アベンジャーズが第五次聖杯戦争に介入するようです   作:ドレッジキング

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1話目です。この作品ではFate序盤で起きた一家殺人事件の犯人はランサーという設定になっております。


第1話 学園への潜入

「というわけで今日からこの学園に赴任してきた海外からの英語教師、スティーブ・ロジャース先生とナターシャ・ロマノヴァ先生を皆に紹介します。ロジャース先生、ロマノヴァ先生、

ウチの生徒達に挨拶をお願いします」

 

 穂群原学園2年C組の担任である藤村大河は朝のHRで今日から学園に赴任してきた二人の外国人教師を生徒達に紹介していた。

 

「皆さん初めまして、今日からこの穂群原学園に英語教師としてアメリカから赴任してきたスティーブ・ロジャースです」

 

「同じくこの穂群原学園に英語教師としてアメリカから赴任してきた赴任してきたナターシャ・ロマノヴァです」

 

 星条旗の男―――キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウは自らの本名である「スティーブ・ロジャース」と「ナターシャ・ロマノヴァ」を名乗り、穂群原学園に潜入していた。

 

 シールドの諜報員達の根回しによって衛宮士郎のいるこの学園に赴任する事ができた。冬木市で活動する為の拠点である住居も提供されている。

 

 ホークアイである「クリント・バートン」は二人とは違い体育教師として、赴任している。護衛対象である衛宮士郎に近付く為にはこれが一番手っ取り早い方法だ。

ついでに住居に関しても衛宮士郎の住む深山町の邸宅からほど近いアパートである。

 

 この冬木市では外国人は珍しくない為か、スティーブ達でも違和感なく溶け込めていた。

 

 フューリーから貰った冬木市と聖杯戦争、サーヴァントに関する情報が掛かれた資料には衛宮士郎と同じくこの学校に通う「遠坂凛」という少女の名があった。

彼女も冬木市で行われる聖杯戦争のマスターなのだそうだ。残念ながら彼女以外のマスターについては分からなかったが。凛については士郎とは別の2年A組に

いる。最も、衛宮士郎とは異なり彼女は護衛対象ではない。おまけに聖杯戦争においてサーヴァントを使役するマスターだ。状況によってはスティーブ達と

戦いになる可能性も十分に考えられる。それを考えれば彼女との接触はなるべく避けた方が無難だろう。

 

 衛宮士郎……キャップ達が護衛するべきこの少年も近い内に聖杯戦争に巻き込まれるようだ。いずれにせよ彼からは出来る限り目を離さないようにしなければ

ならない。

 

 「背が高くてカッコいい…! やっぱ外国の人ってイケメン多いよね」

 

 「女の人凄い綺麗……! 外国の女性ってヤッパ憧れちゃう~♪」

 

 「スゲェ筋肉だな…。喧嘩したら一撃で殴り殺されそうだぜ」

 

 「日本語上手い! アクセントにも全然違和感なかった!」

 

 海外から赴任してきたスティーブとナターシャに対して教室内の生徒達からは様々な反応をしている。スティーブは護衛対象である衛宮士郎がどこにいるのか教室内を

ざっと見回す。

 

 (……ナターシャ、あの子に間違いはない。資料にあった衛宮士郎だ)

 

 (えぇ、間違いないわね。スティーブ、なるべく怪しまれないようにね。スパイとしての経歴は私の方が長いからこういうのには慣れているけど、貴方は

こういうのは門外漢だったわよね?)

