グリューエルの依頼を受けてから2日後、今日は全学年で一泊二日のキャンプが始まる。
教頭「え~それでは、学院長からのお話です」
学院長「オホン!本日は天候にも恵まれて、素晴らしいキャンプ日和となりました。今回のキャンプは、全生徒が協力し自然の中で過ごすと言うことです。ゆえに・・・」
学院長の話はまだ続く。
拓人「毎回学院長の話は長いな」
リン「だな。早く終わらないかな?」
拓人「そう言えば、班分けはどうなってるんだ?」
リン「拓人は海賊業務でいなかったよな?班は、アタシとジェニー、そして茉莉香とチアキとお姫様の計6人だ」
拓人「班も全学年合同なんだな」
リン「ああ」
拓人「ん?ちょっと待て・・・確か班のメンバーは、テントに泊まるメンバーだったような・・・」
リン「そうだぞ?」
拓人「マジか!?」
俺は頭を抱えた。なんでこの学院は普通に男女を同じテントに泊まらせるのを許可するかね・・・
拓人「おい陽介」
陽介「なんだ拓人?」
拓人「なんで俺をそっちに入れなかったんだ!」
陽介「いや・・・最初は俺達もお前を誘うつもりだったんだが」チラッ
そう言いながら、陽介はリンを見る。
陽介「ランブレッタの奴に、物凄い剣幕でお前を取られたんだよ!」ヒソヒソ
拓人「なんと言うか・・・すまん」
陽介「いや・・・俺も粘れなかったから」
リン「お~い!もう出発だぞ!!」
拓人「じゃあな」
陽介「ああ」
俺は陽介と別れて、自分の班に向かう。
ガイド「それでは、班ごとにバスに乗ってください」
拓人「班ごとだと!?」
この世界では、班ごとにバスに乗り込むらしい。俺がいた前の世界ではあり得ないぞ?
茉莉香「拓兄~!早く早く!」
拓人「落ち着け茉莉香。叫ばなくても聞こえてるから」
ジェニー「これから2日間、宜しくね♪」
チアキ「よ、宜しくお願いします!」
拓人「挨拶もそこそこに、早く乗り込むぞ」
5人「は~い!」
俺達はバスに乗り込む。余談だが、誰が俺の隣に座るかで揉めたのは言うまでもない。公平にじゃん拳で勝負を決める事にしたらしい。行きはジェニーで帰りがチアキに決まった。
ジェニー「それじゃあ、隣失礼するわね♪ 」
拓人「ああ。ところで、向こうに着いてからなにするんだ?」
ジェニー「え~っと、向こうに着いたら目的地まで歩いて、その後はアスレッチックをするみたいよ?で、翌朝はラフティング」
拓人「普通だな」
ジェニー「それはそうよ。あくまでもこれは、全学年の交流みたいなものよ」
拓人「そうだったな。食事は各自自分で作るんだろ?」
ジェニー「ええ」
拓人「材料とか?」
ジェニー「それなら、私達が買っておいたわ」
拓人「それは助かる」
俺はそこで、疑問に思う。
拓人「ところで・・・お前ら誰か料理出来るのか?」
ジェニー「任せなさい♪夕食は私達女性陣が作るから。拓人は休んでていいわよ?」
拓人「なら、そうさせてもらうよ」
茉莉香は、料理出来ないのは知ってるけど、他の四人は...
拓人(ジェニーとグリューエルは、お嬢様だから料理はしないだろう。となると、リンとチアキの腕前に期待するしかないな)
俺はこの時は、そんな甘い考えをしていたのであった。目的地に到着し、荷物を置いてテントを張りアスレッチックを楽しむ。そして、運命の夕食の時間がやって来た・・・
拓人「本当に手伝わなくていいのか?」
リン「任せとけって!」
茉莉香「美味しいカレー作るからね」
グリューエル「私も、微力ながらお手伝いいたします!」
こうして料理に取りかかる女性陣。
拓人「・・・・・・」
陽介「おい拓人」
拓人「・・・陽介か」
陽介「お前羨ましいな!あのお姫様だけじゃなく、ジェニー先輩にクリハラの手料理だぞ!!もっと喜べよ!!」
拓人「なんなら、味見していくか?」
陽介「いいのか?やっぱ持つべきは友達だな♪」
陽介は嬉しそうに俺の隣に座る。しかし何故だ?嫌な予感しかしないのは...
