キャンプが終了してから三日後、百眼から連絡がありデータの解析が無事出来たらしい。そして今日、全員を集めて話をするらしい。場所は...
拓人「ん?この場所って、親父さんの店だよな?」
俺は場所を知ってるから1人でも行けるけど、茉莉香は...ま、梨理香さんが連れていってくれるだろと思い、俺はそのまま部活に向かう。
拓人「久々の部活だな」
俺はそのまま入ろうとしたら、突然ドアが開いた。
リリィ「加藤先輩ども♪」
1年生「こんにちは!!」
拓人「おう。で、グリューエルを担いで何処に行くんだ?」
ハラマキ「今からグリューエルをシュミレーションルームに連れて行くんです♪」
拓人「そうか...頑張れよ」
俺は、ハラマキ達と別れて部室に入る。
拓人「よう」
リン「拓人」
チアキ「拓人さん」
拓人「チアキも来てたのか?あの後、転校していったから驚いたぞ?」
チアキ「スミマセン...」
拓人「謝るな。そっちにも都合があるんだろうし」
ジェニー「そうね...そう言えば、茉莉香さん最近テストの成績がよろしくないようですね?」
リン「ああ~見た見た。段々上り傾向だと言っても」
茉莉香「先輩!ハッキングしたんですか!?」
ジェニー「頑張りましょうね茉莉香さん♪勉強にクラブに海賊に♪」
茉莉香「はい...頑張ります」
チアキ「本当に頑張ってよ」
拓人「だな」
俺は茉莉香に一声かけてから先に家に帰る。
拓人「ただいま~」
梨理香「お帰り」
拓人「多分、梨理香さんにも連絡が来てると思うけど...」
梨理香「ああ、ミーサから来たよ」
拓人「なら、茉莉香と一緒に行ってください。俺は少し寄るところがあるんで先に出ます」
梨理香「ああ!親父さんのとこで」
俺は部屋に戻り私服に着替えて先に出る。
拓人「そう言えば、出掛ける私服は、皆に見せたことなかったな」
俺は街に出てから気が付く。何故かって?すれ違う人が全員俺を見るんだよ。何が悪いんだ?服装?
作者『服装もですが、絶対にそのサングラスだと思います。其処らのチンピラより恐いですよ...ってか、マジでヤ○ザじゃん!!サングラス取ればイケメンなんだから、かけなければいいのに...』
拓人「ん?」
また何か変な電波を受信した気がする。
拓人「取り敢えず、親父さんの好きな日本酒を買ってから向かうか」
俺は親父さんの好きな日本酒『二○堂』を土産にする。そして、空港の地下街に入り店に向かう。
拓人「久し振りだな...3ヶ月前だっけ?この間行ったのは」
昔風の路地を歩き、親父さんの店に到着する。
拓人「こんちは親父さん」
親父さん「...拓人か」
拓人「これ、親父さんの好きな日本酒」
親父さん「悪いな。もう皆揃ってるぞ」
拓人「あんがと」
俺は奥の部屋に行く。扉を開けると、何故かさっきまで話していた全員が黙って俺を見る。
百眼「だだ、誰だお前!!」
ミーサ「ここは今、私達が使っているんだけど?」
ケイン「だから、悪いけどお取り引き願えますか?」
梨理香「プッ...クククッ」
梨理香さんが、滅茶滅茶笑いを我慢してる。よく見ると、茉莉香とグリューエルがお互いを抱き合いながら震えていた。と言うか茉莉香!お前はさすがに分かってくれよ...
