アベンジャーズが第五次聖杯戦争に介入するようです 作:ドレッジキング
魔術師であれば己の身体能力を魔術で強化する事は可能だ。身体強化は魔術における基本であるものの、他者や無機物を強化するのは難易度が高いとされる。だが己の肉体を強くするのであれば話は別であり、自分自身を単純に強くする……という至ってシンプルな魔術行使だ。だがそんな身体強化を以てしてもサーヴァントの持つ身体能力には適わない。魔術師とサーヴァントでは神秘の"格"そのものが違うので、魔術師がサーヴァントに勝てる道理はない。
これは魔術の世界においては常識であり、覆る事のない事実である。しかしながら今現在、長髪の剣士と戦っている桜……もとい彼女の身体を乗っ取っているドルマムゥの身体能力はサーヴァントから見ても驚嘆に値するものだった。如何に身体強化の魔術を使っていたとしても、音速を優に超えるサーヴァントの斬撃を軽々と回避し続ける芸当など並大抵の人魔術師ができるものではないからだ。
長髪の剣士の斬撃をドルマムゥは華麗に避け続け、その身体には一切の傷を負っていない。桜自身の魔術の腕前ではここまでの身体強化は不可能だが、ドルマムゥはそれをやってのけている。それに桜の身体を用いてのスピードも魔術師の身体強化を凌駕していた。明らかに時速数百キロは出ているであろう速度で長髪の剣士に近付き、彼の身体に音速に達する打撃を叩き込んでいるのだ。普通の人間ならばとっくにミンチになっている所だろう。しかしそれでもなお、長髪の剣士が持つ剣技は冴え渡っていた。まるで舞い踊るかのような流麗な動きで次々と繰り出される刺突、薙ぎ払いによる連続攻撃。そしてそんな斬撃を涼しい表情で回避するドルマムゥ。
「中々良い剣技じゃないか。生前はさぞ名のある騎士だったんだろうね」
そう言いながらも余裕綽々といった様子で軽口を叩く。ドルマムゥは桜の身体を借りている状態なので当然ながら声は桜であり、ドルマムゥの紳士的ではあるが見下したような口調が実にミスマッチであった。そしてそんなドルマムゥの言葉に対して銀髪の剣士は無言で返す。音速に達する攻撃、そして時速数百キロにも達する走行速度。優れた魔術師が身体強化を発動したとしても、これだけの事をすれば肉体が耐えきれない。しかし桜の身体は限界を迎える予兆すらもなく、余裕の表情で岩をも砕く腕力と、常人の目では捉えられぬスピードを実現している。
「この娘……桜の肉体は実に素晴らしいよ。彼女は将来素晴らしい魔術師になるだろうね」
そしてドルマムゥは加速し、長髪の剣士の胸と顔面に音速に達する蹴りをほぼ同時に叩き込み、その威力で長髪の剣士は洞窟の壁まで吹き飛ばされる。が、まともに攻撃を受けたにも関わらず、長髪の剣士は平然と立ち上がり、何事も無かったかのように再び剣を構え直す。その身体は無傷だ。
「おやおや、随分と頑丈なんだね。並の人間なら即死だよ。キミの剣技といい、その耐久度と言い、流石は英霊といった所かな?」
ドルマムゥは長髪の剣士に歩み寄りながら言う。だが、長髪の剣士は無言のまま立ち尽くしていた。
「……やれやれ、私と言葉を交わす気はないというわけかい?まぁいいさ。どの道早く終わらせてあげないといけないからね。この身体を傷モノにしたら桜にも悪いだろうから」
ドルマムゥは自分が乗っ取っている桜の身体を見下ろしながら言う。長髪の剣士の斬撃を回避し続けても傷一つない綺麗な肌を見て感心しているようだ。ドルマムゥは目の前の剣士を片付けるべく、右手に強力な魔力を集中させる。迸る魔力は桜のものではなく、ドルマムゥ自身が持つ膨大な魔力をそのまま用いているのだ。そして長髪の剣士目掛けて魔力による砲弾を射出する。放たれた魔力による砲撃は回避不能であり、剣士の身体に直撃する。だが……。煙の中から現れたのは無傷のままの剣士だった。
「あれを受けて無傷とは驚いた。しかし、それもいつまで続くかな?」
そう言うと、ドルマムゥは再び右手を翳す。その時である。
――――令呪を以て、命ずる。
どこからか声が聞こえてきた。その声は恐らくこの長髪の剣士のマスターのものだろう。その声で一瞬ドルマムゥの気がそちらに逸れた。すると長髪の剣士の持つ剣から魔力が火柱のように立ち昇る。。彼のマスターは宝具の使用を許可したのであろう。剣士はドルマムゥ目掛けて剣を振り上げた。
――――『■■■■・■■■■』!!
