黒子のバスケ〜努力の天才   作:マニック

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私が、瑠璃に持たせようと思っていた能力と原作の赤司の能力が完全に一致してしまったため、しばらく案を練る時間を取ろうと思います。
読者の皆様、申し訳ございません。
何か案があればコメントください泣


第31Q

ウィンターカップ予選、静岡大会。

 

それまでの大会では起こり得なかった異例の事態が起きていた。

 

静岡の強豪である福田総合学園が現在、準決勝まですべての試合を100点ゲームで勝ち上がっているのだ。

ほかの高校との実力の違いを見せつけている。

さらに試合の後半はレギュラーをすべてはずし、控えの選手で勝ち上がっている。

 

そして準決勝。

 

監「よし。この試合も後半はレギュラーを全員外すぞ。」

選「はいっ。」

現在、前半を終え、点差は56対29。福田総合の圧倒的有利である。

 

客「すげーぞ!!今年の福田総合!!このまま決勝も100点ゲームなんじゃねえか!?」

客「いや、でも決勝は長谷川率いる清水高校だからまだわかんねええよ!!」

 

その試合。福田総合は100点ゲームで勝利。

決勝は福田総合対清水高校となった。

 

監「明日はついに決勝だ。ここでとりこぼすわけにはいかん。そこで、明日の試合はレギュラーに最後まで出てもらう。インターハイのウォーミングアップにしてくれ。」

選「はい!!」

 

灰「瑠璃さん。本当にシュート数減りましたね?もうシュートは打たないんすか?」

瑠「ん?ああ。たぶん打たねえと思うよ?」

灰崎はしばらくの沈黙の後。

灰「じゃあ、昔の瑠璃さんのスタイル。俺が奪っていいですか。」

瑠璃は目の前の灰崎祥吾という男に初めて、恐怖をいだいた。

昔のスタイルといっても、一夕一朝で奪えるものではない。帝光時代の灰崎ならば、奪えるはずのない代物である。それを奪っていいかと聞いてきた。まるでそれがもういつでも奪えるかのように。

 

瑠「いいぜ。奪えるなら奪えばいい。」

灰「ありがとうございます。」

灰崎は一礼をし、体育館を出て行く。

瑠「もう”そこまで”来てるのか。まったく。なんてやつだよ。」

 

決勝の控え室では、ミーティングが行われていた。

石「では、長谷川のマッチアップは灰崎でいいな?」

灰「うす!!」

瑠「まあ、無理そうなら俺がいきますから。そうならないようにしてくれよ?」

灰「当然!!」

 

ピー-

これよりウィンターカップ静岡県大会予選、決勝戦をはじめます。

長「今年は勝たせてもらう。」

長谷川にはインターハイ予選の時のような、うぬぼれはない。静かに闘志を燃やしていた。

瑠「今回のお前の相手は俺じゃないよ。」

灰「今回は俺が相手だ。」

長「そっか。そんなことはもうどうでもいい。」

灰「あ?」

 

ジャンプボールは福田総合が制した。福田総合は落ち着いて一本を決める。清水高校も負けじと取り返す。第1Qは両校、手のうちを隠したまま戦っているという印象である。

 

そして、第2Q。

長「灰崎っていったっけ?お前強いよ。俺だけじゃ勝てねえわ。」

灰「なんだ。もう諦めるのか?」

長「いや。一人がだめなら二人でいく!!」

長谷川は得意のドライブで灰崎の左を抜き去ろうとする。ドライブだけで言えば、そのスピードは全国クラス。しかし、灰崎の才能はそのスピードすら意に介さない、はずであった。清水高校の“新渡戸俊”という一年生がスクリーンをかけたのだ。絶妙なタイミングでスクリーンをかけられた灰崎は長谷川のシュートを止めることができない。

長「っしゃあ!!」

客「清水高校がスクリーンプレイ!?インターハイの時はあんなのなかったぞ!!」

瑠「スクリーンか。あいつがねえ。」

第2Qは長谷川と新渡戸のスクリーンプレイが炸裂し、得点は48対52と清水高校がリードしていた。福田総合は予選、はじめての苦戦を強いられていた。

 

灰「クソっ!!」

灰崎は苛立ちでベンチを蹴る。

瑠「やめろ、灰崎。物に当たるな。」

灰「くっ。」

第2Qの失点はほぼ灰崎のところから。苛立つのも当然である。

石「しかし、まずいな。全国クラスのスピードに完璧なタイミングのスクリーン。止めるのは容易じゃない。」

瑠「別にいいんじゃないですか?止められないなら止めなければいい。」

石「ラン&ガンに移行するか。それもいいだろうが、灰崎。いいのか?」

灰「よくないっす!!あと少しだけ時間ください!!」

石「よし。俺が許す。瑠璃!フォロー頼むぞ。」

瑠「分かりました。」

 

そして第3Qが始まる。

瑠「おい、灰崎。」

瑠璃は意気込んでいる灰崎に声をかけ、首に腕をかける。

灰「なんすか?」

瑠「次は、二人同時に“見ろ”。いいな?」

灰「あ。はいっ!!」

灰崎は瑠璃の言ったことを理解したのか、勢いよく返事する。

 

ボールは清水高校から、スタートする。

長「こりねえな。またお前かよ。」

灰「わりいな。あとちょっと付き合えや。」

長谷川はまた、全力のドライブで灰崎を抜き去る。そして、新渡戸のスクリーンに灰崎は捕まる。

清水高校はさらに加点した。

灰「よし。タイミングは掴んだ。次はいける。」

灰崎はひとりでブツブツ言っていた。

長「今、あいつわざと。」

新「先輩、どうしました?」

長「いや、なんでもない。次も頼むぞ?」

新「はい!」

 

福田総合も瑠璃を中心になんとか、点を取る。そして、次の清水高校のオフェンス。灰崎の才能の片鱗が垣間見える。

例のごとく長谷川が灰崎を抜こうとしていた。

灰「(こいつのドライブはとめられねえ。なら、スクリーンをかけるやつをかわせばいい。そのためには。)」

灰崎は長谷川が進む方向と逆にステップ。そして、長谷川に追いつく。

長「なっ。」

灰「わりいな。一回見ちまえば、俺の勝ちだ。」

灰崎は、ついに長谷川を止めた。

さらに。

福田総合の攻撃、瑠璃からパスがまわり石田が相手選手を抜く。その選手に灰崎が絶妙なタイミングでスクリーンを掛ける。

新「そのスクリーンはっ!?」

灰「わりいな。もう俺のもんだ。」

切り札を失った、清水高校にもはや勝目はなかった。

福田総合はまたしても100点ゲームでその試合を制した。

 

 

 

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