梨理香「あははははは!!あ~可笑しい!!」
茉莉香「梨理香さん?」
梨理香「いや、他の連中が気が付かないのは分かるけど茉莉香、アンタだけは気付いてやりなよ?」
茉莉香「私!?」
そう言われた茉莉香は、ゆっくりと俺を見つめる
茉莉香「もしかして...拓兄!?」
梨理香以外「え~!?」
拓人「さすが茉莉香!と言ってやりたいが、もう少し早く気付いてくれ」
俺はそう言いながらサングラスを外す。
百眼「おいおいおい!!完璧にモノホンじゃないか!!」
ケイン「さすがにビビったぜ」
拓人「悪いな。普段の私服はこんなんなんだ」
クーリエ「なんと言うか...」
ミーサ「初見で見ると驚くわね」
拓人「悪かったな。取り敢えず俺も座らせてくれ」
俺は、茉莉香とクーリエの間に座る
ミーサ「さて、念のために三代目は弁天丸に残ってもらってるから、これで全員よ」
百眼「んじゃ始めるか」
茉莉香「データ、解析出来たの?」
百眼「ようやくな♪さすが王族のデータはセキュリティが複雑なうえに量も膨大だ。優しくコンパクトに情報を整理するには随分苦労したぜ♪」
百眼は、そう言いながら自分のコンピューターを起動する。
百眼「セレニティの黄金の幽霊船!その正体は、最初の民を運んだ移民宇宙船だ!作られたのは、管制制御だの超光速だの、現代技術が存在しない大昔だからな。光星間航行は楽に年単位の時間がかかる。だから
中央のモニターに、巨大な黄金船が映る。
茉莉香「これが幽霊船なんだ」
ケイン「デカイな。街がいくつ入るんだ?」
百眼「これは、最近200年の黄金の幽霊船の目撃談をプロットしたものだ。そこから推測される幽霊船の予想軌道は...これだ」pi
モニターに映る起動は、お世辞にもいい軌道とは言えなかった。
ケイン「おいおい」
ミーサ「あら酷い」
ルカ「暗黒雲に多重ブラックホールに矮星団に原子系。名うての難所ばかりね」
クーリエ「そう!だから誰もが目撃できるわけじゃないと言うわけ。そんな軌道を設定した理由は不明。分からない...」
拓人「ふむ...」
皆が考えてると、茉莉香がテーブルの中央を回す。《中華店にあるテーブルです》
百眼「ああ!!何すんだ!」
茉莉香「どうして幽霊船になっちゃったなんて、どうでもいいでしょ?依頼主が来て集められるだけの情報は集めた。後は行動するだけ!」
拓人「だな。親父さんの飯も待たしてるし」
茉莉香「グリューエル、もし出掛けて行っても幽霊船が見つからないかも知れない。それでもいい?」
グリューエル「信じています。茉莉香さんと拓人さんを。そして黄金の幽霊船も...」
話がまとまり、丁度扉が叩かれる。
親父さん「話はまとまったか?そろそろ料理を出したいんだが?」
茉莉香「お願いします」
親父さん「分かった...拓人、少しだけ手伝ってくれ」
拓人「分かりました」
茉莉香「拓兄親父さんと知り合いなの?」
拓人「俺の料理の師匠だな」
一同「なるほど...」
俺は親父さんの手伝いを少しだけして、食事を楽しむ。
梨理香「さ~!酒だ酒だ♪しっかし、海賊船がお姫様を乗せて幽霊船捜しかい。アタシの時と違って、ロマンチックな仕事してるんだね♪ングング」
茉莉香「このまま、アクション大作や大スペクタクルにならないでくれるといいんだけど...」
茉莉香がそんなことを呟いていた。食事を全員で楽しみ今日は解散する。出発は翌日、2日後にはジェニーが言っていた特別演習があるし、話しておかないとな。
拓人「...」purururur
ジェニー『モシモシ?』
拓人「ジェニーか?」
ジェニー『あら拓人、こんな時間に珍しいわね?』
拓人「実は、お姫様の依頼だけど明日出発になったからその連絡をと思ってな。茉莉香から話は聞いたから、直接連絡したんだ」
ジェニー『随分急ね。でも、分かったわ。こっちの事は私やリンに任せてちょうだい♪』
拓人「感謝するよ」
ジェニー『感謝は要らないわよ。そうね~...今度、私のところでパーティーがあるんだけど、私とリンのボディーガードとして来て欲しいな♪』
拓人「分かったよ」
ジェニー『因みに、貴方は私とリンのフィアンセでもあるからね♪』
