アベンジャーズが第五次聖杯戦争に介入するようです   作:ドレッジキング

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英雄王戦の決着です。


第67話 贖罪の瞳(ペナンス・ステア)

「ふん、業火ごときが我が宝具を焼き尽くすとでも?」

 

ギルガメッシュの声が、夜空に響く。金色の空間から、さらなる宝具の雨が降り注ぐ。それは決して止むことのない流星群のよう。しかし、ゴーストライダーの纏う炎は、その全てを容赦なく蒸発させていく。

 

英雄王の赤い瞳が、危険な光を帯びる。彼の背後に開かれた空間から、一筋の金色の鎖が姿を現す。それは、天上の神々によって鍛え上げられた神器、『天の鎖』。神性を持つ存在であれば、その力は比例して増大する宝具。

 

「悪魔が天に逆らうとは、笑止千万」

 

ギルガメッシュの言葉と共に、金色の鎖が閃光となってゴーストライダーに襲いかかる。地獄の使者は、その姿を業火で包み込もうとするが、天の力を宿した鎖は、炎をも寄せ付けない。

 

「なに!?」

 

ゴーストライダーの声が、驚愕と共に響く。天の鎖は、まるで生きた蛇のように復讐の精霊の体に絡みつく。その拘束力は、神性を帯びた存在であればあるほど強力となる。

 

天の鎖が、ゴーストライダーの体を締め上げていく。永劫の業火を纏う骨の体が、少しずつ、しかし確実にその自由を奪われていく。教会前の広場に、金色の光と地獄の炎が交錯する異様な光景が広がっていった。

 

「な...なにっ!?」

 

ギルガメッシュの声が、驚愕と共に響き渡る。天の鎖の輝きが、徐々に失われていく。神性を持つ存在を縛り上げる力は絶大だが、目の前の存在は違った。それは神ではなく、地獄の力そのものを具現化した悪魔。永劫の業火が、黄金の鎖を少しずつ侵食していく。その光景は、まるで天上の力が地獄に呑み込まれていくよう。ゴーストライダーの骨となった体から放たれる炎は、天の鎖さえも溶かし始める。

 

「神の力など、この俺には効かない」

 

復讐の精霊の声が響く中、怪力と業火を纏った両腕が天の鎖に力を込める。神器と呼ばれる宝具が、まるで紙のように引き裂かれていく。その音は、天上の秩序そのものが破壊される轟音のよう。

 

「そんな筈が...!」

 

英雄王の赤い瞳に、初めての動揺が浮かぶ。しかし、それを見届ける暇さえない。ゴーストライダーの手から放たれた炎を纏うチェーンが、蛇のような俊敏さでギルガメッシュの体を捉える。

 

黄金の鎧に、地獄の鎖が深々と食い込んでいく。それは単なる拘束具ではない。罪人を裁くための、復讐の具現。ギルガメッシュの体が、チェーンによって締め上げられていく。

 

「この我を捕らえるとは...!」

 

ギルガメッシュの声が上がる中、業火を帯びたチェーンは更に強く締め付けを増していく。教会前の広場に、天上の王者の苦悶が木霊していった。

 

「悪魔如きが、王たるこの我を縛り付けるとでも!?」

 

ギルガメッシュの怒号が夜空に響き渡る。チェーンに縛られながらも、彼の背後の金色空間は消えることなく、さらなる宝具を吐き出し続ける。剣、斧、槍、そして数々の神器が、まるで雨のように降り注ぐ。

 

しかし、ゴーストライダーの歩みは止まらない。業火に包まれた骸骨の姿が、着実にギルガメッシュへと近づいていく。宝具は全て、その体から放たれる炎によって蒸発するか、溶解していく。

 

「貴様の魂には、子供たちの血が染み付いている」

 

骨となった顎から発せられる声は、地獄の底からの審判の響きを持っていた。その一歩一歩が、アスファルトを溶かしながら、英雄王への距離を縮めていく。

 

ギルガメッシュの赤い瞳に、初めて本当の意味での危機感が宿る。彼の宝具は、もはやこの復讐の精霊には通用しない。それどころか、体を縛るチェーンの熱さが、黄金の鎧を通して肌に伝わってくる。