茉莉香「お待たせ~♪」
暫くすると、茉莉香達がカレーを持ってやって来る。
リン「あれ?砂無意じゃないか?」
拓人「ああ、流石に男が俺一人は辛いから、飯だけでも一緒にと思ってな」
陽介「どもっす」
ジェニー「別にいいわよ?沢山作ったから、遠慮なく食べてね♪」
目の前に置かれるカレー。見た目は普通だが...何故か胃が受け付けない。
陽介「んじゃ、いっただっきま~す♪」パクッ
陽介は躊躇なくカレーを口に含む。しかし、それが間違いだった
陽介「グハッ!!」
陽介は倒れた。
チアキ「ちょっ!?」
茉莉香「えっ!?なに!?」
拓人(マジか!!)
陽介「なんじゃこりゃ~!!」
思わず叫ぶ陽介。
リン「ど、どうしたんだよ砂無意!!」
陽介「なんだこのカレー!!ジャリジャリして、それでいて生煮えの野菜や肉!!俺達は野生の動物じゃね~!!」
リン「そこまで言わなくていいだろ!!」
ジェニー「少し失礼ではなくて?」
拓人「いや...悪いけど、陽介の言う通りだ。そもそも、お前達味見したか?」
一同「してない(ませんわ)」
声を揃えて言う。
拓人「・・・最悪だな。自分達で食ってみろ」
俺がそう言うと、チアキがカレー?を口に含む。
チアキ「・・・すみません」
すぐに謝るチアキであった。
拓人「は~・・・俺が作る。材料はまだあるのか?」
グリューエル「それが・・・明日の分しか残っていないのです」
拓人「仕方ない・・・」
俺は四次元ポーチから道具を出す。
拓人「え~っと、確かこの辺に・・・あったあった♪グルメテーブルかけ~♪」
俺は、グルメテーブルかけを木のテーブルに敷く。
拓人「好きな物を言え。そうしたら出てくる」
茉莉香「そうなの?」
拓人「ああ。例えば・・・カツ丼」
俺が言うと、カツ丼が出てくる。
グリューエル「凄いですわ!!」
ジェニー「相変わらず驚かされるわね」
リン「じゃあアタシは、ステーキ♪」
茉莉香「私はミートスパゲッティ」
チアキ「焼き魚定食とパフェ」
拓人「パフェ好きだな♪」
チアキ「///」
グリューエル「私は、オムライスと言うものを」
ジェニー「私は・・・カルボナーラで」
全員が言い終わり、出てきた物を食べる。そして後片付けは女性陣に任せる。失敗したカレーも含めて。因みに、陽介はミーサの所に行って胃薬を貰っていた。それを見たミーサが、かなり同情していたのは言うまでもない。えっ?前の話でジェニーが弁当を作ってきてるだって?あれは、専属のシェフに作ってもらったんだってさ...
拓人「後の予定は...肝試し?」
リン「先生を含めた全員でやるんだってさ」
拓人(すると、ケインやミーサも入るのか...ミーサ大丈夫か?)
以前、俺が怪談を茉莉香達に話していたら、耳を塞いでるミーサがいたのだ。どうやら、ミーサはお化けが苦手らしい。
拓人(やっぱり...顔に出してないつもりみたいだが、思いっきり顔引きつってるし...)
生徒会長「はい、それでは生徒の皆さんと職員の先生方はこの箱に入ったクジを引いてください。それで、同じ番号の方とペアを組んで下さい」
俺達は、クジの入っている箱に手を入れて引く。
拓人「俺は...25番か。相手は...」
茉莉香「拓兄~!」
ジェニー「拓人は何番なの?」
拓人「俺は25番だ」
リン「あちゃ~...今回はアタシはハズレか」
ジェニー「残念ながら私もハズレね」
茉莉香「私もだよ~」
グリューエル「私もです」
チアキ「...」
チアキだけは黙っているが、どうやらハズレたらしい。
拓人「そっか~お前らじゃないか。じゃあ俺の相手は誰だ?」
俺が相手を探してると、ミーサが声をかけてきた。
ミーサ「あ、あら...皆集まってるわね...」
ミーサさん、思いきり顔が真っ青なんですけど...
