作った料理は、好評で皆が喜んでくれて嬉しかったが、次からは前の段階いってほしいと言うと次も呼ぶかもしれないと……俺、護衛のはずなのだけどなぁ……
「きちんと撮影を終えるまで、警戒していたけど…あの校長はおとなしかったな……」
何もしてこなかったことに安堵しながら、凝り固まった体をほぐすべく、背筋を伸ばしていると、俺にとって大切な人の一人である恭子ちゃんが声かけてきた
「ヒーちゃん、お疲れさま」
「恭子ちゃんもお疲れさま。まさか、後半になってからの、ルンさんの迫力は、凄すぎましたね……」
「うん、後半になるとものすごい迫力だったね」
恭子ちゃんの言う通り、ルンさんの迫力はものすごい怒りだと言わんばかりの演技で前半はカットされていた数を比べると、後半はほぼ0だった
「ヒーちゃん、ひとつ聞いていい?」
「うん?」
「ヒーちゃんって、
「なぜ、そういう流れに!?まぁ……今は考えてないですね」
「そっか、残念」
恭子ちゃんは本当に残念と言うわけではなく、聞いてみたかっただけみたいだ。それに、優しく俺の顔を見てくれているが、そんなじっと見られると照れる……
「そ、そういえば…その手元にあるのはなんですか?」
「あ、これ?ふふ、それはあとで教えてあげるからRUNちゃんを探すの手伝ってくれない?」
「ルンさんを探すの?了解しました」
まぁ、今日は恭子ちゃん専用の護衛であるし、校長がなにもしないとは限らないし、恋人に何かあっては嫌だからなー……
「はぁぁ……」
探していたルンさんは見つかったのは見つかったが何やら落ち込んでいるようだった。恐らく、今日の演技の出来具合で落ち込んでいたのか?
「なんか、RUNちゃんはものすごい自己嫌悪になっているね……?」
「きっと先程の演技が自分のなかであまり納得いってなかった或いは……今日の仕事でうまいこといかなかったとかそんな感じですかね」
「その気持ちわかるなぁ……」
「恭子ちゃん?」
「ヒーちゃん、ここで少し待っててね」
恭子ちゃんは、待ってほしいと言うと共にルンさんのいるところへと向かっていった。俺は静かに待っていることに……
「RUNちゃん、お疲れさま」
「(げ、キョーコ……)お、お疲れ……」
「うん、さっきの演技凄い迫力だったよ!」
「そ、そう……」
恭子ちゃんに誉められても、ルンさんは目をそらしている。これは、気まずいと言うのかさっきの演技が自己嫌悪だったのかなぁ……
「どうしたの?元気ないけど……」
「見ての通り疲れているのよ……」
「じゃあ、ヒーちゃん!」
「へ、ヒーちゃん?」
恭子ちゃんが俺の名前を呼ぶともに、そちらを向かっていると、ルンさんは驚いていた。そりゃあ、あんな呼び方されたら気にはなるよねぇ……
「はい、きちん持ってきました」
「流石♪RUNちゃん、よかったらこれ三人で食べない?」
「あ……みぞら堂のシュークリーム!?」
「うん、RUNちゃんのルンルン日記に書いていたでしょ?お気に入りって」
「私の日記……見ていてくれていたんだ」
「うん、ずっと前からね……」
恭子ちゃんは、ルンさんの隣に座って、優しく笑いかけながら発言すると向こうもビックリしていた。当の俺は、シュークリームを用意して黙っていた
「私ね、RUNちゃんのファンなのよ。デビューしてからCD全部持っているのよ」
「嘘……」
「やだっ、嘘じゃないよー。仕事が上手くいかなくめげていた時に、何度もRUNちゃんの歌に励まされていたのよ。だから……この番組に来てくれるって聞いたときはすごく嬉しかった」
恭子ちゃんの言葉に、ルンさんが何やら罪悪感あると言わんばかりに落ち込んでいたが、芸能界では良くあるあるのあれかなぁ
「お二人とも、シュークリームをどうぞ」
「うん。さ、たべよう!」
「あ、うん…」
二人にシュークリームを渡して、俺は飲み物を買いにいこうと席を離れた。二人にしかわからない何かなんだろうなぁ……
「ん?」
飲み物を購入して、二人の方へと戻るとなにやら離れた方向に全速力で走っているなにかが見えた
「って、あれは!!」
校長が、二人のいる場所へと走っているのが見えて俺は全速力で走っていた
「RUNちゅわーん!!僕の体にサインを書いてー!!」
「校長!?」
「な、なんなんですか!貴方は!」
「うひょ!」
あ、まずい!校長のやつ、恭子ちゃんも視界に入れてターゲットに見定めているなぁ!?
