ボーダー特別独立組織   作:とて 

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すみません遅れました!!
色々バタバタしてて投稿忘れてました…(´・_・`)


4話

出水、三輪、米屋は目の前の剛田と芹澤の様子を伺っていた。三輪が口を開く。

「BSI…なぜ玉狛と手を組んだ?お前らはネイバーを使って何を企んでいる?」

「それは企業秘密で納得してくれないか?玉狛の目的は迅にでも直接聞け。」

「なんだと…!?」

剛田の返答に三輪がイラつく。

「我々が動いている、要するに城戸さんがやろうとしていることは不利益だということだ。」

「不利益!?ネイバーの排除がボーダーの責務だぞ!!」

「お前が恨む理由は把握しているが目的を履き違えてるな。ボーダーはネイバーから三門市を守るために存在している。排除は手段の1つでしかない。」

「…。」

剛田の正論に三輪が黙る。

「やるならさっさと始めようぜ。早くこっちを片付けて太刀川さんに加勢しなきゃなんないからな。」

そう言いながら出水はトリオンキューブを両手に出していた。芹澤がその様子を見ながら通信を飛ばす。

『零、出水が誘ってる。』

『月影、了解。乗りますか?』

月影の言葉を聞き、剛田が次の手を考える。そのタイミングで羽山から通信が来る。

『和哉がもう少しでそちらに合流するわ。誘って和哉に対応させて。和哉いいわね?』

『帰れないのね。吉田、了解で〜す。』

『月影、了解。撃ちます。』

次の瞬間、出水の頭目掛けて撃った。が、予想通りシールドが張られ、防がれた。

「…なんちゃって。狙撃手見っけ。」

「陽介、狙撃手を片付けろ。」

「オッケー!」

すぐさま指示を出した三輪に米屋が応じて飛んでいく。剛田と芹澤はそれを追わず、そのまま見逃す。米屋は建物に入り、すぐに月影の姿を捉える。

「狙撃手見っけた!」

『和哉さん、急いできてください。』

『急いでるよ、少しぐらい戦っとけ。』

米屋が槍を伸ばし月影の頭を狙う。それを簡単に避け、ハンドガンを取り出しアステロイドを放つ。

「うおっと!?流石BSI。狙撃以外も出来るのかよ。おもしれぇ!」

「少しの間御相手します。」

「しっかり戦おう…ぜっ!」

槍を振り、月影の首を狙いに行く。ハンドガンで牽制しつつ、吉田(兄)を待っていた。

「このやろう…すばしっこいな。」

『零、準備終わったから合流する。』

「すみませんが、私が相手するのはここまでです。」

米屋は何かに気付き後ろに下がる。米屋のいた場所にアステロイドが撃ち込まれる。

「あれぇ、外れた。」

「予想よりも遅かったですね。」

「俺さっきまで玉狛に居たんだけど!?」

その様子を見て米屋は三輪と出水に通信を飛ばす。

『秀次、4人目来ちゃった。隊服見た感じ弐の人。』

『なにっ!?』

『あーらら、どうするか。』

『最悪狙撃手は逃しても良い、新しく来たやつを抑えろ。』

『了解っ!』

三輪が目線を月影と吉田(兄)に向けると2人はこちらを見ながら座っていた。吉田(兄)が口を開く。

「おっ、通信は終わったか。」

「余裕そうだねぇ。あんたの方は逃がすな、だって。」

「おっ、じゃあ零は逃げて良いのね。零ダッシュ!」

「了解。」

「だからってただで行かせるわけに行かねーよっ!」

逃げようとする月影の方を切りに行く。その瞬間、月影は消えた。

「なにっ!?」

「普通に逃げさせるわけねーじゃん、よく考えろよ‪w」

吉田(兄)は笑いながら米屋を見ていた。米屋は少しイラつく。

「イラつくんだけどっ!」

「おっと…。」

「…ぐっ!?」

米屋の腕にワイヤーが巻かれ、バランスが崩れて空振る。吉田(兄)はニヤニヤしながら袖からワイヤーを出していた。

「それだけかい?‪」

「このやろう…。」

 

 

一方、剛田と芹澤は出水、三輪と撃ち合っていた。剛田と芹澤は通信で話していた。

『このまま撃ち合いだと俺たち振りすぎないか?』

『私もそう思う。どっちかと言えば私たち近接重視型だしね。』

『まぁ時間稼ぎにはちょうど良いか。』

『ていうか、イーグレット出したら?私は片手しかないからどうしようもないけど。』

『菫…天才だなお前。』

芹澤の言葉に気付き、剛田は空いている手の方にイーグレットを出し撃ち始める。

 

 

しばらく撃ち合いを続けていると光が本部の方に飛んだ。

「誰か飛んだぞ?」

「誰だ?」

「迅、もうやるのか。」

「思ったより早いね。」

 

