勝手に通信されてる!?何処に通信して・・・星系軍!?記録部!?』
茉莉香『止めないと!!』
チアキが急いで電子戦を行う。茉莉香は何故か応援していた。その時に電源が落ちた。
拓人「成る程・・・これが原因だったか」
俺は、理由を理解出来たので、タイムテレビをしまう。
拓人「ひとまず、なんとかなったならそれでいいか」
そのまま俺は寝るのであった。こうして、なんとか無事に整備も終わり、家に帰るのであった。
茉莉香「やっと終わったね拓兄」
拓人「だな。でも、今度はテストが待ってるぞ?」
茉莉香「は~・・・憂鬱だよ」
茉莉香は、テストを思いだし途方に暮れるのであった。
作者「皆さんこんにちは。今日は加藤茉莉香さんに来ていただきました!」
茉莉香「こんにちは、加藤茉莉香です」
作者「いや~貴方のお兄さんは、モテモテですね♪」
茉莉香「拓兄は、昔からモテてたしね...」
作者「茉莉香さんは、面白くなさそうですね」ニヤニヤ
茉莉香「そ、そんなことないです!!」
作者「そう言う事にしておきましょう」
茉莉香「作者さん、原真希みたい...」
作者「と言っている間にお時間ですね」
茉莉香「そうですね。あっという間でした」
作者「それでは、次回は『加藤茉莉香が嫉妬!!どうなる拓人!!』でお送りします♪」
茉莉香「そんなタイトルじゃな~い~!!絶対に違うからね!!」