壊れたココロを埋めるヒト   作:アライグマ318号

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 お気に入り登録してくれた方が増えてました。見た瞬間、本日二度目の狂喜乱舞ですが、はしゃぎすぎて本棚に足の小指をぶつけてしまい、強制的に冷静さを取り戻しました。

お気に入り登録をしてくださった方、ありがとうございます!!

それでは第2話どうぞー


第2話 目を離せば…

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」

 

 

 こころの“楽しいこと探し”に付き合い、数週間が立った。現在、俺は放課後の机で完全にダウンしていた。

 理由は主に2つ。

 

 1つは、学校の授業だ。高校に入学したばかりか、中学校の復習が多く、つまらないのだ。これ、高校生になったばかりのなら人わかるよね。俺の場合は一人暮らしをするに当たって、学力は必須だったので、中学の範囲に加え、ある程度の高校の予習を済ませてある。よって、かなり退屈だったのだ。

 

 

「卯月さん、大変そうだね〜」

 

 

「奥沢よ、そう思うなら癒しのような何かを俺にくれ。」

 

 

 後ろからクラスメイトの奥沢美咲がでかいため息をついている俺を見て、話しかけてくる。出席番号が隣同士のせいか、こころを除けば多分一番話しているのは奥沢だ。

 

 

「具体的に」

 

 

「……」

 

 

「まぁ、ガンバレ」

 

 

「ソウヤ!今日も楽しいことを探しに行きましょ!」

 

 

 

 はい、主な理由2つ目が来ました。

 

 

 

「あ〜、こころ悪いが今日はパス。」

 

 

「あら?なんでかしら?」

 

 

「バイトの面接。俺一人暮らしだから生活資源はしっかりと確保しておかないと行けないからさ、また明日誘ってくれ。」

 

 

「わかったわ!」

 

 

 そういうとこころは教室をダッシュで駆け抜けた。途中、廊下を走ってはいけません!と注意する女子生徒の声が聞こえた。

 

 

「卯月さん一人暮らしだったんだ。」

 

 

「まぁな、それよりもこころが何しでかすのがわからないのがバイトの面接より不安なんだけど…」

 

 

「あぁー、弦巻こころこの辺りでなんて言われていると思う?」

 

 

「なんて?」

 

 

「花咲川の【異空間】、そしてその異空間に平然と入っていくから卯月さんの場合は…」

 

 

「やめてくれっ!聞きたくない!」

 

 

 奥沢のまさかの宣告に、耳をふさぎ、机に顔をぶつける。ゴツっ!という鈍い音が教室に響く。

 

 

「まぁ私には関わるのは無理かな…。何事も程々が一番だし、弦巻こころを抑えることができるのは卯月さんだけだと思うよ。まぁ、がんばってね。」

 

 

「今のセリフ、フラグとして認識するからな。」

 

 

「あーはいはい。じゃ、これから私もバイトの面接だから。また明日〜」

 

 

「おう、また明日〜」

 

 

 俺は…バイトの時間までまだあるが、早めに向かっても問題ないだろ。五分前行動は学生の基本!……合ってる?

 

 

 

 

 

 

「えっと、ここでいいんだよな?」

 

 

 俺が向かったのは花咲川から少し羽丘よりのコンビニだ。ちなみにここをバイト先に選んだ理由としては、俺の家が花咲川と羽丘の真ん中あたりにあり、そこから一番近いコンビニが、ここだからだ。

 

 

「とりあえず、受けるだけ受けるか…」

 

 

 うだうだしてても時間の無駄だという結論にいたり、早速店内に足を踏み入れる。

 

 

「いらっしゃいませ〜」

 

 

「さんしゃい〜ん」

 

 

 受付の方にギャルっぽい人とショートヘアの女子高生がいた。心なしかショートヘアの子なんか挨拶おかしくなかった?

