読者の皆様、申し訳ございません。
何か案があればコメントください泣
合宿も終わり、できることはすべてしてきた。
明日からいよいよウィンターカップ予選が始まる。
石「集合!!明日からは予選が始まる。俺達3年はこれが最後だ。できれば一番最後まで試合をしていたい。意味は分かるな?」
瑠「全国優勝。それしかないでしょ。」
瑠璃以外の部員も分かっていた。これが最後であるということを。福田総合のレギュラーは石田以外は皆2年と1年である。努力が実らず、試合に出ることができない3年の想いも背負っているのだ。
石「明日からの一ヶ月ですべてが決まる。勝つぞ!いいな?」
選手は一斉にはいと答える。気合は充分である。
…
練習後、
石「瑠璃。PGはお前に任せていいんだな?」
瑠「ええ。大丈夫です。でも調整がいるんで、一回戦からだしてください。」」
石「分かった。俺から監督に進言しとくな。」
瑠「お願いします。」
瑠璃は次の試合に初めて、PGとして出場するのだ。正確には、PFだが。
灰「瑠璃さん。ちょっと付き合ってもらえません?」
瑠璃は灰崎に付き合い、ストリートバスケをしにきていた。
瑠「どうした?緊張してるのか?」
灰「そりゃしますよ。3年の最後の試合。俺は1年なのに試合に出してもらってるんですから。」
瑠璃は意外だと思った。この男がそんなことを気にするとは思わなかったのである。
灰「これでも3年に情みたいなもんはあるんすよ。あの人たちと最後まで試合がしたいんすよ。」
瑠「じゃあ、頑張らないとな!!」
灰崎はうなずき豪快にダンクを決める。
灰「全国優勝しますよ!!」
次の日
監「では、スターターを発表する。
PG 黒金瑠璃
PF 石田英輝
SF 灰崎祥吾
SG 望月和宏
C 鶴野祐也
以上だ!!頼むぞ。ウィンターカップへの初戦だ。気を引き締めていけ!!」
選手たちは声をあげ、士気を高める。
そして、いよいよ初戦が始める。
相手は静岡県の中堅校。福田総合にとっては相手にならない相手である。
しかし、第1Qの点差は4点差とさほど開いていない。
石「おい、瑠璃。大丈夫か?」
理由は、瑠璃のパスミスである。瑠璃と他の選手の呼吸が合っていないのだ。PGのパスは繊細さが求められる。各選手ごとに得意なコース、パスの速さが違うのだ。
瑠「ああ、すいません。もう大丈夫です。感じは掴めたんで、ボールから目を離さないで下さい。」
瑠璃は平然とこう言う。自分のミスなどまるで意に介していない。瑠璃がこう言うのだから、他の選手たちは瑠璃を信じる。瑠璃への信用を超えた信頼である。
第2Qが始まる。
瑠「さあ、いくぞ。」
瑠璃は相手の選手を抜き、ぺネトレイトする。そして、シュートにいくと見せかけ3Pラインにいる石田にパスを出す。石田のマッチアップの相手は中に寄っていたので、石田は完全なフリー。外すことなどありえない。
石「(変な感じだな。ボールが吸い付いて来たみたいだ。)」
その次の攻撃もまったく同じ形から、今度は灰崎にパスが通る。
灰崎も石田と同じ違和感を感じていた。
灰「石田さん。なんかシュート打ちやすくありません?ボールが吸い付いてくるというか。」
石「ああ。さっき見てたんだが。おそらく、瑠璃はパスを出す選手によってパスの強さ、回転、速さを変えている。」
灰「よくわかんないすけど、それってすごいんですよね。」
石「俺にはできなかった芸当だよ。」
選手によってパスを変えることはPGにとって理想である。その選手が最も打ちやすいパスをだすことができれば、シュートの成功率は大きく変わる。しかし、それはあくまで理想。バスケットのような高速で動くスポーツでは不可能。そう思われていた。
石「くやしいな。俺にはできなかったことをお前は。本当に味方でよかった。」
瑠「ん?何か言いました?」
石「いや。この試合100点ゲームするぞ!!」
選「おう!!!」
瑠璃の本来のパスが機能しだした、福田総合にとって初戦は赤子の手を捻るようなもの。
灰崎と石田の3P。鶴野のスクープショット。鶴野のダンク。
瑠璃のパスがあれば、選手の持ち味を120%引き出せる。
福田総合、123対54で完勝。2回戦進出。
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