アベンジャーズが第五次聖杯戦争に介入するようです   作:ドレッジキング

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【悲報】藤丸君、今回ずっと全裸

リヨの方じゃなくて本編ぐだおの全裸…(;^_^A


番外編③ 人としての弱さ(後編)

いつシミュレータールームから出たのかは知らない。だが自分はこうして廊下に立っている。

 

「あれ…?マシュは…?」

 

隣にいたはずのマシュの姿が見えない事に気づくと、辺りを探し始める。まだマシュはシミュレータールームの中にいるのだろうか?そう考えた立香は廊下を走りながらシミュレータールームへと向かう。が、その途中で数名のサーヴァントが廊下にいた。スカサハ、モードレッド、ガウェインの3名である。

 

「あ、皆!丁度良かった!」

 

立香は声を掛けながら近づくと、スカサハの放った言葉で足を止めた。

 

「…マスター、お主は"自分が今の状況にいるのはカルデアのせい"と言っていたな?マシュ、ダ・ヴィンチとの会話が構内放送で流れていたぞ?」

 

「え…?」

 

立香はマシュとダ・ヴィンチに対して言い放った自分の弱音…否、"本心"がノウム・カルデアにいるサーヴァント達に知られたのだ。いつの間に構内放送で、マシュ、ダ・ヴィンチとのやり取りが流れていたのか理由は分からない。目の前のスカサハは幾らかの失望に満ちた目で立香を見ていた。

 

(しまった……)

 

これまでサーヴァント達に対して自分自身の"弱さ"を隠してきた。特異点修復の旅や、冠位時間神殿での決戦、そして漂白化した地球を取り戻す為の空想樹伐採…。そんな戦いをしてきてもサーヴァント達に対して弱音を吐かなかったし、逃げ出したりもしなかった。だが先程のマシュとダ・ヴィンチとの会話が他のサーヴァント達に筒抜けだったとは立香は知らなかった。恐らくゴルドルフやホームズ、シオンも聞いているだろう。スカサハの声色には呆れが混じっており、立香は冷や汗を流した。

 

「私は今までお主を鍛えたつもりだが、まだそのような"弱さ"が残っていたとはな。お主は今までの戦いで何を学んできたのだ?」

 

スカサハの言葉は的確であり、ぐうの音も出ない正論だった。

 

「すまない……」

 

謝る事しか出来ない自分に腹が立ち、拳を握り締める。サーヴァント達は戦乱の時代で活躍した英雄が多く、現代を生きる立香の苦悩は"弱さ"と捉えられかねない。ましてやスカサハはケルト神話の時代に生きた神殺しであり、数多の勇猛なケルト戦士を教え導いた存在だ。そんなスカサハからすれば、立香の悩みは甘すぎるのであろう。

 

「空想樹を切除し、異聞帯を滅ぼすのはそうしなければ汎人類史が取り戻せないからだ。今更"普通の生活がしたかった"などという戯言は通用しない。お主はもう戻れない所まで来ているのだぞ?お主には覚悟が足りなかったのか、もしくはこのノウム・カルデアのサーヴァント達を率いるマスターとしての自覚が足らなかったのではないか?」

 

「……」

 

立香は何も言えない。反論の余地もない程に。そしてモードレッドは怒りに満ちた目で立香を見ている。

 

「おいマスター、今までオレ達と一緒に戦ってきて、今更あんな泣き言を抜かすのか?正直オレはマスターに裏切られた気分だぜ。な~にが『普通の生活をさせてもらえないの?』だよ!ふざけんな!」

 

モードレッドの怒りは最もであった。多くの空想樹を切除し、伐採した空想樹と同じ数だけの異聞帯を滅ぼしてきた立香はもう後戻りもきないし、後悔する権利もない。残るは南米異聞帯だけという状況の中、先程立香が部屋でマシュとダ・ヴィンチに漏らした怒りや不満を耳にすれば、サーヴァント達からすれば裏切られたに等しい。共に戦いをしてきた仲間であり、自分達のマスターが今になってあんな弱音を吐けば、モードレッドが怒るのも無理はない。

 

「オレはな、今まで一緒に戦ってきたマスターが実は心の底では普通の生活に戻りたかったなんて未だに思ってた事が気に入らねぇ。そんじゃ今まで戦ってきたオレ達の苦労は何なんだよ!!全部無意味じゃねえか!!」

 

「……」

 

モードレッドの言う事は何も間違っていない、だからこそ立香は言い返せなかった。

 

「立香、私もモードレッドの言う通りだと思います。先程放送で流れた貴方の言葉はこれまで貴方と共に戦ってきたサーヴァント達に対する裏切りに等しい。我々は貴方を人類最後のマスターとして汎人類史を取り戻す戦いをしてきました。ですが貴方は今になって普通の生活に戻りたいと仰った。それは我々を侮辱しているのと同義です」

 

ガウェインは立香を睨みつけながら、淡々と言葉を紡ぐ。

 