 

 

「すみませーん、バイトの面接の予約をした卯月ですけど〜。」

 

 

「あ、面接希望の子?ちょっと待ってていま店長呼んでくるから〜。」

 

 

「はーい。」

 

 

 

 

 

 それから十分ほど、即日採用だった。なんでもこのコンビニがまだできたばかりで、人手不足だからだそうだ。

 一応、俺がここで本格的に働くのは、明日からだ。今日は挨拶を済ませる様な形で俺はコンビニを跡にした。

 

 

 

 

 

 

「さてと、思ったよりも時間できたし、どうしようかな〜」

 

 

 バイトの面接を難なく終えた俺は、余った時間をどう使うか悩んでいた。

 

 

「あ、この漫画今日発売日じゃん。」

 

 

 スマホをいじっていると新作の漫画が発売開始とネットで話題になっているので、現在地から一番近い本屋を探す。

 

 

「えーと、ここからだと駅前の本屋が一番近いな。」

 

 

 

 スマホで地図を確認すると駅へと足を勧めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナニコレ?」

 

 

 思わず素の声でそんなことを呟いてしまう。

 

 現在俺の目の前に広がる光景を説明しよう。

 

 駅前には主に2つの人だかりができていた。

 

 

 まず一つ、主に羽丘の女子生徒を中心とした人だかりだ。その人だかりの中心には女子生徒がいるようだ。遠目から見ても身長が高いことがわかる。

 

 

「きゃぁーーーっ!薫さまっ!握手してくださいっ!」

 

 

「ふ…。構わないが子猫ちゃん…君のその透き通る白い肌を傷つけてしまわないか心配だ…いいかな?そっと、いくからね?」

 

 

「……あぁ……」

 

 

「あぁっ、また失神者が…っ。」

 

 

 おい、人が倒れたぞ、誰か救急車を……あ、必要ねぇな。幸せそうな表情で逝ってるし。※死んでません。

 

 

「ああ……!また…私の美しさのせいで…!かのシェイクスピア曰く、これは運命なのか。神は我々を人間にするために、何らかの欠点を与えるのか…」

 

 

 その言葉を聞きさらに失神者が出るが、そんなことはどうでもいい。

 

 

 問題はもう一人の方だ。

 

 

「らーららららーーー♪ほら、花音、あなたのドラムで、もっともっと盛り上げなきゃ!」

 

 

「ふぇぇ、もう許してください〜っ」

 

 

 改めてもう一度言おう。

 

 

「ナニコレ?」

 

 

(こころの奴何やってんの!?路上ライブ!?てか隣りにいる花音って呼ばれてる水色髪の生徒絶っ対に巻き込まれたパターンじゃん!!)

 

 俺の胸には今までに感じたことがないほどの焦りが生まれていた。

 

 

「そうだ、家に帰ろう。」

 

 

 思考放棄した結果、バレないうちに帰宅という手段を選ぶ。花音と呼ばれていた女子生徒には大変申し訳無いが、後日差し入れという形でお詫びをするとしよう。

 

 だが、その判断は遅すぎた。

 

 

「あら?ソウヤじゃない!こっちに来て一緒に歌いましょ!!」

 

 

「なーんでこういう時ばっかり俺運がないのかなぁ!?かなぁ!?」

 

 

 回れ右してさっさと帰ろうとした瞬間、こころに見つかった。

 

 

「3人でバンドをするわよ!きっととても楽しいわ!!」

 

 

 

 結果、周りの視線もあったが断れるはずもなく…世にも珍しいボーカル二人とドラムという奇妙なバンド(仮)が今ここに生まれたのであった。




はい、ネタ切れに行き着く先は原作とその派生というわけで、主人公完全に巻き込まれていますね。

 さて今後のストーリーですが、バンド結成→高校一年生といえば野外合宿、宿泊訓練、自然教室などなど、呼び方は様々ですが学校イベントがあります。

 若干重いリアルの話ですが、俺の場合親族の葬式に出ることになって野外合宿に参加してないんですよ…。


 まぁ、言いたいことは、完全オリジナル展開ですので、絶対におかしな点があると思いますが、平にご容赦をっ!
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