タイトルが若干厨二っぽくなっちゃいました(・ω・`)
それでは第6話どうぞ〜
1年C組教室前の廊下は不穏な空気に包まれていた。
「あ?学生の店員が客に楯突いて言い訳?」
「ここは文化祭の場所ですし、こっちにだって客を選ぶ権利くらいあるんですけど?」
店の前では、明らかに柄の悪い男5人と、メイド服の美咲が対峙していた。流石に体格的にも不安があるのか、美咲の額には薄らと汗が滲んでいる。
「こっちはわざわざ金払ってこんな遠い教室まで来てやってんだぞ?偉そうにしてんじゃねぇよ。」
「営業妨害するようなお客に出すような物がここにあるわけないでしょ?」
「うるせぇんだよっ!」
「きゃっ!?」
男の1人が一喝すると、近くにあった看板を蹴り飛ばす。
「おい、
看板を蹴り飛ばした男が物騒な事を言い始める。
「へへっ、1番乗り〜っ!」
そう言って、男の1人が近くにあった物を壊そうとした瞬間だった。
「必殺!!!勇人の
次の瞬間、明らかにヤバそうなオーラを放つ黒い物体を持った少女が、男の前に突然割り込み、右手に持っていた小さな黒い物体を物を壊そうとした男の口の中に無理やり張り手をするようにねじ込んだ。
「痛っ!?何すんだこの…ア…マ……おえっ……」
反射的に黒い物体を飲み込んだ瞬間、最初は怒りに任せて目の前の少女を殴り飛ばそうとするが、突然、顔が青を通り越して白くなるどころか緑色になり、目の焦点がすぐに合わなくなり、さらにどんどん汗がダラダラ出て、ガクガクと震え始め、次の瞬間、白目を向いて気絶した。
男が黒い物質を飲み込んでから気絶するまでの所要時間。
約4秒。
「うげっ!?
そして、少女の姿からは想像できない程、聞き慣れた声が響く。
「もしかして……創也なのっ!?」
「もしかして……創也なのっ!?」
後ろを向くと、美咲が驚いた顔をしてこちらをみている。
「もしかしてってなんだよ。俺以外誰が……あ」
改めて自分の服装を思い出す。一応、自宅から持ってきた服を着ているとはいえ、あの女子力の塊を通り越して女子力の根源そのものとさえ言えるリサ先輩による
「がっ…うっ…おえっ…かふっ……」
「て、テメェ!」
そんな様子を見たヤンキーの仲間の1人が、俺に殴りかかってくる。
「おっと」
放たれたパンチを俺はギリギリで避ける。
「これ以上は営業妨害で本当に訴えますよ?俺の仲間が来る前に帰る方が賢明かと思いますが?」
「舐めんなクソがっ!!!」
仲間をやられた事が相当頭にきているのか、話を聞く様子もなく複数人で殴りかかって来る……が
「クソっ!なんで当たんねぇんだよ!!!」
「避けんじゃねぇ!!!」
「いや避けるって。」
まだまだ対応できる速度の為、ギリギリで避け続ける。今回の勝利条件はこれ以上被害を広めず、こいつらを追い出す事。多分そろそろ………あ、来た。
『こらー!そこの少女(笑)を虐め“ビーッ”る柄の悪い男4に“ビーッ”今すぐ母国に帰“ビーッ”……おっかさんが泣いて“ビーッ”ノイズが多いんだよこの野郎!!!」
しばらく防戦していると、メガホンを持って勇人が現れる。手には大型のメガホンを持ち、ヤンキー達の注意を引くのだが、肝心なところでメガホンにノイズが発生し、かなりカッコ悪い登場となった。
