朝、4時に起きて学校に行く時間を使って作ったやつです。授業中に書いた俺はバカだと思います。
それでは、第10話どうぞ〜
肝試しとは、怖い場所へ人を行かせて、その人の恐怖に耐える力を試すことである。もっぱら夏の夜に行なわれ霊的な恐怖に耐える、日本の伝統的なゲームの一種である。
正直さ、世界中に電気という超素晴らしいものが普及してる現代社会において恐怖なんてないだろ?時代は化学。魔法じゃねぇんだよ。
だからさ、わざわざ暗い森とかに入って霊的恐怖に耐える必要なんてないだろ?
「だから、俺は肝試しには参加しない。」
「創也……怖いの?」
違うぞ美咲…違うんだ!
「怖い?なに馬鹿なこと言ってんだ美咲。こんな現代社会において幽霊なんているわけないし、単に体調が悪いだけだからな?」
「あ、怖いんだ。」
創也の足はガックガクである。
※卯月創也はお化け、ホラー、怪奇現象などの類に壊滅的に耐性がないぞ!
どのくらいかと言えば、中3で“青○”やってガチ泣きするレベルだ!
「とにかく!俺は!絶対に!行かない!」
「そんなこと言ったってよ、人数的にもお前が参加しないと数合わせの関係でめんどくさいんだけど?」
勇人がクラス全員分のクジが入った箱を持って来る。
「なら、
「え?…ちょ、なんでこっちに近づいてくんだ!?い、嫌だ!俺は女子と一夏のランデブーをするんだ!まだ夏じゃ無いけど!だからこんなところで死ねるか!」
「うるさいっ!抵抗すんじゃねぇ!天井のシミ数えてる間に息の根止めてやるから安心しろ!」
「ざっけんな!ここ外だし、天井ねぇから数えられねぇよ!!せめて天井ある場所にしろ!」
数が合わないなら合うまで減らせばいい!こいつなら問題ないだろ!!
「…創也……これ何だと思う?」
その様子を見ていた美咲は、懐からスマートフォンの写真アプリを起動する。
「ん?スマホなんか見せて何……を……っ!?」
美咲のスマホ画面に表示されていたのは、以前、花音先輩の誕生日会(番外編)の時の写真だ。
分かる人なら分かるだろう。その写真の内容が……俺の黒歴史の一つだと……
「もしも創也が参加しないなら、この画像を紗夜先輩達に公開するかもよ?」
「な………美咲……なんて酷いっ!」
俺は肝試しをしないために美咲に逆らうには、あまりにも弱みを握られすぎていた………
もっとも、当時の現場を誕生日会に出席していた人間はその光景を実際に見ているので、紗夜が気付くことはないのだが、創也はそのことに気付かない。
「ほい、クジ引きをするぞ〜」
勇人がクジの入った箱を持ってこちらに箱を向けてくる。
「さ、奥沢さんも創也も早く引いてくれ。」
俺は箱の中に手を入れ、番号の書かれたくじを一枚取り出す。
それで、俺のクジの番号は……
「“9”………同じ番号のやつを探せってことか?」
よく見ると、他の人達はどんどんペアを作っている。
「創也は何番?」
「俺は“9”、美咲は?」
「“6”」
「このクジ逆だったりしないかな?」
「何?そんなにあたしとペア組みたいの?」
「うん」
「え………?」
(だってお化けとか出ても素手で殴って倒しそうだし。)
という本音は心の奥に鍵かけて閉じ込めておこう。殴られる。
「えっと……それってどういう……?」
「?……そのままの意味だぞ?」
「な…何でこんなにストレートに…」
「?」
ストレート?どういう事だ?まぁ、いいか。
「おーい、誰か“9”のクジ持ってるやついるかー?」
「ソウヤー!!」
「ぐおっ!?……ひょっとしてこころも“9”?」
俺の名前を呼びながら飛びついて来たこころに番号を尋ねると、こころは満面の笑みで答えた。
「えぇ、そうよ!ん〜〜〜っ!とっっても楽しみね!」
正直なところ、ペアがこころで良かった。だって、こんな元気とポジティブをミックスして純粋をトッピングしたような相手なら、怖さも吹き飛ぶだろう。
そう思っていた時期が俺にもありました。
「ソウヤったら、どうしたのかしら?顔がとっても青いわよ?」
「いや……やっぱり現実と想像はいつも違うと言いますか……」
うん。想像してたよりも何倍も怖い。しばらく森を進み、足が震えて来た。
(やばい……超怖い……足が動かない……)
あまりの恐怖に足が動かない。昔からそうなのだ。
どうしようも無い程の恐怖…どうしようもない状況を前にすると、足が震えて、動けなくなる。
(やっぱり……
吐く息が重い。呼吸が上手にできていないのかもしれない。
このまま意識を手放してしまった方が楽なのではないかと思う。
しかし、ふと冷たい自身の手に小さな
「ソウヤ、怖いのなら一緒に手を繋いで歩きましょ?そうすればきっと怖くないわ!どんな事でも、勇気と笑顔で乗り切れるわよ!」
いつも通りの……華が咲いたような俺には眩しすぎる笑顔で、こころは俺の手を掴んだ。
「ね?怖くないでしょ?」
「あ……」
ふと、足の震えが収まっていた事に気がつく。
(人って……
ふと、そんな事を思う。
大丈夫。俺は少しずつとはいえ、成長している。大切な人達がいるんだ。あの頃とは違う。怖くない。
「そうだな……怖くない…ありがとうこころ」
そう言って、俺はこころの手を離そうとするが……
「こころ?」
こころの方が俺の握った手を離さない。
「えっと……どうせなら、このまま最後まで手を繋いでた方がいいと思うわ!」
「まぁ…そうだな。」
暗い森の道で2つの懐中電灯の光だけが、俺とこころを照らしていた。
だがしかし、こころの顔が赤くなっている事に、創也は気付く事はなかった。
しかし、ここで事件が起こっていた。
「なぁこころ……道はこれであってるの?他の組が見えないんだけど……?」
「う〜ん、おかしいわね?」
完全に迷子になっていた。
「うぅぅ………」
こころと手を繋いでいるおかげで完全に戦意喪失はしていないものの、迷ったという事実に漠然とした恐怖が襲ってくる。
(顔が真っ青……大丈夫かしら?)