長髪の剣士の持つ対軍宝具による一撃がドルマムゥを襲う。
「くっ……!」
咄嗟に魔力による障壁を展開し、剣士の宝具の一撃を防ぐも、その障壁は突き破られドルマムゥは勢いよく後方に吹き飛ばされる。だがすぐに体勢を立て直すと、今度は無数の魔力弾を生成して発射する。迫り来る魔力の弾丸に対し、剣士も再び剣を振り下ろし宝具による一撃を放った。2つの力がぶつかり合うも、宝具による攻撃には勝てないのか、ドルマムゥは押し切られてしまう。
(……やはり本来の自分の肉体でなければ十全の力は発揮できないようだね。それに少々力を使い過ぎてしまった)
これ以上戦えば桜の身体が持たないと判断したドルマムゥは一旦退散する事にした。魔術による転移を発動させ、洞窟から離脱した。
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「ここ……は……?」
冷たい路面に横たわっていた桜は瞼を開けて身体を起こして周囲を見回す。この辺りは間桐邸に近い近所であり、桜も何度かこの辺りを通っている。
「私は確か洞窟に……?」
ドルマムゥの力によって転移し、洞穴の中にあった聖杯を目にした所は覚えている。その後、謎の長髪の剣士に襲われ、ドルマムゥによって肉体を奪われてしまったのだ。
「やぁ、気が付いたようだね桜」
桜の脳内にドルマムゥの声が響く。意識が朦朧としていた桜だったが、自身の置かれた状況を把握して慌てて立ち上がる。
(ここは!?私さっきまであの洞窟にいたはずじゃ……!)
周囲に人気はなく閑散としている。民家の明かりもほとんど消えており、街灯だけが照らされている。
「あぁ、さっきの洞窟で君が剣士に襲われた際に私が君の肉体を借りた所までは覚えているね?その後あの剣士と戦って、ここに転移したんだよ。私の魔力も殆ど尽きかけていたから座標を間桐邸に固定する余裕がなかった」
ドルマムゥの声が脳に響く。どうやら自分はドルマムゥに助けられたようだ。こうして生きてるだけでも奇跡と言えるだろう。
「は、早く家に帰らないと……」
桜は自分の状況を理解して急いで家に帰ろうとした。幸いにも時間帯は深夜なので人目は少ないものの、それでも恥ずかしい事に変わりはない。それに深夜の住宅街には人がほぼいないので誰かに見られる心配はないのだが、それでも今の自分の姿を思うと羞恥のあまり死にたくなる。しかし、その時、桜は背後から気配を感じた。
(誰かいる……?もしかして見られた……!?)
