アベンジャーズが第五次聖杯戦争に介入するようです 作:ドレッジキング
バーサーカーの拳が、まるで彗星のように空気を切り裂いていく。その一撃を受け止めたルークの体が、城の壁を粉砕しながら吹き飛ばされた。轟音と共に舞い上がる瓦礫の雨。それは、人知を超えた二つの怪力が激突する瞬間の証だった。
「なかなかやるじゃねえか、化け物」
ルークの唇から血が滴る。破壊不能の肉体を持つヒーローですら、その衝撃は無視できないものだった。バーサーカーの咆哮が、冬の森に轟く。
「■■■■■ーーーー!!」
その声は人のものではなく、まさに野獣そのものだった。漆黒の巨体が、再び襲いかかる。今度は蹴りだ。神話の英雄が放つ一撃は、まるで小型のミサイルのような破壊力を持っていた。衝撃がルークの胸を捉える。彼の体は城壁を完全に突き破り、その向こうの虚空へと投げ出された。まるで流星のように、巨躯が森へと落下していく。木々が次々と折れ、地面が大きく抉られた。
ストレンジから与えられた魔術の加護が、ルークの体内で激しく脈打つ。それは英霊の力に対抗するための特別な力だ。彼は地面に手をつき、ゆっくりと立ち上がる。
「へっ、この程度かよ」
挑発的な言葉とは裏腹に、ルークの体は明らかな痛みを訴えていた。通常の戦いであれば、彼の破壊不能の肉体は完璧な防御を誇る。しかし、バーサーカーの攻撃には異質な重みがあった。それは単なる物理的な衝撃を超えた、魂への直接攻撃のようでもあった。
城の上から、イリヤの銀色の笑い声が響く。その調子には、人形遊びに興じる少女のような残虐な喜びが混じっていた。
「ふふ、あなたが特別な力を持っているのは分かるわ。でも、それだけじゃバーサーカーには勝てないの」
その言葉の真意を問う暇もなく、漆黒の巨人が城から跳躍する。その着地の衝撃で、周囲の木々が根こそぎ なぎ倒された。バーサーカーの赤い眼光が、獲物を捕らえた野獣のように輝いている。
「じゃあ試してみようぜ、てめえの言葉が本当かどうかをよ!」
ルークの拳が大地を蹴る。彼の動きには、ストリートで培った荒々しい戦闘経験が滲んでいた。二つの巨体が激突する瞬間、森全体が震動に包まれる。拳と拳がぶつかり合い、衝撃波が四方八方に広がっていく。
雪が舞う冬の森で、二つの怪力が死闘を繰り広げる。それは人智を超えた存在同士の戦いであり、この世界の法則すら無視するような激突だった。バーサーカーの一撃一撃には、十二の命を持つ英雄としての圧倒的な力が込められている。対するルークの反撃も、街路を守るヒーローとしての意地と、破壊不能の肉体という特異性を存分に活かしたものだった。戦いは、まさに神話と現代がぶつかり合うような様相を呈していた。バーサーカーの咆哮と、ルークの雄叫びが交錯する
身長250センチ、体重300キロを超えるバーサーカーに比べ、ルークの体格は一回り小さかった。しかし、その198センチの巨躯には、ストリートで培った豊富な戦闘経験が詰め込まれていた。
「おらよ、クソデカい野郎!」
ルークは低い姿勢からバーサーカーに突進する。その動きには、ハーレムの路地裏で学んだ荒々しい技が込められていた。拳が漆黒の腹部を捉える。しかし、その一撃はバーサーカーの皮膚を僅かに歪ませただけだった。
「■■■■■ーーーー!!」
咆哮と共に繰り出された一撃が、ルークの顎を捉える。その重さは、通常の格闘技の領域を遥かに超えていた。神話の英雄が放つパンチは、まさに戦車砲のような破壊力を持っている。ルークの体が大きく仰け反る。口から血飛沫が散る中、彼は咄嗟に体勢を立て直す。その瞬間、彼の目が見開かれた。バーサーカーの巨体が、信じられない俊敏さで間合いを詰めてきたのだ。
