壊れたココロを埋めるヒト   作:アライグマ318号

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 テレフォンさんからのリクエストです!

 麻耶さん、彩さんは初登場です。

 新たなカップリング誕生の予感……かも?

 後編は近い内に投稿します!

 それではリクエスト編、どうぞ〜


リクエスト編 デート見守り大作戦 前編

「皆さん!私、明日男の子とデートに行ってきます!」

 

 

「「…………え?」」

 

 

「「えええええええ!!!???」」

 

 

 イヴの一言に、機材を弄っていた麻弥の手が止まり、雑誌を読んでいた千聖の手から雑誌が落下し、スマホを弄っていた彩と、それを眺めていた日菜が悲鳴を上げる。

 まぁ、日菜の場合、面白そうなものを見つけたという目をしているが。

 

 

「イヴちゃん!相手は誰なの!?」

 

 

「るんっ♪ってする!どんな人なの?」

 

 

 彩と日菜がイヴに詰め寄る。

 

 

「同じクラスの友達のコウさんです!優しくてカッコ良くてとってもブシドーな人なんです!」

 

 

(あ…これってもしかして……)

 

 

(イヴちゃん絶対そのコウって人に惚れてるよね…)

 

 

 イヴの表情などを見て、彩と日菜の2人は確信する。

 

 

「イヴさん、明日はその人とどこに行くんですか?」

 

 

「デパートです!そこで一緒に買い物をする約束なので、明日がとっても楽しみです!」

 

 

 麻弥の質問に答えるイヴ。

 

 

「イヴちゃん、仮にも私たちはアイドルなのよ。デートをするなとは言わないけれど、落ち着いた行動を……」

 

 

「あ、入り口にさっくん(颯樹)がいるよ。」

 

 

「今すぐデートに行きましょうダーリン♪………はっ!?」

 

 

 日菜の言葉にありえない速度で反応した千聖が入り口を向くが、そこには誰もいなかった。

 

 

「日菜ちゃん……謀ったわね……」

 

 

「あははっ、千聖ちゃん全然人の事言えないじゃん♪」

 

 

 日菜の言葉に全力で目を逸らす千聖

 

 

(思い出したわ……確か良く創也君と一緒にいる子よね…イヴちゃんのデートの相手って……この事を彼は把握してるのかしら……?)

 

 

 ふと、イヴのデート相手について思い出した千聖はスマホを起動し、創也に連絡を入れるのだった。

 

 

 


 

 

 そして、同時刻

 

 

「そーくん!ゆーくん!明日デートに行くから計画立てるの手伝って!」

 

 

「ぶふぉっ!?」

 

 

「うおっ!?危なっ!?」

 

 

 放課後、近くのファミレスで平和的に休んでいた創也、勇人、幸の3人だが、幸の突然の発言に、その平和は終わりを告げた。

 勇人は幸の一言に口に含んでいたサイダーを吹き出し、あと少しで創也に掛かる所だったが、ギリギリで創也はそれを回避する。

 

 

「幸…もう一度言ってくれ……」

 

 

「明日デートに行くから計画立てるの手伝って!」

 

 

「同じ事言えば許されると思うなよこの野郎っ!!!」

 

 

「えっ!?なんでゆーくん怒ってるの!?」

 

 

 勇人は目を開いて大声で全力で幸に問い詰める。

 

 

「テメェ!相手は誰だっ!女か!女なんだなっ!?ボンッ!キュッ!ボンッか!?そうなんだなっ!?俺より先に彼女作るなんて不埒な真似は許さんっ!今からお前の目を覚まさせてやるっ!!」

 

 

 勇人はここがファミレスの店内という事も忘れて全力で叫ぶ。

 

 

「ちょっと黙ってゆーくんっ!」

 

 

「ぐべっ!?」

 

 

 流石の幸も不味いと判断したのか、勇人の顔面に拳を入れて黙らせる。

 

 

 

〜数分後〜

 

 

「さぁ、お前の罪を教えてもらおうか。」

 

 

「いや罪って大げさな……」

 

 

「諦めろ幸、勇人だぞ。」

 

 

 勇人は幸の目の前にカツ丼を起き、手を顎の前で組み、ゲ○ドウポーズで幸を問い詰めている。

 