 

 (なるべく怪しまれないように努力はするよ)

 

 衛宮士郎はオレンジの髪の毛をしているので教室内にいる生徒達の中でも目立つ方だ。

 

 士郎はスティーブとナターシャからの視線に気付き、「?」という感じで不思議そうに二人の方を見ていた。

 

 (君の言う通り彼に怪しまれてはいけないな…。聖杯戦争が始まればそうも言っていられないだろうが)

 

 「それじゃ今日のホームルームはここまで。三時限目の英語の授業はナターシャ先生が担当するからね~」

 

 朝のHRが終わり、2年C組の担任である藤村大河に連れられて教室を出る二人。

 

 と、廊下に出たナターシャはそこで一時限目の授業の為に教室前に待機していた国語教師、葛木宗一郎と思わず目が合う。

 

 「……」

 

 「……」

 

 二人は数秒程見つめ合うと、互いに視線を外す。ナターシャは目の前の葛木に何かしらの"違和感"を感じた。

 

「あ、葛木先生! いつもお待たせしてしまって申し訳ありません!」

 

「構わない」

 

「あ、こちらは今日からこの学園に赴任する事になったロジャース先生とロマノヴァ先生です!」

 

「ロジャースです。よろしくお願いします」

 

「……ロマノヴァです」

 

「よろしく」

 

 (ナターシャ、さっきから彼を睨んでいるがどうした?)

 

(いえ、大丈夫よ。気のせいだから)

 

 ナターシャは葛木を見た際に感じた違和感を疑問に思いつつ、大河に連れられてスティーブと共にその場を後にした。

 

 

 

 一日目は何事もなく全ての授業が終了した。部活動に勤しむ生徒、早足で帰宅する生徒、用もなく教室に残る生徒、そのあり方は様々だ。

 

 クリントは気配を殺しながら廊下から衛宮士郎がいる2年C組の教室を覗いている。肝心の衛宮士郎はクラスメイトである男子生徒と話を

しているようだ。

 

 「すまない、ちょっといいか衛宮。今朝の続きなんだが今日は時間あるか?」

 

 「いや、悪い一成。先約があるんで今日の続きはまたにしてくれないか?」

 

 「先約……? ああ、例のアルバイトか。そうか、それは困らせたな。こちらは今日明日で進退が決まるものでもない。俺の頼みなど気にせず

労働に励んでくれ」

 

 「すまん、明日の朝一で続きをするから、それでチャラにしてくれ」

 

 「ん? そこまで深刻な話でもないと言っただろう。急を要していた物は今朝で片付いた。残った修理品は衛宮の手が空いた時で構わんさ」

 

 「そっか、じゃ、バイトの休みが取れたら続きをするってコトでいいかな?」

 

 「仔細ない。その時はまた頼りにするぞ衛宮」

 

 どうやら衛宮少年はアルバイトの関係でこれから下校するようだ。クリントは隠し持っていたシールド特製の無線機からスティーブとナターシャにこの事を

伝える。

 

 「了解したクリント、直ぐに衛宮士郎の後を尾行しよう」

 

 スティーブからの通信を受けたクリントは、教室から出る一成を避けるようにしてその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

       ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 

 スティーブ達が教師として穂群原学園に潜入するのとほぼ同時刻、スティーブ達と同じ世界から来たヒーロー……いや、"アンチ・ヒーロー"が冬木の新都を散策していた。

 

  ―――パニッシャー。本名"フランク・キャッスル"はアベンジャーズのメンバーであるキャップ達よりも先に冬木市へと潜入していた。手が空いているヒーローの中にパニッシャーも

いた故、ドクター・ストレンジに依頼されて渋々承諾した。

 

 「……ちっ、この俺が派遣されるとは余程の人材不足なんだろうな。ひと働きするんだからそれなりの見返りは用意しておけよあの魔術師め」

 

 パニッシャーは自分をこの世界…アベンジャーズがいる世界とは異なる宇宙にある冬木市に送ったドクター・ストレンジに悪態を突く。

 

 冬木市は周囲を山と海に囲まれた自然豊かな地方都市だ。中央の未遠川を境界線に東側が近代的に発展した「新都」、西側が古くからの町並みを残す「深山町」となっている。

パニッシャーが今いる場所は近代的な街並みが並ぶ「新都」の方だ。

 