「なんでこんなデカブツが...!」
驚きの声が漏れる前に、巨大な石剣が振り下ろされる。その一撃は、まるで小型の隕石が落下するかのような重量感を持っていた。ルークは咄嗟に腕をクロスさせ、衝撃を受け止める。石剣との激突で、地面が大きく抉られる。ルークの足が、徐々に地面に埋まっていく。バーサーカーは容赦なく剣を振るい、雨のような連撃を繰り出す。それは、まるで岩山が崩れ落ちてくるような圧倒的な重圧だった。
「このくらいでオレが...折れると思ってんのか!?」
叫びと共に、ルークの腕が石剣を弾き返す。その瞬間を狙って、彼はバーサーカーの懐に潜り込んだ。180キロの体重を全て拳に込め、漆黒の腹部に打ち込む。拳は肉体を貫通こそしないものの、確実にダメージを与えていた。
「食らえ!ハーレム・ストリート・スタイルだ!」
連打される拳に、バーサーカーの巨体が僅かに揺らぐ。しかし次の瞬間、その赤い眼光が危険な輝きを増す。巨人は自らの胸板に空いた隙を意図的に作り出していたのだ。
「■■■■■ーーーー!!」
石剣を捨て、バーサーカーの両腕がルークを捕獲する。それは蛇が獲物を締め上げるような、凄まじい力だった。ルークの肋骨が軋むような音を立てる。通常の人間であれば、既に骨は粉々になっているはずの圧力。しかし、ルークの破壊不能の肉体は、何とかその圧迫に耐えていた。
「このぐれぇで...オレが...参るとでも...」
苦痛に歪む表情で、ルークは反撃の機会を窺う。彼の頭が前方へと突き出され、バーサーカーの顎を強打する。その衝撃で締め付けが緩んだ瞬間、ルークは腕を振り解き、距離を取る。
「やっぱ、ストレンジの魔術がなきゃ話にならねえな」
呟きながら、ルークは腕の加護の紋様を確認する。その光が、バーサーカーの存在に反応して明滅している。戦いは、まだ始まったばかりだった。バーサーカーの拳が、まるで空気砲のようにルークを弾き飛ばす。その衝撃で、樹齢数百年はあろうかという巨木が根こそぎ吹き飛んだ。ルークの背中が大木に叩きつけられ、幹が大きく抉れる。
「クソッ...!」
呻き声を漏らす間もなく、バーサーカーの巨体が襲いかかってきた。その動きには、体格からは想像もつかない俊敏さがあった。漆黒の拳が、再びルークに向かって伸びる。
「そこだ!」
ルークの目が鋭く光る。バーサーカーの腕が完全に伸びきったその瞬間を、彼は確実に捉えていた。ストリートファイトで培った技が、ここぞという時に活きる。
「食らえ!」
ルークの両手が、バーサーカーの右腕を掴む。その力は180キロの体重全てを込めたものだった。瞬時に関節を逆の方向へと捻じ曲げる。通常の人間であれば、即座に腕が千切れるほどの力だ。
「■■■■■ーーーー!!」
激痛に似た咆哮が響き渡る。バーサーカーの腕が、不自然な角度に曲がっていく。骨が折れる音が、冬の森に不吉な響きを残す。しかし、その傷も瞬時に再生しようとしていた。
「この術、いけるみてえだな!」
ストリートの技が通用することを確認し、ルークの動きが加速する。関節技の応酬が始まった。肘を極め、肩を外し、手首をへし折る。それは、まさにハーレムの路地裏で磨き上げた技の数々だった。
「■■■■■ーーーー!!」
