モーレツの世界にやって来た転生人【修正中】   作:シャト6

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夢を現実に

桜が散り緑になり始めた頃、俺は今不動産に来ている。

 

拓人「ん~、ここもいいな。けど、こっちも」

 

「そうですね。今この二店舗は、通りに面しており、お店をするにはもってこいだと思います」

 

拓人「だよな~(それに、自宅と白鳳学院、更には空港からの距離が全部同じだ)」

 

「いかがなされますか?」

 

拓人「此方の建物は広いしな~。それに、駐車場や住居スペースも十分な広さだ。よし!此方にする!!」

 

「ありがとうございます」

 

拓人「じゃあ、これが購入代金」

 

俺は鞄から、札束を出して店員に渡す。流石の店員も、その場でこんな大金を出すとは思っていなかった為、驚いていた。

 

「それでは、こちらがその鍵でございます」

 

拓人「ありがとう」

 

「またお越しくださいませ」

 

俺は鍵を受け取り、不動産を後にした。次は、車を買いにいく。

 

「いらっしゃいませ」

 

拓人「車を見たいんだけど」

 

「どんな車をお探しですか?」

 

拓人「店をやるから、荷物とかを積めるのがいいけど、数人乗れる車でもあってほしい」

 

「ふむふむなるほど」

 

店員は、端末を操作しながら頷く。

 

「でしたら、ピックアップトラック等が宜しいかと」

 

そう言って、俺にフォログラムを見せてくれた。

 

「このタイプなら、自転車等も積めて5人乗りです」

 

拓人「へ~、いいなこれ。色は何があるんだ?」

 

「少々お待ちを」pipipipi

 

そして、今現在ある色を出す。

 

「今すぐにご用意出来るのが黒、シルバー、深緑、水色、赤の五種類ですね」

 

拓人「五種類か・・・」

 

どの色にするか考える。赤はないしな~。

 

拓人「・・・無難に黒色にするかな」

 

「かしこまりました」pipipipi

 

再び端末を操作する店員。そして床が開き、俺が注文した車が上がってきた。

 

「如何でございましょう?」

 

拓人「意外と中は広くて、荷台もそこそこ広いな♪気に入ったよ」

 

「ありがとうございます。お支払方法は如何なさいますか?」

 

拓人「一括の現金払いだ」

 

値段は、予め見ていたので200万を店員に渡す。当然ここでも、驚かれるのである。

 

拓人「いつ頃納車出来るんだ?ナンバーや、保険なども色々かかるだろ?」

 

「それについてはご安心下さい。半日程で納車は可能です」

 

拓人「そうか。なら、この場所に運んでくれるか?」

 

俺は先程購入した家の地図を渡す。そして、俺は店を後にしたのであった。早速、購入した店舗に向かう。到着すると、貰った鍵でロックを解除する。中に入ると、カウンターと6席程テーブル等が置けるスペースがあった。

 

拓人「実物で見ても、中々広いな。キッチンも広しい、料理のやりがいがあるな♪」

 

続いて俺は、2階の住居スペースに行く。部屋は3部屋あり、そしてリビングがある。3LDKだ。

 

拓人「ここも住むにはもってこいだな。車が納車されたら、引っ越しするか」

 

俺は、いつでも引っ越せるように、ガス、電気、水道業者に連絡して、すぐに使えるようにした。日が赤くなった夕方、車が納車された。

 

「それでは、こちらがキーとスペアキーです」

 

拓人「ご苦労様です」

 

俺は早速、新しく納車された車に乗り込む。

 

拓人「茉莉香が、仕事から帰ってくる時間だな。慣らす為に迎えに行くか」

 

キーを差し込み、エンジンを動かして空港に向けて走り出す。車を走らせる事一時間、駐車場に車を止めて空港に入っていく。茉莉香は仕事のため、専用の入り口から出て来るはずだ。

 

茉莉香「あれ?拓兄?」

 

拓人「お帰り茉莉香」

 

茉莉香「何で拓兄が?」

 

拓人「ちょっとな。鞄持ってやる」

 

俺は茉莉香から鞄を受け取り、駐車場に向かって歩きだす。当然、見知らぬ車を見て茉莉香は驚いていた。

 

茉莉香「どうしたの?この車」

 

拓人「買ったんだよ。新車でな」

 

茉莉香「えぇっ!?いつ!!」

 

拓人「今日だ。詳しい事は、帰ってから梨理香さんと一緒に説明するよ」

 

そして俺達は、家に帰るのであった。当然停めれる駐車場がないので、家の横に停めている。

 

梨理香「さて、説明してもらおうかい?」

 

茉莉香「そうだよ!何で急に車なんか」

 

拓人「実はさ、俺家を出て店をやりたいんだよ」

 

梨理香「店を?」

 

拓人「喫茶店みたいなもんだけど、昔からの夢だったし」

 

俺は、小さいときから自分の店を持つのが夢だった。だから、サンジや小松達等の料理技術を持ちながら、おやっさんの所で修行していたのだ。

 

拓人「もう既に、店は購入しているんだ。家と学院からは車で30分、空港は店から1時間の距離の場所なんだ」

 

梨理香「既に準備は完了済みってワケかい」

 

拓人「勝手に決めたのは悪いと思ってるけど・・・」

 

すると梨理香さんは、ワインを一口飲んだ。

 

梨理香「・・・やるからには、しっかりとやるんだよ?」

 

拓人「!?ありがとう!!」

 

茉莉香「けど、それじゃあ拓兄は、弁天丸から降りるの?家も引っ越すの?」

 

拓人「家は引っ越すが、弁天丸の仕事は続けるつもりだ。茉莉香が白鳳学院を卒業するまではな」

 

茉莉香「そっか・・・」

 

取り合えず、今すぐに弁天丸は降りないと聞いたので、少し安心する茉莉香であった。

 

梨理香「それで、いつ店を開くんだい?」

 

拓人「予定では、1週間後って考えてる。これから引っ越しや、業者との契約もあるしね。おやっさんとも相談したいし」

 

梨理香「そうかい」

 

茉莉香「お店が開店する日、絶対に行くからね♪」

 

拓人「あぁ。ヨット部や弁天丸の連中も招待するつもりだからな」

 

梨理香「なら、明日からまた頑張りな」

 

茉莉香「応援するよ♪拓兄」

 

拓人「ありがとう。二人とも」

 

さてさて、これから忙しくなるな。


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