TADANO TOLOVる   作:絆と愛に飢えるシリアス

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お手伝い

ララさんとリトと共にギ・ブリーの撃退をし終えて、日曜日を迎えた。幸いというべきか、春ちゃんはあのギ・ブリーのされた記憶はなかったのと佐清先生はきちんと生きていてた。ただし、あの先生は数日間の記憶が飛んでいてたらしい

 

「とはいったものの・・日曜日か。今日は何をするかだな・・・」

 

俺が今日の予定を考えてると、机の上においていた携帯がなり、電話相手を見ると秋穂さんからだった。珍しいなと思いながら電話にでると

 

「はい、夛田飛斗です」

 

「〈あ、ヒー君!今大丈夫?〉」

 

「今ですか?予定は大丈夫ですが・・・」

 

「〈お願いがあるのだけど、いい?〉」

 

秋穂さんからのお願い?俺は疑問に思いながら次の言葉を待ってると驚き、吹いた

 

「〈私が今、短大に通ってるのは知ってるよね?あとバイトも〉」

 

「バイトは確か雑誌の編集アシスタントでしたよね?」

 

「〈まぁ、ほぼ編集のアシスタントは卒業してるもんだけどねー。で、用件って言うのは私のバイト手伝ってくれない?モデル的な〉」

 

・・・what?

 

「秋穂さんや、俺の見た目知ってますよね?俺は男前ではないのも知ってますよね?」

 

「〈あー、大丈夫、大丈夫。ヒー君は世間のラインの男前ではないかもしれないけど、私からしたら中身も男前で料理もできるからOKなのよ〉」

 

「いや、それでいいのですか」

 

「〈ま、私の頼みと思って撮影手伝ってくれない?あとで、ヒー君の大好物の飲み物を買ってあげるから〉」

 

「行きます」

 

「〈相変わらずのそれの食いつきはいいねー。そういう決断力の早さ嫌いじゃないよ〉」

 

因みにモデルの撮影といっても何のモデルの撮影なのか俺にはわからないので、とりあえずは普段着で秋穂さんの家の方までいくことにした

 

「秋穂さん、おはようございます」

 

「お、良いタイミング~!鍵を閉めていくから、一緒に移動するよ」

 

俺は秋穂さんと共に仕事場まで歩いていくことになった。秋穂さんは免許を持っているが基本的には仕事上徒歩で移動するらしい

 

「秋穂さん、今日の仕事はなんなのですか?俺を頼むなんて」

 

「いやー、実はね・・・今日の仕事を頼んでいた人が体調不良で仕事できないって話になっていたの。で、その仕事をこなせる人が代わりにいたのを思い出して呼んだわけ。勿論、上の許可ももらったよ♪」

 

「いや、上もよくオッケーしましたね!?」

 

「これでも私は結構期待されてるのよ。お、もう少しで仕事場につくから心の用意は良い?」

 

秋穂さんに言われてその仕事場を見ると確りときれいな場所であり、中に入るとスタッフさん達が多くいた

 

「おや、秋穂ちゃん。おはよう、モデルさんつれてきたのかな?」

 

「おっはよー。うん、この子なら代理勤めれると思うから大丈夫だよ」

 

「そうか。私は今日の現場監督を任されてるのもでね、お願いがあるのだけど良いかな?」

 

「仕事の内容は聞いてないのですけど何をするのですか?」

 

「簡単だよ。手料理をつくってほしいの!」 

 

手料理を・・・?訳を聞くと、今日、手料理を作る人が体調ダウンで別日にとろうとしても、締め切りが存在するからこのままでは厳しい。そこで、スタッフとかも考えたが、あまり料理する人がいないので、親交のある秋穂さんに連絡すると一人頼れる子がいると俺になったわけだ

 

「な、なるほど。分かりました、喜んでやりましょう」

 

「本当かい!ありがとう!」

 

「で、手料理をするのはなんの料理ですか?」

 

「料理は・・・これ!これで、レシピを読んでやってくれないか?」

 

「あーなるほど。これなら、秋穂さん、監督さん少しだけ良いですか?」

 

俺はこのレシピを見て、作れることは作れるがどうせなら美味しく作りたいと思い、交渉した結果OKをもらった

 

「じゃあ、台所から料理してる風景を撮らしてもらうね!」

 

監督が写真の撮影を始める合図と共に俺は手洗い目の前の材料を説明した

 

「さて、今日の手料理は漫画でも話題になった手料理だ。必要な材料はご覧の通りだ」

 

材料

食パン、菜の花、卵、ベーコン

サラダ油 適量、塩 適量

 

「まずは、お湯を注ぎ塩を加えたら、菜の花を入れて1~2分茹でる。茹で終えた菜の花を氷水にさらし、灰汁、余分な苦味を流しておく。さらしたあとは確りと水分を取る」

 

菜の花の水分を確りとって、俺は次にベーコンを取り出す前にフライパンに少し油を引いて、ベーコンを入れた

 

