筆銀〈ペンギン〉さん、ボスコーンさん、ハルト1234さん、オリジールさん、しまたろすさん、daisuke0903さん、八葉刹那さん、ラス カさん、酔生夢死陽炎さん、お気に入り登録ありがとうございます!!
しまたろすさん、☆8評価ありがとうございます!
さて、物語もいよいよクライマックス。創也の運命はいかに!
結構長くなりました(・ω・`)
それでは第10話どうぞ〜
「あはは……いつもありがとうございます花音先輩。」
「また道に迷っちゃったんですか……はぁ、大丈夫ですか、花音先輩?」
「助かります、花音先輩。」
彼が私の名前を呼ぶたびに胸がドキドキする。
彼を最初に見た時の印象はどこか無表情で少し、何を考えているのかわからない人だと思った。でも、いつも周りの事を気に掛けている姿や、ハロハピのみんなと一緒に過ごしていくうちに、彼が優しい人なんだって思った。
「どうしたんですか、花音先輩?」
でも、彼の優しさは私だけに向けられているものではない。いつも彼以外の誰かに向けられた優しさなのだ。
いつからだろう。それをもどかしく感じ始めたのは。
いつも彼のことが頭から離れない。
いつも彼の事を考えるだけで胸が締め付けられる。
いつも彼の事を目で追ってしまう。
この気持ちは一体なんなのだろう……
「へっくし!」
微妙な寒気と共に、眠気が一気に覚醒する。雨でも降っているのか、微妙に肌寒く感じる。
「もうやだこのパターン……」
ここまで来れば嫌でもこの後どういう展開かわかる。
「なんかの倉庫か?」
辺りを見渡すと、若干埃かぶった荷物があちこちに置いてある事からも、ここが倉庫だとわかる。
「嘘やん……」
立ち上がろうとするが、手に冷たい感触を感じ、動きが阻まれる。
よく見ると金属製の手錠が俺の手に嵌められ、柱と繋がれている。
「おはよう、創也くん♡」
しばらくすると、コツコツと足音が聞こえ見覚えのある人物がやってくる。
「花音先輩……」
「どうしたの、創也くん?」
「気絶させるならスタンガンはやめてもらえません?結構痛いんですよ……」
論点はそこではないのだが、普通にそれだけは言いたい。
「ふふっ、それはごめんね?でも、逃げようとした創也くんが悪いんだよ?」
そう言うと、花音先輩は俺にゆっくりと這い寄ってきて……
「イタダキマス♡」
再び唇を重ねてきた。
ちゅ…くちゃ…はぁ…んむっ…ちゅっ…
「…………」
「抵抗しないんだね♡」
手錠で拘束されている以上、抵抗は無駄…
「えへへ……ズット一緒にいようね?私がずっと創也くんを守ってあげる♡創也くんの優しさはワタシだけに向けてね♡ズットズット、幸せに暮らそう♡」
長年望んでいたものがやっと手に入ったかのように、花音先輩は俺の身体を味わい続ける。
「二度と他のオンナに目がいかないように、私しか見れないようにしてあげるからね♡ズットズット…ダイスキダヨ♡」
もはや、俺に抵抗できる手段はない。電話による救助もスマホがない為期待できない。解毒も俺の持っていた解毒薬は全て花音先輩に捨てられた。
俺に残された手段は……
「その……優しく…お願いします……」
ただただ、花音先輩の要望に応えることだけだった……
「ヤット、ワタシノモノニナッテクレタネ♡」
明らかに男が言うような台詞ではないが、花音先輩は満足してくれたのかそのまま俺の衣服に手を伸ばす………
その時だった。
バンッ!!!!
突然、倉庫の入り口と思わしき扉が勢い良く開き、俺と花音先輩は動きを止め、音の下方向を見て、その場にいる人物の名前を呼ぶ。
「千聖先輩/ちゃん!?」
扉から堂々と入ってきたのは、今回の事件の協力者である白鷺千聖先輩だった。
「創也君……これはどう言うことなのかしら?」
「……………ほえ?」
何故だろう……千聖先輩から妙な威圧感を感じる……というか尋常じゃないくらいの嫌な予感がする……待って、手汗がすごいことになったんだけど!?
そして、その予感は的中するのだった。
「私と言う女がありながら、他の女の子に手を出すなんてどういうつもりなの!?」
次の瞬間……空気が…死んだ…
「先輩の方こそどういうつもりですか!?」
この場でそんな事を言えば花音先輩が……
「ドウイウコトナノ、ソウヤクン?」
「ひっ!?」
虚な瞳がジロリと俺を映す。
「聞いて花音!私と彼は交際しているのよ!ま、毎日放課後こっそりと会って、手を繋いで一緒に喋ったり、お互いにき、キスをしたりする仲なのよ!!」
「嘘つけぇ!!!!!」
手を繋ぐ事どころかまともに話したことだってないだろ!?まともに会って話したの解毒薬を渡した時くらいだよな!?
