Å.不運や執筆データの消滅やその他諸々で軽く死にかけたけど生きてます。
Q.文化祭編最後の投稿いつだと思ってるの?……なにか遺言は?
Å.……更新遅れてすみませんでs
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それでは超久しぶりの文化祭編、どうぞ〜
「ソウナ!あっちに行ってみましょ!」
「ちょっ、こころ落ち着けって!」
楽しみすぎて待ちきれないっ!とでも言わんばかりにこころはとある少女の手を引っ張り、廊下を駆け抜ける。
「あっちにお化け屋敷があるわっ!面白そうだから行ってみましょう!」
「絶対嫌だっ!!」
瞳に涙を浮かべ、紅くなった頬で潤む少女の創那……もとい創也。その様子だけ見れば一見、可愛らしい女子が涙を浮かべ、こころにまるで「捨てないでっ!」とでも懇願しているかのように見えるだろう。まるでご主人様とその飼い犬である。
実際、そんな一種の百合のような光景に少なからず廊下にいる生徒たちが被害を受けている。一部の男子達は顔をハンカチで抑え、一部の女子達はスマホを構え、写真を連射している。
だが騙されてはならない。この涙目でこころに懇願している少女の正体は男……じゃなくて男の娘である。
「お、お願いこころ……お化け屋敷だけは…っ!」
「でも、お化けさんと触れ合えるなんて、とっても凄いことだと思うの!」
「違う!趣旨が違う!動物園の動物ふれあいコーナーとは訳が違うんだよ!?」
そんな事を言いながらもこころは創那の手を引っ張るこころ。創那もそれに全力で抵抗するが悲しきかな、創那の腕力ではこころには敵わない。
なんやかんやで強制的にお化け屋敷へと連行される創那であった。
教室の装飾は不気味なほど完成度が高く、暗く淀んだ墓地特有の不気味さを再現していた。
「た、頼むこころ…今なら引き返せる…べ、別のクラスに行こう……」
そんな中、創那は生まれたての子鹿のような状態でこころの腕にしがみついていた。
「っ!?!??い、いいいい、今、俺の顔に何かにゅるにゅるした物がががががっ!!!???」
創那が悲鳴を上げてこころに抱きつく。最早完全な百合である。
「まぁ!こんな所にこんにゃくがあるわ!みんな食べないのかしら?」
ちなみに、創那の顔に触れた物は、天井から吊るされたこんにゃくである。
そして、そんな2人の様子を観察する人影が2つ……
「こころちゃんと一緒にいるあの子って…誰?花咲川の女子の制服を聞いているけど…あんな女の子いたかしら?」
「あぁ、勇人から聞いていたけど…たぶんあれ創也君だよ。」
「え、創也君!?」
「勇人がなんでもロミオとジュリエット用にリサを呼んで創也君をアレンジしたらしい。」
「さすがね…」
物陰から顔をのぞかせていたのは、2年の白鷺千聖と盛谷颯樹だった。
「どうする?このまま全力で怖がらせる?」
「そうね。矢坂君からも全力で怖がらせてって頼まれているし。」
実を言うとこの2人、勇人から事前に水族館のカップルチケットを勇人から渡されていたのだ。代わりに全力で創也もとい創那を怖がらせることが条件なのだが…‥
「ひっ!?あそこの井戸から手がががががが!!!??」
「誰かいるわ!もしかして幽霊さんかしら?行ってみましょうソウヤ!」
「無理無理無理!!!お、お願いこころ!速くここから脱出を…っ!」
井戸から出現した手(模型)に全力でビビる創那を見て2人は思った。
((これ以上どう怖がらせればいいの?))