「……皆の言葉は否定しないよ。俺だって今の自分の状況に対して何も思わなかったわけじゃないんだ。無理矢理騙される形でカルデアに連れてこられ、特異点修復の旅をして魔術王の野望を打ち砕いて、それで人理が守られたと思ったら今度は地球白紙化。普通の人生を送りたいって思ったのも、俺の本心なんだ……」

 

立香は絞り出すような声でスカサハ、ガウェイン、モードレッドに答える。

 

「今更そんな弱音を吐いた所で何も状況は変わらん。寧ろお主の隠してきた本心が知られてノウム・カルデアにいるサーヴァント達の間に動揺が走っている。思っていても口にしてはいけない言葉というものはあるのだぞ?そしてお主はそれを口にした」

 

スカサハは冷たく突き放すように立香に告げる。

 

「なぁマスター、普通の生活に戻りたいなんて抜かしたせいでサーヴァント達の間に動揺が走ってるんだぜ?マスターとして、自軍の士気を下げるような発言は控えるべきだったんじゃないか?それにお前は今まで散々辛い思いをしてきたはずだ。なのにどうして今更普通の生活がしたいとか言える?普通の生活に戻れると思ってるのか?馬鹿なのか?お前は」

 

モードレッドは軽蔑するような視線を向けて立香に問いかける。戦乱のブリテンを生きてきたモードレッドやガウェインも、現代人である立香の抱く恐怖や戸惑い、苦しみや悲しみを弱さだと断じているように聞こえた。二人の生きてきた時代の価値観と、現代の価値観は違う。魔術師でもない普通の高校生であった立香は、ある日突然カルデアに連れてこられ、人類最後のマスターとして人理修復の旅をする羽目になった。普通の生活を奪われ、普通の生き方を壊され、普通の人生を歩む道を断たれた立香は、普通の生活を送りたいという願望を抱くのは当然だった。

 

「確かに俺は普通の生活が送りたかった。でもそれはカルデアに来る前からずっと思っていた事で、その気持ちを今更変えられないよ……」

 

目の前の3人はマシュやダ・ヴィンチのように自分の苦しみや悲しみを受け入れようとはしないだろう。だが自分の気持ちを誤魔化しても意味はないので、正直に自分の気持ちを伝えた。

 

「それが甘いってんだよ!お前のその甘さがサーヴァント達を惑わせてるんだ!」

 

モードレッドは声を荒げて、立香に詰め寄る。

 

「お前が普通の生活を送れると思ってんなら、お前はここでの生活を甘く見過ぎてんだよ!オレ達が求めているのはマスターとしての役目を果たす事だけだ!お前のその感情は邪魔なだけなんだよ!今更ウダウダ泣き言抜かしやがって…!」

 

モードレッドは立香の首を掴んで、怒鳴りつける。

 

「マスターよ、残念ながらモードレッドの言う通りだ。戦士として戦う覚悟が足りぬなら、この場から去れ。お前のような未熟者が足手まといになるのは目に見えている。今更普通の生活に戻る事を望むマスターの元で戦うのは御免被る」

 

「ちょっと待ってくれ!俺は戦いを投げ出すとは言っていないだろ!!」

 

「そうは言うけどなぁ、さっきの構内放送で口走った言葉は召喚された全てのサーヴァントに対する侮辱だ。あれを聞いた奴らは全員お前の事を"普通の生活が送りたいだけの無能なマスター"として認識しているだろうよ。ここまで戦いを続けて、未だに普通の人生に未練タラタラな野郎だと知れ渡ったら、もう誰もついてこねぇぞ?」

 

「そんな……」

 

自分が言った言葉が原因で、ノウム・カルデアにいるサーヴァントは皆、自分に失望してしまったかもしれない。そう考えるだけで、立香の心は張り裂けそうになった。

 

「あの放送を聞いている最中、私は貴様を殺そうかと思ったぞ。まぁあの時はダ・ヴィンチがいた手前我慢したがな」

 

「……」

 

誰も彼もが立香に対して人類最後のマスターとして戦う事を望んでいる。

 

「マスター、残念ながら私もモードレッドと同じ意見です。貴方が普通の生活に戻りたいと願うのであれば、我々に迷惑をかけずにひっそりと消えてください」

 

誰もが立香に戦う事を望み、自分達のマスターとして相応しくないと判断すれば容赦なく切り捨てる。

 

「何で…何でそんな事ばかり俺に望むんだよ……!?」

 

立香は悲痛な叫びを上げる。これまで戦ってきたサーヴァント達からくる厳しい言葉の数々。確かにあの時は立香も今まで我慢してきた自分の感情を吐き出していたが、あれをノウム・カルデアにいるサーヴァント達に聞かれていたとは思わなかった。

 

「みんなが俺に戦う事を強いる…人類最後のマスターとして戦う事を望む……。俺は元々戦いとは無縁な生活を送っていたんだ……なのに…なのに…」

 