なんでそんな嘘を恥ずかしそうに顔赤くして言えるの!?何考えてんの先輩!?
「それに創也君、私に
「ソウヤクン、ワタシジャナクテチサトチャンナノ?ネェ、ドウイウコトナノ?嘘ダヨネ?ソウヤクンハワタシト幸セナ家庭ヲ作ルンダモンネ?」
「そんなっ!?花音にまで手を出すなんて何を考えているの!?他に何人の女の子に手を出したの!?紗夜ちゃん?美咲ちゃん?こころちゃん?一体何人の女の子に手を出したの!?」
「誤解が誤解を生むからやめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
創也の悲鳴が倉庫に響き渡る。
「こんな昼ドラみたいな展開は嫌だぁぁぁあ!!!!!!!」
そう言って、創也は自分の耳を
そして、ふと違和感を覚える。
先ほどまで手に纏わりついていた冷たい感触が軽くなったのだ。
(あれ!?手錠が外れてる!?)
辺りを見渡すと、俺と柱を繋いでいた手錠は近くの地面に無造作に置かれている。
「創也、こっちよ。」
「え、ちょっ!?」
そして、突然後ろに引っ張られ、現在位置から離れる。
「ゆ、友希那せむぐっ!?」
「静かにして。松原さんに気付かれるわ。」
俺を後ろに引っ張った人物……友希那先輩は大きな声を出しそうになった俺の口を手で押さえつける。
「ど、どうしてここに友希那先輩が?」
「にゃあ!」(訳:私もいるよ!)
「ここあも!?」
友希那先輩の右肩には見覚えのある小さな黒猫の子供……ここあが乗っていた。
「話は松原さんから逃げ切ってからよ。」
そういうと、友希那先輩とここあは花音先輩とは反対方向に向かって移動を開始する。そして、現状打破のため、俺もその後を追うのだった。
「な、なんとか外に出られた……」
友希那先輩とここあについて行き、倉庫から脱出した瞬間だった。
「ソウヤー!!!!」
「ぐえっ!?」
突然、聞き覚えのある声が聞こえ、身体に強い衝撃を感じるのと同時に、地面に押し倒される。
「こころ!?」
俺を押し倒してきたのは、なんと、ヤンデレが解除されたこころだった。
「どうしてここに!?」
「私が弦巻さんに頼んで、この場所まで連れてきて貰ったんです。」
「さ、紗夜先輩まで!?」
こころに気を取られて気がつかなかったが、近くには紗夜先輩がいた。
「創也さんはここがどこか分かりますか?」
突然、紗夜先輩が質問を飛ばしてくる。
「いえ、分かりません。」
「ここは隣町にある元○○○工場……ようは誰も使わなくなった廃屋です。」
「隣町!?というかなんで俺と花音先輩のいる場所がわかったんですか!?」
「今着ている服の襟の後ろの辺りを確認してください。」
「え、服の後ろ?」
慌てて襟の後ろ辺りを触っていると、一部、ゴツゴツとした明らかにおかしい感触がみつかる。
「私が付けた発信器、付けたままでしたよ?」
「……」
なんだろ……助かったのに助かった気がしない……複雑な気分だ…
「えっと……」
どうしよう……お礼を言いたいのにすっごくお礼を言いたくない……
「はぁ…まさかこころの家で飲んだジュースが、そんなおっかないものとは思わなかったよ…」
「美咲まで!?」
花音先輩以外の元ヤンデレが、この場に集結した。
〜創也が誘拐されてから1時間後〜
「はっ!?」
ここあが眠り、すっかり紗夜に連絡する事を忘れていた事を思い出す友希那。
「ここあに夢中になって連絡を忘れてたわ……」
そう思い、改めてスマホの連絡先を開き、紗夜に電話をする。
プルルルル…プルルルル…
『はい……もしもし……』
数コール鳴った後に、どこか眠たそうな紗夜の声が聞こえる。
「紗夜、今日は珍しく練習を休んでいたけれど、どうしたの?」
『そ、それは……ちょっと体調を…』
「そう?演奏に支障が出ないよう、体調には気をつけて。あなたはロゼリアのギタリストなのだから。」
多少の雑談をして、本題に切り込む。
「それと、創也も今日は練習を休んでいたのだけど、さっきから連絡がつかない事について何かしらないかしら?」
『そ、そそそそそ創也さんですかっ!?』
「?…えぇ、そうよ。」
明らかに普段の紗夜からは想像のできない動揺した声が聞こえるが、なんとなくスルーをする。
『いえ……私にも分かりません…分かったら私から連絡するので…』
「えぇ、頼んだわ」
そう言って、創也の無事を気にしながらも通話を終了する。
「ここあを放置していた罪は重いわよ…創也…」
尚、命の無事は保証はできない模様…
〜氷川家、紗夜の部屋〜
「うぅ…なんで私はあんな事を…風紀委員が風紀を乱してどうするのよ…」
