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さて、後書きの方にお知らせがあります。
「いやぁ、本当に助かったよ!ありがとう!」
「い、いえ…お気になさらず…本当に偶然なんで…」
俺の目の前には宿泊施設の管理人がとびっきりの笑顔で俺の肩をバンバンと叩いている。
「まさか、学生があのイノシシを仕留めるとは驚いたよ!」
「いえ…そんなことは…」
実は俺がかかと落としで仕留めたデカイノシシは周辺の農作物を食い漁って甚大な被害を出していて、対処に困っていたらしい。それが何年も続くのだから今回の討伐はかなりのお手柄ということだ。
「肩外れるかと思った…」
俺が施設の管理棟から出たのは、丁度生徒たちが起床する時間だった。
「あ、来た」
「おたえ、お前ここで待ってたのか?」
「うん、そうだよ。」
管理棟から出て少し広くなった場所にイノシシ討伐の目撃者でもあるおたえが待っていた。
「待ってる意味なくね?」
「いや、待ってる意味ならあるよ。」
「はい?」
え、ちょっと待って、何でこっちに近づいてくるの…!?
本能的に恐怖を感じ目を瞑る。
「おつかれさま」
「はい?」
おたえは、俺に急接近するといきなり俺の頭を撫でてきた。いや、本当になんで?
先程のような恐怖は消え、困惑する。
「あのー、おたえ殿?これは一体…」
「頭をなでてる」
うん、それは分かるよ。でもね、俺が聞きたいのはそうじゃないんだよ!
「なんで?」
「んー、なんか…うさぎに似てる?」
「は?どこが?」
「寂しいと死んじゃいそうなとこ?」
「さ、寂しくなんかねぇし!」
誰が孤独死なんかするか!!!
「でも、頭撫でられてちょっと嬉しそう」
「……」
…久しぶりに人に頭を撫でられたけど……思いのほか悪くない……
しかし、そんな時間がいつまでも続くわけがなく…
「ソウヤー!!」
「ぐへぇ!?」
突然、横から強い衝撃が体全体を襲い、そのまま押し倒される。完全に油断してた…
「おはよこころ…」
「あ、こころだ」
「2人共そろそろ朝ご飯の時間よ!早く行きましょ!」
「ちょっ、こころ!速いって!」
そう言うと、こころは俺から離れたかと思うと、いきなり、俺の手を掴んで野営地まで俺は強制的にこころに連行されるのだった。
「さ、寂しくなんかねぇし!」
「でも、頭撫でられてちょっと嬉しそう」
「……」
その光景を見ていたこころは、複雑な気持ちが胸の中で生まれている事に気付いた。
こころの目の前には、同じ1年生でもあり、友達でもある花園たえが創也の頭を撫でている光景が映った。
(なにかしら…この気持ち…?)
今までに感じたことのない感情に疑問を抱く。
(胸の中が…なんだかモヤモヤする…全然笑顔になれないわ…)
このままでは駄目だと感覚的に判断し、思考を切り替え、創也の元に思いっきりダッシュし、飛びつく。
(やっぱり、ソウヤといると、とっても落ち着くわ!)
起き上がった創也の手を少し強引に引いて、こころ達はその場を後にするのだった。
「ついに来たか…この時が…」
「あ、お前生きてたんだ。」
現在、男子用のテントでは勇人が深刻そうな表情をしている。
今朝の死に顔は静かでよかったのに、起きたら何でこんなに騒がしくなるのやら…
「創也…この後お前は何があるか分かってるだろ?」
「はぁ…なに?お前のことだから『川遊びで女子の水着を拝めるぜヒャッホーウ!!』…とかそんな感じか?」
「な…ッ!?」
「お前さ、まだ懲りてなかったんだ…」
もうこいつすげぇわ。あんなに酷いことされておいて次の日にはケロッと復活してる。こいつ本当に人間か?
