6月終盤になってテストも近いせいか肉体的な疲労がヤバイです。
あーさん283さん、夜車大佐さん、カープ優勝さん、北竜さん、megane/zeroさん、澪士%さん、ユキさん、無限と永遠さん、お気に入り登録ありがとうございます!!
それでは、第3話どうぞ〜
「そうやぁ…しゅきぃ…♡」
こころは頬を赤くし、俺の身体に抱きついている。酔っ払ったような状態なのだが、
「いや、マジでどうしてこうなった…」
俺は現在、弦巻家のこころの部屋にて、こころに甘えられる……もとい、捕まっていた。
どうしようもないほど緩みきった笑顔で甘えてくるその様は猫を想像させるが、そんな可愛らしいものではない。
「な、なぁ…こころ?」
「どうしたの?ソウヤ?」
「そろそろ俺、身体が痺れてきたんだけど…動いてもいいかな?」
「………ナンデ?」
「っ!」
しまった…地雷を踏んだ。
「外にはとっても危険なものばっかりなのよ?ソウヤを襲おうとする人だって要るし、ソウヤがいつどこで誰に狙われているかわからないわ…だからココニイタホウガイイワ♡」
紗夜先輩のような光のない濁りきった瞳でかたるこころ。現在進行形でこころに抱きつかれている以上、俺に抵抗する手段はない。
「はぁ…わかったよ…」
「えへへ…ずっと一緒にいましょうソウヤ…♡」
時は遡ること数時間前。俺は紗夜先輩の家を脱出し、帰宅しようとした瞬間、突然車で現れたこころにそのまま誘拐されたのだ。
そして、そのまま流れるようにこころの家に連行され、現在のような状態に至ったのだ。
「っていうか、俺まだご飯も食べてないし、風呂も入ってないからアレなんだけど…」
というか、紗夜先輩が香水か何かを使ってたのか、微妙に身体に紗夜先輩の匂いが染み付いてるんだよなぁ…嫌ってわけじゃないけど、やっぱり男の俺としては落ち着かない。なんかずっと紗夜先輩に監視されてるみたいだし……
「……サヨノニオイガスルワ」
「はぁ!?なんで分かんだよ!?」
こころが俺の近くに寄ってくると、すんすんと俺の匂いを嗅ぐ。っていうか顔が近いっ!
「ネェ、ナンデサヨノニオイガスルノ?ネェ、ナンデナノ?ソウヤ…コタエテ…?」
瞳に光がない上に、俺に抱きつく力が自然と強くなる。
「っ!……文化祭関連の用事があって…それで紗夜先輩の所に行ってたんだよ。」
直感だが、いまのこころに紗夜先輩との間に起きた事件を言ってはならない気がする。
「なら良かったわ!」
そういうと、俺を抱きしめる力は比較的弱くなり、再び俺の身体に身体を埋め始めた。
騙した罪悪感よりも安心感の方が大きい。
(って、流石に家に帰ったほうが良いかな…?ここあの餌は……心配ないな。あいつたまに友希那先輩の家に勝手に遊びに行くからな…)
「ソウヤ…今日は泊まっていってほしいわ…」
「なんで?」
「ソウヤが逃げないように、あたしが一緒にいるためよ!」
「なんじゃそりゃ」
…紗夜先輩たちの自宅とは違い、こころの家は、広い上に警備も厳重だ。日菜先輩みたいな助っ人が現れることも期待できない。よって、脱出は現状不可能。いずれにせよ、こころに従うことしかできない。
「はぁ…わかったよ。今日だけだ。」
こうして、俺は弦巻家に泊まることになった。
「ふぃ〜…やっと一息つける…」
俺は現在、弦巻家の風呂場…もとい入浴場で入浴中だ。なにか良い成分でも入っているのか、疲労が取り除かれるのを実感する。
(やっぱりこんな状況…いろいろとおかしすぎる。)
ここ数日を振り返っても、こころや紗夜先輩があんな状態になった理由がやはり思い浮かばない。
(それに、あの紗夜先輩が俺を襲おうとしたんだぞ…身体能力だけなら紗夜先輩よりこころの方が上…クソッ!どの道詰んでやがる…っ!)