拓人「ミーサか。いや、皆で番号の確認をしてたんだが、皆違ってな」
ミーサ「そうなの。因みにアタシは25番よ」
拓人「なら俺の相手はミーサか」
ミーサ「拓人がペアなのね...」
5人「...」
なんだろう...俺のペアがミーサと分かった瞬間に、茉莉香達から物凄い殺気らしきものが感じるのだが...
生徒『番号25番の方は、スタートしてください』
拓人「俺達の番か。じゃあな、ゴールで会おうな」
俺とミーサは、出発する。
拓人「結構暗いな。それに、思ってたよりトラップも本格的だな」
俺は、以外と本格的な脅かすトラップの完成度に驚いていた。しかし、それ以上に驚いたのは...
ミーサ「ちょ、ちょっと拓人!もう少しゆっくり歩きなさいよ!!」
普段は凛々しく指示を出したりしている姿しか見てないミーサ。今の姿を見たら誰がそれを思うのか...
ミーサ「それにしても、随分と暗いわね...」
拓人「じゃないと、肝試しにならないだろ?」
俺がミーサにツッコミをしてると、突然草むらから物音がする。
ミーサ「!?」ビクッ
ミーサが俺に抱き付いてくる。
拓人「ど、どうしたんだよ?」
俺は、ミーサの以外な行動にドキドキしていた。
ミーサ「い、今...草むらから、変な音が...」
ミーサが震えながら、草むらを指差す。すると、草むらから学院が仕掛けたトラップが発動し、お化けの人形が飛び出る。
ミーサ「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
拓人「落ち着けミーサ!!」
ミーサ「もういや~!!」
拓人「大丈夫だ。な?よく見ろ、人形だ」ナデナデ
ミーサ「ふぇ?...グスッ」
俺は、ミーサの頭を撫でながら説明する。恐る恐る人形を確認するミーサ。
ミーサ「...本当ね」
拓人「だろ?で、少しは落ち着いたか?」
ミーサ「ええ///」
ミーサは、顔を真っ赤にして答える。...さて、これまでこの話を読んでいる方ならお分かりだろうが、この男、加藤拓人は女性の頭を撫でると、何故かフラグが建設され、そして回収するのである。つまり、頭を撫でられたミーサは、拓人に惚れてしまうのであった。
拓人「怖いなら、俺に掴まれ。なにかあれば守ってやるよ」
出ました!決め台詞!!定番過ぎますが、これでミーサも茉莉香達側に来てしまいました。
ミーサ「...お願いね///」
拓人「任された」
ミーサは俺の腕に抱きつき一緒にゴールを目指したのであった。ゴールにつくと、既に他の生徒や先生が到着していた。その中にはケインの姿があった。
ケイン「お疲れ♪」
拓人「なにが『お疲れ♪』だ!!」
ケイン「いや~♪ミーサがお前に腕を絡めてやって来た時は、さすがに驚くだろ♪な、ミーサ?」
ミーサ「...」バチーン
ミーサは、ケインの頬に思いきり張り手を打ち込む。
ケイン「ごはっ!?」
ミーサ「行きましょう拓人」
俺はミーサに腕を引っ張られながらその場を後にした。ケインをそのままにして...
拓人(すまんケイン...けど、あれはお前が悪い。自業自得だ)
俺は、少しだけケインに同情するが、結局は自業自得なのでそのまま放置する。そして、なんとか無事に肝試しは終了し、各々のテントに戻った。しかし、何故か俺はテントの中で正座をさせられていた。
ジェニー「さて拓人、何か言い分はあるかしら?」
ジェニーが拓人に問い掛ける。その後ろに、何故か不機嫌な茉莉香達がいたのであった。
拓人(5人の後ろに阿修羅が見える...)