「二人ともかわいいですぞぉ!そぉれ!!」
校長は高く飛び、二人の方へと飛び込んでいた。恭子ちゃんとRUNさんは、固まって動けてない!
「させるかぁー!」
「ヒーちゃん?!」
「え?」
俺は二人の間に入り、校長を殴り飛ばそうと思ったが校長は思っているより早い速度でキスする体制に迫っていて……
ブチュ
「「え?」」
「……」
校長のキスが俺のおでこに直撃して、辺りが静かになってしまった。校長は、おやぁっと思い俺の方を見て……
「おろろろ……」
俺にキスをしたとわかると地面に落ちて、なにかを出して倒れていた。おれはというと、まさかの校長におでこをキスされて……
「………」
「ヒーちゃん!?」
「うわっ……すごく同情する……」
真っ青になり、仰向けに倒れると恭子ちゃんが慌ててこちらに駆け寄っていて、抱き締めていて、ルンさんは校長にされた行為を見て同情していた
「ま、まさか邪魔はいるとは…ですが、こんどこそいただきますぞ~!!」
「よくも………」
「へ?」
「よくも私達の大切なヒーちゃんを!!この……ヘンターーーイ!!!」
ボン!!!
恭子ちゃんは、俺が真っ青になって倒れたあとに、低く怒った声で、炎を校長に向けて攻撃した。そんな校長はまともにくらい真っ黒げになって倒れた……
「ヒーちゃんの仇!!」
「キョ……キョーコ……あ、貴方まさか異星人?」
「あっ!ち、ちがうの!い、今のは手品で……」
「大丈夫。私も異星人で、メモルゼ星人なんだ」
「え!?」
ルンさんの告白に驚き、そこから恭子ちゃんは自身が何者なのか話していた。そして、これを知ってるのは、俺ともう一人の知り合いとプロデューサーが知っているという話になってる
「あ、そうだ!ヒーちゃん、大丈夫?!」
「な、なんとか……うぅ、なにか失った気持ちが強い……」
「私達をあの変態から、守ろうとしてくれたのね……本当ありがとうね」
「どういたしまして…うぅ、本当は投げ飛ばすとかしたらよかった…」
恭子ちゃんが優しく俺を抱き締めてくれてるが、本当に今日の夜は、二人に慰めてもらおう。真面目に俺の心に傷が入ってしまった……
「ねぇ、ずっと聞きたかったのだけど……夛田君とは、どんな関係?」
「うん?ヒーちゃんとは恋人だよ」
「へぇ…って、恋人ぉ!?!って、ごめん……声大きかったね」
恭子ちゃんはあっけらかんにいうと、ルンさんは驚きの声をあげていた。そして、すぐに回りを見て誰もいないのをわかると謝っていた
「うぅん、問題ないよ」
「そ、そう。でも、これ絶対に秘密にするからね!!」
「ありがとう。因みに、もう一人いるのだけど、その人もヒーちゃんの恋人。
「まさかの二人!?」
まぁ、普通の反応ありがとう。っていうか、ルンさんに話したのは流れの中の質問だからだろうなあ…
「夛田君……
「意外と言う意味が気になるが……惚れてくれたからには、俺はきっちりと、大切にするつもりさ」
「ふーん……そうだ!今日のことは私のフログに載せるね!」
「え!?だ、ダメだよ!?その!」
「ちーがーう。二人の事の関係はのせない、キョーコちゃんとお友達になりましたって事!」
ルンさんの言葉に、恭子ちゃんはキョトンとしながら嬉しそうに笑った。因みに二人はこれを機に連絡交換したみたいだ……
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