万が一こころに迫られた時の対処方法が何もない。対話で済ませることができればいいが、力で迫られたら勝ち目はない。
「はぁ…こんな時、勇人みたいに頭が
ちなみに、どうでも良いが勇人の成績は普通に学年でも上から数えたほうが圧倒的に速い。なんでも…
『リア充共に教えてやるのさ…彼氏彼女なんて作るから成績が俺より低いんだってね…ふ‥ふはは…ふはははは!!!!』
って、教室で高笑いしてた。もちろん、クラスの女子達がドン引きしていたのは言うまでもない。
ちなみに、生活指導の教頭先生は清々しい笑顔でサムズアップしてた。……実はあの2人結構仲良いだろ。薄い本の取り合いほぼ毎日してるけど。
(さてと、身体も洗ったし、そろそろ出るか…)
そう思い、風呂から出ようとしたときだった。
「ソウヤー!あたしも入るわ!」
「あいよー……………………………はぁ!?」
ガチャ
風呂場にこころの声が響くと同時に、風呂場の扉からペタペタと裸足で誰かが近づいてくる音がする。もちろん言うまでもない。こころ本人の登場だ。
「な…なんで俺がいるのに入ってきたんだこころ!?」
足音のする方向とは反対に顔を向ける。
「そんなの、ソウヤと一緒にお風呂に入りたかったからに決まってるじゃない!」
「なっ…///」
平然とそんなことを行ってくるこころ。
「それにバスタオルを身体に巻いているから大丈夫よ!」
「なんだそれなら安心……じゃねぇよ!!!」
「あら?黒い服の人たちにソウヤと一緒にお風呂に入りたいって言ったら、「バスタオルを身体に巻いていれば、卯月様も一緒に入ってくださるかと。」って言ってたけど…お風呂に入るのだからやっぱりバスタオルはいらないわよね!」
「いやいいです!そのままで大丈夫です!というかそれ以上進まないでください!」
「わかったわ!」
あっぶねぇ…もう少しで手遅れになるところだった……っていうか、黒服さん、マジでナイス。本当にありがとうございます!!
「はぁ…結局こうなるのか…」
「ソウヤ、ため息ばっかりついていたら、“笑顔”が逃げちゃうわよ?」
「それを言うなら、“幸せ”じゃねぇの?」
「そうとも言うわね!」
さりげなくこころが俺の隣に座ってくる。
「…なぁこころ……ちょっと近くね?」
「そんな事ないわ♡」
そんな事ない…とこころは言っているが、すでに俺の肩とこころの肩が触れている状態だ。
(やばい……黒服さん達がこころにバスタオルを装着してくれたからまだ良いけど……流石に罪悪感がやばい……)
とにかく、罪悪感がすごいのだ。
あの時…野外教室1日目の夜……俺は爆発に巻き込まれて女湯に突撃した。
その際、こころ達の一糸纏わぬ姿をバッチリと(湯気が凄かった為奇跡的に完全には見ていないが)見てしまったのだ。
そんな感じで、創也が罪悪感に苛まれていると、こころが口を開いた。
「ソウヤ、まだ身体を洗ってないのなら一緒に洗いましょ!」
「はぁ!?お前自分で何言ってるかわかってんの!?」
「もちろんよ!それとも、何かダメな理由でもあるのかしら?」
「い、いや……そういう訳じゃないんだけど……」
「なら良いじゃない!」
そういうと、こころは俺の手を引っ張ってお湯から上がろうとする……って、ちょっと待て!!!
「ちょっ!?引っ張らないでも自分で上がれるから!!!!」
結局、俺は腰にタオルを装備し、こころと共に身体を洗い、風呂を出るのだった。
あ、18禁的な流れを期待した奴…残念だったな、至って平和に終わったよ。
しかし、ここで俺は現在、新たな問題に直撃していた。
「だから俺は!男!お前は女!これ以上理由ないだろ!?」
俺たちの目の前には巨大なサイズのベッドが一つ置いてある。まぁ、その8割近くはいろんなもので埋まっているのだが。
「あたしはソウヤと一緒に寝ることが出来ればそれで良いわ!」
「俺がよくないんだよ!!」
そう、寝床の問題である。風呂場でのこころの侵入は完全に想定外だった為、行き当たりばったりでなんとかやり過ごしたが、今回は別だ。
一緒に風呂に入った(お互いタオル装備)女子と今度は一緒に寝るとかめっちゃ恥ずかしいからな!?いや、勇人辺りなら喜びそうだけどさ!