「まぁ、そこまで理解しているのなら…分かるだろ?」
「いや分かんないし、分かりたくもないし」
そんなフラグみたいなことを言っていると…あ、ほら…こいつ死んだな。
「川に沈められるのと生き埋めになるの、どっちが良い?」
「あ…」
その時の勇人の絶望の表情は…今でも鮮明に覚えている。※死んでません
「はぁ…創也も班長ならあの変態どうにかしてほしいんだけど…」
「俺がどうにかする前に半殺しにしてるのは美咲たちだろ?」
俺と美咲の目の前には、水中の底に沈んだまま動かなくなっている勇人がいる。
現在、俺達は2日目午後のプログラムでもある川遊びを満喫中だ。まぁ、1人だけ川は川でも三途の川を泳いでるやつはいるが。
「それより、班の女子の水着の感想は?」
普通なら、似合ってるとでも言えば良いのだろうが、
「………まぁ、似合ってんじゃないの?」
「何で目を逸して言うの?……まぁ、いいや。あたしも少し泳いでくるね。」
そういうと、美咲は川の広い場所に泳ぎに行った。ちなみに、こころは既に広い場所で泳いでる。
「はぁ……罪悪感が…」
昨日の風呂の一件で、俺は女子の水着を直視できない。だってそうだろ!?罪悪感がヤバイんだよ罪悪感が!女子の裸体見た次の日に水着見るとか、マジで罪悪感すごいからな!?
「はぁ…顔合わせづらい…」
今回の川遊びくらいは、何事もなく、平和に、そして平穏に終わってほしいと思わずにはいられないのだった。
「あ、創也だ。」
「はぁ…なんか俺ら、無駄に遭遇率高くないか?」
川全体を見渡せる岩場に腰掛けていたところ、後ろから声がかかる。今朝から聞いた声なので、嫌でも判別はつく。後ろを見れば、案の定おたえが居た。
「それで、おたえの班も川遊び?」
「うん、そうだよ。泳がないの?」
「泳がない」
「泳げないの?」
「泳げる」
罪悪感に押しつぶされそうになりつつも、それを表情に出していない俺は本当に頑張ってると思う。
「あ、それと私の水着どうかな?」
「あーうん、似合ってんじゃねぇの?」
おたえの方向一切向いてないけど。
「見てないのに分かるの?超能力?」
「なんとでもいいやがれ…」
本当にころころと話題が変わるやつだな…
「寂しいの?」
「……否定はしない。」
俺の視線の先にはこころや美咲が川で遊んでいる光景が映る。
ただ、昨日のこともあって凄く気不味い。勇人を叩き起こして連れてけば、多少罪悪感が薄れるけど…あいつ今三途の川だからなぁ…
「それっ!」
「はっ!?」
背中に強い衝撃が走ったかと思えば、次に俺が感じたのは、冷たく冷え切った水の感覚。
まぁ、みんなに分かりやすく言うのならおたえに休んでいた岩場から突き落とされ、水の中に落ちたのだ。
「いきなり何すんだよ!?」
「泳げば楽しくなるよ?創也は変に考えすぎてるし。」
「だからって突き落とす必要ないだろ!」
はぁ……でも、おたえの言うとおり、俺が気にしすぎてるだけなのか?
「おたえー!どこいっちゃったのー?」
「あ、私呼ばれてるからそろそろ行くね。ばいばい。」
「あっ、ちょま……せめて引き上げてほしかった…」
そんな俺の思いとは真逆におたえは何処かへ立ち去ってしまった。
というか、状況だけ見ればもはや通り魔だな…
「あっ、ソウヤー!こっちに来て一緒に遊びましょ!」
「あーうん、今行くー!」
ま、振り切るキッカケにはなったかな?
その後は、気持ちが軽くなったのか、なんとかこころと美咲の2人と顔を合わせることが出来た。
「よっしゃあ!俺、復活完了!!」
まーた騒がしいのが戻ってきたよ…
「三途の川から戻って来た直後で悪いけど、女子達はみんな着替え終わってるから水着姿は拝めないぞ?」
「なん…だと…っ!?」
がっくりと膝をつく勇人。マジでこいつのエロパワーどっから来てんだ?
「ま、それはそうと、バーベキューの時間だ。」
空を見ると、ほのかに暗くなっていることが分かる。明る過ぎず暗過ぎずの、落ち着きのある時間帯。
キャンプ場の一角では既に何人かの生徒が、バーベキュー用の食材を用意している。
「喜べ勇人。お前が食べたがってたイノシシ肉があるぞ。」
「まじで!?」
「おう、マジだ」
実を言うと俺が討伐したイノシシは栄養のあるものを食い漁っていたのか、肉質がかなり良く、かなり上質なものとなっていたらしい。俺が討伐したということで、高級なお肉が無料で手に入ったと思えばいい。
まぁ、討伐直後に足攣ったせいで、俺としては微妙な結果だが……まぁ、こいつらが満足してる分、良かったかな?
