妖怪(?)がIS世界に転生   作:真庭猟犬

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久々の投稿です。

今回から妖怪化・半妖化するキャラが出てきます。


原作とは違う一年一組の休憩時間

「―――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ―――」

 

教科書を読んでいる山田先生の言葉を聞きながら手持ちの教科書をペラペラと捲る。

セシリア(あれから名前で呼んでほしいと言われた)の件で少し時間を食ったが、授業自体は滞りなく進んでいる。桔梗は自身が元々ISだが、妖怪化に伴って知識が増したのととある人物達(心当たりが多すぎて特定できない)の教えで学生らしからぬ記憶力を得ているので要点を纏めただけのノートのとり方をしていた。

 

 

「桔梗」

 

「何?」

 

お前(IS)から見てアラスカ条約はどうみる?」

 

「抜け道が多すぎ。有事の際の防衛力っつても操縦者しだいじゃ自身を殺す毒ね」

 

「だよなぁ。実際殺人及び行方不明がここ数年多くなってるし、下手すりゃ次の代までもたなくなるんじゃね?」

 

雪那(神様)が言っちゃお終いね」

 

「世間話はいいが、授業中は私語を慎め」

 

 

注意と共に軽いチョップを入れられた。後ろを見ると、織斑先生が俺達を見下ろしていた。

 

 

「お前達はISがどういうものなのか理解しているが、細かいこと全ては理解しきっていないだろう? 授業を真面目に聞いて知識を得ておくことだ」

 

「あいさ了解」

 

「…お前はどこの忍者だ?」

 

「織斑先生がそれを知ってることに驚きですよ」

 

 

俺の返事は前世で読んでたラノベ(だったと思う)から引用していたもので、この世界にもあったが、この世界の年代は前世での発売していた年代より先の話でかなりのレア物になっていた。ちなみに俺は全巻揃えている。

 

 

「それとは別に織斑先生は今の社会をどう思います?」

 

「何とも言えんな。女尊男卑社会が浸透したと同時に並の警察が匙を投げるような事件が相次いで増えていく。しかも事故の場合、被害者が殺した死者の怨恨が原因なのが多いときた。お前が見てきた現実の一端を見ただけでこうも見識が大きく変わったものだ」

 

「それは皮肉ですか?」

 

「あれを見て冗談や皮肉で済ませられるほど肝は据わっていない」

 

 

そりゃそうですねと言葉を返すと、また静かになっているのに気付いた。織斑先生も声が一切ないことに気付いたらしく、周囲を見ると、HRと同様にクラスメイトと山田先生がこっちを見ている。ただ違うのは疑問符ばかりのものでなく、純粋に呆けたものだが。

 

 

「どうした?」

 

「いや、ちふ、織斑先生と知り合いのように話してるからさ。それで驚いてたんだよ」

 

「ふーん。つまり俺は年不相応だと?」

 

「何でだよ!?」

 

「冗談だ。とりあえず授業再開としますかね、織斑先生?」

 

「そうだな」

 

 

話題を軽く流して授業が再開される。去り際に「食えない男だ」と呟きが聞こえたのは俺達だけだ。

 

 

 

 

 

「しっかし、多いなおい」

 

「確か年々増えているよね? どれだけ腐ってるのかしら雌狐の脳は?」

 

「力や権力に溺れるってのを如実にしているからな。死ぬ間際も自分は悪くないって思ってたんじゃねえか」

 

 

授業を終えての休憩時間で残った書類に目を通す。本来ならセシリア来襲だったが、一時間目の授業後の出来事でそれはなくなっており、普通に一夏や箒と普通に接している。それで、余った書類に手をつけたが、世界中で呪殺や殺人が起きており、その被害者は全て過剰な女尊男卑主義者だ。例外は国の代表が常識ある女性や男女平等を謳う国で、とある国の国家代表や重役者は事故現場に仕事をほっぽりだしてISでの救助活動をし、その度に部下に怒られるのが常になっているとの事。そういう人物が少ないのは残念だ。

 

 

「ゆきのん、それってアレだよね~」

 

「まあな。ホンッと頭が痛くなるぜ。腐った思考を持った者が我が物顔で歩いて最終的には身から出た錆で死ぬ。いつか人類滅ぶんじゃねって常々思うわ」

 

「だよね」

 

 

後ろから来た本音に少しの愚痴を洩らすと苦笑で同意された。世界の裏の一部を知っている彼女もいつものポヤポヤした雰囲気を纏っていない。むしろ妖気を漂わせている。本音は堕ちて妖怪へと化している。もっとも、堕ちた直後に自我を保っており、一応桜新町の医者に診せた時に希少な人間だと断言されたのは桔梗の登場以前では記憶に新しい。

 

 

「うふふふ。中々キツイお話ですね」

 

「「!?」」

 

「お、妖夢(ようむ)じゃねーか」

 

 

 

三人揃ってため息を吐こうとしたら数ヶ月ぶりの中性的な声が聞こえた。この声に聞き覚えがあった俺は普通に反応したが、桔梗と本音は突然の言葉に一瞬身を強張せた。声の主は5年前から交流があった魂駁(こんばく)妖夢(ようむ)だ。着ているのは男子制服の面影が全く残ってない改造制服で、色合いは元の制服の色の白黒を反転させ、ズボンが袴、上着が羽織りのようになっている。

 

 

「久しぶりですね、雪。気苦労が絶えていませんね」

 

「苦労と言えばお前もだろ。僅かとはいえ名状しがたい嫌な臭いが髪先に染み付いてんじゃねーか」

 

 

妖夢は特殊な一族の人間で怨恨を持って死んだ人が変化して誕生した化物を殺すのを生業としている。その異臭は俺のような人外しか嗅ぎ取れない。

 

 

「ええ、入学までに女尊男卑思考が激しい国などで大量に発生したのを半分ほど地獄送りにしましてね。いやはや貴方達が女尊男卑主義者を雌狐と呼称する理由がよくわかりました」

 

「で、その雌狐は?」

 

「6割くらいが死亡、残り2割は社会復帰できない状態に、1割は豚箱行きで最後の1割は改心ですね。あと、国の重役の殆どが入れ替わりました」

 

「ごっそり減ったな」

 

「ええ。ですが、自分が蒔いた種ですし、自業自得でしょう。さて、時間も迫ってますのでここで切らせてもらいます」

 

 

妖夢が言うとおり、休み時間が終わりかけだ。担任が担任だから妖夢の判断は間違ってない。

 

 

「そんじゃ、話の続きは昼休みでいいか?」

 

「いいですよ。では、後ほど」

 

 

ゆるりと笑い、足音を立てない独特の歩き方で教室を出る妖夢を見送る。桔梗と本音は狐狸に化かされたような顔をしており、それを見て軽く笑ったらチョップを下ろされた。

 

 

 

 

 

「授業を始める前にクラス代表を決める。自薦推薦は問わない」

 

 

で、少し違うが原作通りに一夏と俺が推薦され、セシリアが自薦したためクラス代表決定戦が行われることになった。

 

 

「こういうのってテンプレって言うんだっけ?」

 

「大体あってる」

 

 

ちなみに一夏はハンデ云々を言ってないし、セシリアも男を馬鹿にする発言もしなかった。やっぱ原作とは色々と違うんだな。




雪那のヒロインは大体が半妖か妖怪化するのにしようかなと思うこの頃。

ハーレムも考えようかな。
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