演習航海の為に整備したオデットⅡ世は、上級生に任せて俺達は期末試験に向けてテスト勉強をする。
拓人「取り敢えず、今日はこの辺か?っと、もうこんな時間か。帰るか」
俺はテストに備えて図書室で勉強をしていた。
拓人「ま~これで明日からのテストはなんとかなるだろ」
こうして期末試験が始まった。試験期間は1週間。それが終わるといよいよ演習航海が始まる。
拓人「ただいま~!」
茉莉香「お帰り拓兄♪」
拓人「ただいま茉莉香♪で、テスト勉は順調か?」
茉莉香「なんとかね」
拓人「なら、明日の為に早く寝るか♪」
茉莉香「うん♪」
夕食をとり、俺と茉莉香はすぐに就寝した。そして翌朝、いよいよテストが始まる。
教師「教科書しまえ~!」
テストが始まった。そして1週間後
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教師「はい、そこまで」
一同「終わった~!!」
拓人「やっとか~。さて、部活に行くか」
俺は部室に向かい、皆と合流する。そして、練習航海のプランを説明して解散した。そして演習航海当日、集合場所は学院前の校門だ。
拓人「皆早いな」
リン「おはよう拓人」
ジェニー「来たわね拓人」
拓人「俺達で最後か?」
ケイン「生徒はこれで全員です。後はドクター殿だな」
ハラマキ「あ!来たみたい!!」
ケイン「では、今回初めて宇宙に出る方もいると思いますが、この数日間の体験はその後の人生にも大きく役立つと思います。それでは行きましょうか♪」
一同「お~!!」
こうして演習航海が始まった。中継ステーションにつきオデットⅡ世に乗り込む。皆それぞれ席に座る。いよいよ出航だ!!
ジェニー「こちらオデットⅡ世。白鳳学院ヨット部部長のジェニー・ドリトルです。オデットⅡ世、ただいまからC68ゲートより出航いたします」
管制員『こちら海明星中継ステーション、了解です』
すると、ゲートが開く。
ジェニー「微速前進」
茉莉香「微速前進!」
リン「海明星中継ステーション、管制空域から離脱確認」
茉莉香「第三宇宙速度突破。座標を海明星からたう星に移行」
出航となると、緊張感が漂う。
ケイン「ふむ・・・もう大丈夫でしょう?皆さん、ご苦労様♪」
ケインの一言で、皆が安堵の表情になる。
ジェニー「それでは、航路はこの通りくじら座宮たう星系を1周して、中継ステーションへと戻ってきます」
ケイン「しかし、今回は帆船ですからね」
ジェニー「普通の宇宙船で行けば、半日で往復。しかし、このオデットⅡ世ならば、全工程で使う接近エネルギーは2%で済みます」
リン「色々お得だな」
一同「アハハハ」
ケイン「その代わり、常に船と周りの状況に気を使わねばなりません。これぞまさに部活動です」
ジェニー「それではマストの展開します」
一同「了解!!」
ジェニーの指示でマストを展開する。すると、警報が鳴り響く。
ケイン「どうしました?」
ヘリンダ「はい!それが、メインマストを起こす前に、上段のヤードが開いちゃってるみたいで、絡んじゃってるみたいで・・・」
ケイン「ふむ・・・それなら、1年生諸君、宇宙遊泳の時間です」
1年生「え~!?」
こうして、ケインの勝手な提案により、1年生は宇宙に出て直すことになった。
ケイン「後拓人君、私がいない間生徒達の事をお願いします♪」
拓人「なんで俺ですか?」
ケイン「男性は、私以外は君しかいませんのでね」
拓人「・・・了解です」
俺にそう言い残して、ブリッジを出ていった。1年生は宇宙服に着替えているそうだ。こっちにまで通信が入ってるから、丸聞こえである。
ケイン『こんなの半ダース引き連れて外に出るのかよ・・・』
ジェニー「聞こえてますよ先生」
拓人「ま、気持ちは分かるけど・・・」
ま~、あれだけ騒がしい1年と一緒に出るのは、不安が拭えないよな。そして絡んでいたマストを外し、ようやく通常通りに稼働した。