 

足を踏み出すたびに、業火の波動が広がっていく。それは単なる炎ではない。罪を裁く者の怒りそのもの。ゴーストライダーの眼窩から放たれる青白い輝きが、ギルガメッシュの魂を射抜くように輝いている。

 

「この炎で、貴様の罪を焼き尽くす」

 

その言葉と共に、ゴーストライダーの顎が大きく開かれる。そこから放たれたヘルファイアは、まさに地獄の業火そのもの。黄金の鎧に守られたギルガメッシュの肉体さえ、その熱量の前では脆くも崩れ去ろうとしていた。

 

「ぐああああっ!」

 

英雄王の悲鳴が響き渡る。黄金の鎧は確かに致命傷から身を守ったものの、その内側で肉体は焼け焦げていく。不死の薬を得た不死の王といえども、地獄の業火の前では、ただの罪人でしかない。教会前の広場に、世界最古の英雄の苦悶の声が響き渡っていく。夜空を焦がす業火の中で、裁きの時は着実に近づいていた。

 

閃光のような一瞬の後、ゴーストライダーはギルガメッシュの目前に立っていた。業火に包まれた骸骨の手が、鎧に食い込んだチェーンを引き寄せる。金色の鎧が軋むような音を立てる中、英雄王の視線が否応なく復讐の精霊と重なっていく。

 

「貴様の犯した全ての罪を、その魂に刻み込んでやる」

 

骨となった顎から発せられる言葉が、地獄の審判そのものの重みを持って響き渡る。ゴーストライダーの眼窩に宿る炎が、より一層の輝きを帯びていく。それは単なる業火ではない。罪人の魂を焼き尽くす『贖罪の瞳(ペナンス・ステア)』。

 

「─────俺の目の奥を見ろ!」

 

その瞬間、ギルガメッシュの魂が、まるで奈落に引きずり込まれるように震え上がる。眼窩の奥から放たれる光は、英雄王の全ての罪を暴き立てていく。

 

「な...なんだ、この感覚は...!」

 

ギルガメッシュの声が震える。生前、受肉後を問わず、彼が犯してきた全ての罪が、鋭い刃となって襲いかかってくる。ウルクの民への暴虐。己の欲望のままに奪い取った無数の命。第四次聖杯戦争での所業。そして、地下聖堂で十年もの間搾取され続けた子供たち。

 

「ぐおおおおおっ!」

 

英雄王の咆哮が、夜空を震わせる。それは弱々しい悲鳴などではない。全ての罪を一度に受け止めねばならない魂の叫び。その声には、世界最古の英雄の驕りと後悔が混ざり合っていた。そして、最後の罪が襲い掛かる。生前の親友、エルキドゥへの仕打ち。傲慢な王として振る舞い、親友を死へと追いやった過去。その記憶が、ギルガメッシュの魂を更に深く抉っていく。

 

「...!」

 

黄金の鎧の下で、ギルガメッシュの体が痙攣する。『贖罪の瞳(ペナンス・ステア)』は、彼の犯した全ての罪を、被害者の痛みと共に突き付けていく。それは魂の浄化であり、同時に最も過酷な拷問。

 

教会前の広場に、世界最古の英雄の咆哮が木霊していく。業火に照らし出される夜空の下で、千の罪を背負った王の魂が、地獄の審判を受けていた。

 

「なに!?」

 

ゴーストライダーの声が、驚愕と共に響く。『贖罪の瞳』は確かにギルガメッシュの魂を抉っていた。しかし、英雄王の精神は砕けない。十年前、聖杯から溢れ出た世界の全ての穢れさえ、その魂で飲み干した男。地獄の審判程度では、その意志を完全には折れない。

 

「ふっ、悪魔よ。この程度の業火で我が魂が焼け焦げるとでも?」

 

ギルガメッシュの赤い瞳が、挑戦的な輝きを放つ。黄金の鎧の下で肉体は焼かれ、魂は千の罪に晒されている。しかし、その尊大な笑みは消えることがない。ゴーストライダーの眼窩から放たれる炎が、より一層激しさを増す。しかし、英雄王の魂は、その裁きにすら屈していない。世界最古の王の意志は、地獄の審判をも超越していく。