茉莉香「拓兄?話を聞いてるのかな?」
拓人「ああ...」
チアキ「何でミーサ先生と腕を組んでいたか、説明してください...」
拓人「いや...それは...その...」
リン「ま~、拓人の事だ、ミーサ先生が怖がっていた時に、甘い言葉をかけながら頭でも撫でたんだろ?」
おっしゃる通りです。と言うかリンさん、貴方はエスパーですか...
グリューエル「とにかく、どうなさいますか?」
ジェニー「そうね~...」
俺は、死刑執行を待っている死刑囚の気持ちが分かった気がした...
ジェニー「それじゃあ、拓人を囲んで皆で寝ましょう♪」
4人「さんせ~!」
拓人「ちょっ!?」
ジェニー「無論、拓人に意見する権利はないわよ?」
こうして、俺は何も意見できずにいたのであった。
テントでの配置
ジェリ俺グチ
茉
こういう配置になっている。因みに、茉莉香が俺の下に名前があるが、正確には俺の上に寝るらしい。で、両サイドは俺の腕枕。
拓人(あ~、明日絶対に両腕痺れてるわ...)
こうして、俺の1日は終わっていく。しかし、皆が寝静まった後、拓人は一人起きてテントを出る。そして人気のない場所に行く。
拓人「さて、そろそろ出てこい!」
「よく俺達に気づいたな?」
拓人「それだけ殺気を出せば気がつくさ。で、お前達何者だ?」
「へへへ。今から死ぬ奴に名乗る名前なんてないさ」
拓人「目的は茉莉香か?それともグリューエルか?」
「両方だ。それにドリトルの女を人質にすれば、莫大な金が手に入る♪」
拓人「なるほど。それを聞いて安心した。心置きなくお前達を殺れるってな!」
「この人数で余裕だな?」
男がそう言う通り、拓人の周りには20人くらいの男達で囲まれていた。
拓人「これくらいで意気がるなよ?」
「舐めやがって!お前ら、ソイツをやっちまえ!」
一同『おお~っ!!』
拓人「ここから先は行かせるかよ!」
拓人は、この先にある茉莉香達へのテントへ絶対に行かせないようにしていた。
「おら~!」
拓人「クソが!」ドゴ
拓人は男達を次々と倒していく。その間当然拓人も怪我をする。しかし、拓人は男達を茉莉香達の所へは絶対に通さなかった。そして...
拓人「ハァ...ハァ...お前で...最後...だ!」
「ば、馬鹿な!?あれだけいた連中を、一人で倒しちまいやがった...」
拓人「お前だけは...許さん!」
拓人は男に詰め寄る。すると男は拳銃をとりだす。
「く、来るんじゃね~!こいつが目に入らないのか!!」
拓人「知るか」
拓人はそのまま歩みを止めない。すると、男が拓人に向かって発砲した。
拓人「...」
「あわわわ...」
しかし拓人はそのまま男に歩み寄り、そしてこう言った。
拓人「ぶっぱなす気が元々ないから外れるんだ。そのまま永遠に寝てろ!」
拓人は今までにないくらいに、思いっきり男を蹴飛ばしたのであった。そして、ようやく駆除が終わるとミーサとケインがやって来た。
ケイン「これは...」
ミーサ「拓人!」
ミーサは拓人に駆け寄る。
拓人「コイツらは、茉莉香以外にジェニーやグリューエルを狙っていた」
ケイン「そうか...後は俺達がやっておきますので、副船長は早く戻ってください」
拓人「ああ、そうす...グッ!」
拓人は戻ろうとして、途中で膝まづく
ミーサ「拓人!?」
拓人「慌てるなミーサ。少しかすっただけだ」
ミーサ「でも...待ってて!すぐに治療するわ!」
ミーサは急いで拓人の治療を始めた。見ると、拓人の左足に銃弾が貫通していた。
ミーサ「!?」
拓人「貫通してたか...」
ミーサ「...」
ミーサは拓人に文句を言いたかったが、まずは治療が最優先だった。そして治療が終わると、ミーサは拓人に抱きついた。
拓人「ミーサ?」
拓人からは、ミーサが自分の胸に顔を埋めてるので、表情が分からない。