 

「もぐ…ごく……まぁ、明日イヴちゃんとデートだから何しようか悩んで…なにか良い案ないかな?」

 

 

「うーん……俺は遊園地とか水族館とか動物園に行ったけど……相手はイヴだろ?アイドルだから人目につく場所は不味いよなぁ……」

 

 

 幸の質問には俺が答える。え、勇人?今俺の足元で踏み付けて地面に押さえつけてるよ?だって他人の色恋沙汰になるとうるさいじゃん。

 

 

「まぁ、この事を千聖先輩が把握してないとは思えないし……とりあえず千聖先輩にでも聞いていおくか。」

 

 

 そして、俺はスマホを起動して千聖先輩に電話を掛けるが……全く繋がらねぇ……

 

 

 

 

 

 

 千聖先輩に電話が掛かったのは、それから10分後だった。

 

 どうやら千聖先輩の方も同じように俺に電話を掛けていたらしく、お互いが通話中と表示されていていたのだ。

 

 

 

 


 

 

 

 

〜次の日〜

 

 

「イヴちゃん、今日はいっぱい楽しもうね!」

 

 

「私も、とっても楽しみです!」

 

 

 2人はデートの目的地……『トコナッツパーク』というプールに来ていた。

 

 

「それじゃ、行こっか?」

 

 

「はい!」

 

 

 こうして、2人はプールの中に入っていった。

 

 

「さて、裏切り者の排除に向かうとするか…」

 

 

 その後ろをこっそりと尾行している馬鹿者がいるとも知らずに……

 

 

 

 

 

 

 

 

「コウさんってかなり筋肉があるんですね!」

 

 

「毎日修行(筋トレ)してるからね。」

 

 

「さすがコウさん、ブシドーです!」

 

 

 2人はそれぞれが水着に着替えて何やら会話をしている。

 

 

「くっくっく…この射程10メートル、アンモニア水入りの水鉄砲を幸の野郎に思いっきりぶっ掛けて台無しにしてやる…っ!!」

 

 

 私服でプール上に潜入していた勇人が幸に向けて水鉄砲の引き金を引こうとしたその瞬間だった。

 

 

「「落ちろこのボケナスっ!!」」

 

 

「ぐべっ!?」

 

 

 突然背後から感じた衝撃に、勇人は水しぶきを上げて、プールの中に落ちる。

 

 

「げほっ、ごほっ…何なんだよもう……げっ、創也!?それに颯樹先輩!?」

 

 

 勇人の背後には、同じく私服の創也と、その先輩である颯樹が居たのだ。

 

 

「まったく…これネットのオークションで2万円くらいで売ってたやつだよね?」

 

 

 勇人の水鉄砲を持った颯樹が呆れながら水鉄砲を創也に渡す。

 

 

「な、なんで2人がここに…っ!?」

 

 

「幸とイヴの2人がデートに行くって言った時点でお前が妨害に出ることは俺の時(番外編)で分かってんだよ。」

 

 

「まぁ、流石に見逃せないからね。」

 

 

 そんな事を言いながら創也と颯樹は勇人を踏みつける。

 

 

「うわぁ…そーくんもさっくんも容赦ない…」

 

 

 水に浸かった状態の勇人を2人がかりで足で踏みつけている創也と颯樹を見て、日菜が呆れた声をあげる。

 

 

「見て麻弥ちゃん!イヴちゃんとっても幸せそうな表情をしてるよ!」

 

 

「わぁ…ジブンもあんなイヴさん始めて見ました…」

 

 

 そして、そんな日菜とは真逆に興味深そうに幸とイヴを観察する人物が2人いる。

 

 

「そういえば颯樹先輩、今現在幸とイヴを観察してるあの2人は?」

 

 

「あぁ、ちーちゃんや日菜、イヴとは面識があっても彩と麻弥は面識なかったっけ、創也くんは?」

 

 

「はい。」

 

 

「この2人はちーちゃん達と同じPastel*Palettesのメンバーだよ。こっちのピンクが丸山彩で、こっちの茶髪が大和麻弥。」

 

 

「へぇ〜、やっぱりアイドルだったんですか。」

 

 

