黒子のバスケ〜努力の天才   作:マニック

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第32Q

清水高校との試合の後、福田総合体育館。

そこでは、1人黙々とシュートを打つ1人の男がいた。

 

その男の名は灰崎祥吾。キセキの世代に最も近い人物。

1年前までは、試合が終わったあとに練習するなどありえなかった。

一流のプロは試合が終わったあとも、練習をする。ゆえに一流なのだ。

灰崎もまた、一流の選手なのだ。

 

その体育館に瑠璃も入ってきた。

瑠「お、お前も練習か?」

灰「瑠璃さん、まあ。今日は俺のせいで苦戦しちゃいましたから。」

瑠「そうだったな。あの連携は見事だった。ああいう戦い方もあるんだな、うん。」

1人で納得してうなづく瑠璃。

灰「結局、”ゾーン”てやつには入れなかった。俺には無理なのかもしれねえ。」

瑠「無理だと思うやつには”ゾーン”の扉は開けねえよ。」

瑠璃はドリブルの練習をするため、灰崎から離れていく。

灰「遠いな。”そこ”までには。」

 

それから一週間たち、ウィンターカップの組み合わせが決まった。

石「集合!!」

選「はいっ!!」

監「ウィンターカップの組み合わせが出たぞ。まず、一回戦の相手は大阪近畿大学だ。ここは普段の実力をだせれば勝てるはずだ。次の2回戦なんだが。」

監督は顔色を曇らせる。

瑠「どこなんですか、監督?」

監「ふう。インターハイ優勝校、洛山高校だ。」

選「はっ!?えっ!?」

石「いきなり、洛山とかなんの冗談ですか。」

望「笑えないです。」

鶴「終わった、、、」

灰「いきなり赤司とか、きつすぎ。」

選手たちは一様に不安がる。そんな中、瑠璃が笑い出す。

瑠「ははは。俺達は運がいいなあ。洛山に勝っちまえば、もう勝てないとこなんかねえじゃん!」

石「瑠璃、おまえなあ。」

瑠「大丈夫ですよ、このメンバーなら勝てます。」

瑠璃はまっすくな目をして石田を見る。

石「ふっ。そうだな、俺たちなら勝てる!!」

選手たちは自然と円陣を組む。

石「いいか!!俺たちは優勝するために練習してきた!!相手が洛山だろうが、なんだろうが勝つ!!」

選「はいっ!!」

石「福田総合ー!!ファイッオー!!」

選「ファイッオー!!」

そして、ウィターカップが始まる。

鶴「すげえ、人。」

石「そうだな。え0と、試合は今日の午後からだな。開会式終わったあとは、各自集中しとけよ。」

瑠「主将。俺散歩にいてっきていいですか?」

石「開会式までには戻れよ?」

瑠「うーす。」

灰「あ、俺も行きますッ!!」

瑠璃と灰崎は2人で散歩にいった。

灰「いやあ、緊張しますね。さすがに。」

瑠「そうだな、これが最後だからな。このメンバーで戦えるのは。」

2人は歩いていると、ある集団を見つける。全員がすさまじいオーラを放っている5人。キセキの世代。

 

赤「それじゃあ、東京は大輝と真太郎が勝ち残ったんだね、予想通りだ。」

青「はっ。そんな簡単なもんじゃなかったぜ?テツがいるとこにはかなり苦戦した。まっ、すげえおもしろかったけどな!!」

真「同感なのだよ。俺か青峰が負けてもなんら不思議ではなかった。」

赤「ほう。ところで、いつまでそこに隠れているつもりだい?」

瑠「別に隠れてたわけじゃないんだけどな。」

青・黄・緑「瑠璃さんっ!!」

紫「瑠璃ちんさーん、久しぶりー」

灰「おいおい。俺は無視かよ、てめえら。」

青「灰崎も一緒か。お前らと戦うのも楽しみだったんだが、いきなり赤司とだもんな。期待薄かな。」

灰「言ってろ。勝つのはうちだ。」

赤「まあいい。それじゃあ、僕はいくよ。みんな、戦う時は全力でやろう。だれが一番強いのか今度こそ決めよう。」

赤司はその場から立ち去る。

それに続いて、青峰、黄瀬、紫原、灰崎も立ち去る。

灰「俺も先に行きます、瑠璃さん。」

瑠「ああ。」

緑間は最後まで残り、瑠璃にあることを話していた。

 

瑠「ただいまでーす。」

石「よし、全員そろったな。いくか。」

ウィターカップのはじまりである。

 

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