拓人「は?フィアンセ?ちょっと待て、それはどういう...」
ジェニー『それじゃあ、日にちはまた連絡するわ。お休み~♪』pi
拓人「もしもし?ジェニー !もしもし!!」
電話を切られて唖然とする俺。
拓人「やられた~!ってか、女性二人のフィアンセが俺1人っておかしいだろ!!」
と叫ぶが、既に後の祭りであった...俺はそのまま弁天丸に向かい、茉莉香達を待った。そして翌日、茉莉香とグリューエルもやって来て、いよいよ黄金の幽霊船の捜査が始まるのであった。
茉莉香「さ~皆!!行くわよ!目標、黄金の幽霊船!!」
幽霊船調査の為に、超光速跳躍に入る。そして、超光速跳躍から出ると、とても宇宙空間とは思えない場所に出た。
拓人「酷いなこれは...」
茉莉香「そうだね。それよりチアキちゃん、上手くやってるかな?」
ミーサ「人の事より、自分の船の心配をなさい」
拓人「と言うか、よくチアキが引き受けたな」
茉莉香「チアキちゃん、以外とノリノリでやってたりして♪それで、状況は?」
ルカ「相も変わらず!ダストは濃いし重力波は粗いし、最大出力にしたレーダーがこれだけ!?宇宙船で飛ぼうなんて空間じゃないのは確かだから!!」pipipipipi
茉莉香「あはは...」
グリューエル「すみません...」
ケイン「いかにも幽霊船が出てきそうってか?」
ルカ「前方マイナス3分2秒!秒隔プラス1度2歩に晴れ間!!早く飛び込んで!!」
三代目「出力安定。行けるぜ!」
ケイン「了解!!」
ルカが言った晴れ間に飛び込む。しかし、あまり状況は変わらない。と言うか、全く変化なし!!
三代目「これで晴れ間かよ!!」
百眼「大体がマトモな空間じゃないんだ!!エアメタル狙いの炭鉱屋か、なんとか探検隊でもなきゃ、こんな
クーリエ「偵察用プローブ投射」
ルカ「風が強くなる!進路を揺らされない様気を付けて!」
ケイン「あいよ!!出力上昇!」
クーリエが、偵察用プローブを発射する。
拓人「この状況じゃ、回収は厳しいな」
クーリエ「勿体ないけど」
茉莉香「ポッドの在庫なんて惜しんでられないわ!!とにかく情報を集めて!!」
グリューエル「...あの!必要経費は...セレニティ王宮が、責任を持ってお支払いします!!」
拓人「そんなのは後だ!在庫が無くなれば、捜査の効率がガクンと落ちるんだ」
茉莉香「その前に見つかるといいわね...」
グリューエル「大丈夫です!もしそれが必要ならば、幽霊船は必ずや、私の元にあらわれてくれる筈です!」
茉莉香「必要ならば...か」
シュニッツァー「そろそろ時間だ」
ミーサ「そうね」
茉&グ「?」
拓人「時間か?お疲れ」
俺は先にブリッジを出る。続いて、茉莉香とグリューエルも出される。
ミーサ「はい、それじゃあ3人ともお疲れ様」
茉莉香「な、なんなの?」
ミーサ「未成年の就業時間はもうおしまい。3人とも、とっとと食事をしてお休みなさい♪」
茉莉香「え~!」
グリューエル「私もですか!?」
拓人「白鳳学院の校則にあるぞ?当校のバイト及び副業の就業時間は八時間だ」
ミーサ「そう言うこと♪さすが拓人ね♪」
拓人「んじゃ、食堂に行くか?」
俺は茉莉香達を連れて食堂に行く。
拓人「宇宙食は、あんまり好きになれないんだよな」
茉莉香「私は好きだけどな。ゴメンね、お付きの料理人特製の料理って訳にはいかないけど、結構いけるよ?」
グリューエル「お食事の事ではありません。私がこのように寛いでる間に、皆さんは幽霊船捜しに励んでくださる。それが...」
茉莉香「心苦しい?」
グリューエル「うん...」
茉莉香「確かにね~...」
拓人「俺も茉莉香も、船長や副船長って言ってるけど、結局大人の皆に守られている。その事にかんしては、グリューエルも俺達も同じだ」
グリューエル「え!?」
拓人「ん?嫌だったか?」
グリューエル「いえ...嬉しいです。私と同じと言ってくれる方がいる...それが嬉しいんです♪」
茉莉香「フフッ...チアキちゃん、今頃どうしてるかな?」
茉莉香がそう言った時、バルバルーサの自分の部屋で、盛大にくしゃみをしていたのであった。食事を終えて茉莉香とグリューエルは部屋に戻る。俺はというと...