「創也!お前やっぱり最高のダチだ!俺はお前と言う親友を持ったことを俺は誇りに思うぞ!」
「そうか、良かったな」
すごく感謝されてる。
「ん〜〜〜っ!とっっても美味しいわ!ソウヤはやっぱり料理の天才よ!」
「肉を焼くコツがあるんだよ。それさえ知ってれば簡単だぞ?」
ちなみに、みんなの肉は俺が焼いてる。最初に勇人がやろうとしたけど……
「おい、そろそろその肉取った方が…」
「いやっ!まだだ!……もっとだ……もっと熱くなれよぉぉぉぉ!」
「炭になっちまったじゃねぇか!!!!」
とにかく熱い某テニス選手のモノマネをして、肉一つ炭にしたから炎から遠ざけてる。
「でも、こんな量のお肉どこから持って来たの?」
「……まぁ、色々あったんだよ」
肉をもきゅもきゅ食べながら聞いてくる美咲。俺がイノシシを、討伐したことは内緒にしてるのだ。だって、それで変な噂立てられたら面倒だしさ。
「創也、私のレタスと交換しよ?」
しばらくするとどこからともなくおたえが現れ、レタスを俺の目の前に突き出してくる。
「……レタスと肉って釣り合ってなくね?」
「大丈夫。美味しいよ?」
「お前違う班だろ……まぁ、良いけどさ」
レタスと焼肉を等価交換……それどんな錬金術ですか?
「あ、私もー!」
「あはは…私も良いかな?」
「わ、私も……」
おたえの後ろから、ネコミミの女子と茶髪ポニーテールの女子と黒髪ショートの女子が来る。
「友達?」
「うん!」
「お前ら、遠慮ってものが無いのか!?」
しばらくすると金髪ツインテールの女子がやって来ておたえ達を引き離そうとするが……
ぐぅぅぅぅ
金髪ツインテールのお腹が鳴った。
「ち…ちがぁぁぁう!!!!」
結局、肉の量が多いことからおたえの友達にもちゃんと分けました。ま、肉焼いたの俺なんだけどネ!
「へぇ〜香澄達もバンドやってるんだ。」
「そうだよ!そーくんもバンドやってるんでしょ?」
現在俺はネコミミ女子……もとい香澄達とハロハピ1年組で話をしている。
「まぁ、そうだけど……なんで知ってるの?」
「こころんから教えてもらったの!」
「たしか創也は中学時代に音楽やってたんだっけ?」
「まぁ、吹奏楽ならパーカッションを中心にやってたからな。後は趣味のカラオケとギター。」
「めっちゃ凄い……」
「そんな大層なもんじゃ無いっての。」
「そんな事ないわ!ソウヤはハロハピのみんなをとっっても笑顔にしてくれるのよ!」
「それって具体的に何なんだ弦巻さん……」
「えーと……何だったかしら?」
「覚えてないのかよ!?」
「創也は主に作詞作曲演出……ほかにも色々と私とやってるよ。」
「奥沢さんも卯月さんも苦労してんな……」
「「市ヶ谷さんもお疲れ様です。」」
ここに同志がいたことに密かな喜びを抱きつつ、バーベキューパーティーは幕を閉じた。
ただ、男子のテントに戻った時に男子達(主に勇人)が血涙流しながら右手の中指を立てて
『テメェばっかり美少女とイチャコラしやがってけしからん!!!マジ羨ましいんだよこの野郎!!道を誤った親友を戻すのも友の役目!全員突撃ィ!』
と言いながら教師が使うマイクを使って男子達に演説していたのが夕食後に起こった出来事だ。ちなみに、勇人と共に突撃して来た生徒は、勇人含め、先生の説教を食らってた。
そして、夜が始まる。
さて…勘のいい人なら薄々気付いているかもしれませんが、この野外教室は2泊3日……つまり、後少しで野外教室編は完結(仮)します!大体、4〜5話くらいです!
そこで、以前より実施していたアンケートの結果、“主人公の恋愛関係”を次章で書かせて頂きます!
よって、5月27日23時00分をもってアンケートを締め切りとさせて頂きます!
合計で84票!投票してくださった方、誠にありがとうございます!
それと次章
「そりゃあもちろん、ヤンデレがええと思うで?」
ときたので、その章限定でその章
PS,ヤンデレって何書けば良いのか作者は理解してません。
誰がヒロインっぽい?
-
弦巻こころ
-
松原花音
-
奥沢美咲
-
卯月創也←?