拓人「やれやれ。ん?・・・これは」
ジェニー「どうしたの拓人?」
拓人「いや・・・トランスポンダーの反応のない宇宙船が三隻反応があった」
ジェニー「・・・ケイン先生、異常事態です。申し訳ありませんが戻ってきてもらえますか?」
ジェニーさんが、ケインを呼び戻す。そして事情を説明する。
ケイン「成る程・・・って!?これが民間船のレーダーか?なんで敵味方識別する必要があるんだ?」
ミーサ「さすが最古産、オリジナルセブンの生き残りね。」
ケイン「えっと・・・現時点では、トランスポンダー無しの宇宙船は捉えていませんね」
ミーサ「一隻は弁天丸よ」
ケイン「プロが高校生に捕捉されたのかよ・・・」
拓人「あんたら、ホントにプロかよ」
ケイン「そう言われるとなんとも・・・」
苦笑いをしながら答えるケインであった。
ジェニー「では、今日はここまでで、宿直の茉莉香さんとチアキさん、後はお願いね♪」
茉莉香「分かりました」
チアキ「了解です」
こうして、初日の演習航海は終わった。後は、部屋に戻って寝るか。そして翌日、ジェニー部長から茉莉香が皆に話があると言われて呼び出された。
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ジェニー「幽霊船のフリをした敵に狙われてる?」
茉莉香「はい、昨日レーダーに映っていたんですけど、途中で消えてしまったんです。でも、それ以外にも不思議な点があるので、今のところそれが一番有力です。」
ジェニー「たかが高校の演習航海に、悪役まで用意してくれるなんて、随分なサービスね♪」
一同「アハハハ」
茉莉香「それで、狙われる理由なんですが・・・」
ジェニー「宇宙海賊船弁天丸、次期船長候補の加藤茉莉香さんと、副船長候補の加藤拓人君♪」
茉莉香「えっ!?」
拓人「やはり気付いていたか・・・」
ジェニー「部長ですからね♪部員の事情位は把握しています」
茉莉香「それで、出来れば・・・」
ジェニー「分かってるわ。茉莉香さん♪その幽霊船を退治するんでしょ?」
茉莉香「ありがとうございます!!」
拓人「取り敢えず、続きは茉莉香が朝ごはん食べて起きてからだな」
こうして茉莉香とチアキは朝食をとり部屋に戻った。そして時間で言うお昼・・・
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茉莉香「ふんふふ~ん♪。ふ~ふん~♪。入りま~す♪」
ケイン「やあ」
茉莉香「なんかありました?」
ケイン「以上無しです。もうすぐたう星の反対側に入ります。それでは、私は食事に行ってきます。何かあれば呼び出してください」
ケインはブリッジを出て食事に向かった。茉莉香はジェニー部長と幽霊船について話していた。そしてその夜、いよいよ始まる。
リン「見えた!太陽側70万キロ、ピンポイントみたいな反応だけど・・・」
ジェニー「物はなに?」
リン「この距離でこの大きさだから、正確なスペックなんて分かりはしないけど、多分ステルス仕様の超小型の戦艦だ」
茉莉香「取り敢えず、気付かないフリをしましょう」
そして茉莉香とジェニーさんは、部員に指示を出す。
チアキ「長い夜になりそうですね・・・」
拓人「だな。ま、いざとなれば・・・」
俺の秘密道具で対応するさ。俺は宇宙服を着なくてもすぐに宇宙に出れるからな。けど、もしそうなる時は皆にバレるけど・・・全員を守るためだ。ひとまず、作戦を開始するまではいつも通りなので、俺はブリッジを出て割り振られてる部屋に戻った。
拓人(取り敢えず俺も少ししたら夕食を済ませよう)
夕食を済ませて俺は、その帰りジェニーさんからそろそろ作戦開始なので、ブリッジに集まるように言われる。そして、全員がブリッジに集まる。
リリィ「それじゃあ定期連絡を送ります」
茉莉香「・・・・・・」
拓人「大丈夫だ茉莉香、何かあれば俺がなんとかするさ♪」
茉莉香「拓兄?」
