チート持った痛(I)い奴らを俺がチートで成(S)敗する   作:憲彦

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ようやく、原作本編突入です。あ、今回はちゃんと突入しますよ。また回り道なんて事にはなりませんので、安心してください。


大事件勃発

『世界初!男性IS操縦者発見!!』

 

『男性IS操縦者発見!世界中で一成検査!?』

 

『日本、10代~20代の男性全てが対象。今日にも検査開始』

 

『続々と発見される男性操縦者!?』

 

『Sランク適正の男性操縦者現る!!?』

 

新聞・テレビ・ネット。その全てが男性IS操縦者のニュースで持ちきりだった。チャンネルを変えてもページを捲っても、どれもこれも男性IS操縦者の事ばかり。同じ内容過ぎてつまらない。

 

「ついに始まったか……取り敢えず一夏を殴るか。他にも沢山動かせるのがいるのに、なんでコイツが1番最初に起動してんだよ」

 

自分の部屋で寛ぎながら、この世界の大事件を右耳から入れて左耳に流してポテチをかじっていた。原作通りにISを最初に動かしてしまった一夏に軽い殺意を覚えつつ、検査が始まるまでなにもしない事を決意した。

 

「……なにもしない事を決意したは良いが、大体このタイミングで来るんだよな……俺の決意と平穏をぶち壊してくれるトラブルメーカー2人が……」

 

フラグにも思える発言をすると、本当にインターホンが鳴り響き、聞きたくない聞き慣れた声の女性が玄関から玲衣を呼んでいた。

 

「ほら来たよ……グッパイ。俺の心の平穏」

 

近所迷惑にならない内に玲衣が出迎え玄関に入れる。意外なことに千冬だけではなく一夏まで来ていた。すると千冬はあの時と同様に、勢いよく土下座をして玄関の床を破壊した。

 

「頼む玲衣!私たちと一緒にIS学園に来てくれ!」

 

「うわぁ~。1年前と同じ光景」

 

「ISへの適正があれば勿論同じクラスにするし例え無くても私が無理矢理編入させる!だから頼む!どうせ私たちは厄介事に巻き込まれる運命なんだ!一夏を守ってくれ頼む!!」

 

「自分で言っている事が滅茶苦茶だって事に気付け」

 

どう考えても入学する事は間違いないのだが、必死すぎる千冬に少し玲衣は引いている。

 

「つか一夏。なに受験シーズンに面倒なこと起こしてくれんだよ。なんでIS動かしたんだよ。その前になんでIS学園の受験会場に行ったんだよ」

 

「それが……場所が似ててさ。俺の受けようと思ってた学校、ISの受験会場の隣だったんだ。それで間違えて……」

 

「なにをどうやったらそれを間違えるんだよ……そもそも、俺は検査がまだだし、適正が無かったら学園に入学なんてできないだろ。どう考えても動かすパターンだけども(ボソッ」

 

頭を抱える玲衣。千冬の頼みは検査を待ってからでも遅くはないんじゃないかとも思えるが、そもそも何故一々ここに頼んでくるのかが不思議だ。

 

「一夏、お前を殴るのは後だ。それと千冬。せめて明日から開始される一斉検査後にそれを言いにこい。適正があればお前のクラスに入ってやる。適正が無ければ……」

 

「無ければ?」

 

「一夏護衛システムでも開発して売ってやる」

 

「具体的にどの様なシステムで?」

 

「まずは防刃防弾の制服、夏用冬用を各々2着。GPSが埋め込まれたヤツな。それと見たものを録画してくれるコンタクトレンズ。メガネバージョンもあり。高所から突き落とされた時に衝撃を吸収してくれるクッション。もしくはパラシュートを出してくれるベルト。どんな環境でも滑らない靴。相手に密着させればスタンガン、離れた場所から撃てば高圧電流を流してくれるテザー銃になる腕時計。お洒落なピアスに見える小型の通信機。全部でそうだな……500万でどうだ?サービスで15年物のスコッチと、コイルガンでも着けてやろう」

 

「コイルガン?」

 

「小型のレールガンだと思ってくれ。電磁コイルが弾を加速させて撃ち出してくれる。弾の形状にもよるが、威力は精々、警察や軍隊が訓練や暴徒鎮圧に使う非致死性のゴム弾程度だ。火薬で撃ち出す訳じゃないから銃刀法にも触れない。勿論弾の形状も皮膚にめり込む程度の安全な物にする。当然射程も短いし、連射すれば集弾性も低くなる」