涙をポロポロと零しながら怯えるその姿は、例え人にその気がなくても嗜虐心を高ぶらせるには十分。よってお化け役の人たちもノリノリで創那を怖がらせる。その事もあってか、これ以上どうすれば良いのか、2人は分からなくなっていた。
「えっと……とりあえずやるだけやってみる?」
「そうね……」
そして、2人は準備を始める。
2人が丁度準備を完了したところで、創那とこころのペアが教室の出口に差し掛かる。
「ソウナ!もうすぐ出口よ!頑張りましょう!」
「うっぐ…ひっぐ…ほ、ほんとに……出口?う、嘘じゃないよね…?」
既にボロボロだが、こころにしがみつく形でなんとか出口に向かって歩いている2人が眼に入る。
「それじゃあちーちゃん、いくよっ!」
「えぇ!」
そして、出口まで歩く2人に颯樹と千聖の2人がついに出撃する。
「ひっ!?ひ、人が倒れてる!?」
2人の目の前には全身血だらけ(血糊)で床に倒れる男子生徒(颯樹)がいる。倒れている生徒の背中には、包丁(偽物)が深々と突き刺さっている。
「な、なんで人が……っ!?」
創那がより怯えたタイミングで、男子生徒(颯樹)の背後から血だらけの白い服の包丁(偽物)を持った女性(千聖)が現れる。そして、手に持った包丁を創那とこころに向け、言葉を絞り出す。
「次は……アナタの番よ……」
女性(千聖)から血濡れの包丁を向けられた創那。積み重ねられた演技力でありったけの殺意を創那に向ける。当然精神的に耐えきれるはずもなく……
「………かひゅ」
「あ、あら?……創也君?」
短い奇声を残して創那は白目をむいてその場に崩れ落ちたまま動かなくなった。
「千聖じゃない!こんなところで何をしているの?あたしも混ぜて欲しいわ!」
ちなみに、その隣でこころは楽しそうに包丁を持った女性(千聖)に近づく。
「こころちゃん……せめて彼のようにとは言わないけど、もう少し反応してほしかったわ……」
その場には男2人の死体とはしゃぐ女子2人の声が響くのだった。
(てゆーか、僕はいつまで倒れてれば良いの……?)
「あれ……ここは……?」
目を覚ますと、まず耳に届いたのは周囲の騒ぐ声、そして後頭部にある妙に柔らかい感触。
「ソウヤ!やっと起きたのね!」
「……なにしてんの、こころ?」
閉じていた目を開けると視界に太陽の光よりも先に見覚えのある顔が映る。
「膝枕よ。千聖が好きな人にはこうすると良いって言ってたの!」
「……お前、俺のこと好きなの?」
「?あたし、なにか変なこと言ったかしら?」
何でも無いことのようにこころが聞き返す。
「……いや、何でも無い。」
どうせこころのことだから、友人としての“ライク”の感情だろうし、変に動揺するほうが馬鹿らしいか。
「それで、俺はどれくらい寝てた?」
「30分よ!ソウヤが寝てる間にご飯を持ってきたから、一緒に食べましょう!」
よく見ると俺達が今いる場所は中庭の真ん中の木陰の辺り。他の生徒もこの中庭で間食をしており、こころの手にはどこから取り出したのか、クレープやフランクフルトなどの売店で売っていた食べ物が握られていた。
「……クラスに戻るまで後1時間…そうだな、せっかくだから食べるか。」
俺はこころからクレープを受け取り、口に含む。
「甘い……フルーツクレープか。」
「えぇ!とっても美味しそうだから持ってきたの!」
生クリームの中に様々な種類のフルーツが口の中で程よく広がり、美味しい。
「やっぱりとっても美味しいわ!」
ふと、となりのこころに見ると俺よりも速いペースでクレープを食べている。というかよく見ると片方の頬にクリームが付いてるし。
「こころ、ほっぺにクリームが付いてるぞ。」
「そうなの?……はい、どうぞ!」
俺が頬にクリームが付いていることを指摘すると、こころは満面の笑みで頬を突き出してくる。
「……なにしてんの?」
「う〜ん……ほっぺにクリームが付いた時はこうやって相手に食べさせると良いって千聖が言ってたのよ!」
