黒子のバスケ〜努力の天才   作:マニック

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第24Q

インターハイが終わり、福田総合高校は来るウィンターカップに向けて合宿に来ていた。

灰「ぼろっちい建物っすねえ。」

 

灰崎は自分たちがこれから合宿を行う宿を見て嘆く。灰崎が嘆くのも無理はないと言えるほどその宿は古びていた。

 

石「まあ、そう言うな。毎年この宿で合宿するのが伝統なんだよ。」

灰「うーす。それより瑠璃さんはいつ合流するんでしたっけ?」

現在、瑠璃はチームメイトとは別行動である。なんでも、チームにより貢献するための特訓を知り合いのスポーツジムでするそうだ。

石「合宿の折り返しには合流するって言ってたぞ?それまでに少しでもパワーアップしなきゃな。」

 

選手たちはその後、宿に荷物を置いて体育館に集合する。

 

監「それでは、これより合宿を始める!!この合宿では午前・午後は基本的な練習を主に行ってもらう。そして、夜間の部で各個人のスキルの練習とする。レギュラー陣はウィンターカップまでに自分だけの武器を身につけろ!!そうじゃなきゃ、ウィンターカップには勝てん。」

 

選「はいっ!!」

 

監「じゃあ、まずはこれだな。」

そう言って監督はパワーアンクルを出す。

監「とりあえず、片足5キロから。レギュラーは10キロな?」

灰「まじっすか?」

監「まじ。これでばてたらレギュラー落ち。」

灰「うっ。」

 

足首にパワーアンクルを付けて、練習するということは想像以上にきつい。

特にバスケットのような動きが激しいスポーツではなおさらである。

 

まずは午前の部の練習。

午前はボールを持たずに走り込みや筋力トーレーニングを行う。

この段階で、体育館で横たわる部員が数人。

午後の部でやっとボールを使える。

ボールを使っての基本練習である。

レギュラー以外のものはとても夜間の部の練習を行える状態ではなかった。

さすがにレギュラー陣はそれでも個人のスキルアップのためにボールをつく。

監督に言われた、自分だけの武器を身につけるためである。もちろん、そんなものがすぐに身につくはずがない。レギュラーといえど、手探りの状態である。

 

石「俺だけの武器。」

石田は悩んでいた。自分だけの武器が何か分からずに。石田は全国でも屈指のPGである。高性能の3Pと的確なパスによってチームに貢献してきた。

しかし、石田がやっていることなどその気になれば瑠璃にもできる。石田は自分にしかできないことを探していた。

 

石「なんにも思いつかねえわ。どーするか。」

 

その横では、望月がスクープショットの練習をしていた。

様々な距離からスクープショットが打てるよう距離、向きを変えていた。

望月には自分の武器がすでにみえていた。あとはそれを強化するだけであった。

 

さらに向かいのコートでは、灰崎と鶴野がセンタープレイの練習をしていた。

灰崎は自分の体力が限界時点でのキセキの世代に技の強奪をを行うことによって、自分の能力の向上を目指していた。

一方鶴野は自分のセンターとしての型を固めようとしていた。

鶴野は目立つセンターではない。センターの中では特に身長が高いわけでもなく、技術が特出しているわけでもなく、パワーがあるわけでもない。

 

鶴「俺にできることは、ただチームのゴールを守ることだけだったんだ

。俺にはそれしかできない。」

それでも鶴野が福田総合のレギュラーになれたのは、鶴野が冷静でディフェンスがうまい選手であったからである。

センターにおいて、ディフェンスがうまいというほど怖い選手はいない。

センタープレイはいつファウルを取られるか分からない。特に、ディフェンスがうまい選手はファウルを取ることもうまい。パワーも技術もない鶴野はディフェンスという一点にのみを強化することにした。

灰崎でも今の状態では鶴野を完璧に抜き去ることはできなかった。

 

灰「くっ。ほんと、地味にうまいっすね!!」

鶴「地味は余計だ!!」

 

その頃瑠璃はというと。

 

虹「ほんとうにいいのか?」

瑠「ああ。チームのためだ。俺は今日から、シュートを捨てる。」

新たな決意を心に誓っていた。

その誓いは仲間のために。

 

 

 




先日、私は感想に対する返信において誠凛高校に負けてもらうというネタばれをしてしまいました。
それに対する処置として、誠凛と秀徳と皇桐のどこにウィンターカップにでてほしいかアンケートをとります。
感想のところに書いてくれるとうれしいです。
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