立香は俯いたまま、自分の気持ちを吐露する。

 

「そうやって嘆く暇があるのならば、まずは行動に移しなさい。立香、あなたは今のままでいいと思っているのですか?先程のあなたの発言のせいで、他のサーヴァント達も、きっとあなたに幻滅しているでしょう。一度失った信頼というものは取り戻すのは容易ではありません」

 

ガウェインは嘆く立香に対して、厳しく言い放つ。

 

「人類最後のマスターとしての責務と、課せられた使命を全うするのがマスターの務め。その役目を果たそうとしないで、ただ嘆き続けるだけでは、いつまで経っても強くなれませんよ」

 

ガウェインはそう言って、その場を立ち去る。

 

「おいマスター、オレ達はお前に期待していたんだぜ?なのにあんなクソみたいな発言するなんてな。ここまで戦ってきて普通の生活に戻りたいなんて巫山戯た事を抜かすようなマスターなら、オレはお前をマスターとは認めない」

 

モードレッドは吐き捨てるように立香に告げると、ガウェインの後を追うように去っていった。残ったスカサハも立香に対して厳しい言葉を投げかける。

 

「弱音を吐いてもいい時期はとっくに過ぎている。お前がやらねばならない事は何か、今一度考えろ。そして答えが出ないようなら、今すぐここで死ぬといい。その時は私がお前を殺す」

 

そう言ってスカサハは去っていった。残された立香は床に蹲り、目から大粒の涙を流しながら泣き続けた。

 

「何で……皆して戦う事を強要するのさ……」

 

マシュやダ・ヴィンチのように自分の弱さを受け止めれくれるサーヴァントばかりでない事は立香も理解していた。しかしいざ直接面と向かって言われると、やはり堪えるものがある。

 

「どうして皆して戦う事を強制するんだ……」

 

そう呟きながら、立香は自分の情けない姿を改めて自覚した。自分は世界を救う為の戦いをしているはずなのに、自分が抱えてきた苦悩や怒りをぶつけてしまったせいで、皆に失望されてしまったかもしれない。

 

「けど…俺が皆の信頼を裏切ったのは事実なんだ……後先考えずにあんな発言をしたせいで……けど…けど俺は普通の生活に戻りたいというのは紛れもない本心なんだ…どうすれば…どうすればいいんだ…」

 

立香は独り言をぶつぶつと言いながら、ノウム・カルデアの廊下を歩き回る。そして歩き回っていると、ジャンヌ・オルタと鉢合わせした。

 

「…マスター、何をしているの?」

 

「え……?ああ……ちょっと散歩を……」

 

「……そう」

 

立香は慌てて、その場を取り繕う。そんな立香にジャンヌ・オルタは冷ややかな視線を送る。ジャンヌ・オルタも構内放送で立香がマシュとダ・ヴィンチに言った発言を聞いているだろう。当然、その事に憤っているに違いない。立香はそう思い、謝罪の言葉を口にしようとする。

 

「あ、あのさ、ジャンヌ……。ごめんね、俺のせいで気分を悪くさせちゃって」

 

「気にしちゃいないわよ。貴方が普通の生活を送ってきた凡人だっていうのはマシュやダ・ヴィンチから散々聞かされていた事だし、私だって似たようなものだったから、別に怒っちゃいないわよ」

 

「そ、そうなの…?」

 

普通の生活に戻りたい、という発言に対してガウェイン、モードレッド、スカサハは厳しい態度で立香に言い放った。だが、意外にもジャンヌ・オルタは立香に対して寛容な態度を示す。

 

「まぁ、その、なんというか、今の今まで貴方に背負わせていた苦労を考えたら、無理に戦えなんて言うのは酷な話よね。普通に暮らしていきたいなんて当たり前の事じゃない。そんな当たり障りのない願いを叶えたいと思う事は、何も悪いことなんかじゃなく、むしろ人として自然な感情よ」

 

「うん、ありがとう」

 

立香は礼を言う。

 

「ところで、その格好は何?サーヴァント達の前でも平然とそんなカッコするわけ?いくら何でも、無防備すぎない?」

 

「~~~~~~!!!???」

 

立香は今になって自分がどんな格好をしているのかに気付いた。スカサハ、モードレッド、ガウェインと会話していた時は気にしている状況ではなかったが、改めて指摘されると恥ずかしくなる。

 

「え…えっと…ジャンヌは見ちゃった?その…俺の股間のアレを…」

 

「見えましたよ。それが何か問題でもあるんですか?」

 

ジャンヌ・オルタは平然とした顔で言う。

 

「あ……う……」

 

立香は思わず顔を赤面させて股間を両手で覆った。

 

「はしたない真似はやめてください。そんな風に隠す方が余計に卑猥に見えるでしょうが。マッパで廊下を歩く趣味があるなら話は別ですけど、そうでもないんでしょう?」

 