 少し驚いた様子で言葉を漏らす創也

 

 

「まん丸お山に彩りを!丸山彩です!私達アイドルなんだよ?驚いた?」

 

 

 若干ドヤ顔をする彩。

 

 

「あ、どうも〜、上から呼んでも下から読んでも『やまとまや』、大和麻弥です。」

 

 

「あ、本当に上から読んでも下から読んでも『やまとまや』だ。あ、卯月創也です。はじめまして。」

 

 

「え、反応してくれたの麻弥ちゃんだけ!?」

 

 

 彩は創也に対して酷いとでも良いたげな表情で見る。

 

 

「まぁ、そんな事よりもです」

 

 

「そんな事よりも!?」

 

 

「問題はどうやってあの2人をサポートするか…でしょう?」

 

 

 背後から、常識人である白鷺千聖先輩が来た。

 

 

「そうだよね…イヴと幸の天然純粋コンビの事だし…どんな厄介事に見舞われるか…」

 

 

 颯樹が足元で踏んづけている勇人を見ながらコメントをする。

 

 

「それじゃあ、みんなで着替えてお2人を追跡しながら見守るというのはどうでしょう?」

 

 

「るんっ♪ってきた!それにしよう!」

 

 

「え!?日菜ちゃん待ってよぉ〜っ!」

 

 

 日菜は麻弥の一言で走り出し、彩もそれに続く形でそのまま更衣室へと向かっていった。

 

 

「全く落ち着きがないわね…」

 

 

「まぁ、俺達も行きますか。それじゃあ、とっとと行くぞ勇人。」

 

 

「た、頼む…このまま俺を捨てるなら…女子更衣室に…」

 

 

「「お前いい加減黙れっ!」」

 

 

「ぎゃっ!?」

 

 

 勇人はそのまま俺達に腹に蹴りを入れられ、颯樹先輩に引きずられる形で男子更衣室に向かうのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意外と様になってますね颯樹先輩。」

 

 

「まぁ、この前ちーちゃんにデパートに連れてかれた時に一緒に水着を選んだからね。」

 

 

「男の水着を見て何になるってんだよ…はぁ…」

 

 

 男子全員は衣服を全て脱いで1枚着るだけなので、女子よりも速く着替えが終了し、既に俺達は外で待機をしていた。

 それから数分後…

 

 

「お待たせー!」

 

 

「よしっ!2人を追いかけるよっ!」

 

 

「彩ちゃん、日菜ちゃん、2人共もうちょっと落ち着いたらどうかしら?」

 

 

「うぅ…水着なんて久しぶりです…」

 

 

 彩先輩、日菜先輩、千聖先輩、麻弥先輩の順で女子組は全員集合した。

 

 

「…………」

 

 

「?どうしたのちーちゃん?」

 

 

 ふと、千聖先輩が颯樹先輩を見ていたのだが、その視線に気が付いた颯樹先輩が千聖先輩に近づいた瞬間だった。

 

 

「かふっ!?_:(´ཀ`」 ∠):」

 

 

「千聖先輩!?」

 

 

 突然、千聖先輩が鼻を抑え、地面に倒れ込む。よく見るとポタポタと大量の鼻血が手から漏れ出ている。

 

 

「だ、ダーリンの水着姿……とっても…良い…」

 

 

 そう言って、千聖先輩はそのまま地面に倒れ込み動かなくなった。

 

 

「何なんだよそのくっだらねぇ理由は!!アンタいつからギャグ路線に走り出したんだよおおお!!!!!!」

 

 

 思わずそんな事を叫んでしまう。だってあの千聖先輩が鼻血出して倒れてるんだよ!?意味分かんねぇよ!!