 パニッシャーにとっては魔術師とその使い魔であるサーヴァントは専門外だ。普段は街に巣食う犯罪者連中を狩り殺しているのだが、相手が魔術師ともなれば勝手が違う。

 

最も、パニッシャーが冬木に送り込まれた理由としてはアベンジャーズのようなまっとうなヒーローにはできない「汚れ仕事」が出来るからである。キャップのようなヒーローは例えどのような

極悪非道を絵にかいたようなヴィランでさえ故意に殺すような真似はしない。法の裁きに委ねるべく警察に突き出すだけで終わりなのだがパニッシャーは違う。

 

 パニッシャーが他のヒーローと決定的に違うのはヴィランを容赦なく殺害処刑する事だ。余りにも残虐極まりないやり方でヴィランや犯罪者を殺す事から他のヒーロー達からは非常に嫌われている。

 

 悪党であれば例えそれが老若男女であろうと断罪の銃弾を容赦なく叩き込む―――

 

 パニッシャーが今回冬木市に送り込まれたのはそういった他のヒーローではできないやり方が可能だからだ。ストレンジがパニッシャーを選んだのもそういう理由である。

 

 遵法精神で戦うキャップ達はサーヴァントとマスターに対してつい情けをかけてしまいそれが理由で窮地に追い込まれる状況も有り得る。だがパニッシャーであれば躊躇なく始末する事ができる。

 

 魔術師やサーヴァントに対する裁きをこの世界の警察や司法関係者の手に委ねた所で無意味な事はストレンジも良く分かっていたからこそパニッシャーを選んだ。

 

 『魔術協会』と『聖堂教会』……聖杯戦争を主催している者達である。主催自体は『魔術協会』がしているのだが、聖杯というものが絡んでいるからか、『聖堂教会』から

監督役が派遣されるようだ。

 

 ストレンジからの情報によれば。『魔術協会』とは魔術師たちによって作られた自衛・管理団体だという。魔術の発展のための研究機関を持ち、魔術犯罪の防止する為の法律も敷いている。

 

 『魔術協会』は一般社会に魔術が公にされる事を禁じており、魔術を世間に露呈してしまった魔術師は厳格に処罰されるという。だが協会は「魔術の秘匿」さえ

できていれば魔術師が一般人を研究材料として大量に殺害したり一般社会に多大な被害を与えても黙認し、魔術の露呈をした場合のみ処罰する。

 

 魔術がバレさえしなければ何をしてもよい……要するに「バレなければ犯罪ではない」という思想の集団である。

 

 だから『魔術協会』は道徳や正義感といったものが存在しない。パニッシャーから見れば自分の世界にいるヒドラやA・I・M……いや、一般人を搾取するマフィアやギャングと何ら変わりなかった。

 

 協会が自分の世界に存在していたのなら遅かれ早かれアベンジャーズと敵対している事になっただろう。

 

 それに加えて聖杯戦争において戦いを目撃した不幸な第三者…一般人は口封じの為に消すという決まりになっている。この世界にアベンジャーズのようなヒーローはいない。

口封じの為に襲ってくるサーヴァントや魔術師を止めてやれる存在もいない。襲われる一般人を救ってやれる存在もいない。

 

後から来るキャップ達がこの現実を知れば聖杯戦争を止めるだけでなく『魔術協会』や『聖堂教会』ですらも容赦なく解体しに掛かるだろう。

 

 この世界の魔術師というのは往々にしてロクでもない人格をした者が多いと聞いている。戦いともなればパニッシャーの銃口が火を噴く事は確実だ。

 

 「古い町の方に戻ってみるか」

 

 パニッシャーは冬木市の旧市街である「深山町」の方へと足を運ぶ。

 

 

 

 夜の住宅街をパニッシャーは練り歩く。魔術師でもないパニッシャーがサーヴァントを探知できるわけもないのだが、ストレンジからサーヴァント用の弾丸を何種類か

頂いている。

 