「うぅ……」

 

立香は泣きそうになる。

 

「まったく、仕方ないわね……」

 

ジャンヌ・オルタは呆れたようにため息を吐く。

 

「さっきの構内放送での貴方の発言で、サーヴァント達に動揺が広がっていますよ?悪い事は言わないから部屋に戻った方が身の為よ」

 

「うん、有難うジャンヌ」

 

そう言うと立香は足早にその場を後にする。シミュレータールームにいるマシュの事が気になる立香は廊下を走るが、その途中でエミヤとバッタリ会ってしまう。正直今の状況でサーヴァントと顔を合わせるのは不味い事は理解している。サーヴァントによっては今の立香の首を撥ね飛ばしかねない。そしてエミヤは鷹のように鋭い眼光で立香の事を睨んでいた。

 

「マスター、先程の構内放送での発言は私も聞いた。まさか未だにあのような甘ったれた考えを持ち合わせているとは思わなかったよ」

 

「そ、そうかな?」

 

立香は誤魔化そうとするが、上手くいかない。

 

「君は今までの戦いの中で、多くのサーヴァント達と出会い、別れてきたはずだ。そのサーヴァント達は君にどのような想いを抱いてきたか考えた事があるかね?」

 

「それは…理解しているよ。けど戦いを続ける中で俺は必死に自分を奮い立たせてきた…。普通の生活に戻りたいっていう思いを押し殺して……」

 

立香は俯きながら言う。

 

「今は自分の願いよりも、汎人類史を取り戻す方が先決だろう?最後の異聞帯での戦いを前にして、さっきのような言葉が知れ渡れば全体の士気に影響する。今すぐ考えを改めたまえ」

 

「分かった……ごめん……」

 

立香はそう言って立ち去ろうとするが、エミヤに呼び止められる。

 

「待て、マスター」

 

「な、何?」

 

「その……なんだ……、服を着ろ!!」

 

「はい……」

 

恰好が恰好なだけにエミヤにまで注意されてしまう。何が楽しくてこんな羞恥プレイをしなければならないのか。立香は立場的な意味でも恰好的な意味でもサーヴァント達と会うのは不味いのでシミュレータールームへと急いだ。が、そうは簡単にはいかない。ここノウム・カルデアに召喚されたサーヴァントは多いので、長距離を歩けば必ず誰かと会ってしまう。そしてそんな立香の前に現れたのは酒呑童子。できれば今の状況では一番会いたくないサーヴァントかもしれない。

 

「あらぁ、立香はんやないの。どうしたん?うちの顔に何か付いてるやろうかぁ~♪ それとも、うちに見惚れてるのぉ?」

 

立香は慌てて股間を隠すと、「ごめん、急いでいるからまた後で」と言ってその場を逃げようとする。酒呑童子は逃がさなかった。

 

「さっきの構内放送であんさんが言っていた事を聞いたでぇ。普通に暮らしたいって、そんな当たり前の事を望むなんて贅沢やねぇ。もう後戻りできない立場やのに、まだそんな事を言っているなんて、ほんまに救いようがない人やわぁ」

 

「うぐぅ」

 

スカサハ、モードレッド、ガウェインの時と同じく立香は反論できなかった。『カルデアを辞めたい』、『普通の生活に戻りたい』、『自分が今のような状況になったのはカルデアのせい』。構内放送で立香がマシュとダ・ヴィンチに言った言葉の全てをサーヴァント達は聞いていたのだ。

 

「修羅場を潜り抜けても、心根が変わらへんとは驚きやったよ。えらい変わり者やね、立香はん。けどなぁ、さっきの放送で言った事はえらい女々しい思ったんよ。思っていても口にしたらあかんかったと思うねん。男なら男らしく黙ってるんが筋なんちゃうか?」

 

「それは分かるけど…いつまでも黙っていちゃいずれ俺の精神が保てなくなるんだよ……」

 

立香はそう言い訳するが、やはり納得はできない。

 

「せやけど、自分の生まれ育った世界が漂白化されてんのに、今更普通の生き方なんてできるわけ無いやん。今までやってきた事が無駄になるかもしれんで?」

 

「それは……」

 

立香は言葉を詰まらせる。確かにその通りだった。漂白化された地球を元に戻す為に戦ってきた立香だったが、空想樹切除の旅路の中で多くの出会いがあり、別れがあった。その戦いを乗り越えて今に至っているのだが、ここに来て普通の生活に戻りたいなどという泣き言を言えば歓迎などされる筈がない。皆が自分に戦う事を望む、弱音や泣き言は許さない、人理の為に命を投げ出せと言うだろう。

 

「立香はんはこれまでの戦いを通じて得た物がある筈や。さっきの構内放送は今までの旅路を全部否定するようなもんや。それを分かっている上で言うたんやから、大概にして欲しいわぁ。自分の発言に責任を持てない奴は嫌いやさかい。逃げたいなんて言う立香はんはとんだ卑怯者よね。逃げるくらいだったら最初から言わへんといて」

