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それでは第4話どうぞ〜
「………………」
一度途絶えた意識が再び戻る。
「ちっ………嫌な夢見た……」
文化祭当日の朝から不機嫌な事この上ないが、そんな事は関係なく時間は過ぎる。嫌々ながらも俺は布団から起き上がり、学校へ向かう準備をする。
「母親…か……。」
数日前、B組の沙綾の友達であり、沙綾が
1年前、沙綾達が初ライブに挑もうとしたその日、沙綾の母親が倒れるという事件が起きた。それにより、沙綾達のバンドの初ライブは台無しとなった。夏希達は気にしていないらしいが、当の
「はぁ……どうしたもんかな……」
そんな事を考えていたときだった。
バンッ!!
突然、玄関の扉が勢い良く開く音が聞こえ、それと同時にドタドタと俺がいるキッチンへと誰かが駆けてくる音が耳に届く。
「ソウヤ!今日は文化祭よっ!一緒に行きましょう!」
予想した通りと言うべきか、案の定俺の家に突入してきたのはこころだった。
(ま、考えるのは後でいいか…)
完全に問題の先送りでしか無いのだが、こころが来た事もあり、考えることをやめる。
「ふみゃぁ〜」
あ、丁度ここあも起きてきた。
「あら、ここあじゃない。元気?」
「みゃあ!」(訳:元気だよ!)
「そう、なら良かったわ!」
何故か、ここあと会話を始めるこころ………クッソどうでも良いけど“こころ”と“ここあ”って、響きが似てるよな。
「朝から元気だなぁ…」
思わずそんな事が口から溢れる。
「だって今日は文化祭よ!とっっっても素敵なことがあるに違いないわっ!ん〜〜っ!今すぐ行きましょう!ソウヤ!」
学校のイベントということもあってか、こころのテンションはいつもより高めだ。
「あはは…というか、楽しみすぎて朝ご飯食べる前にここに来ただろ…」
だって、今ちょうど黒服さんからメールがきたし。『こころ様が卯月様の家を目指して朝ご飯を食べずに屋敷から抜け出したので、そちらで保護をお願いします。』ってメールが来たもん‥…
あれ?俺って黒服さんに連絡先教えたっけ?
「あら、忘れていたわ!」
「なら、今から朝ご飯を作るところだから食ってくか?」
「あ、それなら、あたしも手伝いたいわ!」
「お、そうか?なら頼む。」
こうして、俺とこころで朝ご飯を作ることになったのだが、こころが炊飯器の使い方を知らなかったり、レンジの使い方を間違えたりなど、いつもより進行速度が遅くなったのは、言うまでもない。
〜約1時間後〜
「こころ、これを被って後ろに乗ってくれ。」
そう言って、俺はこころにヘルメットを手渡す。
「わかったわ!」
勢い良く返事をして、こころはヘルメットを被り、俺の背中に
「………なぁ、こころ?別に抱きつく必要はないんだぞ?腰に手を回す程度で良いんだけど……」
「そうなの?でもこっちの方が暖かいから私はこのままでいいわ!」
「……………変なとこ触んなよ…」
こころがマジでゼロ距離で密着するから、俺の背中に大きなマシュマロのような柔らかい2つの感触がダイレクトに来てるんだよなぁ……
(事故だけは起こさないようにしよう………)
俺はそんな決意を抱きつつ、バイクのエンジンを掛け、文化祭へと向かうのだった………
「おはよー」
「おはよーっ!!」
俺とこころが教室へと入る。
「その机の配置はそこっ!男子班はそこの資材を運んでおけっ!女子班は執事服とメイド服の最終調整とアイロン頼むっ!分かったらさっさと行動!」
『は、はいっ!!』
教室に入ると、勇人が教卓の上に乗り現在クラスにいる生徒たち全体に指示を出しいた。
「え……何やってんのアイツ?」
思わずそんな声が漏れる。
「それと竹田!お前昨日、料理の材料をつまみ食いしただろっ!A組の幸に土下座で頼み込んでいくつかのパンを貰ってこいっ!多分その内創也が来るから、あいつA組の山吹さんと仲が良いから創也が到着したら一緒に連れてけ!成功率が上がる!!」
普段のふざけた様子の勇人からはかけらも想像できない勇人がそこにはいた。
「あはは…信じられないかもしれないけど、あれ、矢坂さんだよ…」
美咲が俺達が抱いているであろう疑問に答えてくれる。
「それと、誰か教室で流すBGMのCDが届いたから、放送室まで行ってこいっ!たぶん教頭がいるから俺の鞄に入ってるエ○本持ってけ!それで多分いろいろうちのクラスにサービス発生するぞっ!」
ここはあえて、言わせてもらおう。
「誰だアイツ。」
いやね?ほんと勇人の皮を被ったニセモノだと思いそうになっちゃうさ?そう言えるほど勇人の普段の態度からは想像できない仕事ぶりというか…
「おう、創也&弦巻さん、おはよう。悪いけど創也は竹田の後始末に付き合ってくれ。それと、弦巻さんは奥沢さんを護衛としてメイド服で今の内に客の呼び込みを頼む。最終手段でネコミミを使っても構わない。」
目の前の手に持った資料から目を話さず、まるで俺とこころの気配を感じ取ったかのように挨拶をしつつ、流れるように指示を飛ばしてくる勇人……ここまで来れば言うしかないだろう……
「勇人(の頭)が壊れたああああ!!!!!」
ぶっ飛んだはずの勇人の頭のネジが戻ってきたのか、それとも勇人の頭のネジがぶっ飛んで正常になったのか……俺の悲鳴は教室中に響くのだが、みんな今の勇人に気圧されているのか、反応してくれるものは一人も居なかった………
こうして、波乱万丈の文化祭が始まった。
いやぁ、勇人君がぶっ壊れましたね(錯乱)
さて、いよいよ始まった文化祭!創也くんはどれだけ走るのか…
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