創也と手を繋いでいたこころも創也の様子に不安を覚えながらも、口を出せないでいた。
ブチッ!
「「あ……」」
突然、こころの持っていた懐中電灯の灯りが消えた。
「おいおい……マジかよ……」
「電池切れかしら?」
「まぁ、後一本あるし、電池は新品にしてあるから大丈ーー」
バキッ!!!
「うわっ!?」
突然、どこからとも無く飛来してきた物体が俺達の最後の生命線……もとい
「ソウヤ!今石が飛んできたのが見えたわ!」
「石!?何で石が飛んで……って、見えたの!?」
周囲には、街灯などの明るいものが何一つとして無く、一歩先は完全な闇という状況であった。
「というか、本当に何も見えない…」
「何かが起こりそうでとってもワクワクするわ!」
俺とこころはお互いの手の体温を頼りに懐中電灯で先程まで照らしていた道の壁に沿って、俺達は歩き続ける。
先程よりも足場が悪くなっていたが、なんとか俺達は、はぐれること無く進んでいた。そして…
「あっ!ソウヤ!今あっちの方に明かりが見えたわ!言ってみましょ!」
「あっバカッ!いきなり動くと…っ!」
明かりを見つけたらしいこころが突然駆け出した。そして、俺達は現在、手を繋いでいるが足元も碌に見えないでいた。そんな状態でいきなり走れば…
「「わっ!?」」
当然転ぶのであった。
「いたた…こころ、大丈ーー」
ぷにっ
「ひ、ひゃっ!?」
突如、自分の顔面がマシュマロのように柔らかい大きなものに包まれていることに気がついた。
そして、周囲に響いた、こころの声……
ついでに今の状況を軽く説明しておこう。俺が転びそうになったこころの下敷きとなり、こころは俺に覆いかぶさるように倒れた。
つまり…当たっているのだ…こころの胸に着いた大きなアレが……
「そ、ソウヤ…その…ちょっとくすぐったいわ…んあっ!」
「も……申し訳ありませんでしたーーー!!!!」
俺が即座に起き上がり、会心の土下座をしたのは言うまでもない。
え?感想言えって?……柔らかかったとだけ言っておこう。
〜おまけ〜
創也の懐中電灯破壊シーンの真実。
創也達が歩いている場所よりも高い位置にて。
勇人「はぁ…なんで俺がお化け役に…女子との吊橋効果期待してたのに…」
ふと、勇人の目が地面に落ちている石ころを捉えた。
勇人「あぁもう!何で俺ばっかり女運がないんだっ!」
そういうと、足元の石ころを蹴飛ばす。
オイッ!カイチュウデントウガコワレタゾ!
勇人「はぁ…まぁいい…創也たちは予定通りなら、この道を通る…アイツのあのビビリ様…恐怖のどん底に叩き落としてやる。」
ゆうとは口元をニヤリと釣り上げ笑う。
勇人「ふーっふっふwあーはぁーはぁーはーっwうあぁーはぁーはぁーはぁーはぁーはっwふぁっはっはっはっはぁーっwwひぁっはっはっはっww」
某息子に殺されたサ○ヤ人の笑い声を真似る勇人がそこにはいた。だが、創也達がここには来ないという事実を彼はまだ知らない。
更に言わせてもらえば、先程の奇声…もとい笑い声で、人が寄り付かなくなり、結局肝試し終了まで彼はぼっちになるのだが…それはまぁ、別の話だ。
実は某人気のブルーベリーみたいな色をした全裸の巨人が追っかけてくるホラーゲームなのですが、中3の頃にやって、半泣きしました。ガチ泣きではありません。そこは誤解なきよう。
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