拓人「さて、ミーサ達に夜食の差し入れを作るか。材料は昨日買ってきたし♪ラーメンでいいだろ?」
俺は、買ってきたし材料を調理する。味のベースは醤油味。麺はスーパーで買った麺だけど、スープは俺の特製♪
拓人「チャーシューも、前に作った残りを持ってきたし...よし!これで完成だ♪」
ラーメンを完成させた俺は、ミーサには悪いと思いながらブリッジに向かった。
拓人「ミーサ!」
ミーサ「拓人!?貴方まだ寝てなかったの?」
拓人「ああ、悪かったな。少しだけ入れてくれ」
ミーサ「もう...少しだけよ?」
ミーサに許可をもらい、ブリッジに入る。
百眼「副船長?」
拓人「そのままでいい。悪いな...皆にラーメンを作ったから、一段落ついたら食べてくれ。スープと麺は別々に置いてるから。スープは温めてくれ♪」
ケイン「サンキュー副船長」
三代目「あんがとさん」
ルカ「...ありがとう」
クーリエ「助かるわ~♪」
百眼「副船長は、親父さんの弟子だし楽しみだな♪」
拓人「味は保証するぞ?シュニッツァーも食えるよな?」
シュニッツァー「問題ない。助かる」
拓人「んじゃ、悪いけど休ませてもらうな」
一同「お疲れ様」
俺はブリッジを出て船長室に戻る。船長室に戻ると、既に茉莉香は寝ていた。俺も、ソファーで寝ようとしたら、茉莉香が起きた。
茉莉香「ん~...拓兄?」
拓人「悪い、起こしたか?」
茉莉香「大丈夫だよ~...ところで、こっちこないの?」
拓人「毎回言ってるけど、それはまずいだろ?」
茉莉香「別にいいじゃん♪前も一緒に寝たんだし」
そうなのである。船長室にはベットが1つしか無いため、俺は基本ソファーで寝ていたのだが、茉莉香に告白されて以降、よく一緒に寝ようと言われる。毎回断るんだが、その度に涙目の上目遣いで見られたら、さすがに断れません。
拓人「...は~、分かったよ。」
茉莉香「やった♪」
こうして俺はまた、茉莉香と一緒に寝るのであった...そして翌日ーーーーーー
拓人「んん~...時間か。茉莉香、おい茉莉香起きろ」
茉莉香「う~ん...後5分...」
拓人「またか...ま、俺が先に行くか」
俺は茉莉香をそのまま寝かせてブリッジに向かう。
拓人「う~っす!ん?...パンの匂い?」
クーリエ「ご免なさいね、ちょっと生活臭させちゃってますが、長期戦オールナイト営業に入ってます」
拓人「オールナイト?」
クーリエ「拓人は初めてよね?ちょっと手の離せない状況が続きそうな時は、ブリッジに泊まり込みするの」
クーリエが説明してくれる。そして、皆様お気付きか?クーリエが、何故副船長に事を名前で呼んでいるか。理由は、今現在二人っきりだからである。クーリエは恥ずかしがって普段は言わないが、こうして二人っきりになった時は、名前で呼ぶのであった。
拓人「大丈夫なのか?俺達もいた方がよかったんじゃ...」
クーリエ「ん?未成年の拓人達に、徹夜仕事をさせる程弁天丸は落ちぶれてません!拓人達は、いざと言う時に判断決断してくれればいいんです!楽をするのも仕事です 」
拓人「分かったよ。で、現在状況は?」
クーリエ「結論だけを言います。この一帯には、かつてのセレニティ調査団がばら蒔いた観測ブイがかなりに数で健在です。第一次から第十七次までの調査団によって、観測ネットワークはかなり広範囲に。」
茉莉香「それって凄くラッキーなんじゃない?」
拓人「起きたのか」
いつの間にか、俺の後ろにいた茉莉香とグリューエル。
グリューエル「認証は?王家の者の認証が必要な筈。どうして起こしてくれなかったのです?」
クーリエ「それがね~...突発出来ちゃったんだな。あっさりと」
グリューエル「なんですって!?」
グリューエル「ああ、勿論細々とした確認や、膨大な設定は必要だったわ。第一、こんな嵐の中だしね。お陰で、シュニッツァーと百眼には無理かけちゃったけど、さっきようやく寝てもらったの」