ミーサ「無理しないで」
拓人「ミーサ...」
ミーサ「貴方にもしもの事が起きたら...」
拓人「悪かったな」
ミーサ「反省してよね?」
拓人「ああ...」
拓人はミーサの頭を撫でる。そしてお互いいい雰囲気になり、徐々に唇が近づく。しかし、ここでケインが声をかける。
ケイン「お~い...」
拓&ミ「「!?」」
ケイン「後始末は終わったが、俺はお邪魔みたいだな...」
ケインはそう言って拓人達から離れていった。
ミーサ「ケイン~!」
拓人「ま、仕方ないさ。これで我慢しろ」チュッ
そう言って拓人はミーサのおでこにキスをして、自分のテントに戻っていった。テントに戻って寝る拓人。しかし、拓人は知らなかった。皆が起きていて、自分が戦っていたところを見られていたなど...そして翌朝・・・
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拓人「うう~ん...(重い...って、茉莉香が俺の上で寝てるのか。そして両腕も痛い)」
俺はジェニー達から腕をそっと抜き、茉莉香を下ろす。そして表に出て空気を吸う。
拓人「ん~...空気が旨いな」
ケイン「おや?副船長?起床までまだ時間ありますよ?」
拓人「ケインか」
ケイン「全く、昨日副船長が余計な事してくれたお陰で大変でしたよ。あの後ミーサにどれだけ副船長のノロケ話を聞かされたと思ってるんですか」
拓人「知るか。此方だって色々あったんだよ!」
ケイン「・・・それもそうですね」
拓人「ああ、あいつら俺を囲むように寝やがって...お陰で両腕が痺れてるんだよ」
ケイン「うわ~...普通なら嬉しい状況なんでしょうが、あのお嬢様方の相手はごめんですね♪」
拓人「うるせ~。んで、ミーサは?」
ケイン「まだ寝てる筈ですよ。何です?もう既に彼氏気分ですか?」ニヤニヤ
拓人「・・・・・・」イラッ
取り敢えず、ケインの顔面に蹴りをいれておく。
ケイン「いって~!!」
拓人「なんなら、もう一発お見舞いしようか?」
ケイン「じょ、冗談だよ冗談!!ってか、副船長の蹴りは普通の連中と違うんだから、少しは加減をしろ!!!」
拓人「これでも加減をした方だぞ?そろそろ戻るよ」
ケイン「ああ、お嬢様方のお守り頑張って下さい」
拓人「うるせ~!!」
俺はケインに文句を言いながら、自分のテントに戻るのであった。それから2時間後、起床時間になり朝食の準備をする。今朝は俺が作る。女性陣に作らせると、昨日みたいになりかねないからな。
拓人「米はある。それに味噌と卵に野菜に肉か。殆ど昨日のカレーの材料か...ん~野菜は味噌汁に入れるとして、問題は肉だな。朝からあまり脂っこいのはキツイだろ。となると、さっぱりとした牛肉のしゃぶしゃぶだな。幸いゴマドレはあるし♪」
献立が決まってからは早かった。ご飯は飯盒炊飯なので多少時間はかかったが、無事に朝食の準備が完了する。
拓人「メシ出来たぞ?皆座れ!」
俺はテーブルに朝食を置く。
拓人「メニューは、野菜の味噌汁と牛しゃぶだ。このゴマドレをかけて食べてくれ」
『いただきま~す』
皆が俺の作った朝食に手を伸ばす。
チアキ「美味しい」
ジェニー「驚いたわ」
リン「これは、其処らの店より旨いぞ!!」
グリューエル「王家の料理人達より美味しいです♪」
茉莉香「さすが拓兄♪」
拓人「沢山あるからな」
ミーサ「なら、私もお呼ばれしてもいいかしら?」
拓人「ミーサにケイン」
ケイン「いや~、此方から美味しそうな匂いがしまして♪」
拓人「ま~、まだあるし食べてけよ」
ミーサ「ありがと♪」
ミーサが微笑む。俺は少しだけドキッとした。だって、昨日のミーサを見てたらそうなるぞ?しかも、あの上目遣いは迫力半端ない!!
