アベンジャーズが第五次聖杯戦争に介入するようです   作:ドレッジキング

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バーサーカーとの戦闘の決着回です。ぶっちゃけバーサーカーを退けるにはこの方法しか無いと思ったので…。そしてパニッシャーさん鬼畜過ぎィ!

原作ではバーサーカーは士郎とセイバーに対して一度もイリヤを攻撃しなかった事に感心していたけど、パニッシャーさんは思いっきり攻撃したね(;'∀')


第9話 バーサーカーとの戦い(後編)

かつて、魔術師達の間で恐れられた『魔術師殺し』と呼ばれる男がいた。その男自身も魔術師であるにも関わらず、魔術師としての戦い方を捨て、独自の手法で次々と魔術師達を始末していったのだ。およそ魔術師としての在り方から外れた男は、救いようのない、外道の魔術師ばかりをターゲットとして定めていた。意外にもその『魔術師殺し』は「争いのない世界」を望んでいた。その為の手段である聖杯を手に入れるべく、十年前の冬木で行われた第四次聖杯戦争に参加したのだ。

 

そしてイリヤは『魔術師殺し』と最も近しい関係であるからこそ、彼の戦い方や手段を熟知していたと言って良い。魔術師としての王道の戦い方をしない外道の手段で魔術師を仕留めていくというやり方を。だからこそイリヤは『魔術師殺し』が取る手段への対策を怠らなかった。

 

イリヤはバーサーカーに挑むセイバーやキャップを見て呆れていた。

 

「バカね、あんな程度の力じゃバーサーカーには勝てないわ」

 

バーサーカーと同じサーヴァントであるセイバーならいざしらず、サーヴァントでも魔術師でもないキャップがバーサーカーに挑みかかるなど、イリヤからすれば只の馬鹿で愚かな行為にしか見えなかった。

 

「■■■■■■―ッ!!」

 

バーサーカーはセイバーの一太刀を受けても尚、彼女に攻撃を加えて吹き飛ばした。

そして士郎がキャップを庇うようにして迫りくるバーサーカーの前に立つ。その光景を見たイリヤは更に呆れ返る。

 

「あの子、自分のサーヴァントが何なのか分かってるのかしら?」

 

バーサーカーの圧倒的なパワーを前に成すすべもないセイバー達を見て手応えの無さを感じるイリヤ。

 

「■■■■■■ッ!!」

 

バーサーカーは雄叫びを上げながら、士郎に襲い掛かろうとした。その時、イリヤは自分が遠くから何者かに狙われている事を察知する。遠くだ、それも何百メートルも先から。自分が狙われている事を察知したイリヤは自分の使い魔である『天使の詩(エンゲルリート)』を発動させた。これは髪の毛を媒介とした鳥型の使い魔の術式である。遠くから飛来してくるであろう敵の攻撃に対して万全の体制で臨むイリヤ。そして防御用の術式も同時に展開する。『魔術師殺し』の男と最も近しい関係であったイリヤだからこそ、準備を怠らなかった。既に魔術師の世界においても『魔術師殺し』が取っていた手法に対する対策が講じられているのだ。遠距離からの狙撃程度であれば簡単に防ぎ切れる程の強度の結界と、迎撃用の使い魔を同時に展開したイリヤに死角は無かった。

 

 

―――――イリヤの誤算はただ一つ、飛来してくる敵の飛び道具が地球上の兵器ではなかった(・・・・・・・・・・・・)という点だけであった。

 

 

 

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森の中で待機するパニッシャーは、五百メートル先の道路で戦闘を繰り広げているキャップ、士郎、セイバー、バーサーカーの様子を見ていた。パニッシャーはストレンジから別の任務を依頼されているものの、可能であればキャップ達の助力をするように言われている。パニッシャーは双眼鏡を持ってバーサーカーと戦闘しているキャップ達の様子を見る。案の定、キャップ達はバーサーカーの圧倒的なまでのパワーに苦戦している。

 

「…あのデカブツ、どう考えても普通じゃないな。あんな化け物をどうやって倒せっていうんだ?」

 

双眼鏡を覗いた先に映るバーサーカーは並みのヒーローでは太刀打ちできない程の強さだろう。しかしサーヴァントというのは強大な力を持つと同時に、大きな弱点も抱えている。それはマスターの存在だ。マスターである魔術師が殺されれば、サーヴァントはこの世に留まる事ができなくなり、消滅してしまう。つまりバーサーカーのマスターを殺せばバーサーカーを無力化する事はできるのだ。パニッシャーはバーサーカーに指示を出している銀髪の少女を見る。あの少女がバーサーカーのマスターか。

 

 

 