そうしてると、敵から電子戦の攻撃が始まった。
拓人「来たか」
リン「軍のマニュアル通りの攻撃だな」
拓人「コピーしたオデットⅡ世にハッキングしてるな」
それぞれゆっくりと対応していく。
チアキ「オデット、50%ハッキングされました」
茉莉香「停戦用意」
ジェニー「他には?」
茉莉香「オデットⅡ世の全システムは正常ですか?」
拓人「航行系以上無し」
サーシャ「主機補機共に正常」
イズミ「搬送系オールグリーン」
ベリンダ「マスト正常」
リン「電子返送もちろん準備OK♪」
茉莉香「忘れてた!船内全隔壁閉鎖。一応お約束ですから」
ジェニー「そうね、何がどうなるか分からないから、やれる事はしておきましょう。船内全隔壁閉鎖!」
船内にある隔壁を全て閉める。
茉莉香「それではみなさん、準備はいいですか?・・・戦闘開始!」
小林丸「了解、レーダー発信、再開。出ました、砂赤星方向、本船後方に宇宙船トランスポンダーも発信している」
リリィ「ライトニング11から通信!!『発、ライトニング11、宛、オデットⅡ世船長殿。汽船のコントロールは、現在我が管理下にあり。直ちに降伏せよ!』」
ジェニー「公式のメッセージの癖に名乗らないのね。随分と舐められたものね」
拓人「お~お~♪こっちの警報を鳴らそうとしてるな♪」
ジェニー「どうするつもり?」
拓人「こんな事態でも起きない連中に、ご丁寧に警報を鳴らして、起こそうとしてるみたいだな」
リン「ルート設定完了♪追跡機の超高速回線経由で、敵中枢との直接回線を確保した♪電子とか言ってる割にアッチのセキュリティは甘々だ!!」
茉莉香「お待たせしました部長。返事を」
ジェニー「発、オデット二世船長・・・じゃなくて、白鳳女学院ヨット部部長、ジェニー・ドリトル♪宛、ライトニングイレブン船長殿。本文、馬鹿め」pipipipi
茉莉香「え~!?」
ジェニー「本文、馬鹿め・・・もう一度繰り返す?」
茉莉香「い、いえ・・・じゃあ副部長、部長の返信と同時に、本船はライトニング11への電子攻撃を開始します」
リン「了解!!レーダー、通信波に対して妨害電波発信!!」pipipipi
小林丸「了解」
茉莉香「春すぎて、夏来にけらし白妙の、衣ほすてふ天の香具山」
ジェニー「長からむ、心も知らず黒髪の、乱れて今夜は妨害電波」
リン「さっすが素人じゃないね」
茉莉香「敵、回線切断」
リン「でも、こっちの電子返送は色々と充実してる。逃がさないよ♪・・・きた~♪敵の妨害電波♪」
チアキ「しかし遅い!おまけに弱い。この程度なら、少し出力を上げるだけで・・・青丹よし、オデット二世は咲く花の、匂うがごとく押して押して」
リン「電子の出力だけなら、この船は戦艦並だ・・・よし、乗っ取った♪」
茉莉香「敵、エンジンダウンさせちゃってください!通信に使える動力を残す程度で」
リン「あいよ、ライトニング11の指揮艦艇緊急停止。念のためにバックアップも・・・ん?空振り?」
リリィ「ライトニング11との通信回線がシャットダウンされました!!」
拓人「いや・・・向こうはコンピューターの電源を切ったみたいだな」
すると、警報が鳴り響く。
小林丸「エネルギー波接近」
一同「なっ!?」
拓人「素人相手にビーム砲を撃つなよ!!」
小林丸「また来た!」
リン「あの船、どうやってこっちに照準してるんだ?」
チアキ「ターゲットスコープを目で見てこちらを狙ってるんです」
ジェニー「どうするのよ !!この船はレーダー砲もシールドも無いのよ!?」
拓人「・・・仕方ない。茉莉香、俺が時間を稼ぐからオデットⅡ世のマストで太陽の光を向こうにむけろ!!」
茉莉香「時間がかかりすぎるよ!!」
拓人「そこはまかせろ!テキオー灯!!後は・・・通り抜けフープ!!」
ジェニー「拓人、それは?」
拓人「説明は後だ!!俺は今から、外に出て敵のビーム砲を防いでくる!!」
チアキ「無茶を言わないで下さい!!宇宙服も無しに!!!」
