さて、なんやかんやありながらも、エピローグを迎えることができました。
それではエピローグどうぞ!!
「疲れたぁ……」
ヤンデレ騒動の次の日。俺は放課後の学校の中庭で黒い鞄を枕にしながら寝そべっていた。
「あぁ〜、癒しが欲しい…」
せっかくの文化祭前の3連休もヤンデレ騒動で潰れ、ここあは友希那先輩の家にお泊まりに行っている。友希那先輩の怒りを沈めるにはそれしか無かったのだ…
それにより、癒しが消えた…
「ウサギはいかがでしょう。」
「……それさ、学校の飼育小屋のウサギだろ?連れ出していいのか?」
「大丈夫。」
空を適当に眺めていると、いつの間に俺のセリフを聞いたのか、おたえが近くに座って、ウサギを撫でていた。
「あれ、これ何?」
ウサギを撫でていたおたえだが、俺が枕代わりにしている黒い鞄を見てこれは何かと聞いてくる。
「…ジュース…」
実はこの鞄の中身は、全て解毒薬なのだ。え、なんでヤンデレ騒動終わったのにまだ持ってるのかって?…なんか怖いんだよ…いつ何処でヤンデレに狙われるかわからないって思い始めてさ…
「あ、りんごジュースなんだ。飲んで良い?」
「勝手にどーぞ」
俺の鞄から解毒薬を抜き取り、飲もうとするおたえ。解毒の効果を除けば、至って普通の健康的なりんごジュースだと黒服さんたちから聞いているので、一本あげるくらい構わない。
「いただきます。」
なぜか正座をしてお茶をすするように飲み始めるおたえ。
プルルル…プルルル
「電話?………黒服さんからだ。」
一体なんの用だ?
「はい、もしもし。」
『お忙しい中、すみません。』
「いえいえ、放課後暇してたんで大丈夫ですよ。それで要件は?」
『はい、単刀直入に聞きます。現在、卯月様がお持ちの解毒薬の中に『
「…………‥」
俺は無言で鞄の中の解毒剤を確認する。…うん、何処にもない。そして…
「結構美味しい…創也、これ何処で売ってるの?」
おたえが飲んでいた瓶になにか小さな文字が掘られているのを確認する。
「おたえ、ちょっとその瓶貸してくれ。」
「いいよ。…間接キス狙ってるの?」
「………」
おたえの発言を無視して瓶に掘られている小さな文字を確認する。
その瓶には、しっかりと文字が掘られてたよ…『
「ねぇ、創也なら別に私が飲んだ後のジュースを飲んでも良いんだよ?だって創也は花園ランドの大切な住人だもんね。創也はずっと私と一緒にいるもんね?」
あー、俺これ知ってるよ……
『卯月様、どうかなさいましたか?』
「黒服さん、解毒薬、追加発注お願いします。」
俺はただ、要件を伝えスマホの電源を切る。
「どこいくの♡」
立ち上がり、すぐに帰ろうとするがおたえに突然腕を掴まれ、歩みを止められる。
「ちょっとドラ○エで世界を救いに行くっていう予定があるから離してくんね?」
「やだ♡創也を花園ランドに連れてくまで、離さないよ♡」
「そうか……」
こうなった以上、俺に出来ること一つ。
「あ、あんなところにウサギの群れが!!!」
適当な場所を指さし、おたえの注意を引きつける。
「え、どこっ!?」
「にげろおおおぉぉぉ!!!」
次の瞬間、俺は全力でおたえからの逃走を開始する。
「ニガサナイ♡」
こうして、再びヤンデレからの逃走を開始するのだった。
〜2年 教室〜
「はぁ…花音、いつまで落ち込んでるのよ…」
「ふえぇ〜…だって、私、創也くんにあんな事をしちゃって…」
今思い出すだけでも自分の顔が熱く火照ってくるのが分かる。
「私、きっとえっちな子だって思われちゃってるよぉ…ふえぇ‥」
何故自分でもあそこまで理性とは程遠い行動に出てしまったのか…そんな事を考えつつも、しっかりと創也の唇をあんなに激しく奪ったという事のインパクトが強く、今朝からずっとこの調子の花音なのだ。
「一応、彼も気にしてないって言ってたじゃない…」
「でも、創也くんに嫌われちゃったら私……」
そんなネガティブな思考ばかりが頭をよぎる。創也に避けられる事を想像しただけで胸が張り裂けそうになってしまう。
「はぁ、重症ね…」
立ち直りの兆しを見せない花音に手こずっている千聖だったが…
「いいいいいいいいやあああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「「?」」
遠くの廊下から叫び声にも似た声が聞こえる。
「花音…この声って、まさか…」
「そ、創也くんっ!?」
なぜ、廊下から悲鳴が聞こえるのかはともかく、あたふたしながら隠れる場所を探し始める花音。しかし、その判断は少しばかり遅すぎた。
「花音先輩っ!助けてください!」
汗だくになりながら、教室に駆け込んでくる創也。
「ふ、ふえぇ〜っ!」
創也の顔を見て顔を真っ赤にしながらふたたび慌て始める。
「創也、花園ランドに一緒に行こ?ナンデ逃げるの?」
「ひっ!?」
創也が花音を盾にする形でたえから距離を取る。
「おたえがヤンデレ薬を飲んで現在進行系で襲われそうなんです!助けてくださいっ!」
「ふ、ふえぇ〜っ!ゆ、勇人くんはどうしたの…っ!?」
「あの野郎、紗夜先輩を間違えてナンパしてボコられて戦闘不能ですっ!」
かなり走ったのか、創也はかなり息切れをしていた。
「ふ、ふえぇ〜、た、たえちゃん、落ち着いて〜っ!」
創也が花音に守られ、花音の隙間から創也を虎視眈々と狙う構図がいつの間にか完成していた。
その様子を見ていた千聖は……
(やっぱり、彼は花音の事を嫌いにはならないわよ…今もそうやって頼られてるのが何よりも証拠じゃない。)
創也&花音vsたえの攻防を見ながら、千聖は満足そうにその場を後にするのだった。
〜おまけ〜
勇人が創也の救助にいけなかった理由。
勇人「へいっ!そこの麗しきレディ!良ければ部活をサボって僕とデートに…」
紗夜「なるほど、矢坂さんは今日、部活を家の用事で休むと聞いていましたが、ナンパをするための嘘でしたか。」
勇人「げっ、氷川先輩!?」
紗夜「あなたには、もう一度OHANASHIをしたほうが良いですね。」
勇人「え、ちょっと待って、どこから弓道部の弓と矢なんて取り出したんですか…どうして矢の先端に尖った鉄が付いてるんですかっ…どうしてそれを俺に向けてるんですかっ!!!!!」
紗夜「……ふっ!」
勇人「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
その後、ボロボロになった勇人が生徒会室で倒れているのを発見されたとか何とか。
さて、ヤンデレ章が終わったので、ようやく次章に行けます。もしかしたら、次章はかなり短くなるかもしれませんが、ご容赦を!
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