茉莉香「それでいないんだ」
クーリエ「ただ不思議なのよね。第十七次調査団が15年前...プリンセスは今...」
グリューエル「13歳です...あっ!?」
拓人「なるほど、生まれる前のネットワークにグリューエルの認証は意味がない筈だ」
クーリエ「その通り。だけど一応入れてみた。プリンセスのフルネームと生体データ」
茉莉香「そしたら通っちゃったんだ」
クーリエ「うん、意図もあっさりね。名前と遺伝子パターンが、過去から未来にかけて通用する。王族ってやっぱり特別なのかな?生まれの違い?」
グリューエル「恐らく...だからこそ私達王家の人間は、セレニティの独立を維持できたのだと思います」
グリューエルが拳を強く握る。それを見た俺や茉莉香が話をかえる。
拓人「で、その使えるネットワークはどうだ?」
茉莉香「幽霊船についてのデータは?」
クーリエ「これ迄に比べれば、格段の差。ほら♪こんなにハッキリ」pi
茉莉香「うわ~!?あれ?これは何?」
クーリエ「確実じゃないけど、複数の宇宙船、しかも戦艦クラス」
グリューエル「!?」
拓人「目的は一緒か」
茉莉香「チアキちゃんに頼んで、身代わり頼んでこっそり抜け駆けしようと思ったけど、やっぱ無理か~」
クーリエ「どうする?追跡する?」
拓人「別にほっとけ。目的が同じなら、嫌でもかち合う筈だ」
クーリエ「それならば、引き続き観測データを解析します」
茉莉香「ヨロシク♪」
拓人「さてと...」
俺が話そうとしたら、突然警報がなる。
百眼「どうした?何があった?」
百眼が丁度いいタイミングであらわれる。
クーリエ「只今確認中...」pipipipi
警報がなると、次々皆がやって来る。
クーリエ「15-78の観測ブイが大規模な空間異常を補足」
拓人「でかいな...」
茉莉香「6光年先か...行きましょう!!」
ケイン「即断即決♪いい船長ぶりだ」
三代目「あ~待て待て待て!!のわっ!!」ドテッ
慌てて入ってきた三代目が、足を躓き転ける。
拓人「こんな空間で、正確なジャンプ出来るか?」
ケイン「多少の誤差は?」
拓人「構わない」
クーリエ「分かってると思うけど、さっきの戦艦も気付いてるわよ?」
拓人「戦闘準備も頼む」
シュニッツァー「了解」
茉莉香「それじゃあ、超光速跳躍準備!!幽霊船、追っかけるわよ!!」
ケイン「弁天丸、超光速跳躍に入る。」
シュニッツァー「ミサイルも発射する」
超光速跳躍に入ると同時に、シュニッツァーがミサイルを発射する。そして、跳躍から出たと同時に、爆発が起こる。
ケイン「あらよっと!!しっかし、良くもま~、こんな荒れた空間に無事に降りられたもんだな♪」
三代目「無事じゃね~!無事じゃね~から警報鳴ってんだろうが!!船体表面で極小規模だが、融合爆発の反応が出ている!船の中に喰らってたら只じゃすまないぞ!!」pipipipi
シュニッツァー「先行させたミサイルの爆発が、弁天丸のタッチダウンの地点で少しずれた。次は大丈夫だ。修正用のデータを取った」
三代目「次は別のポイントでしょう!?」
シュニッツァー「今更慌てる程の危機ではないだろ?ジタバタ騒ぐな...」
三代目「くぅ~」
シュニッツァーの一言に、泣き出す三代目。
遅れてミーサがやって来た。
ミーサ「どしたのいったい?」
茉莉香「スターダスト避けに、反物質ミサイルを撃ち込んでからタッチダウンしたんだけど、ちょいずれた」
ミーサ「ふ~ん...で、お宝の反応は?」
百眼「爆発の余波が治まってない。ちょっと待ってくれ」
ミーサ「酷いわね」
拓人「嵐の宇宙...ね。と言うかミーサ、抱き付くな」
ミーサ「別にいいじゃない♪」