そして約一時間の攻防を経て勝ったのは………
「さぁ、私と一緒に寝るのよ!」
「く…っ!負けた…っ!」
こころだった。就寝服を掴まれたと思ったらそのまま布団にぶん投げられ押し倒されたのだ。冗談抜きで力が強くなってないか?…全く抵抗できなかったぞ……
「ふふふ…なんだかいい匂いがする…」
「そうか…」
俺は逆にその匂いが落ち着かねぇよ…
「すぅ……すぅ…」
「ね、寝やがった…」
しかし、そんな俺とは正反対に、こころは眠りにつくのだった。
現在時刻深夜2時
「ソウヤ…」
ふと、眠っているはずのこころが創也の名前を呼ぶ。
「どうした?……って、寝言か?」
突然の自体が重なり続けたというのに、深夜という時間帯にも関わらず創也は眠りにつけないでいた。まぁ、現在進行系でこころに抱き枕にされているのも理由の一つなのだが。
「だめ…行かないで……行っちゃ…だめ……」
寝ているこころの目から一筋の涙がこぼれ落ちる。
「っ!?」
初めて見るこころの涙に創也は動揺していた。
「あ………そうや…….?」
そして、こころが目を覚ました。
「そ、その……大丈夫か?」
あのこころが泣くなんて今まで想像できなかったかともあってか、創也は下手な言葉をかけられないでいた。
「ソウヤ!!!」
突然、こころが創也を胸元に強く抱き寄せた。
野外教室でのことや風呂場のことで変に意識しないように意識を保っていた創也だったが、さすがに今回の事は動揺してしまう。
「なっ!?こ、こころ!?ちょっ、当たってるから!離し「離さない!!!」……こころ?」
どこか必死さを感じさせるこころの声に恥ずかしさよりも疑問が浮かんでしまう。
「このままこの手を離したらソウヤがどこかに消えちゃいそうで…怖いの…暗い部屋でソウヤは消えそうで…必死にボロボロになるまで何かを守ってて……最後は…」
「…….」
今にも泣き出しそうな声音で言葉を絞り出すこころ。
「ずっとソウヤの心は悲鳴をあげてたわ…苦しい…助けてって…とっても辛そうで…あたしも胸の中がぎゅっって締め付けられているみたいで…笑顔になれなくて…」
こころの創也を抱く力が自然と強くなる。
「お願い…ソウヤがもっと笑顔になれるよう…あんな顔をしなくても良いように…あたしが笑顔にするから…どこにもいかないで……」
震えた声でこころは創也に願った。
「なんだ、そんなこと気にしてたのか?」
「…え?」
何事でもないように…当然のことを口にするように彼は答えを告げる。
「少なくともハロハピの前から突然いなくなったりしないよ。」
「ほんとうに?」
「あぁ…離れたくないって思う。ハロハピは俺にとって居場所なんだ。いっつも何するのか予測できないし、纏め上げるのもたいへんだし、苦労することばっかだし………それでもさ」
一度呼吸を整え、言葉を紡ぐ。
「こころがハロハピに俺を入れてくれたから、今があるんだと思う。こころがいたからこそ今のハロハピがあるんだよ。それに、俺がこころ達の目の前から消えたら。誰がハロハピの演奏手伝うんだよ………まぁ、心配するなってコト!」
自分で言ってて照れくさくなったのか、途中で言葉を早くし、切り上げる創也。
「ふふ…良かった…ありがとう、ソウヤ…」
先程のような震えた声ではなく、安心と喜びに満ちた声音で創也に語りかけるこころ。
「…おう……」
創也も照れくさそうに返事をする。
こうして2人は無事就寝するのだった。
ちなみに次の日、こころに抱きつかれたまま寝ていたことに気付いた創也が恥ずかしさで悶絶するのだが、それはまた別の話。
書いてて思いました。
あ、下手に伏線入れるとギャグ入れづらい」
ってね。
スマホのギガも尽きたということもあり、全然編集が進みませんでした…
さて、次回ですが番外編のデート回の中編を投稿します!いつ投稿するかわかりませんが、お楽しみに!
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