そうしてパニッシャーは地球を侵略してきた変身宇宙人(※1)から鹵獲した兵器を取り出し、スコープでバーサーカーを覗く。異星人の技術を用いて作られたこの銃であればサーヴァントを殺し切る事はできるかもしれない。そしてパニッシャーは遠距離狙撃用の銃に取り付けられているスコープを覗きつつ、バーサーカーのマスターである少女に照準を合わせると、何の躊躇いもなく引き金を引いた。

 

 

 

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イリヤは使い魔と防御用の結界を用いて、自分に飛来してくる敵の攻撃に備える。そして遠方から光弾が飛んできた。

 

(来てみなさい…!そんな攻撃、わたしの結界と使い魔なら簡単に防げ……!?︎)

 

が、そう思った時は遅かった。イリヤに放たれた光弾はイリヤが展開した防御用の結界と使い魔を貫通し、イリヤの右腕に命中。イリヤのか細い右腕は切断面から血を飛び散らせながら夜空に舞う。

 

イリヤは一瞬自分の身に何が起きたのか理解できずにいた。そして空中を舞っていた自分の右腕が地面に落ちて数秒すると、右腕が切断された激痛で叫び声を上げる。

 

 

「きゃああぁあっ!!う、腕がっ……!」

 

イリヤは必死に止血を行う。だがイリヤは右腕を切断された激痛に耐えられず、地面を転がった。

 

そしてバーサーカーはイリヤの悲鳴を聞き、彼女に駆け寄ると、遠方から来る光弾からイリヤを守る。

 

「痛いよ…助けて…バーサーカー…!わたしの……腕……!」

 

その時、バーサーカーは涙目で叫ぶイリヤを身体で覆い隠した。キャップや士郎は何をしているのかと思ったが、遥か遠くから閃光を伴った光弾がイリヤを庇うバーサーカーに炸裂したのだ。

 

バーサーカーは謎の攻撃からイリヤを守っているのだ。

 

「■■■■■■ッ!!」

 

バーサーカーは雄叫びを上げる。バーサーカーは何度も、何度でも、その攻撃に耐え続けた。

 

「■■ッ!!」

 

バーサーカーは攻撃を受け続ける度に、その身に傷を負っていく。バーサーカーはイリヤを守る為なら、自分の身がどうなってもいいと言うかのようにイリヤを庇い続けていた。

 

必死でイリヤを守るバーサーカーを見て、士郎は何故か胸が痛くなるのを感じた。

 

「……バーサーカー……!逃げるわよ…!ここは撤退するの…!」

 

イリヤは形勢の不利を悟ったのか、切断された自分の右腕を拾わせると、バーサーカーに命じてこの場から離れるように言う。そしてバーサーカーはイリヤの命令通り、その場を跳躍して離脱した。

 

「……行っちゃったわね。とりあえず命拾いして助かったわ」

 

凛は退却していくバーサーカーの後ろ姿を見て胸を撫で下ろしていた。

 

「凄まじい相手だったな…。あれがバーサーカーのサーヴァントか…」

 

キャップ、ホークアイ、ブラックウィドゥの3人はサーヴァントの持つ力を改めて思い知らされた。

 

そして起き上がったセイバーがキャップに近寄ってくる。

 

「…先程はありがとうございます。貴方の援護がなければ私はバーサーカーにやられていました」

 

「いいんだセイバー。礼を言われる程の事はしていない」

 

「いえ、ここは礼を言わせてください…」

 

「それにしてもさっきのヤバかったぜ…。俺の爆弾矢を浴びてもピンピンしてやがったからな」

 

ホークアイもバーサーカーの持つ力と耐久力を身をもって知った。

 

「ロジャース先生、バートン先生、ロマノヴァ先生。先生達は一度俺の家に来てください。そこで先生達の事について聞かせてもらえませんか?」

 

士郎の提案に凛が驚き、慌てて士郎に詰め寄る。

 

「ちょっと!この三人は聖杯戦争とは無関係なのよ!?魔術師でもないこの三馬鹿トリオと仲良くした所で得なんか無いわよ!」

 

「けど遠坂、俺はロジャース先生に助けてもらったんだ。ならどうして先生がそこまで俺を助けようとするのか気になるだろ?」

 

「そりゃまぁ…そうだけど…」

 

こうしてキャップ、ホークアイ、ブラックウィドゥの3人は士郎の家である衛宮邸で話をする事にした。今日はもう夜遅くになっているので、今夜は士郎の家に泊まり込みする事となった。部屋の関係で3人はリビングルームで寝る形になったのだが…。




パニッシャーさんって相手がイリヤみたいな子供でも、ソイツが犯罪者や救いようのない悪党なら殺すのかな…?(´・ω・`)子供だから見逃すっていう性格でもなさそうだし。




(※1.『シークレット・インベーション』参照)
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