 

「安全の基準がおかしいような気もするが……どうせなら学園に入ってそれを作ってくれないか?」

 

「仮に俺に適正があって学園に入ることになっても作れって言うなら、迷惑料込みで800万を要求するぞ」

 

「なんだその程度か。安いものだ。ほれ」

 

こうなることを予想していたかの様に、懐から分厚い茶封筒を取り出して玲衣に渡した。中にはキッチリと金が入っている。しかも800万円ジャスト。

 

「俺がISを動かせるとでも?」

 

「多分動かせるだろ。私の勘がそう言っている」

 

「ふぅ……一夏。お前を殴るのは後だと言ったな。あれは嘘だ」

 

「は?グバッ!?」

 

一夏を殴ったあと、2人を家に返して地下ラボに入っていった。ドイツでの一件から時間が経っているためアークリアクターは完成して予備もいくつか作ってある。それ以降はほとんど使っていなかったのだが、久々に動かすことになってしまった。

 

「さぁ~て俺たち。作るものは分かってるな?」

 

「防刃防弾の制服を夏用冬用を各々2着だな。GPSを埋め込んだタイプの」

 

「録画機能付きのコンタクトレンズとメガネ」

 

「クッションとパラシュート付きのベルトと、スタンガン兼テザー銃になる腕時計」

 

「機能の高い靴とコイルガンだな。弾は鉄で良いか?」

 

「構わん。早く作ってくれ」

 

分身に各々作らせて、自分用の物も製作にかかる。

 

「おい女神。聞こえるか?」

 

『お~久し振りだな~。なんだ?』

 

「俺にISの適正ってあるか?起動させたら不味いと思って今まで触ってなかったからよ」

 

『なんだそんなことか。一応付けてるぞ。つっても、余り高くはないけどな。確かBランク程度の筈だ』

 

「サービスでもう少し高くしておいてくれよ」

 

『無茶言うな。お前に色々付けすぎて、最後の辺りでIS適正の事を思い出したんだ。その時点で容量限界で、高いのを付けられなかった。後々上げていけば良いやとも思ったが、金を送ったお陰でそれもできなくなった』

 

「まぁ動かせるんだろ?」

 

『勿の論。まぁ、アイアンマン持ってるお前にはIS適正なんか必要ないだろうけどな』

 

「学園に入るには必要だ。どう言う訳か、やたらと千冬と一夏に助けを求められて、無理矢理学園に編入させようと千冬がしてた」

 

『ソイツは大変な状態だな。まぁ適正はあるから安心しろ。主人公の身を守るためにはちょうど良い状況だし』

 

「まぁな。んで他の転生者どもは今どうなってるんだ?最初の戦闘以降は遭遇してないんだが」

 

『他のニュースで他国でも男の操縦者が出たってニュースあるだろ?あれ全部転生者だ。他にもいるけど、それは一成検査の後に分かる』

 

「やっぱ全員男なのか?」

 

『いや。女の転生者もいるぞ。数は少ないが。あと、まともな転生者もいるから、無闇に殺すなよ?今地獄も天国も拡張工事中で受け入れられないから。それに予定外の死者を転生させたのは、残りの寿命を使ってもらう為って理由もある。書類上、寿命が残った状態の人間を亡者にするのは面倒だからな』

 

「お前は俺を殺人鬼かなにかだとおもってるのか?元々俺がいた世界にお前が転生させた頭の悪いサイコ野郎とは違うんだよ」

 

『容赦のないお前ならやりかねないと思ったんだよ。まぁその辺わかってるなら良いや』

 

「あぁ。無闇には殺さねぇよ」

 

『是非ともそうしてくれ。殺すのは最終手段で頼む』

 

軽い約束を女神と交わすと、スマホの通話を切って自分の道具の製作に取りかかった。ただ、コイルガンは必要ない為、別の自衛アイテムを作り始める。

 

「拳銃型にするか刀型にするか……」

 

「お前には必要ねぇだろ」

 

「それな。でも一応欲しいだろ。ロマンでもあるし」

 

分身の1人にツッコミを入れられて冷静になってみると、確かに玲衣自身には何1つとして必要になるものが無い。写輪眼を始める1番使っているアイアンマンスーツ、強化された肉体やその他チートの数々。本当に自衛アイテムが必要ない。が、それでもやっぱり小型の自衛アイテムと言う物にはロマンを感じる。そんな理由だけで何かを作っていく。




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