のんびりとした1日?
海賊狩りの件から数ヵ月。4月になり、学生や社会人の新しい旅立ちの日である。
拓人「おい茉莉香!いい加減に起きろ!!」
茉莉香「うぅ~ん。後5分・・・Zzz」
この加藤茉莉香も、3年になり新しい生活が始まるんだが・・・
拓人「・・・俺は起こしたからな。起きないお前が悪いんだぞ」
俺は前もって昨日の晩に言った事を実行するため、ポーチからカラオケマイクを取り出す。
拓人「それでは・・・パクリ」
飴を舐めて準備完了。
♪~♪♪~
カラオケマイクから音が流れ出す 。
拓人「ス~ッ・・・お~れはジャイア~ン!!ガ~キ大将~♪て~んか無~敵のお~とこだぜ~!!!!」
茉莉香「ワアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!!????????」
俺が歌い出すと同時に、鳥が驚いて飛び上がり家が揺れる。当然そんな状況で寝られる筈もなく、茉莉香は飛び上がりベッドから落ちたのであった。
拓人「・・・おはよう茉莉香」
茉莉香「お、おはよ~拓兄~」
拓人「さっさと着替えて、顔を洗ってこい」
茉莉香「ふぁ~い」
フラフラとしながら、顔を洗いに行く茉莉香であった。俺は一階に降りて、朝食の準備をする。すると、梨理香さんがソファーごとひっくり返っていた。
拓人「ど、どうしたんだ!?」
俺は慌てて駆け寄る。
梨理香「どうしたも何も・・・あんたの歌声のせいだよ!!」
拓人「言ったじゃん。5分経っても降りてこなかったら、耳栓してって」
梨理香「いや、耳栓全く効果なかったから!!」
さすがはジャイアンの声&歌だ。耳栓くらいじゃ防げなかったか。そんな話をしてると、茉莉香が慌ててやって来た。
茉莉香「うわ~!?遅刻だよ~!!」
拓人「前から言ってるだろ。あれが起こしたら、時間はギリギリだって」
茉莉香「もっと早くにやってよ~!!」
拓人「お前の為にならんだろ。嫌なら、頑張って起きる努力をするんだな」
茉莉香「ぶ~っ!!いってきま~す!!」
そして、慌ただしく出ていく茉莉香であった。俺は、朝食を済ませると家の裏山にやって来た。
拓人「俺はあの時実際は死んでいた。けど、目が覚めたら知らない惑星だった。そこで2年間修行をした。腕が鈍らない様にしないとな」
俺は、岩の前でそう呟く。
拓人「・・・よし!ハアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
俺は気合いを入れ、腕に力を溜める。
拓人「くらえ!3連釘パンチ!!!!」
岩にパンチをする。するとそこから、更に2回衝撃が加わり、岩は見事に割れたのであった。
拓人「ヨシッ!3連は大丈夫みたいだな」
これが俺が新しく覚えた技の1つである。
拓人「けど、まだまだあの人には遠く及ばないな」
俺の師匠である人物の事を思い出していた。すると、上着に入れてた携帯が鳴る。
拓人「おっと!そろそろ時間か」
俺は上着を持つと、どこでもドアで空港に向かった。そこから、シャトル乗り込み弁天丸に向かうのであった。
拓人「おはよ~」
『おはようございます』
拓人「今日の依頼は?」
俺は、今日の仕事内容を確認する。
ミーサ「今日は、森の明星に荷物を届けて、そこから副船長の料理講座ね」
俺達は海賊だが、何で俺の料理講座が仕事になるんだ?それで金は貰えるからいいけどさ・・・
拓人「了解だ。なら、夜7時には帰れそうだな」
ミーサ「そうね」
拓人「なら、まずは積み荷を森の明星に届けるぞ!」
『了解!』
そして弁天丸は、超高速跳躍に入るのであった。積み荷も順調に目的地に運び、俺の料理講座も終了した。家に帰ると、既に茉莉香が帰ってきていた。
茉莉香「お帰り拓兄」
梨理香「帰ったかい」
拓人「ただいま茉莉香、梨理香さん」
梨理香「もうすぐ出来るから、先に着替えてきな」
茉莉香「今日のポトフは、私が作ったんだよ♪」
拓人「それは楽しみだな」
俺は1度部屋に戻って着替え、すぐに下りてくるのであった。
拓人「それじゃあ、この世の全ての食材に感謝を込めて・・・いただきます」
「「いただきます」」
久々の家族揃っての夕食だ。
拓人「おっ♪いい具合にダシが染み込んでるな♪」
茉莉香「よかった~♪」
梨理香「ポトフの作り方も、随分と上達したじゃないかい」
茉莉香「エヘヘ♪でも、まだ梨理香さんや拓兄には敵わないよ」
梨理香「だろうね。アタシはともかく、拓人には届かないさ」
拓人「そうでもないでしょうに」
会話をしながら楽しく食事をする。食べ終わり、食後の珈琲を飲む。
拓人「それでどうなんだ?部員は集まりそうなのか?」
茉莉香「どうかな~?ウルスラが、無駄に頑張っちゃったからね~」
拓人「オデット君着てか?」
茉莉香「うん」
俺は、オデット君を着たウルスラを思い浮かべるのであった。
拓人「ま~なんだ、頑張れ」
茉莉香「アハハ・・・」
俺の言葉に、苦笑いする茉莉香であった。だって、そう言うしかないだろ!
拓人「チアキも、完全に白鳳学院に転入したんだろ?」
茉莉香「うん♪卒業も一緒に出来るからね♪」
物凄く嬉しそうに話す茉莉香。
拓人「なら、よかったじゃないか」
珈琲を飲みながら、俺も素直に喜んだ。時計を見ると、22時を過ぎていた。
拓人「そろそろ寝ないと、また起きれなくなるぞ?」
茉莉香「は~い」
返事をして、椅子から立ち上がる。
茉莉香「それじゃあ拓兄、梨理香さん、お休みなさい」
梨理香「ああ、おやすみ」
拓人「おやすみ茉莉香」
そして自分の部屋に戻っていった。
拓人「さてと、俺も部屋に戻ってやることやって寝るかな」
梨理香「そうだね」
拓人「じゃあおやすみ、梨理香さん」
梨理香「お休み拓人」
そして俺も、自分の部屋に戻り書類を整理して眠りにつくのであった。