 

「俺は別に逃げたくてあんな事を言ったんじゃ……。それに、あれは本気じゃない。あの時は感情的になってつい口走ってしまっただけで、本気で言ってるつもりはなかった」

 

「それが女々しいって言うんや。立香はんも、ちょっとは考えてみぃ。これまで一緒に戦ってくれたサーヴァント達の事を思えば、さっきの構内放送で言った言葉は絶対に吐いてはいけない台詞やろ。あいつらは立派やで。自分達の目的を果たす為に、必死こいた挙げ句、汎人類史を取り戻そうとしてくれている。それなのに、当のマスターがこんな体たらくだとしたら、恥ずかしいのはサーヴァント達の方や。立香はんは今までの戦いで何も成長しとらんっちゅう事やないか。このままじゃ、誰もついて来てくれへんよ?」

 

酒呑童子は痛い所を容赦なく突いてくる。今まで汎人類史を取り戻す為に戦ってくれたサーヴァント達の立場を思えば、普通の生活に戻りたいなどとのたまう立香の発言には怒りや失望を抱いて当たり前だろう。だが立香だとて元々は普通に生活していた高校生だ。自分の意思を押し殺して人理焼却を防ぎ、今は汎人類史を取り戻す戦いをしている。だが戦いが長引く中、立香は自分の置かれた状況を考えるようになった。

 

「俺だって人間だ…意思を持たないロボットじゃない…!人理修復を成した後も……、ずっと戦い続ける事は無理だよ……!」

 

「ふーん、それで?」

 

酒呑童子は冷めた目で立香を見る。

 

「マスターとしての責任を放棄するのは勝手やけど、あんたが背負っているものはそれだけではないはずや。あんたら人間はただでさえ脆いんやから、気を付けないとすぐに死ぬで?それでもいいの?」

 

「人間が脆いのが分かっているんなら、何で俺が弱音の一言も漏らさずにずっと戦い続けられるなんて思うんだよ…!普通に生活したいっていうのは……悪いことなのかよ……!?」

 

立香は苛立ちを募らせて言う。

 

「悪くはないで。むしろ、普通に生きたいと願うことは素晴らしいことや。けどな、今のあんたは普通に生きる事も許されない立場やろ?自分の置かれた立場と使命をよく考えてみぃや。弱音を吐くのが許されるんは、本当に追い詰められた時か、死んだ後や」

 

「……」

 

「うちはな、立香はんがどんな気持ちでこの旅を続けて来たのか知っとる。辛い思いをしてきたことも、悲しい思いもたくさんあったやろ。でもな、その全てがあってこそ今に至るわけや。独りよがりの無責任な発言をするマスターなんてうちは認めへんで」

 

酒呑童子の言っている事は間違っていない。立香はこれまでの長い道のりと、これからの戦いを思い返す。

 

「確かに、君の言っていることは正しいよ。だけど、今のままでは駄目なんだ。これ以上戦い続けたら、きっと俺は耐えられなくなる」

 

「はぁ…呆れたわぁ。そんな事ばかり考えていると、そのうち心が壊れてしまうで? そんなにうちらと一緒にいるのが嫌なん? それとも、うちみたいな化け物が怖いん?」

 

「そんな事は言ってないだろ…!ただ…!」

 

「今の立香はんは男らしゅうないわ。いっちょまえに股間にブラ下げてるもんぶら下がらせて、偉そうな口を利いているんは滑稽やで?」

 

酒呑童子はそう言いながら立香の股間を指差す。

 

「……」

 

立香は何も言い返せない。股間を両手で隠してはいなかったが、そんな事はどうでもよかった。そして酒呑童子は目に妖しく輝かせながら口元を歪める。

 

「男らしくない立香はんには、股間にブラ下げてるモノは不要やね。うちがそれを取ってあげてもいいんよ?」

 

「え…!?」

 

そう言うと酒呑童子は立香の股間を掴み上げる。彼女の力なら立香の股間に付いている物など瞬時に潰せる。立香は自分の全身に汗が流れ出るのを感じた。

 

「立香はん、股間のモノとお別れを告げる時がきたようやね」

 

酒呑童子はしっかりと立香のモノを掌に収めている。だがまだ本当に潰す気はないようだ。

 

「そ、それはやめて…!いや、ホントに…!!お願いします!!」

 

立香は必死に懇願するが、酒呑童子は笑みを浮かべたままだ。

 

「ええで。立香はんが男らしくなったら、離したるわ」

 

「男らしくって……俺は男だよ……!今更何を言ってるんだよ……!」

 

「普通の生活に戻れると思ってるんやったら、それは大きな間違いや。あんたはもう普通の生活を送れない体になってるんやで?」

 

酒呑童子は立香の股間を掴んでいる手に力を込める。立香は痛みに顔をしかめ、冷や汗を流した。

 