 

「王たる者がな、己の罪で懺悔などに囚われてたまるものか! 我が征した全ての罪も、我が王道の証にすぎぬわ!」

 

その啖呵に、教会前の広場全体が震動する。ギルガメッシュの声には、世界の支配者としての絶対的な自信が込められていた。たとえ全身が業火に焼かれようと、その王者としての誇りは揺るがない。ゴーストライダーの骨となった顎が、わずかに震える。十年前の聖杯の穢れにすら耐えた魂の強さを、彼は今、まざまざと目にしていた。地獄の裁きですら、この男の前では完全な効力を発揮できない。

 

「貴様の魂を、この地獄の炎で吸い尽くしてやる」

 

ゴーストライダーの宣告が、夜空に響き渡る。その骨となった顎が、まるで生き物のように大きく開かれていく。そこから放たれるのは、単なる業火ではない。罪人の魂を根こそぎ吸い取る、地獄の力そのもの。

 

「な...なに!?」

 

ギルガメッシュの声が、初めて本物の恐怖を帯びる。彼の体から、青白い光が引き抜かれていく。それは英雄王の魂そのもの。世界最古の英雄の精髄が、まるで蝋燭の炎が消えるように、徐々に薄れていく。

 

「そ、そんな筈が...この我の魂を...!」

 

黄金の鎧の中で、ギルガメッシュの肉体が痙攣する。ペナンス・ステアにも耐えた強靭な精神。しかし、魂を直接吸収するという力の前では、もはや抵抗の術がない。ゴーストライダーの眼窩から放たれる炎が、より一層の輝きを増していく。その中に、英雄王の魂が溶け込んでいく様が見て取れた。世界の全てを所有すると豪語した王の存在が、地獄の使者の前で、まるで露のように消えていく。

 

「ぐおおおおっ!」

 

英雄王の咆哮が、夜空を震わせる。それは王としての尊厳を失う者の絶叫。この世の全ての財を手中に収めた男の魂が、業火の中に呑み込まれていく。教会前の広場が、より一層の業火に包まれる。その中心で、世界最古の英雄の魂が、地獄の審判者によって吸い尽くされていく光景が広がっていた。

 

「貴様、王の魂を...奪うとは...」

 

ギルガメッシュの声が、次第に力を失っていく。黄金の鎧の下で、その魂が完全に抜け落ちようとしていた。世界最古の英雄の精髄が、地獄の業火に呑み込まれていく。

 

「愚かな...悪魔め...この我の存在を...消すつもりか...」

 

その言葉には、なお傲慢さが残っていた。しかし、それも最後の輝き。英雄王の赤い瞳から、徐々に生命の光が失われていく。受肉していた肉体は、魂を失い、まるで抜け殻のように地面に崩れ落ちる。

 

黄金の鎧が、虚ろな音を立てて地面に打ち付けられる。サーヴァントのように霊基ごと消滅することはない。肉体を得ていた英雄王は、その亡骸を此処に残すしかなかった。

 

「この我に...敗北を...」

 

最後の言葉が、夜風に消えていく。世界の全てを所有すると豪語した王の最期は、皮肉にも己の全てを失うことで幕を閉じた。ゴーストライダーの骨となった顎が、ゆっくりと閉じられる。罪人の魂を喰らい終えた復讐の精霊の眼窩が、更なる業火を宿す。それは、英雄王の存在そのものを、この世界から完全に消し去るための炎。

 

「全てを塵に返すがいい」

 

その言葉と共に放たれたヘルファイアが、ギルガメッシュの亡骸を包み込む。黄金の鎧も、受肉していた肉体も、全てが地獄の業火の中で灰燼に帰していく。

 

教会前の広場に、かつて世界最古の英雄がここに存在したという痕跡すら残さぬまま、永劫の炎が静かに燃え続けていた。




アサシンに続く脱落者がギルガメッシュとは。しかしゴーストライダーの強さは凄い( ̄▽ ̄;)

ギルのメンタリティなら贖罪の瞳には耐えきれると思ったんでこの流れになりました。贖罪の瞳ってマーベル原作では耐えてる存在が結構いるんでギルも耐えきれるであろう一人になります。
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