百眼「待てよ...この空間異常、震源地はこの宇宙じゃない。何処か別の空間からの干渉だ!」pipipipi
ケイン「別の空間?ソコへ行くのか?」
三代目「え~!?」
クーリエ「震源地、移動してるわ!震源地が移動しながら、空間異常その物はどんどんおさまっています!」
茉莉香「追える?」
クーリエ「無駄です。通常空間からは、追い掛けられません」pipipipi
茉莉香「あっちゃ~。無駄か」
百眼「そうでもない!今取ったデータと、観測ネットワークのデータを付け合わせれば、次の空間異常の予測はできる筈だ。先回りは無理だが、もっと早く追い掛けられる」pipipipi
そして再び警報が響く
グリューエル「今度は何が?」
拓人「やっぱり来たか...」
百眼「別口のエネルギー反応!」
クーリエ「レーダー反応来ました!」
拓人「全てに戦闘配備!!」
全員に戦闘配備を指示する
茉莉香「見つかった?」
クーリエ「遠いから多分まだ...」
百眼「エネルギー反応多分2つ。うちのセンサーは目一杯敏感に調整してあるから、引っ掛かったが...弁天丸は観測体制で、エネルギー放射を抑えてた。まだ向こうには気付かれていない筈だ。しかし...」
茉莉香「向こうが索敵を開始したら見付かるわね...やり過ごせる?」
拓人「無理だな」
クーリエ「新手のレーダー反応二つ目。ごめん逃げられない、クロスフィールドを確認」
グリューエル「クロスフィールド?」
拓人「二方向からレーダーをかけて空間を捜査することだ」
茉莉香「要するに、レーダーの挟み撃ち」
シュニッツァー「デコイ、発射する」
茉莉香「お願い」
シュニッツァーがデコイを発射する。
シュニッツァー「引っ掻き回すように、ランダムパターンでコースを設定したが、クロスフィールドを使うような奴等に、囮が通用するか?」
クーリエ「レーダー反応三つ目!多分これ、予め艦隊を散開させて通常空間に復帰させてたのね。数の使い方を知っている相手は手強いよ」pipipipi
茉莉香「嵐の宇宙、散開している艦隊。一番近い相手は...2番目!!」
クーリエ「護衛艦級、多分二隻!相対速度マイナス、現在向こうが加速して接近中!」pipipipi
拓人「...逃げるの止め!!進路反転!!」
ケイン「りょ~かいっ!!」
弁天丸を反転させる
茉莉香「一番近い二隻に挨拶してから逃げましょう」
シュニッツァー「全船、対艦起動戦闘準備!!どうする?口火は此方が切らせてもらうか?それとも、相手が撃つのを待つか?」
拓人「敵が撃つかは関係ない!!射撃モードは、目一杯接近してからの拡散放射、フルチャージ!!」
ミーサ「敵艦のセンサーと装甲を傷付けて、追い掛けられなくさせるつもりね。いい判断...さすが加藤船長の血を引く子ね」
グリューエル「船長の...血」
ケイン「っしゃあ!!何時でも行けるぜ!!」
茉莉香「弁天丸、行きましょう!!」
シュニッツァー「対艦戦闘にはあるまじき近距離戦になるな」
クーリエ「電子妨害開始!!」pipipipi
茉莉香「上手くやってよ?」
ケイン「任せとけ!!機関最大出力!!フェアの間を抜くぞ!!」
三代目「わざわざ自分から十字砲火に突っ込む真似なんかしなくても...」
拓人「突っ込むから勝てるんだ。突っ込まないと死ぬぞ?」
シュニッツァー「第一砲塔、目標右舷アルファ。第二砲塔、目標左舷ブラボー。射撃予定は変更なし。再接近時に一斉射撃。予め射程を予定位置に合わせておけ」
クーリエ「敵艦判別!コーバック級護衛艦、セレニティの船よ」
グリューエル「そんな!?」
拓人「戦闘予定は変更なし。向こうが撃たなくても、此方は撃つぞ!!」
シュニッツァー「了解」
百眼「エネルギー反応増大...来るぞ!!」
ケイン「あらよっと!!」
ケインが、上手く交わす。さて、タイミングを見て...今だ!!