「ぐうぅ…!?」

 

「大陸の方には宮廷に仕える者を"宦官"にする文化があるんや。男らしくない今の立香はんにはぴったりやろ?」

 

酒呑童子は立香の股間をガッチリと掴んでいる。立香は必死に抵抗したが、酒呑童子の力には敵わない。

 

「や、やめて……!」

 

立香は涙目になりながらも必死に叫ぶ。

 

「普通の生活に戻りたいなんて思うんは、サーヴァント達に対する裏切りやでぇ?サーヴァント達はあんたの為に命を懸けて戦ってくれたんやから、その恩を仇で返すような真似をしたらあかんよ?」

 

「ううっ……。分かってるよ……」

 

「これまで一緒に戦ってくれた人達の思いを裏切るような事をしたら、うちは許さへんから」

 

酒呑童子は立香の股間を握り締め、立香は悲鳴を上げた。

 

「がぁぁぁぁ!?」

 

「安心してええで、まだ潰しとらんから。立香はんが立派な男の子になったら、ちゃんと解放してあげるさかい」

 

立香は必死に股間を押さえるが、酒呑童子は立香の股間を掴んだままだ。

 

「や、やめて……!や、やばいって……!ホントに……!!」

 

「ここであんさんのモノを潰したら、女も抱けん身体になるんやで?それでもええの?」

 

酒呑童子は恐怖に歪む立香の顔を覗き込みながら言う。

 

「い、いやだ……!それだけはやめて……!お、俺が悪かったから……!や、やめて……!」

 

立香は泣きながら酒呑童子の手を振り払おうとする。しかし酒呑童子は立香の股間をしっかり握っており、立香は身動きが取れない。

 

「ふふふ、立香はんは可愛いなぁ。そんなに涙を流して、うちの手を払い除けようと頑張っても無駄やで?」

 

酒呑童子は立香の股間を握った手に力を入れる。立香は股間を襲う激痛に声にならない叫びを上げる。

 

「ぐああぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

「あともう少しだけうちが力を入れたら潰れるで。ほれ、頑張りぃ」

 

「や…やめ…て…」

 

立香は股間のモノを握りつぶされるかもしれない恐怖で、失禁してしまう。立香の股間から黄色い液体が溢れだし、立香のモノを握る酒呑童子の手を濡らした。

 

「あらら、おもらししてもうたわぁ」

 

酒呑童子は立香の股間を握っていた手を開く。立香の股間は解放されたが、立香は股間に走る痛みで動けない。

 

「ふむ、立香はんの股間にぶら下がっているもんは無事やで。そんだけ怖い思いをすれば、立派に成長するやろ。今回はこれで堪忍したるけど、次はもっと酷い目に遭わせるで」

 

酒呑童子はそう言うと立香の股間に視線を向ける。立香は自分の股間に目を向け、股間にぶら下がるモノが健在な事に安堵する。だが股間に走った痛みは消えず、立香は股間を抑えながらその場から離れた。立香は後ろを振り返りつつ、酒呑童子から離れていくのを確認する。

 

酒呑童子によって股間の性器を握り潰されていたかもしれない恐怖からか、立香の顔は青ざめており、全身は小刻みに震えていた。そしてシミュレータールームに急ぐ立香の目の前に、酒呑童子と同じく最も会いたくないサーヴァントの一人と会った。ギルガメッシュである。ギルガメッシュであれば冗談でも何でもなく"普通の生活に戻りたい"と言った立香に対して制裁を下すだろう。ギルガメッシュは20メートルほど離れた位置から立香を見ている。

 

「雑種、先程の構内放送で貴様は"普通の生活に戻りたい"などと抜かしたそうだな?汎人類史を取り戻す戦いに疲れ、心が擦り切れているとはいえ、それは英雄王たる我への侮辱だ。その罪は万死に値する」

 

立香は冷や汗を流しながら、ゆっくりと後退していく。

 

「待て。逃げるな」

 

「ご、ごめんなさい……!でも、もう許して……!」

 

ギルガメッシュからの殺意を肌で感じ取った立香は、気が付けば反対方向に全力疾走していた。

 

「この我に背中を向けるとは何処まで恥知らずなのだ」

 

立香が走り出した瞬間に、背後から凄まじい殺気を感じた。振り返ると、ギルガメッシュが自分の周囲に宝具である『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』を展開しているではないか。

 

「ひいっ!?」

 

立香は慌てて立ち止まり、その場でしゃがみ込む。次の瞬間、立香の頭上を黄金の波紋が通り過ぎていった。

 

「……!」

 

立香はギルガメッシュと向かい合う。ギルガメッシュは立香に対してゴミを見るかのような冷たい目で見下ろしている。

 

「フン、何とも情けない姿だな。そんな無様な姿で逃げ回るなど、まるで鼠よ。まあ、貴様にはお似合いの姿だが」

 

「……」

 

立香は黙って俯く。

 