あ、持ってた大型メガホン床に叩きつけやがった。
「メガホンマジ使えねぇ……とりあえずそこのヤンキー4人!ポリスメンが来る前に自分の家にゴートゥーハウスしな!証拠は上がってんだ!」
そう言うと、勇人の横で幸がカメラを持って立っていた。
「ねぇゆー君、このボタン押せばいいの?」
「あ、バカ!それ録画停止ボタンだから押すな!録画はしてるからそのまま構えてろ!」
「うん!分かった!」
若干不安だが……幸がカメラを構えている以上、訴えられて負けるのは目に見えているだろう。
「テメェ!そいつを寄越しやがれ!!!」
ヤンキーの1人が幸に殴りかかる。だが、忘れてはならない。一人称が僕で、体格も俺らと大差ない幸だから忘れがちなのだが、筋力だけはヘビーボクサー級はあるのだ。無闇に突撃すれば……
「えいっ!」
「ぐがっ!?」
当然こうなる。幸が持ってるカメラを奪い取ろうとした男が、幸がカメラを握ってない方の左手で殴られる前に男の腹を思いっきり殴ったのだ。
次の瞬間、殴られた男は3メートル近く斜め上に吹っ飛び、床に叩きつけられ気絶した。
あれ?あいつの利き手って確か右手……うん、考えないようにしよう。
「あ〜あ、勇人に正面から突撃すれば誰だってそうなるってのに……ま、いいや。そこの残った男3人。」
「「「っ!?」」」
今の幸の攻撃を見てビビったのか、勇人の発言に警戒する残りのヤンキー。
「そこの倒れてるお仲間2人を連れて帰れ。さもないとウチの幸がお前ら全員ぶっ飛ばすってよ。」
お前じゃねぇのかよ
「ぶっ飛ばすのはちょっと酷いんじゃないの?」
「そういうことじゃなくて…とりあえずお前はおとなしくしてろ。」
「分かった!」
若干怪しいが、まぁ問題はないだろう。だって、ヤンキーが残りの仲間担いで帰ってったし。
「ふぃ〜…援軍助かった。ありがとな、勇人、幸。」
「いや何気にすんなって。クラスのピンチなら援軍に来ないわけにも行かないだろ。」
「僕はゆー君にカメラもたされてこっち来いって言われたから来たけど、助けになったなら良かったよ!」
笑顔で応える2人。
「ね、ねぇ…本当に創也なの?」
しばらくすると、美咲がこっちに寄って来て俺に訪ねてくる。
「まぁ…こんな見た目だけど…一応俺だ。」
そうだった…勢い余って女装したまま来ちゃったんだ…
「嘘…女の子にしか見えない…」
「ちょっ…触んなって…」
ペタペタと確認するように俺の顔や身体を確認するように触って来る。
「本当に女の子みたい…」
「まぁ、リサ先輩に女の子っぽくしてくれって頼む他なかったし…」
「これさ、見分けつく人いるの?」
「いるだろ。まぁ、
美咲とそんな会話をしているときだった。
「ソウヤー!!!」
「わっぷ!?」
背後から、こころが突撃してきた。
「あら?いつものソウヤと違ってなんだか女の子みたいね?とっても可愛いわ!」
即座に、正体が俺だと見破られる。
「ここにも居たよ。俺が誰か分かる人。」
「まぁ…こころだから…」
先程のヤンキー騒動から一変して、クラス全体から驚きの声が上がる。
「えぇ!?あれ本当に卯月くんなの!?」
「マジで女にしか見えねぇ…」
「あ、やばい…私あの娘タイプかも…」
とまぁ、こんな感じの反応だ…ってオイ最後の台詞言った女子誰だ!?