友希那からの連絡の後、紗夜は自らが創也に対して行った事を思い出し、布団の上で悶絶していた。
「創也さんに対して……あんな事を……」
夢だと思いたいが、解けたロープと自身のポケットに入っていた気絶している創也の写真や発信器のレーダーが、全て真実だと物語っている。
「創也さんにどう謝罪すれば……」
そんな事を考えていた時だった。
プルルルル…プルルルル…
「今度は誰……?」
再びスマホに着信が届く。
『おねーちゃん大変!!そーくんが花音ちゃんにビリビリされて誘拐されちゃった!!!』
「はい?」
〜現在〜
「そこからは、もう1度湊さんに連絡をして、創也さんを探しに行った矢坂さんが弦巻さんと偶然遭遇して、ここに辿り着きました。」
「倉庫であなた達を見つけてからはここあと私が中に入ってここあに手錠の鍵を探させて白鷺さんに注意を引かせて今に至るのよ。」
「す、すげぇ…」
ロゼリアの先輩2人からこの救出作戦の真相を聞き、驚く。
勇人は多分、解毒薬を新しく入手するために弦巻家へ向かったのだろうが、それが良い方向へ働き、移動手段の確保に繋がったというわけか…
「あれ?それじゃあ勇人はどこに?」
「矢坂さんには、これを持たせて倉庫の中に侵入させたよ。」
そう言って、美咲が見せてきたのは何かの液体の入ったプラスチックのスプレーだ。
「これは?」
「黒服さんたちが用意してくれた、解毒薬を
「白鷺さんが気を引いている間に矢坂さんが倉庫の天井に張り付いて、ずっと解毒薬を部屋の中に充満させるという作戦です。そろそろ…… 」
「来たわ!」
こころが指差した方向を全員が向く。
「おっす!創也、生きてて何よりだ!ごほっ!」
「みなさん、お疲れ様です。」
「えへへ〜………創也く〜ん……♡」
こころが指差した方向には、埃まみれ蜘蛛の巣まみれの勇人と、何かいい夢でも見ているのか、眠っている状態の花音が千聖に運ばれる形でこちらに向かって来ていた。
「けほっ…だれも使ってない工場だから埃っぽかったんだけど…」
咳をしながら愚痴を言う勇人
「あら、私にあんな昼ドラみたいなドロッドロのセリフを言わせておいてその程度で済んでいるんだから、全然良かったじゃない♪」
黒い。それはもう黒い笑みで千聖先輩は勇人に話しかける。
「それに、今回の件だって元をたどれば貴方が調子に乗って高笑いをしなければなかったのよ?」
「返す言葉もございません……」
完全に尻にひかれている勇人。って、千聖先輩のあのドロドロしたセリフは勇人発案なのか…
「すみません、千聖先輩助かりました。」
とりあえず、千聖先輩にお礼を言いに行く。え、勇人?後でいいだろ。
「気にしなくていいわ。花音が貴方を襲っていたらどんな形であれ、花音が可愛そうだもの。」
「まぁ、俺自身が五体満足の状態ですので、花音先輩も気にしなければ良いんですけど…」
まぁ、確実にふえぇ〜ってなって顔赤くして数日はまともに話せないかもしれないんだよなぁ…
「その点はまかせてもらって構わないわ。」
そんな考えを汲み取ってくれたのか、千聖先輩は俺が頼みたいことを申し出てくれた。本当にありがたい。
「ま、なんにせよこれでヤンデレ薬の服用者は全員解毒完了だな…」
空を見上げると、いつの間にか日が上がっている。
3日間のヤンデレ達との壮絶な攻防を経て俺はようやく日常へと戻るのだった……
〜おまけ〜
友希那「創也、ちょっとこっちに来なさい。」
創也「なんですか?」
友希那「ふっ!」
創也「ぐおっ!?」
説明しよう!現在創也は、友希那から不意打ちのコブラツイストを受けているぞ!
友希那「ここあのお腹を空かせた罪は……重いわ…よっ!!!」
ゴキッ
創也「ごふ…っ」
ここあ「にゃあ…にゃあ…にゃぁ!にゃあ!(訳:3‥2…1!友希那選手の勝利ー!)」
もう二度と、ここあのお腹を空かせるのはやめようと、密かに決意をする創也であった。
千聖先輩たちのおかげで五体満足で無事?帰還を果たした創也……次回はエピローグです!お楽しみに!
そういえば、twitterでアンケートを撮ったらR18√を作って欲しいという項目が100%になってました……書いたほうが良いですかね?
お気に入り登録&感想&評価よろしくお願いします!活動報告にてこんなシュチュエーションを出してほしいなどのリクエストも受けております!Twitterでも受け付けております!番外編などで実行するかもです!
文化祭編終了後の夏休み編の予定
-
創也、花嫁になるの巻+その他短編集
-
夏だ!海だ!ハピハピ島だー!
-
夜の羽丘学園に侵入せよ!?
-
女優の仕事は思ったよりも重労働?
-
花咲川オブ夏休み旅行計画