「今まで戦ってきた事に免じて、特別に言い訳程度であれば聞いてやろう。終わり次第、貴様の首を即刻刎ね落とす」

 

「……」

 

立香は顔を上げ、ギルガメッシュの目を見た。

 

「俺は普通の生活に戻りたいと思ったのは本当です。それに関して言い訳してるつもりはありません…」

 

「フンっ!これまでの戦い続けた貴様が、未だに元の生活に未練を残しているとはな。そのような未練がある事自体、貴様に力を貸してやった我に対する冒涜であり侮辱だ。本来ならば、貴様のような下郎の首なぞすぐに斬り落としてやりたいところだ」

 

立香はギルガメッシュの言葉に歯噛みする。このように自分に対して普通の人間としての生活を諦め、人類最後のマスターとして戦う事を求めるサーヴァントは多い。立香は自分が今まで抑えてきた気持ちを吐き出したのだが、結果的にそれは共に戦場を駆け抜けたサーヴァント達を否定する事に繋がってしまったのだ。立香は自分がこのような状況になったのはカルデアのせいであると思っており、ギルガメッシュからの罵倒の言葉を受けている最中も、自分の中に怒りが蓄積していく感覚に陥った。

 

「…確かに俺は普通の生活に戻りたい。それは否定しません。けど…俺の事も見て欲しいんです……サーヴァントの皆には感謝していますけど、それでも俺だって一人の人間なんだ。辛い時もあるし、悲しい事もある。俺にも感情があるから、たまには誰かに甘えたくなる。だから……」

 

「その言葉が我に対する侮辱だと何故気付かぬ?我が貴様をマスターとして認めたのは、その類まれなる才能と運によるものだ。それを勘違いして、凡人に戻るなどと抜かす愚か者め」

 

ギルガメッシュは立香に侮蔑の視線を向ける。

 

「……ギルガメッシュ、貴方も王なら…王なら俺の気持ちをどうか分かってください…。今まで誰にも弱音を吐かずにここまでこれたけど、俺も自分は一人の人間なんだと改めて気付いたんです。だからこそ、俺も普通の生活を送りたかった。俺も普通の人間として生きてみたかった。俺も……俺も……!!」

 

立香は涙を流す。そんな立香を見ても、ギルガメッシュは表情を変えない。

 

「フッ、雑種風情が。今更何をほざこうが、もはや遅いわ。貴様は自分に課せられた使命から逃げ出す事はできぬ。人理の危機であるこの非常時に、よくもぬけぬけとそのような戯言を口にできたものよ」

 

「俺がどれだけ辛かったか、苦しんだか、悲しかったか!!何も知らない癖に偉そうな事を言わないでくれ!!」

 

立香は叫ぶ。ギルガメッシュは眉一つ動かさない。

 

「たわけが、貴様個人の感情など知ったことか!そんなくだらぬ理由で、我が裁定を下すのを止めると思うか?」

 

「そんな……そんな……!」

 

立香は再び涙を流し始める。そんな立香の姿を見てもギルガメッシュの態度に変化はない。

 

「ふんっ……!どうやらこれ以上の問答は無用らしいな。貴様のような雑種の相手をしては時間の無駄だ。ここで死ね」

 

ギルガメッシュは右手を掲げる。次の瞬間、ギルガメッシュの周囲に展開していた無数の黄金の波紋から宝具が放たれた。

 

「うわああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

****************************************************************

 

 

 

 

 

 

「え…!?ここは…!?」

 

気が付けば立香はシミュレータールームの中にいた。マシュは冷や汗を流す立香をキョトンとした表情で見ている。

 

「あの…先輩?どうかされましたか…?」

 

周囲を見れば先程のシミュレータールーム内だ。マシュの他にもノーウェン、ドルマムゥ、禿頭の老女がいる。

 

「どうかね立香君。少しばかり時間と空間を操作してキミをシミュレータールームの外に出してみたんだ」

 

ドルマムゥは立香に歩み寄る。

 

「さっき廊下でサーヴァント達に会って、それで俺が部屋でマシュとダ・ヴィンチちゃんに対して言った事を皆知っていて…」

 

「あぁ、それか。それは私が少しばかり"現実"を弄ったのさ。もしもキミがマシュとダ・ヴィンチに対して言った"普通の生活に戻りたい"、"自分がこんな目に遭うのはカルデアのせい"という言葉を、ノウム・カルデアのサーヴァント達が聞いたら?という一種のIFの世界を見せたのさ」

 

「…それじゃ俺がマシュとダ・ヴィンチちゃんに言った事はサーヴァントの皆には知られてない…?」

 

「あぁ、そうだ。そこは安心していいよ」

 

ドルマムゥの言葉に立香はほっと胸をなでおろす。しかし現実そのものを操作するというのは魔術の領域を遥かに超えている。それをドルマムゥは事もなげにやってのけた。

 