そう考えた瞬間、桜の顔は真っ赤になり、身体が熱くなるのを感じた。恥ずかしさと恐怖が入り混じった感情に支配されながらも恐る恐る後ろを向いた。そこには黒いロングコートを着た大柄な欧米人の男が立っていた。
「あ……」
「……お嬢ちゃん。こんな時間帯に何をしている?」
黒コートの欧米人は半ば呆れ気味の表情で桜に尋ねる。一方、突然現れた男に声を掛けられた桜は頭の中が真っ白になり、言葉が出てこない。
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周囲が暗くとも、パニッシャーは目の前の少女の顔が真っ赤に染まっている様子をハッキリと見る事ができた。彼女は両手で胸と股間を隠しながらパニッシャーを見ている。
「この時期にそんな恰好で外をうろつくとは、感心しないな」
「えっと……その……」
少女は明らかに動揺している。目の前の少女がしているのはどう見ても公然猥褻罪。全ての犯罪者を憎悪するパニッシャーではあるが、この程度の犯罪で目の前の少女を殺すのは流石に気が引けた。が、彼女が暴漢に襲われて衣服を全て奪われたという可能性も捨てきれない。とりあえず尋ねてみる事にした。
「お嬢ちゃん、名前は?」
「……桜。間桐桜です」
桜は顔を赤らめながらもパニッシャーに対して名乗る。
「誰かに襲われたのか?」
「いえ、違います」
パニッシャーの問いかけに桜は即答した。どうやら犯罪者に身ぐるみを剥がされたというわけではないらしい。だとすれば……。
「襲われたのではないとすると……やっぱり自分の意思でそんな恰好をしているのか?」
桜はその質問に一瞬ドキッとした表情を見せたが、すぐに平静を取り戻して答えた。
「はい、そうです」
桜の言葉にパニッシャーは自分の額に手を当てる。自分の意思でそんな恰好をしているとは、単に彼女自身が痴女なだけではないか。
「今は深夜で人目につかないからいいものを、小さい子供たちが今のお前さんの姿を見たらどうするつもりだ?」
パニッシャーは桜に対して説教をする。
「た、確かに自分の意思で脱ぎはしたんですが……その……」
桜は顔を赤くしながら答える。
「いいか?自分が気持ちよくなりたい為にそんな恰好をしても、子供に悪影響を与えたらどうする?」
「その……私は決して自分が気持ちよくなりたいからこんな格好をしたわけじゃなくてですね……」
「なら何故だ?子供が真似をしたらどうするんだ?そもそも、お前は今年でいくつになる?そんな歳で露出狂の真似事をして恥ずかしくないのか?」
桜は俯いて何も答えない。ただ顔を赤くしているだけだ。
「おい、何とか言ったらどうなんだ?黙っていては何もわからないぞ。それとも何か?俺がお前の代わりに警察に行ってやろうか?お前がどんな恥ずかしい格好で町を歩いていたのかを説明してやってもいいんだぞ?」
「ま、待ってください!それは困ります!」
警察に突き出そうとするパニッシャーに対して桜は慌てて弁明しようとするも、パニッシャーは全く信用してくれない。
「その歳で露出の趣味とは将来有望なことだ」
「だ、だから違います!た、確かに服を脱いでいるのは事実ですが、それで気持ちよくなりたいとは思ってないんです……!」
桜は涙目でパニッシャーに弁解しようとする。が、その時パニッシャーに声をかける存在がいた。
「ミスター・フランク。もうその辺にしときな。見たところ困っているようだからな」
パニッシャーの後ろからローガンが現れる。そして自分の着ていたジャケットを桜に着せてあげた。
「あ、ありがとうございます……」
「お前さん、家は近いのか?」
「え?ええ。すぐ近くです。この道を真っ直ぐ行って右に曲がったらすぐに着きますよ」
「そうか。それなら良かった。そんじゃオレはこの娘を家まで送り届けてくるぜ」
ローガンはジャケットを着た桜に付き添いつつ、夜の路地を歩いていく。そんな二人の様子をパニッシャーは後ろから見ていた。
「全く、お優しいことだミスター・ローガン」