拓人「俺も食うか」
俺も席につき、朝食を食べる。後片付けも終わり、残るはラフティングのみ。
ケイン「え~、それでは今からラフティングを行います。係りの人の言うことをしっかりと守ってください。いいですね?」
生徒達「は~い!!」
ケイン「各ボートには、必ず先生が1人一緒に乗り込みます」
拓人「誰が来るんだ?」
ミーサ「私よ♪」
茉莉香「私達のところは、ミーサが来るのね」
拓人「...」
何故俺が黙っているかお分かりだろうか?ミーサがやって来た瞬間に、茉莉香達から黒いオーラが出ているからである。
作者『皆さん拓人君に恋する乙女達ですからね~♪』
拓人「?」
何やら、変な電波を受信したみたいだが、気にせずラフティングに集中しよう
係員「それでは皆さん、足元に注意して乗り込んでください」
係員が茉莉香達に手を差し伸べてボートに乗せる。しかし、何故か俺にだけ態度が違う気がする。
係員「それではまず、オールで攻撃《水かけ》の練習をします。こういった感じに、水を弾く要領で行って下さい」
そう言いながら手本を見せる係員。しかし、その攻撃は俺に向けられていた。
係員「次に、川に落ちた場合ですが、慌てずにボートに張ってるロープを掴んでください。それじゃあ...そこの君、一回落ちてみて」
拓人「は?」
係員「彼女達に手本を見せてあげて(コイツを落としてさっさと行けば、この時間は俺のハーレムタイムだ)」
この係員、最悪な事を考えていた。
拓人「じゃあ、取り敢えず...」
俺はわざと川に落ちる。すると、ボートは突然動き出した。
係員(今だ!!)
係員の思惑通りにボートを出そうとする。しかし、ボートは進まない。
係員「何で進まね~んだ!!」
拓人「ほう...俺を置いて何処に行くつもりだったんだ?係員さん」
係員「!?」
川に落ちていた筈の拓人が、係員の後ろにいたことに驚く係員
係員「うるせ~!!お前ばかりいい思いしてるんだ!ラフティングの間だけでも、野郎は要らないんだよ!!」
拓人「本音が出たな。やっぱりお前はそういう奴だったか。茉莉香達を見る視線がやらしかったからな。反省してろ!!羊肉《ムートン》ショット!!」
俺は思いきり係員に大技を繰り出す。船の上だから、多少は威力が落ちるが問題ない。
ミーサ「ねぇ拓人、アイツをやっつけてくれたのは嬉しいけど...」
ジェニー「ここから先、誰が操縦するの?このボート」
拓人「俺がする」
リン「なら安心だな」
こうして俺達は、無事?にラフティングを終了し、学院に帰ったのであった。
作者「ど~も皆さん!!やって参りましたこのコーナー!!本日のゲストは、ミーサさんです!!」
ミーサ「こんにちは」
作者「いや~♪それにしても、ミーサさんがお化けが嫌いとは」
ミーサ「誰にだって苦手なものはあるわよ!!」
作者「その苦手なもののお陰で、拓人君に惚れましたしね♪」
ミーサ「そ!それは...///」
作者「前に、チアキさんやクーリエさんにも言いましたが、ライバルは多いですよ?」
ミーサ「そんなの分かってるわ。私も船長もクーリエも、海賊よ?」
作者「欲しいものは奪うと?」
ミーサ「そうよ」
作者「拓人君も大変だね。絶対にミーサさんと付き合えば、尻に敷かれると思う」ボソッ
ミーサ「何か言ったかしら?」
作者「いえ...何も」
ミーサ「あらそう?ところで作者さん」
作者「はい...何でしょう?」
ミーサ「少しあちらでお話を聞いてくださるかしら♪」
作者「いえ、私はこれから取材に...」
ミーサ「問答無用♪」
作者「や、止めて...誰か助けて~!!」ズルズル
カンペ『作者が連れて行かれましたので、本日はここで終了します。それではまた次回にお会いしましょう。サヨーナラ』