「何であれノウム・カルデアのサーヴァント達はキミが普通の生活に戻る事は許さないだろう。無論、全員ではないだろうが、少なくとも何人かのサーヴァントはそう考えるかもしれない。人類最後のマスターであるキミに対して泣き言や弱音を吐く事を許さない者が多いのは事実さ。何とも残酷な話だよ」

 

そう、人類最後のマスターとして戦う以上は"普通の人間"では駄目なのだ。立香もこれまで必死に『普通の日常に戻りたい』、『戦いから逃げ出したい』といった感情を抑え、特異点修復の旅路を続けてきた。そんな自分の気持ちを理解してくれる者は、このノウム・カルデアにいるのだろうか……。

 

「そう悲観する事はないよ」

 

ドルマムゥが微笑みながら言う。

 

「サーヴァント達の中には理解してくれる者もいる筈だ。例えばマシュ・キリエライトや、ダ・ヴィンチなどがいる。彼女達は弱いキミを受け入れてくれたじゃないかね?」

 

「でも……俺は……」

 

「確かにキミが抱えてきた苦悩を理解できる者は限られるだろう。だがね、それでもキミを支えようとする者が一人くらいいてもいいんじゃないかね?キミが自分に課せられた使命の重さや、いくつもの異聞帯を滅ぼしてきた業の重さに耐えられず逃げ出してもそれを受け入れてくれるサーヴァントもいるだろう」

 

ドルマムゥの言う通り、そんなサーヴァントには何人か心当たりがある。

 

「サーヴァントは自分が生きていた時代の価値観に引きずられて、一般人であったキミを人類最後のマスターとして担ぎ上げるだけでなく、キミに世界の破壊者としての業を背負わせている。それでキミが弱音を吐けば”これまで共に戦ってきた仲間に対する侮辱"などとのたまう。まったく酷い奴らだよ。普通に生きていたキミを戦場に立たせる原因を作ったのはカルデアだというのに」

 

立香はドルマムゥの言葉を否定しきれなかった。

 

「だからと言って、今の自分を責める事もない。カルデアのサーヴァントどもに同情する必要なんかこれっぽっちもありゃしないんだ。あいつらは自分たちの都合を押し付けるばかりでキミの事を考えてはいない。本来ならキミは普通の生活をしている筈だった何処にでもいる男の子だったのだから」

 

ドルマムゥは優しく諭すかのような口調で語る。

 

「キミが抑えていた"普通に戻りたい"、"逃げ出したい"といった感情を知った程度でアッサリと崩れ去るような信頼なら最初から無いも同然さ。ちょっと本音を話した程度で連中はキミに失望している。奴らはキミを人理を守るロボットか何かだとでも思っているのだろう」

 

ドルマムゥの言葉に立香の目からは涙が流れ落ちる。今まで自分なりに頑張ってきたが、それは本当に無駄だったのか……。自分はただ普通の生活を送りたかっただけなのに、どうしてこんな事になったんだろうか。いっそ何もかも忘れてしまいたい。今すぐにここから逃げ出せば、もう二度と傷つく必要もなく、苦しむ必要はない。多くのサーヴァントが自分を人類最後のマスターとして戦う事を望んでいる。だが、それに応えるのも限界かもしれない。

 

「マシュ…俺は…皆から戦う事を望まれているんだ……言い訳も弱音も挫折も許されない……俺は……俺は……」

 

立香は嗚咽を漏らしながらその場に座り込む。

 

「先輩、泣かないでください。大丈夫です。きっとなんとかできます。だって、私たちが一緒にいるんです。どんな困難も乗り越えられます。諦めないで下さい。私はいつまでも、あなたの傍にいます。あなたと一緒に……最後まで戦います!」

 

マシュは後ろから立香を抱きしめ、彼の耳元でささやく。

 

「マシュ……。ありがとう、マシュが俺の支えになってくれてよかった。俺、頑張れる気がするよ」

 

マシュの言葉に立香は涙を流しながらも笑顔を見せる。そんな二人の様子を眺めているドルマムゥは満足げに笑っていた。

 

「漂白化した地球を救える存在を私は知っている。彼等に任せればもうキミが戦う必要は無くなるだろう」

 

「え…?ノウム・カルデア以外に漂白化した地球を戻せる存在がいるんですか…?」

 

「あぁいるとも。私から教えてあげよう。彼等こそ世界と人々の為に戦う真の英雄――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――その名もアベンジャーズ。キミを救う英雄達の名前さ。




もし本編のぐだが今回のような弱音や泣き言を言ったらその時点でガチで殺しにかかる鯖って普通にいるんだよねぇ…。ギルがその筆頭だし。許してくれる鯖もいるだろうけど、何人かは確実に殺しにくる。

進むも地獄、逃げるも地獄なんでぶっちゃけぐだーずが詰んでるのは事実だし。


それにしても最初の3人はぐだが全裸である事に突っ込めよw
次回は舞台を冬木に戻します
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