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―――抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
藤丸はサーヴァントを召喚する際に必要な詠唱を発し、マシュのラウンドシールドから目当ての英霊が召喚される瞬間を待つ。
……しかしながら何も起こらない。誰も召喚されていないし、ラウンドシールドの前に誰も立っていない。またしても空振りに終わってしまったのだ。これで合計45回目である。幾度召喚を試みても、何度召喚に工夫を凝らしてみても上手くいかない。せっかくキャップからシールドを、ホークアイからは彼が愛用している弓と矢を触媒として用いたにも関わらず、だ。これが通常の聖杯戦争であったのなら間違いなくサーヴァントのキャップとホークアイを呼び出せていただろう。カルデア式の召喚方法は聖杯戦争のそれとは異なるとはいえ、触媒が何の効力も発しないのは不自然である。藤丸は最早諦めに似た表情になり、マシュは溜息を漏らしている。ダヴィンチに至ってはお手上げ状態といった様子で肩をすくめていた。
「また駄目かぁ……一体どうしてなんだろ?」
「私も先輩と同じ疑問を持っています。いくらなんでも変です。カルデアのサーヴァントの皆さんを召喚する際は触媒を用いずとも呼び出す事ができました」
これまで藤丸は七つの特異点や南米を除く六つの異聞帯で数多くのサーヴァントと縁を結んできた。藤丸とサーヴァントが結んだ縁があるからこそこうしてカルデアに呼び寄せる事ができているのに、アベンジャーズのメンバーは呼び出せないというのはどういう事なのか。彼等はサーヴァントとは違って今を生きる人間であり生者だという者もいるが、英霊の座には時間の概念は存在しない。だから少なくともアベンジャーズが存命していようが彼等をサーヴァントとして召喚する事は可能な筈だ。何故アベンジャーズの面々を英霊召喚システムでカルデアに招く事が出来ないのかは誰にも分からない。
「単純に彼等が藤丸君の召喚に応じていない可能性もあるけど、彼等だって世界を守るヒーローの筈だ。カルデアは世界ないし人理を取り戻す為に戦っているんだから、呼びかけに応じてもおかしくはない」
ノウム・カルデアに来たアベンジャーズであるが、彼等のサーヴァントを呼び出す事ができないかどうか提案したのはマシュだ。そして藤丸とダヴィンチはキャップとホークアイから彼等の武器を借り、それを触媒として彼等のサーヴァントを召喚しようとした。が、結果は見事に失敗。何十回やっても召喚する事ができなかった。
「おかしいですね。先程も言った通り、アベンジャーズの皆さんはカルデアに協力しています。なのに何の反応も示さないなんて」
「……これってもしかして」
藤丸は何故アベンジャーズのサーヴァントを呼び出せないのか心当たりを思いつこうとしていた。が、そんな藤丸を代弁するかのように部屋に入ってきたホームズが答えを言う。名探偵らしく、堂々とした歩き方でマシュのラウンドシールドの前まで来ると、パイプを吹かせながら藤丸達に説明を始める。
「……恐らくはアベンジャーズがいた世界には"英霊の座"が存在しないのだろう。いや、それどころか根源さえも無いのかもしれない」
ホームズの言う事は最もだった。サーヴァントの本体は英霊の座に登録されており、そこから召喚に応じて現世に呼び出される。しかしアベンジャーズが元々いた世界には英霊の座が存在していないとホームズは言う。存在しないのであればアベンジャーズの面々が英霊の座に登録されている筈もないし、サーヴァントとして召喚される事などあり得ない。
「根源が存在しない世界か。それはそれで興味深いね。元々彼等は平行世界どころか完全に別の世界の住人だ。英霊の座もアベンジャーズが元々いた世界まではカバーしきれてなかったんじゃないかな?」
英霊の座ないし根源さえも存在しないのであれば彼等をサーヴァントとして召喚する事などできる訳がない。ならこうして彼等の武器を触媒の代わりにした所で意味などあるわけがないのだ。
「英霊の座どころかアラヤやガイアといった概念も存在しないのだろう。だからサーヴァントとしての彼等を召喚できないのさ」