拓人「全速で離脱!!」
砲撃を潜り抜ける。
茉莉香「来る?」
百眼「来ないな~。敵さんも、一撃離脱しか考えてなかったろ?本格的にやり合うなら、もっと上手い手を使う筈だ」
茉莉香「了解。此方のビーム、当たったと思う?」
シュニッツァー「手応えはあった。装甲は破れないまでも、センサー並びに観測設備にはかなりのダメージを与えた筈だ」
茉莉香「OK。ふ~、次に会ったときは本気で来るだろうな...」
拓人「そうだな...なら、此方もそれなりの準備をするか...」
グリューエル「あの...今からでも、先程の護衛艦と連絡を取れないでしょうか?」
拓人「なんの為にだ?」
グリューエル「私が弁天丸に乗っている事さえ知らせれば、セレニティの船なら私に敵対する事はない筈です。是非、私に艦隊との連絡を取らせてください」
拓人「駄目だ...」
グリューエル「誤解なのです!!そうでなければ、セレニティの船が私に対して砲門を開くなどあり得ません!!誤解は一刻も早く解かなければ...」
茉莉香「クーリエ!弁天丸に何処からか呼び出しかかってる?」
クーリエ「通常通信、超光速通信、いずれも呼び出しなし」
グリューエル「えっ?」
茉莉香「さっきの接触で、此方の正体が向きうにもバレてる。だけど向こうからの通信はない。分かるよね?」
グリューエル「だから誤解なのです!!この船に私が乗っている事が分かれば...」
拓人「いい加減にしろ!!」
一同「!?」
拓人「よく考えてみろ!本来お前は、白鳳学院のヨット部の演習航海にいる筈だ!此方も本来は別の場所で営業してる筈なんだぞ?それをわざわざ教えることはない!!」
茉莉香「た、拓兄...」ビクビク
拓人「...はっ!?わ、悪い」
グリューエル「い、いえ...私も浅はかでした」
拓人「それに、グリューエルがこの船に乗っている事実は、今後の交渉の強いカードになる」
茉莉香「だから我慢して。貴方は...プリンセス・グリューエル・セレニティでしょ?」
グリューエル「分かりました。ありがとう船長、それに副船長。私はこの船にやって来て良かった♪」
拓人「そうか」
グリューエルの一言に、周りが笑いだす。
ケイン「船長、副船長!!これからの進路の指示をお願いします♪」
茉莉香「う~ん...セレニティ艦隊が、大勢で幽霊船を捜しているのが分かった以上、無駄な事は止めます!」
ミーサ「どうするの?」
拓人「決まってるだろ?」
茉莉香「海賊は海賊らしく」
拓&茉「「セレニティ艦隊を追いかけて、出し抜いて、上前を跳ねる!!」」
百眼「ひゅ~♪」
三代目「カッコいい~♪あ、ゾクゾク~♪」
俺達は声を揃えて言う。ってか三代目、それ気持ち悪い...
茉莉香「グリューエル、いいわね?」
グリューエル「卑怯ですわね...ですが、卑怯でもなんでも、正当化をするのは後でもいいかと?お願いします♪」
拓人「了解した♪それじゃあ、行くぞ皆!!」
一同「了解!」
カンペ『今回は、誠に勝手ながらお休みさせて頂きます。前回、作者さんがミーサさんに連れて行かれて、まだ帰ってきていません。何かあったのでしょうか?と言うわけですので、大変申し訳ありませんが、今回はお休みです。次回は復帰してくれる事を、スタッフ一同期待しております♪』
作者「俺は元気だ~!」