建物内で対峙している吉田(兄)と米屋にも通信が入る。

「おっ、お仲間が1人減ったよ?のんびりしてて大丈夫?」

「ちっ…こっちも早く減らさなきゃな。」

そう言いながらまた切りかかる…が、吉田(兄)に全く当たらないことと余裕さにイラついていた。

「イライラしてると血圧あがるよ?もっと気楽にやんないと〜。」

吉田(兄)は米屋の様子に気付いていて、尚挑発を止めない。

 

 

光が本部へ飛ぶ。

「またベイルアウト。今度は誰だ!?」

『風間隊の歌川くんね。太刀川くんもダメージが大きい、形勢はかなり悪いわね。』

三輪の言葉に月見が答える。

「迅…!」

「やれやれ、どっちが足止めされてんのかわかんなくなってきたな。こりゃマジで片付けないとやばいぞ、三輪。」

「わかっている。」

剛田たちは光を見て迅に通信を飛ばす。

『迅、動いていいか?』

『はい。こっちは終わりが見えたのでお願いします。』

『やった、行くよ聖!』

『あぁ。』

出水は撃ち合いながらも手応えの無さに違和感を感じていた。三輪も気づいており、通信を飛ばす。

『この2人は攻撃手の可能性が高い。押し切れるか?』

『りょーかいっ、やるわ』

三輪の通信を聞き合成弾を作る。

「トマホーク!」

『回避!』

剛田と芹澤は弾を作る僅かな時間の差に気付き回避した。出水は間髪入れずにバイパーを放つ。

「ちょ…。」

芹澤は間に合わないと判断し、メテオラで相殺する。爆破の隙に三輪が芹澤の死角に回り弾丸を放つ。

「シールド…あ?」

剛田がカバーしようとシールドを張るがそれを貫通し剛田の腕に被弾する。

「鉛弾か、忘れてた。」

剛田の足が止まる。出水と三輪は構えつつ距離を詰める。その瞬間、近くの建物の窓が割れる。

「おっ、聖さん飾り付けてんじゃん。」

吉田(兄)が空中を舞っていた。米屋が叫ぶ。

「弾バカ!出番だぞ!」

「誰が弾バカだ、蜂の巣にするぞ。アステロイド。」

「シールド。」

吉田(兄)はシールドを張り防ぎ切る。

「マジか。」

次の瞬間、吉田(兄)の頭が撃ち抜かれた…はずだった。

「あっ…!?今のは米屋じゃなかったはずだが。」

吉田(兄)のいたところには米屋がおり、その頭を撃ち抜かれていた。米屋も突然の事で驚いている。

「あらま。ごめん、あとよろしく〜。」

米屋が光となり本部へ飛んでいく。出水と三輪、撃った当真でさえ何が起きたかわからなかった。剛田と芹澤は若干引いていた。その2人のところに吉田(兄)が降りてくる。

「狙撃手来てたのか、仕掛けといて良かった〜。」

「スイッチボックスをその使い方すんのお前だけだな。」

「和哉さん本当に腹黒い。」

「お前ひどくない?」

BSIの3人は楽しそうに話しているが、出水と三輪は警戒していた。三輪が当真に通信を飛ばす。

『当真さん、何があったんですか?』

『俺もわからん。スコープに敵が映って撃ったら米屋の頭撃ち抜いてた。』

『陽介、お前は?』

『俺もわかんねー。いつの間にか撃たれてるし、空中にいるし。』

『冬島さんのスイッチボックスと似た類じゃねーかな?』

当真が思い当たるものを言う。他の隊員もそれぐらいしか思い当たらなかった。三輪は少し考え指示を出す。

『出水、あいつとは距離を取って戦え。』

『了解。』

『1人は動きが鈍っている、あいつを狙うぞ。一旦距離を取る。』

「メテオラ!」

出水はすぐメテオラを放ち、2人はその爆破の隙に物陰へと隠れて行った。当真はその場を離れポイントを探しに行くために建物内へと入っていく。しかし、ドアを開けると目の前には月影がいた。月影はハンドガンを向けていた。