「まぁ、サーヴァントとしてのキャップ達を呼び出せなくても、本人達がこのカルデアにるわけだし……」
そう、別にサーヴァントとして召喚せずともアベンジャーズの面々はこうしてカルデアにいる。正真正銘オリジナルでありサーヴァントとは異なる本人だ。ならわざわざ英霊の座から呼び寄せる意味など無い。所詮サーヴァントは英霊の一側面を強調させたコピーであり、本人ではない。藤丸やマシュは若干落胆の色を隠せなかったが、そんな二人に対して部屋の入口からクリントが声を掛けてくる。
「よぅ、どうやら俺やキャップのサーヴァントを召喚するのには失敗したらしいな」
クリントは部屋に入ると、床に置いてある自分の弓と矢を手早く回収した。
「40回以上も召喚を試みるってのは流石に驚いたが、これで理解できただろ?お前らが言う英霊の座とやらには俺もキャップもいない事が」
「ああ、そうだね」
英霊の座といえども、アベンジャーズがいた世界は流石に管轄外だったらしい。あくまでも座というのは藤丸達がいる世界のみで有効なようだ。異聞帯のサーヴァント達もこうして召喚できているのだから、アベンジャーズの面々も……という淡い期待を持っていたが見事にそれを打ち砕かれた。
「藤丸君や私と深い縁を結んだパニッシャー君でさえ召喚で呼び出す事ができないんだから、アベンジャーズの面々もそうだったんだよ」
藤丸達と縁が深いパニッシャーであるが、そんな彼でさえもサーヴァントとして召喚する事ができなかったのだ。何十回とカルデアに呼び出す事を試みたが、その度に徒労に終わった。
「この前お前等の説明を聞いたが、サーヴァントってのは要するにオリジナルのコピーみたいなもんだろ?つまりは本人じゃないって事だ。仮に俺のサーヴァントを呼び寄せたとしても、ソイツは俺とは全く違う赤の他人って事になる。俺というオリジナルがこうしてお前たちの目の前いるんだから、わざわざニセモンの俺を呼び出すなんて無粋の極みだぜ?」
確かに彷徨海……ノウム・カルデアに来ているアベンジャーズの面々はまごうことなき本人だ。なら彼等のコピーであるサーヴァントを呼び出してもそこまで意味はあるまい。
「それに、サーヴァントってのはその英霊の一側面を切り取ってるんだろ?なら俺のサーヴァントは俺というヒーローの全てを備えているわけじゃない。サーヴァントとして呼び出しても、
ソイツは俺より弱いだろうよ」
確かにクリントの言う通り、英霊本体を現世に召喚するのは魔法でも不可能であり、だからこそサーヴァントという器に収めた上で現世に召喚させているのだ。
「俺やキャップのサーヴァントを召喚した所で、ソイツは間違いなくオリジナルの俺とキャップより弱い。それが理解できたんなら、俺達アベンジャーズのサーヴァントを召喚しようなんて考えない事だな」
それだけ言い残してクリントは部屋を出ていく。残された藤丸、マシュ、ダヴィンチ、ホームズはクリントの物言いに若干納得がいっていないという顔をしていた。確かにサーヴァントの多くは生前よりも弱くなっている者は少なくない。特に神代や古代において武力で名を馳せた英霊には顕著に見られる。しかしながらサーヴァントになった事で生前より強化された者がいるのも事実だ。
「確かにサーヴァントの皆さんは生前よりも弱体化している方も多いですが、中には生前の状態より強くなっておられる方もいらっしゃいます。アンデルセンさんやシェイクスピアさん、紫式部さんといった人達ですね」
「私はあんまりクリント君の理論には納得できないなぁ……。まぁ、でも彼とキャップのサーヴァントはオリジナルの二人よりも弱体化はしているような気がなんとなくするけど」
ダヴィンチやマシュはクリントの言い方に納得できていないようだが、とりあえずはアベンジャーズのメンバーをサーヴァントとして呼ぶのは諦める事にした。
キャップやクリントならサーヴァント化すれば強化されそうだけどね。クリント自身、サーヴァントは生前の英霊の劣化コピーっていう認識なんで、自分やキャップがサーヴァントになったら弱体化すると思ってるんだよねぇ。