「ベーコンは弱火〜中火でこんがりと焼き、焼き終わったら余計な油はキッチンペーパーなどで取る。で、次に卵は塩で下味を付け、フライパンでスクランブルエッグを作る」

 

「質問、スクランブルエッグはなんでしょうか?」

 

「スクランブルエッグはふわふわな卵の状態と思ってください」

 

「なるほど。次に食パンですか?」

 

スタッフさんの一人が質問してきたので俺は料理の手を止めずに説明したら納得してくれた。そして、次に食パンを使う前に・・

 

「順番の段取り忘れていたが、先に食パンを使う前に和辛子とバターを混ぜ合わせ、パンに塗る辛子バターを作る。それと、マスタード・粒マスタード・はちみつ・あらびき胡椒を混ぜ合わせサンドイッチソースを作る」

 

「ひとつ質問、今日の手料理のメニューでは辛子バターを作ると言う話はなかったのですが?」

 

「これは俺のアレンジで作りました。勿論、監督に事前に許可はもらってますから」

 

俺はそれを伝えながら手料理を続けた。今度は食パンを取り出して、片面に和辛子バターを塗り、具材をのせていく

 

「それをぬり、次に具材をのせていくが、ベーコン、菜の花をのせ、サンドイッチソースをかける」

 

「「「おぉぉ・・・」」」

 

「で、その順番をのせてスクランブルエッグをのせ、もう一枚のパンで閉じる。そして、ラップでくるむ様にして、平らなもので軽く5〜10分ほど押さえて、具材同士を馴染ませる」

 

俺の手際と俺が何を作ってるのかわかってるスタッフは楽しみに待っていた。これもその漫画で習ったが実際にできるまで苦労したよ

 

「具材を馴染ませたのを確認して、最後に包丁で好みの大きさに切ると・・・春の手料理。春野菜とベーコンのサンドイッチの完成だ」

 

「「「「おおおおお!!!」」」」

 

「美味しそう・・・」

 

俺の完成した料理を見せるとスタッフさん達はまだかまだかと待ち構えていた。秋穂さん達は写真を丁寧にとり、完成したサンドイッチを食べてもらうことに

 

「ヒー君、頂いていい?」

 

「どうぞ。皆さんもよかったら食べてください」

 

「じゃあお言葉に甘えて・・・」

 

「「「「いただきまーーす!」」」」

 

俺の作った手料理はスタッフさん達みんな美味しく食べてくれた。秋穂さんも監督さんも満足してくれて手料理した甲斐があった・・

 

こうして緊急事態の手助けをした俺は秋穂さんと共に監督達と別れて近くの美味しいデサート店で軽く食べていた 

 

「いやー、ヒー君のお陰で皆も私も助かったわ」

 

「秋穂さんのたのみなら俺はいくらでも協力しますよ」

 

「本当?じゃあ、今度は私の家の洗濯をーー「却下です!?」冗談よ♪」

 

本音はどちらなのだろう・・・?そもそも男を家に入れてる時点で秋穂さんも春ちゃんも心配なのだが・・・今更なのか?

 

「そういえば、もうすぐ臨海学校だったって?」

 

「あ、はい」

 

「ま、学生のうちに色々と楽しみなよ!そういえば、ヒー君に聞きたいのだけど」

 

「なんですか?」

 

「まだ、恋人いないの?」

 

「ごぶっ!?」

 

秋穂さんの予想外の言葉に俺は水分が気管の方に入りかけて咳き込んでいた。秋穂さんはにこにこしながら俺を見ていた

 

「い、いませんよ」

 

「なんか、高校生なのに青春してないな~。ま、私は思うのだけどヒー君ってさ、何だかんだでお人好しでしょ?」

 

「俺がですか?」

 

「うん。おねーさんはそういう子応援したくなるのよねー。でも私の予感だけど・・・案外、ヒー君は気づかないうちに乙女の心を盗みそう♪」

 

「なんですか!?そのル○ンみたいにあなたの心を盗みました的な!?」

 

「ふふ、冗談よ、冗談。ヒー君はまた今日みたいに私たちが困っていたら助けてくれるのでしょ?」

 

「それは勿論ですよ。そういえば・・・」

 

「うん?」

 

俺は秋穂さん達が困っていたらまた助けると約束をすると同時に俺は秋穂さんにある心配していた

 

「春ちゃんは最近変わったことないですか?」

 

「変わったこと?うーん・・・大丈夫よ」

 

「そうですか(よかったー!ララさんの事で心配だったが聞く限り今のところ問題ないみたい!)」

 

「春菜は大丈夫よ。それより、ここ最近の学校生活教えてよ」

 

秋穂さんはテーブルに肘をたてて俺の方に優しい目で見てきたので俺は学校生活の事を話した。春ちゃんの事も俺の事も楽しそうに聞いていたし、本当に今日は楽しい一日だったが、また明日からハチャメチャな日常が待ってるのだろうなー

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