「うそだろ!?」

「失礼。」

避ける暇もなく、当真の頭は撃ち抜かれた。

『三輪くん、当真くんがやられたわ。』

「なにぃ!?」

「嘘だろ、詰めるの早すぎんだろ。」

『2人とも上!避けて!』

出水と三輪が上を見ながら避けると上から大量の弾丸が降り注いでいた。しかし、誰かが上にいた形跡はなかった。

「なんだ今のは!?」

「三輪、後ろ!」

別方向に避けた出水が叫ぶ。三輪が後ろを見るとそこには巨大な斧を振ろうとしている剛田がいた。すぐさま反応して避ける。

「…な!?」

しかし、避けきれず三輪は片手を失う。出水が援護しようとするが、危険を察知し避ける。

「乱空!」

無数の斬撃が飛んでくる。

「くっ、アステロイド!」

すぐさまアステロイドを生成し、避けながら相殺しようとしたが、出水の分割したアステロイドより多くの斬撃が来て身体に当たる。

「その腕では動けないだろ!」

三輪は離れながら鉛弾を放つ。剛田は避ける気配がなく、それを数ヶ所にそれが当たる。

「軽重。」

そう言うと一瞬で三輪の後ろに飛んだ。

「速い!?」

三輪が上を向いた瞬間に剛田の戦斧が真っ二つにした。

「なっ…!!?」

三輪がベイルアウトする。出水はそれを見て両手をあげる。

「こりゃ無理だ。降参です。」

「あれ?素直だね。」

「こんなんやられて戦えると思えないっす。」

その様子を見て剛田が近寄る。

「そうか。じゃあこちらに指示に従ってもらうぞ。」

「了解です。」

出水は素直に了承した。そして換装を解き、剛田と芹澤に囲まれて歩き始めた。

「どこ向かうんすか?」

「知る必要は無いが、着いたら事情説明してもらうぞ。」

「はーい。そういえばもう1人居たのと、狙撃手は?」

「あの2人は迅のところに急いで向かったわ。太刀川と風間を拘束するはず。」

芹澤の説明を聞き納得する。歩き始めたところで剛田が通信を飛ばす。

『剛田、芹澤、終了。A級太刀川隊出水を拘束。』

 

 

迅の目の前にはボロボロになった太刀川と風間がいた。迅はほぼ無傷で立っている。

「勝負ありだな。」

「なるほどな…いずれ来る実戦に備えて、手の内を隠していたというわけか。お前も、BSIも。」

睨みながら言う風間に対し、迅は飄々としていた。

「悪いね。生粋の能ある鷹なもんで。」

太刀川はその言葉を聞きながらも少しニヤケていた。

「…だが、「風刃」の性能は把握した。あと3週間…正式入隊日までの間に必ずおまえたちを倒して黒トリガーを回収する。」

「残念だけど、そりゃ無理だ。」

迅がそう言ったタイミングで月影が着いた。太刀川と迅は無傷の月影を見て驚く。月影が口を開く。

「A級太刀川隊隊長太刀川、同じく風間隊隊長風間。拘束させてもらいます。」

その言葉を聞き2人ともベイルアウトしようとするができなかった。動揺する2人に吉田が近寄る。

「この一帯にいるうちは本部へ飛べません。」

「BSIのトリガーか。」

「正しくはトリオン装置です。」

吉田が軽く説明すると月影がハンドガンを構えて2人の頭を撃った。

「くっ…。」

「な!?」

2人の換装が解けた。すると月影は2人に手錠をかける。迅も換装を解き、口を開く。

「じゃ、行きますか。」

月影が通信を飛ばす。

『月影、終了。A級太刀川隊太刀川、同じく風間隊風間、拘束。』

 

その様子を見ていた奈良坂と古寺は通信をしていた。

『奈良坂さん、どうします?』

『相手は俺たちがまだ残っていることに気付いていない。撃つぞ、お前は頭を狙え。俺はその先を狙う。』

『古寺、了解。』

奈良坂が照準を合わせて撃とうとするとスコープが暗くなった。慌ててスコープから顔を外すと目の前には吉田(兄)がいた。

「BSI…。」

「拘束させてもらうよ、キノコくん。その前に、もう1人の方を止めてくんない?本部へは飛べないから諦めな。君が換装解いたらもう1人は逃がしていいから。」

「くそっ。」

奈良坂は諦めて通信を飛ばす。

『章平、中止だ。撤退しろ。』

『…了解です。』

奈良坂は大人しく換装を解く。吉田はそれを確認し、ワイヤーで拘束する。そして通信を飛ばす。

『吉田、終了。A級三輪隊奈良坂、拘束。』

 

BSIの本部で全員の合図を聞いた羽山が通信を飛ばす。

『戦闘終了を確認。14隊は出水、51隊は太刀川、風間、奈良坂を引き取って。聖と零はそのまま迅と一緒にボーダー本部に行って。41隊は送還制止装置を解除、玉狛のトラップを回収して撤収。みんなお疲れ。』

通信を切り、伸びをする。如月が部屋にココアを持って入ってくる。

「お疲れ。飲む?」

「ありがと。これで終わりね。」

「うん。」

そう言いながら羽山の隣にある椅子に座る。

「どこまで見せた?」

「「時雨」と「軽重」と「乱空」。零以外は見せたわ。見せてよかったの?」

「「乱空」は玉狛でも見せてるし。鬼火を見せてなきゃ平気だよ。」

「さて、次は…」

そこまで言ってココアを1口飲む。

「あまっ!」

「相変わらず苦手ね、甘いの。カッコつかないわね。」

しかめっ面をしている如月を見て羽山が笑う。それを見て如月も笑った。しかし、直ぐに2人とも真剣な表情になる。

「遠征部隊組むか。」

「そうね。」




次回更新は25日です。
過ぎたらすみません。
※追記
すみません、過ぎます。29日にはあげたいと思っています。
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