拓人「いいから!!」
俺はそのまま通り抜けフープをくぐって外に出る。
拓人「さ~!撃ってきな!!ヒラリマント~!!!」
俺はヒラリマントを出し、敵のビーム砲をヒラリと反らす。
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拓兄が、チアキちゃんの注意を聞かずに不思議な穴に入っていった。
ジェニー「リン!外のカメラを繋いで!!」
部長の指示でモニターを出す。
茉莉香「拓兄!!」
チアキ「嘘でしょ!?本当に宇宙服無しで出てる」
ジェニー「それに・・・何かしらあの布みたいなの?」
その時、また敵からビーム砲が撃たれた。しかも今度は直撃コースだ。けれど、拓兄が持っていた布でビームを反らしていた。
リン「すげ~」
チアキ「ビーム砲は拓人さんに任せてよさそうね」
茉莉香「なら、急いでマストを動かそう」
茉莉香達は、マストを動かし太陽の光を反射させて敵戦艦にあてる。すると、敵戦艦からの攻撃が止まった。そして、援軍の弁天丸とバルバルーサがやって来た。
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拓人「手当たり次第に撃ちやがって。ま、なんとか援軍も来たみたいだし、俺も戻るか」
再び通り抜けフープを使いブリッジに戻る。
拓人「皆無事か?」
茉莉香「拓兄!!」
ジェニー「拓人!!」
リン「心配したぞ!!」
チアキ「助かりました。ありがとうございます」
拓人「こちらこそ助かったよ。バルバルーサ、船長の娘さん♪」
チアキ「知ってたんですか?」
拓人「まあね」ナデナデ
チアキ「///」
拓人「おっと、またやっちまったな。悪かったな」
チアキ「い、いえ///」
茉莉香「じ~...」
ジェニー「じ~...」
拓人「な、なんだよ」
茉莉香「別に~...」
リン「なんにも」
リリィ「よかったねチアキ。加藤先輩に頭撫でられて♪」
チアキ「なっ!?べ、別にそんなんじゃないわよ!!」
サーシャ「でも、加藤先輩って物凄く人気なんだよ?私も撫でられたいな♪」
呑気な会話をしてるな~
ジェニー「ところで...先程敵のビーム砲を反らしていた布はなんのな?それに、宇宙服を着ないで宇宙空間に出ていたし...」
拓人「...」
さてと、どう説明したものか。
茉莉香「拓兄...確かに拓兄には色々あるみたいだけど、拓兄は拓兄だよ ?」
拓人「茉莉香...」
ジェニー「そうね...今は言えなくても、何時かは教えてね♪」
拓人「ああ」
ヨット部の皆は、俺の事を疑問に思いながらも俺の事を優先してくれた。
拓人(皆...ありがとうな)
こうして俺の初めての演習航海は終了した。空港に戻ると梨理香さんが来ていた。
梨理香「お帰り二人とも」
拓人「ただいま梨理香さん」
茉莉香「...お母さん」
茉莉香が梨理香さんの事をお母さんと呼んだ。どうやら、茉莉香の中でも決心がついたみたいだな。
茉莉香「私なるよ、弁天丸の船長に!!」
梨理香「そうか...頑張りな」
拓人「やるならしっかりとな。俺も出来るだけフォローするからさ♪」
茉莉香「うん!!」
こうして茉莉香は弁天丸の船長になることを決めたのであった。
作者「毎度お馴染みのコーナー!!今回は、チアキちゃんに来ていただきました」
チアキ「チアキ・クリハラです。と言うか、ちゃんじゃない!!」
作者「それは失礼しました。しかし、さすがに拓人君には驚いた見たいですね♪」
チアキ「それは確かに...」
作者「それに、頭を撫でられて満更でもなかったみたいですし」ニヤニヤ
チアキ「!!///」
作者「でも、拓人君は倍率高そうですよ?宝くじで一等を当てるくらいに」
チアキ「...」
作者「チアキさん?」
チアキ「...」プシュー
作者「あらら、恥ずかしさのあまりにもショートしてるよ。これは、話を続けるのは無理ですね。それでは今日はこの辺りで~」