「ぶふっ…さっすが創也……じゃなくて創那ちゃん…早速クラスのアイドルになってるし…ぶふっ…」
おい勇人。てめぇ、何笑い堪えてやがる。
「「創那?」」
「いや、こいつが勝手に命名してるだけだから。」
それに、今日以降女装する機会なんて訪れる訳ないんだから、命名するだけ無駄だろ(フラグ)
「ま、いいや…創那、俺は後始末してくるからこの後のクラス頼む。
「わかった。頼んだぞ。」
「あ、じゃあ僕はA組のお手伝いしてくるね!」
こうして、ヤンキー襲撃を3人の手で無事に退けるのだった。
「お、おかえりなさいませ……ご主人サマ‥…」
「笑顔が硬い!!もっと自然に笑って!」
俺は現在、クラスのメイド長(委員長)に接客の指導を受けていた。
俺自身、実行委員の仕事や演劇の練習などでクラスの出し物の練習を疎かにしてしまった為、接客業はからっきしなのだ。
一応、提供する料理のレシピを考案するという形で貢献をしてメイド服は回避した…はずなのだが…俺は現在メイド服を来て委員長から接客の指導を受けることになっていた。
というか俺、裏方志望だったのになんでこんな事に……
「う〜ん…やっぱり声かな?いくら見た目が女の子でもなぁ…」
「声なら………んー…こんな感じでいいか?(女声)」
「あ、そっか。卯月君…じゃなくて創那ちゃんは声帯模写が得意だっったっけ。」
「おい、なんでわざわざ名前を言い換えた。」
「まぁ、後は笑顔だよね…」
「笑顔…」
う〜ん…笑顔……こっちに来てから笑う機会は増えたけど、やっぱり自分から自然に笑うっていうのはなぁ…
「ソウヤー!」
そんな風に悩んでいると、後ろから声がかかる。
「ん?どうしたこころ?」
「ホットケーキを作りたいのだけど、この道具ってどう使えば良いのかしら?」
「あ、ホットプレートか。よこにあるボタンを調節して…」
こころがホットプレートの使い方をよく理解してないようだったので、こころに教えている最中だった。
「それだ!!」
「な、なにっ!?」
委員長が突然大きな声を出す。
「創那ちゃん!今すぐこころちゃんと
「はい?」
文化祭デートぉ?何言ってんだこの委員長。
「文化祭デート?」
ほらぁ、こころも訳が分からず聞き返してるじゃん!
「こころちゃんと一緒にいる創那ちゃんは自然な表情を保てているわ!なら2人でデートに行って表情を解してきなさいっ!これは委員長命令ですっ!」
「なんだかとっても面白そうね!ソウヤ!今すぐ行きましょう!」
次の瞬間、こころは俺の手を掴み教室の出口へと駆け出す。
「えっ!?ちょっと待ってホットケーキの生地入れたばっかりだから今行ったら焦げるんだけどぉぉぉぉぉぉぉ!?」
こうして、俺はこころに無理やり連れて行かれる形で文化祭デートに行くことになったのだった。
〜おまけ〜
創也「なぁ、勇人。お前が作った
勇人「え?何って……おにぎりだけど?」
創也「…………そうか」
C組『………』
勇人「あれ!?みんな黙ってどうしたの!?」
こいつだけは何があっても厨房に立たせてはならないと、固く誓うことで、クラスの団結力が高まるのであった。
実は創也、勇人、幸の3人って結構喧嘩の相性がいいんですよ。
創也は速さ、勇人は防御、幸は攻撃。
こんな感じでバランスが結構いいんですよね。
一応、次回はこころとの文化祭デートパートをつくります!ご期待を!
それと、r18√を描き終えたので、同時刻に投稿してます!
そっちの方の投稿ペースはこっちよりも圧倒的に遅いですが、頑張ってみます!
お気に入り登録&感想&評価よろしくお願いします!活動報告にてこんなシュチュエーションを出してほしいなどのリクエストも受けております!Twitterでも受け付けております!番外編などで実行するかもです!
文化祭編終了後の夏休み編の予定
-
創也、花嫁になるの巻+その他短編集
-
夏だ!海だ!ハピハピ島だー!
-
夜の羽丘学園に侵入せよ!?
-
女優の仕事は思ったよりも重労働?
-
花咲川オブ夏休み旅行計画