バーサーカーの悲鳴が、より一層激しさを増す。しかし、その傷は次々と再生されていく。十二の命を持つ英雄は、この程度の損傷では倒れない。むしろ、その赤い眼光はより危険な輝きを帯びていた。
「再生するなら、そいつが追いつかねえ速さで攻めるだけだ!」
ルークの動きが、さらに激しさを増す。バーサーカーの顔面に向かって、強烈な蹴りを叩き込む。その一撃は、まるでハンマーで打ち付けたかのような衝撃を放っていた。漆黒の巨人の顔が、大きく歪む。
「オレのケンカは、まだ始まったばかりだぜ!」
連続する蹴りが、バーサーカーの頭部を捉える。その一撃一撃には、ストレンジの魔術による加護が効果を発揮していた。神話の英雄の肉体に、確実なダメージを与えていく。
しかし、バーサーカーの体からは異様な熱が放たれ始めていた。それは単なる怒りを超えた、何か危険な予兆のようにも思えた。イリヤの銀色の笑い声が、冬の空に響く。
バーサーカーの巨大な腕が、まるで鉄骨を掴むように、ルークの頭部を捕らえた。その握力は、通常の人間であれば即座に頭蓋骨が砕けるほどの威力を持っていた。漆黒の巨人の赤い瞳が、獲物を捕らえた野獣のように輝きを増す。
「くそっ...離せ!」
抵抗の声も空しく、バーサーカーの腕が大きく振り上げられる。次の瞬間、ルークの180キロの巨体が大地に叩きつけられた。その衝撃で、周囲の地面が大きく陥没する。
「■■■■■ーーーー!!」
咆哮と共に、バーサーカーの体が跳躍する。その動きは重力すら無視するかのようだった。アインツベルン城の最上階を優に超える高度まで、300キロを超える巨体が瞬時に上昇していく。ルークの頭部を掴んだまま、まるでミサイルのような速度で上空へと駆け上がった。
「オレを...なめんじゃねえぞ...!」
ルークの抵抗も虚しく、バーサーカーの握力は更に強まっていく。地上50メートルの高みで、漆黒の巨人の動きが一瞬止まる。それは、まるで落下の衝撃を最大限にするための助走のようだった。
「■■■■■ーーーー!!」
轟音と共に、二つの巨体が地上へと落下し始める。その速度は、まるで隕石の落下を思わせるものがあった。バーサーカーは自身の体重を最大限に活かし、ルークの頭部を地面に向けて突進していく。
「オレの...頭がそんなに...!」
叫びも途切れる中、衝突の瞬間が訪れた。ルークの頭部が大地を貫く。その衝撃は、まるで小規模な爆発が起きたかのような破壊力を持っていた。地面が大きく抉られ、巨大なクレーターが形成される。衝撃波が四方へと広がり、周囲の木々が根こそぎ吹き飛ばされた。
「ふふ、さすがのあなたも、これで動けなくなったんじゃなくて?」
イリヤの銀色の声が、冬の空気を切り裂く。その瞳には、人形遊びに興じる少女のような残虐な喜びが宿っていた。バーサーカーの巨体が、クレーターの縁に立つ。漆黒の巨人は、まるで獲物を仕留めた捕食者のように、下方を見据えている。
埃が晴れていく中、クレーターの底から呻き声が漏れる。ルークの体は、驚くべきことに致命的なダメージを受けていなかった。破壊不能の肉体は、この程度の衝撃では崩壊しない。しかし、その痛みまでは防ぎきれないようだった。
「このぐらいで...オレが...!」
ルークの声が震える。それは怒りなのか、痛みなのか、あるいはその両方なのか。ストレンジの魔術による加護が、彼の体内で激しく脈打っている。戦いは、まだ終わっていなかった。
ちょっとバサクレス強すぎる……(;^_^A
流石にルーク単体じゃ荷が重すぎた。伊達に第五次聖杯戦争でも最強クラスのサーヴァントじゃないということか。