 聖杯戦争にもルールが設けられており、マスターやサーヴァントは人目を避ける為に夜活動するのだという。だとすれば今の時間帯こそがマスターやサーヴァントを

見つけられる好機。

 

 戦いともなれば魔術に疎いパニッシャーにも伝わる筈だ。パニッシャーは懐に仕舞った拳銃をいつでも取り出せるように身構えながら住宅街を練り歩いた。

 

 サーヴァントというのはそれ自体が神秘の塊であり、神秘を纏わない攻撃を無効化するという。神秘を纏わなければ例え核兵器であろうと殺せない存在だ。

 

 だが逆に神秘を纏った武器であればダメージは通る。祈りと魔力が込められたストレンジ燻製の特殊弾はサーヴァントに有効打を与えるのに十分な威力を持っている。

 

 住宅街は夜とはいえ人通りが極端に少なかった。ニュースでやっていたガス漏れ事故や押し込み強盗が原因だろう。状況を考えればそれらの事件にも聖杯戦争が絡んでいる

可能性が高い。

 

 パニッシャーはふと、こちらに向かって歩いて来る人影に目を向ける。少女だ。顔立ちからしてコーカソイド系の外国人である。年齢は10歳に届いているかいないか。

 

 雪の妖精を思わせる白い肌と長く伸びた銀色の髪の毛が特徴の少女である。

 

 冬木では外国人は珍しくないので、近所に住んでいる子かもしれない。

 

 「……」

 

 少女はあからさまにパニッシャーの事を警戒しながら通り過ぎていく。パニッシャーは警戒する少女には目もくれず足早に立ち去った。

 

 それから二時間程住宅街を歩いたが、一向に収穫がない。パニッシャーは一旦シールドから与えられた拠点である住宅に戻ろうとする。

 

 

 ―――その時だった。

 

 「…!」

 

確かに女の悲鳴が耳に聞こえてきた。悲鳴が聞こえたのは二十メートル程先にある家からだ。

 

 パニッシャーは周囲の家を囲う塀にスピーカーが付いた機械を取り付けながら悲鳴のした家に向かって駆け抜ける。

 

 『魔術協会』は魔術が一般社会に漏れる事を酷く嫌う。だからその嫌がる部分とやらを突いてやろう。

 

 パニッシャーが設置したのはシールドが製作した特殊な音響装置である。一個だけでも半径100m範囲内に凄まじい大音量が響き渡る

 

 一度この音を聞けば失神している奴であろうが一発で飛び起きるという代物だ。米軍が開発した音響兵器をシールドが手を加えて改造したものである。

 

 この小型の音響兵器を使って住宅街の人間達を手当たり次第に叩き起こすついでに、警察にも緊急通報される仕組みである。冬木市のみならず周囲の市町村にも

通報が入るというおまけ付きだ。パニッシャーがスイッチを押すだけでいつでも起動できる。

 

 自分の戦闘力だけではサーヴァントや魔術師には勝てない。だがパニッシャーにはこれまでに培ってきた知略という武器がある。

 

 緻密な戦略を武器にしてこれまで他のヒーローやヴィランと渡り合ってきた経験は伊達ではない。

 

 「この辺りに魔術師の結界とやらが敷かれていない事を祈ろうか」

 

 パニッシャーはポツリと呟くと同時に、悲鳴がした家のドアの前に立つ。

 

「…開いているな」

 

 ドアは鍵が掛けられておらず開いたままだった。パニッシャーは拳銃を抜くと音を立てないようにそっと家に侵入する。

 

 

 

 

  ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 

 「お姉ちゃん、お姉ちゃん…!」

 

 年端もいかない少年が心臓を貫かれ絶命した姉の身体をゆさぶる。が、既に事切れている姉はいくら呼び掛けても返事はなかった。両親は既に殺害され、身体を斬られて

即死した。

 

