モモさんが、召喚したスイカはとんでもなく恐ろしく感じた。いや、あれは……スイカというより……スイカの化け物だよなぁ……
「モモちゃんが、召喚したスイカの見た目がすごいね……」
「あはは……さすがに、これは……少しビックリかな?」
「あれは、本当に美味しいのか……?」
俺達は、それぞれに疑問を思っていると天条院先輩が高笑いして、スイカを見ていた。あ、この人は、無意識に怒らせそうな予感が、するけど大丈夫かな……
「おほほはほ!見た目が良くっても味が不味いと言うのは常識でして?」
「あ、あの!この子は見た目と比べて精細なので言葉を気を付けていただければ!」
「いいえ!ここではっきりと言わないと、天条院家として、許せません!きっと、そのスイカは見た目が良くっても味は不味いに違いありません!」
「そうだよね……。なんか、美味しくなさそう」
「うーん……」
天条院先輩の発言に新井達も否定することなく、はっきりと言うと次々女性達には、不評だった。だんだん、呼び寄せられたスイカの様子が可笑しくなり、そして……
「がぁぁあぁあ!!」
「きゃぁああ!?」
天条院先輩に、スイカの果汁攻撃と思われるのをぶっかけると天条院は、ずぶ濡れになってしまった
「「サキ様!!」」
「……ずぶ濡れですわ……」
護衛の先輩達は、急いで駆け寄っていた。当の被害者の天条院先輩はげっそりしていた
「グゥッッッ……」
「あ、こちらにみた……」
「ァァァアア!!」
「ヤバイ!完全にあの化け物スイカが怒った!!」
「逃げよう!!」
化け物スイカが切れるのをみた俺達は全員、ヤバイと思い逃げることに。俺は秋穂さんと恭子さんが被害いかないように、先に一走ってもらった
「飛斗、あれをどうにかできないか!?」
「そうだ!あの手袋とかあるだろ!?」
「無理だ!!武器もなにもないのに、どう止めろと!!」
「「そんなもんお前なら気合いで止めれる!」」
「ふざけるな!?」
秋穂さん達に被害いかないように、先に走ってもらいながら、サル達と話していたが、何でもかんでも、俺で解決できると思うなよ!?
「大体、俺に言う位ならお前らが止めろ!!」
「「いや、無理です」」
「人にいって自分達は拒否かよ!?サル、今こそお前が輝きを見せるときだろ!!」
「うるせぇ!?今ここで輝きをみせるって、ひかれる落ちしかねぇよ!……あ!?」
「「……あ……」」
サルが、地面につまづくのを見てしまった俺達は思わず、声を出すともにサルが、転がってきている化け物スイカの餌食となった
「ぎやぁぁあぁぁ?!?!」
「サルぅぅ!?!」
「きゃっ!?」
「恭子さん!く!」
俺は先に走ってくれた恭子さんが転んだのをみて、お姫様だっこして駆け出した。恭子さんが恥ずかしがる声がしたが、そんなのは関係ない!!
「まて!」
逃げている俺達の砂浜に、男らしく叫ぶやつがいた。俺は走りながらその声の主をみると、くしゃみをすると性別が変わる人物が…今回は男として出て来たレンだった
「レン!?」
「アイツ、いたんだ……」
「さりげなく、忘れてあげるのはやめてあげて?!後、ヒーちゃん、その……私は走れるから下ろして……?」
「駄目です!あと、秋穂さんも、いざっとなったら背負って三人で逃げますから!」
「はぅぅ…ドラマでもお姫様だっこされたことないのに……はずかしい………」
「っていうか、さすがに私を背負いながら恭子ちゃんをお姫様だっこして逃げるのは無理じゃないかな?!私も助けてくれるのは嬉しいけども!!」
リトは、レンが立ちふさがることに驚いているが、俺は今の今まで本気でレンがいることを忘れていた……そして、恭子ちゃんは恥ずかしそうに顔を覆い被せ、秋穂さんは苦笑いしながら俺の言葉を指摘していた
「っていうか、お前は、あれを止めれるのかよ?!」
「ふ、愚問だね……。それに、ララちゃんに男らしいのを見せるチャンスだ!!!」
「あ、アイツ……負けフラグたったかも……」
俺が言うと共にレンは、スイカに飛び込んでいくがあっさりと弾き飛ばされてしまった。レンは叫んで、攻撃をするがあっさりと弾き飛ばされてしまった
「っち、どうする!」
「私が火で威嚇する?」
「だめよ、それじゃあ何が起こるかわからないわ」
「きゃっっ!?!」
「「「っ!?」」」
俺達は声した方向に振り向くと、リトの妹でもある美柑ちゃんと俺達の同じクラスの新井さんと白百合さんが捕まっていた
「美柑!?くそ!」
「リトがいくなら、俺も助けにいくぞ!!」
「おい、リトとサル!!」
俺は、リトとサルが突撃しにいくのを見えて、武器もないのにどうやって止めるつもりだと思っていると……
「「「へ?」」」
突如、スイカが切り裂かれてゆっくりと倒れていくのを俺達は見て変な声を出した。ララさんかと思ったが、それを攻撃したのはララさんやモモさんや、ナナさんでもなく……
「「「ヤミ(ちゃん)!?」」」
美柑ちゃんを助けたのは、ヤミ師匠でその一太刀はあまりにもきれいな一太刀だった
「スイカ割りという遊び……これでいいのですか?」
「え?」
「流石ヤミ師匠………見事な一太刀……」
「いや、感心するところはそこじゃないよ?」
ヤミ師匠は、どうやら目隠しであれを切り裂いたが流石の一言で感心していると秋穂さんに呆れられながら突っ込まれた……
その後のスイカは色々な人が食べていたが、少し、なんとも言えなかったな……あと、恭子さんに耳打ちで「またお姫様だっこ……お願いね」と恥ずかしそうにいっていたことはここだけの話だ……
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