「……こころ、悪いことは言わない、千聖先輩の話をまともに聞かないほうが良い。」
「?」
こいつ……このままだと勇人とかそこら辺の男にもこういう事するんじゃ……千聖先輩一体何してるんですか……
(おかしいわね?ソウヤにこれをやれば笑顔になるって聞いたのだけど…やっぱり全然笑顔にならないわ。)
ちなみに、こころは千聖先輩からこれは創也以外には絶対にやるなと注意しているらしいので、俺の心配は憂鬱に終わるのだが、この時の俺はまだ知る由もない。
「まぁ、時間はまだ割とあるんだし、少しは落ち着いて食ったらどうだ?」
俺はポケットからハンカチを取り出し、頬に付いたクリームを取る。
「むぅ〜……」
そして、何故か頬を膨らませるこころ。
「……これやるから機嫌直せって。」
俺は手に持ったクレープの口を付けていない部分をこころの口元に持っていく。
「ありがとうソウヤ!」
そしてこころはみるみる機嫌が良くなり、ぱくりと俺のクレープを食べた。
「とっても美味しいわ!」
「そうか。」
すぐにいつもの笑顔になり、こころと何気ない会話を続ける。
(にしても、文化祭か……)
ふと、中学時代の文化祭が脳裏をよぎる。
(……だめだ、売店で飯買って部活の手伝いしてから体育館倉庫で寝てた記憶しかねぇ……)
はたから見ればどんな文化祭だよって思われるよな……
まぁ、こんな風に
「ソウヤ、おでこにシワが寄ってるわよ?」
「え?」
物思いにふけっていると、突然こころが声を掛ける。
「ソウヤってばたまーに悲しそうな顔で何かを考える時があるわ。そういう時はおでこにシワが寄ってるからすぐに分かるのよ!」
「バレてたか。」
「ソウヤ!今日は文化祭なのよ!楽しまなきゃ損だわ!」
「……だな。確かに、楽しまなきゃ損だよな。まだ時間はあるし、せっかくだからもうちょっと店を回るか?」
「そうね!あたし、もう1回お化け屋敷に行きたいわ!」
「それだけは駄目だっ!!」
中庭から移動するために、その場から移動を始めようとしたその時だった。
「あら?あれは何かしら?」
「ん?どうしたこころ?」
ふと、こころが止まり、指を刺した方向を見ると
「あれは……勇人かしら?」
こころの言うとおり、その集団の中心には見覚えのある人物……勇人がいるのだ。
「よいか者共っ!作戦の決行は体育館の発表の時!!本作戦はいかに迅速に対象を排除するかが重要だ!」
『はいっ!!』
「中でも警戒すべきなのは風紀委員会の氷川先輩だ!もしも氷川先輩に遭遇したら命はないと思え!!」
『はいっ!!』
「我々の調べでは今回の排除対象のリア充は28組!確実に息の根を止めろっ!怨念の狼煙を上げるときだっ!!」
『おおおぉぉぉ!!!!』
……なんか勇人が学生服から着替えて軍服っぽいものを来てるのは別に良い。なぜかその勇人に追随する連中も同じ様な軍服を着て軍人みたいな号令をしているのも100歩譲って良しとしよう。
(あのバカ共に企んでるの!?)
それが俺の率直な気持ちだった。
体育館公演で軍人の演習なんてあったか!?紗夜先輩に命を狙われるような作戦!?正気か!?
「なんだか楽しそうだわ!ソウヤ!あたし達も行きましょう!」
「ダメ。と言うか見ちゃダメ、聞いちゃダメ、近づいちゃダメ。」
「?…ソウヤ、これじゃあ何も見えないわ!」
俺はこころの目を両手で塞ぎ、出来る限り勇人達から離れ始める。
あんなのに関わってたら絶対に碌な目に合わない……関わらないでおこう…
こうして、俺達は不安を残しつつもその場を後にするのだった。
ちなみに、数時間後の文化祭公演の時、案の定、勇人率いるこの集団がとんでもない事をやらかすのだが、それはまた次回。
皆さんお久しぶりです。
久しぶりすぎて上手く書けた気がしない。
さーて、勇人はどうなるのやら…次回、勇人死す
とりあえず、次の話は番外編を、その次に文化祭編の続きを投稿します。
モチベーションが上がるかも。
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