 少年は自分の目の前で起きた突然の出来事が受け入れられず、必死で絶命した姉の身体をゆさぶり、呼びかけ続ける。そんな少年を見下ろす存在がいた。

 

 「悪ィな坊主、目撃されたからには消す決まりなんだ」

 

 青い服を着た青年だった。身長185cmはあろうかという長身に、引き締まった筋肉。猫科動物を思わせる程のしなやかな動作をしていた。

 

 青い服を着た男は面倒臭そうな顔で手に持った2メートルにも達する赤い槍の切っ先を姉の身体をゆさぶる少年に対して向ける。

 

 「やだ…死にたくないよ…お姉ちゃん助けて…!」

 

 「ったく、面倒な仕事をする羽目になっちまったぜ。そんじゃ坊主、できる限り苦しまないように殺して……誰だ!?」

 

 青い服の男は気配のした方向に顔を向ける。そこには……

 

 そこには白い髑髏が描かれた漆黒の服を身に纏った処刑人―――パニッシャーが立っていた。

 

 

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 パニッシャーの目の前にいる青い服の男、間違いないサーヴァントだ。この家に押し入って少年の両親と姉を殺害したようだ。リビングルームに広がる光景は全てこの青い服の男の仕業か。

 

 ―――口封じ。

 

 聖杯戦争を目撃した一般人は口封じの為に始末するという決まりになっている。この一家も何らかの形で聖杯戦争によるサーヴァントの戦いか、マスターの行使する

魔術を目撃してしまったのだろう。

 

 だがどちらにせよ―――この惨劇を起こした張本人である目の前の青い服の男がパニッシャーの標的となったのは事実である。

 

 「テメェ……、これを目撃したってんならテメェも始末するしかねぇな」

 

 「……これをやったのは貴様か? 何にせよ、楽に死ねると思うなよ」

 

 パニッシャーは持っていた拳銃を青い服の男に向ける。暗黒の処刑人であるパニッシャーの鋭い眼光は青い服の男の視線とぶつかり合う。

 

 「良い目をしてるじゃねぇか。ちったぁ楽しめそうか? どうせテメェ相手にゃ"令呪"は関係ないんだからな」

 

 「…そうか、ならギャラリーにも来てもらおう」

 

 パニッシャーが音響兵器の起動スイッチを押す。

 

 「!? 何だこの音は!?」

 

 「もう直ぐギャラリーが沢山集まってくるだろうな。俺と貴様の戦いを盛り上げるには観客も必要だろう? だが貴様は戦いを見た目撃者は消すんだったな」

 

 「……大量殺人を起こして口封じが出来る自信があるんだろ?」

 

 「テメェ…!!」

 

 青い服の男はパニッシャーを忌々し気に睨むと、瞬間移動としか思えない速度で跳躍し、リビングルームから家の外に飛び出す。

 

 「これで終わったと思うな! いずれテメェもそこのガキも始末してやる!!」

 

 青い服の男はパニッシャーを睨みながらそう吐き捨てると住宅街の闇へと消えて行った。

 

 「……お姉ちゃん……パパ……ママ……」

 

 両親と姉を殺害された少年は自分の身に起きた出来事が受け入れられないようだ。少年は何度も何度も姉と両親の死体に声を掛け続ける。

 

 「もう大丈夫だ。心配はいらない」

 

 パニッシャーは少年をそっと抱き寄せて頭を撫でる。

 

 「俺が仇を…お前の家族の仇を討ってやる。だから心配するな」

 

 パニッシャーは駆け付けた警官から逃れるべくその場を後にする。パニッシャーの目には両親と姉を殺害され、絶望している少年の姿がいつまでも焼き付いて離れなかった。




パニッシャーから見ればランサーはヴィラン扱いになるのかな? ランサーってファンからは兄貴とか呼ばれているけど、士郎に対してしている事は普通に外道な気がする。
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