 

 

「えっと…と、とりあえず僕はちーちゃんを日陰に連れて行くね?」

 

 

 そう言うと、颯樹先輩は瀕死の千聖先輩に近づき、お姫様抱っこをする形でどこかへ連れて行った。ただ気になることがあるとすれば、颯樹先輩が千聖先輩をお姫様抱っこした瞬間、千聖先輩の目が妖しく光ったことくらいだが……まぁ、大丈夫だろ。

 

 ちなみに、その後全員で帰宅する際、何故か颯樹先輩はやつれていて、千聖先輩は妙にツヤツヤしていたのだが、まぁ、それはまた別の話とでも言うやつだ。

 

 

「まぁ良い……何とか2人に気が付かないように追跡を開始する。行くぞ勇人……勇人?」

 

 

 さっきまで横に居た勇人から返事がないことに気が付き、勇人のいた位置を見ると……

 

 

「げ、現役アイドルの生水着姿…我が生涯……一片の…悔い…なし…ごふっ…」

 

 

 勇人は地面に蹲り、大量の鼻血を地面に広げながらその言葉を最後に倒れた。

 

 

「お前もかあああああ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

【残り4人】

 

 

「あれ!?もしかしてこれって次々と脱落していくパターンですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「コウさん!あちらのウォータースライダーに行くのはどうでしょう?」

 

 

「わぁ、すっごく楽しそう!」

 

 

 イヴと幸はプール場の丁度中央に設置されているウォータースライダーに行くようだ。

 

 

「よしっ、追いかけよう!」

 

 

 彩先輩の一言で俺、日菜先輩、麻弥先輩は幸とイヴのペアから数組ほど離れた位置にうまい具合に陣取り、2人の追跡を続けていた。

 

 

「あの…創也さん。」

 

 

「ん?何ですか麻弥先輩?」

 

 

「幸さんって、どんな人なんですか?」

 

 

 麻弥先輩の突然の質問に幸について考える。

 

 

「まぁ一言で言うなら、勇人とは別ジャンルのバカですね。」

 

 

「随分とハッキリ言いますね…」

 

 

「まぁ、でも悪い奴ではないですよ。勇人に騙されて勇人の悪事に加担することも偶にありますけど…基本的に優しくて頼りがいのある奴ですね。」

 

 

 俺が幸に対して思ってるのはそんなところだろう。

 

 

「なるほど、だからイヴさんは幸さんに惚れたんですかね?」

 

 

 ふと、イヴと幸の2人に目を向ける。

 

 

「コウさん…あの…私、ウォータースライダーって初めて乗るので…ふ、不安なので手を握ってもらってもいいですか…?」

 

 

「う、うん、良いよ…!」

 

 

 さすがの幸でも少し照れているのか、若干顔を赤くしながらイヴの手を優しく握る。

 

 

「うわぁ〜っ、すっごいイチャイチャしてる〜っ!」

 

 

「見てて口が甘くなるけど、なんだかるんっ♪ってする!」

 

 

 そんな2人の様子を見てか、彩と日菜はニヤニヤ騒いでいる。別に騒ぐなとは言わないけど、幸達に気付かれたり…しないよね?

 

 

「なるほど、たしかにいい人そうですね。」

 

 

 そんな感じで話していると、幸とイヴは()()()()にウォータースライダーで下っていった………ん?2人で?

 

 

「それじゃあ日菜ちゃん、私達もいこっか!」

 

 

「うん!」

 

 

 そして、俺達の番が回ってくると、彩先輩と日菜先輩はやはり()()()()に下っていった。

 

 

「まさかコレって…っ!?」

 

 

 近くに看板などがないか探していると、とある看板が目に入る。

 

 

『ドキドキ☆カップル用ウォータースライダー♡』

 

 

「「ええええぇぇぇ!!!???」」

 

 

 どうすんだよ俺今日その日に出会ったばっかりの人とカップル用のウォータースライダーに乗らないといけないのか!?

 

 

「ど、どうするんですか!?後ろは凄い詰まってますよ!?これって1人ずつ下ることって…」

 

 

 麻弥先輩が近くの監視員に聞くが…

 

 

「できません♡」

 

 

「嘘だろっ!?」

 

 

「というかお客様、速く降りていただかないと他のお客様にもご迷惑が…」

 

 

「「うっ…」」

 

 

 

 こうして…俺達の波乱万丈のデート見守り大作戦が幕を開けるのだった…




 中途半端な終わり方ですみません。

 後編は近日中に投稿できるかと思います。

 お気に入り登録&感想&評価よろしくお願いします!活動報告にてこんなシュチュエーションを出してほしいなどのリクエストも受けております!Twitterでも受け付けております!番外編などで実行するかもです!


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