清水高校との試合の後、福田総合体育館。
そこでは、1人黙々とシュートを打つ1人の男がいた。
その男の名は灰崎祥吾。キセキの世代に最も近い人物。
1年前までは、試合が終わったあとに練習するなどありえなかった。
一流のプロは試合が終わったあとも、練習をする。ゆえに一流なのだ。
灰崎もまた、一流の選手なのだ。
その体育館に瑠璃も入ってきた。
瑠「お、お前も練習か?」
灰「瑠璃さん、まあ。今日は俺のせいで苦戦しちゃいましたから。」
瑠「そうだったな。あの連携は見事だった。ああいう戦い方もあるんだな、うん。」
1人で納得してうなづく瑠璃。
灰「結局、”ゾーン”てやつには入れなかった。俺には無理なのかもしれねえ。」
瑠「無理だと思うやつには”ゾーン”の扉は開けねえよ。」
瑠璃はドリブルの練習をするため、灰崎から離れていく。
灰「遠いな。”そこ”までには。」
…
それから一週間たち、ウィンターカップの組み合わせが決まった。
石「集合!!」
選「はいっ!!」
監「ウィンターカップの組み合わせが出たぞ。まず、一回戦の相手は大阪近畿大学だ。ここは普段の実力をだせれば勝てるはずだ。次の2回戦なんだが。」
監督は顔色を曇らせる。
瑠「どこなんですか、監督?」
監「ふう。インターハイ優勝校、洛山高校だ。」
選「はっ!?えっ!?」
石「いきなり、洛山とかなんの冗談ですか。」
望「笑えないです。」
鶴「終わった、、、」
灰「いきなり赤司とか、きつすぎ。」
選手たちは一様に不安がる。そんな中、瑠璃が笑い出す。
瑠「ははは。俺達は運がいいなあ。洛山に勝っちまえば、もう勝てないとこなんかねえじゃん!」
石「瑠璃、おまえなあ。」
瑠「大丈夫ですよ、このメンバーなら勝てます。」
瑠璃はまっすくな目をして石田を見る。
石「ふっ。そうだな、俺たちなら勝てる!!」
選手たちは自然と円陣を組む。
石「いいか!!俺たちは優勝するために練習してきた!!相手が洛山だろうが、なんだろうが勝つ!!」
選「はいっ!!」
石「福田総合ー!!ファイッオー!!」
選「ファイッオー!!」
…
そして、ウィターカップが始まる。
鶴「すげえ、人。」
石「そうだな。え0と、試合は今日の午後からだな。開会式終わったあとは、各自集中しとけよ。」
瑠「主将。俺散歩にいてっきていいですか?」
石「開会式までには戻れよ?」
瑠「うーす。」
灰「あ、俺も行きますッ!!」
瑠璃と灰崎は2人で散歩にいった。
灰「いやあ、緊張しますね。さすがに。」
瑠「そうだな、これが最後だからな。このメンバーで戦えるのは。」
2人は歩いていると、ある集団を見つける。全員がすさまじいオーラを放っている5人。キセキの世代。
赤「それじゃあ、東京は大輝と真太郎が勝ち残ったんだね、予想通りだ。」
青「はっ。そんな簡単なもんじゃなかったぜ?テツがいるとこにはかなり苦戦した。まっ、すげえおもしろかったけどな!!」
真「同感なのだよ。俺か青峰が負けてもなんら不思議ではなかった。」
赤「ほう。ところで、いつまでそこに隠れているつもりだい?」
瑠「別に隠れてたわけじゃないんだけどな。」
青・黄・緑「瑠璃さんっ!!」
紫「瑠璃ちんさーん、久しぶりー」
灰「おいおい。俺は無視かよ、てめえら。」
青「灰崎も一緒か。お前らと戦うのも楽しみだったんだが、いきなり赤司とだもんな。期待薄かな。」
灰「言ってろ。勝つのはうちだ。」
赤「まあいい。それじゃあ、僕はいくよ。みんな、戦う時は全力でやろう。だれが一番強いのか今度こそ決めよう。」
赤司はその場から立ち去る。
それに続いて、青峰、黄瀬、紫原、灰崎も立ち去る。
灰「俺も先に行きます、瑠璃さん。」
瑠「ああ。」
緑間は最後まで残り、瑠璃にあることを話していた。
…
瑠「ただいまでーす。」
石「よし、全員そろったな。いくか。」
ウィターカップのはじまりである。