黒子のバスケ〜努力の天才   作:マニック

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第12Q

福田総合学園がインタ-ハイ予選1回戦を勝ち抜いてから3日後、今日は2回戦の日である。

 

すでに福田総合学園の選手は会場入りをしている。

 

監「よし。今日は黒金も灰崎もいるな?灰崎!今日はスタメンだからな?しっかりしてくれよ?」

 

灰「うす。分かってます。」

 

石「じゃあ、お前ら!いくぞ!」

 

主将の石田が選手を率いて、試合会場へと入っていく。

 

すると場内が福田総合学園の入場により沸く。

 

客「おおーー!!静岡県最強の福田総合だ!去年はインターハイ4位の好成績!!さらにキセキの世代にも劣らないと言われているエース、黒金瑠璃も健在だーー!」

 

試合を見に来ている観客のほとんどのお目当ては瑠璃である。当然である。瑠璃はキセキの世代が高校にはいるまでの間、高校バスケ界をひっぱていた選手である。インターハイでの活躍もそれを表している。

 

瑠「灰崎。今日はお前の存在を静岡中に知らしめるんだぞ?福田総合のエースは俺だけじゃない。俺とお前のダブルエースだ。」

 

灰「分かってるよ。今日の試合に瑠璃さんの出番はねえ。」

 

 

審「それではこれより、福田総合対林業高校の試合を始めます!互に礼!」

 

選「お願いします!」

 

林業高校は静岡県の中堅校である。去年も予選3回戦で負けている。選手にもこれといって注目する選手などいなくいたって普通の学校である。去年までは。

 

今年は違う。なんと外国人留学選手がいるのである。

 

福田総合高校スターティングメンバー

4番  石田英輝 180cm PG

6番  灰崎祥吾 188cm SF

7番  鶴野祐也 192cm C 

12番  山田拓  180cm PF

11番  望月和宏 184cm SG 

 

林業高校スターティングメンバー

4番 田口悦 176cm PG

5番 島田弘樹 178cm SF

7番 清田俊  188cm C

11番 クリス・ジーニャ197cm PF

12番 相葉千尋 179cm SG

 

 

ジャンプボールは高さに分がある林業高校が勝った。

 

林業高校はPGの田口からボールを回していき、最終的には清田かクリスへとボールが渡りゴールを決めるスタイルである。

 

田「クリス!!」

 

ク「ナイスパス!」

 

クリスはそのままダンクを決める。

 

客「おおーーー!!ダンクがでたーー!!」

 

クリスは外国人らしく豪快なプレーを見せる。

 

石「きついな。相手の高さに分が以上、こっちは速さで対抗するぞ。」

 

石田から速いスピードのパスが渡っていきどんどん相手陣へと入っていく。

 

望「灰崎!」

 

灰「しゃあっ!」

 

望月からのパスを受け、灰崎はジャンプシュートを打つ。

 

ク「アマイ!!」

 

クリスのブロックにより、灰崎のシュートは阻まれた。

 

灰「くっ。高けえな。」

 

灰崎の身長はけっして低くない。さらにジャンプ力もかなりある。その灰崎のシュートをブロックした。これは福田総合のどの選手がシュートを打ってもマークに疲れていればブロックされるということである。

 

第1Qは流れを掴んだ、林業高校がリードを守った。

 

14対19である。

 

瑠「灰崎。なんとかしろ。今日は俺の出番はないんだろ?」

 

灰「ったりまえだ!もうあいつのスタイルは充分見た。もういける。」

 

監「?見た、、、?どういうことだ?」

 

瑠「ああ、後で説明しますよ。」

 

ピー-。

 

審「第2Qを始めます。」

 

瑠「監督。灰崎の最大の武器って何かわかりますか?」

 

監「相手の技を奪い取るスキルじゃないのか?中学時代のあいつはそうだったろ?」

 

瑠「傍目から見ればそうなんですけどね。ちょっと違うんですよ。そもそも技を奪い取れるってことは見ただけでその技のコツが分かるってことです。つまり、灰崎は相手を観察する目が以上にいいんです。」

 

監「観察?なるほど。つまり観察眼がいいってことか」

 

瑠「そうです。相手をよく観察できれば自然と相手の動きに対処できる。いままで灰崎に課した練習はほとんどが基本的なものでした。あいつは特別な技なんかなくても充分強い。それを分かってほしかったんですけどね。」

 

 

一方試合は 

 

灰崎がクリスを翻弄していた。

 

灰「いくぜ。次はうまく止めろよ?」

 

ク「くっ」

 

灰崎はクリスを抜きにいく。

 

ク「(右、いや左。どっちだ!?)」

 

灰「どっちでもねえよ。」

 

灰崎はその場でシュートを打つ。

 

クリスは動けなかった。一歩も。クリスは灰崎のシュートに見とれてしまった。みとれるということは不幸なことなのかもしれない。みとれてしまえば、いままでの自分を否定してしまう。それでもクリスは思ってしまった。こいつのプレーをもっと見ていたいと。

 

瑠「練習の成果がでたな、灰崎。お前はもうキセキの世代と並んだよ。あとは、、、俺を速く超えてくれ。」

 

瑠璃は小さくそう呟いた。

 

監「黒金。お前灰崎に何を教えた?相手の選手が一歩も動けなかったぞ?」

 

瑠「特に何も?いまのは基本のシュートですよ。ただ、あまりになめらかで相手がみとれてしまっただけです。」

 

監「なるほど。全国クラスの怪物の打つシュートにはそういう類のシュートが確かにある。俺もいままでみたことがる。黒金。お前の得意はシュートだな?」

 

瑠「まあ。あれができるようになれば、キセキの世代とも渡り合えますよ。」

 

監「瑠璃。お前なにを狙っている?自分のすべてを灰崎に教えてどうする?」

 

瑠「ははは。俺の全てはまだ教えてませんよ?高校に入ってから、俺は全力をだせたことがありませんから。監督だって、主将だって俺の全ては見たことがない

。それに、教えたところでできっこありません。」

 

 

灰崎の活躍により福田総合は3回戦へと駒を進めた。

 

 

 

 

 

 

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