続く第3回戦は灰崎の活躍により、福田総合学園の圧勝であった。さらに4回戦は灰崎を途中交代させての勝利であった。
監「みんなよくやってくれた。明日は準決勝だ。相手は清水高校だ。去年もうちとやったことがある強豪だ。しかし、今年のうちにとっては通過点でしかない高校だ。油断せずに勝ちにいこう。」
選「はいっ!!」
バスケ部の通常練習が終わり、監督が喝を入れる。
瑠「監督!明日の試合、でちゃいけませんか?そろそろ調整したいんですけど。」
監「ああ。いいぞ?少し早いが、問題ない。」
瑠璃はその後、体育館に残ってシューティングをしていた。
灰「瑠璃さん。決勝まででないんじゃなかったんですか?」
瑠「いやさ。昨日携帯で調べたら、すでに青峰と黄瀬がインターハイ出場きめててさ。ちょっと血がたぎっちまった。はやくあいつらと試合してえなあ。」
瑠璃は不気味に笑う。
灰「黄瀬か。」
瑠「ああ、黄瀬と当たったらマークつくのたぶんお前だからな?負けんなよ?」
灰「当たり前だ!俺のほうがあいつより強い。今も昔もな。」
その日はきりのいいところまでシューティングをして帰った。
準決勝の朝、福田総合は全員で試合会場入りをする。
監「今日から黒金をスタメンとして使っていく。よって今日の目標は100点超えだ。そのまま波にのって決勝を迎えよう。以上だ。」
石「じゃあ、みんな。第1Qは瑠璃にボールをあつめよう。第2Qからは灰崎にもボールをあつめる。うちのダブルエースを見せつけるぞ!!」
選「はいっ!!」
準決勝は福田総合の圧勝であった。
瑠璃の変幻自在のパスや回転のかかっている独特のシュートに相手チームはまったく対応できていなかった。
瑠璃1人で50得点。
さらに灰崎は相手チームのエースが得意としているフェイダウェイを奪い得点力を半減させた。
エースが得点できないチームが福田総合に勝てるわけがなかった。
第4Qには瑠璃と灰崎を温存することもできるほどに点差が広がっていた。
ピー-ー
審「試合終了!155対60で福田総合の勝ち!」
客「すげー!今年の福田総合にスキはねえ!インターハイまで一直線だあ!」
福田総合が会場から出ようとしているところへ、1人の男が話しかけてきた。
?「おい、黒金瑠璃!今年は負けねえぞ!!」
瑠「お前は。長谷川将か。今年も決勝に残ったんだな?」
長「当たり前だ。お前ら以外のところにうちが負けるはずがない。」
灰「瑠璃さん。だれすか?」
瑠「長谷川将。決勝の相手の山城高校のエースさ。ドライブが得意で、切り込んでシュートを打つ正統派のフォワードさ。去年は俺に負けたけどな。」
長「あれから俺はお前に勝つために練習してきた。いまの俺のスピードについてこれるやつなんかいねえ。」
瑠璃は長谷川のことなどどうでもいいかのような目をする。
瑠「お前じゃむりだな。お前じゃあ、俺の全ては引き出せない。」
そう言い、その場を去ろうとする。
長「まてよ! なっ!?」
長谷川は立ち去る瑠璃の肩を掴むが、瑠璃を振り向かせることができない。
瑠「身の程をわきまえろよ。その程度の練習で俺に追いつけるなんて図々しいにもほどがあるぞ。」
そして、そのまま立ち去った。
灰崎はまるで自分にも言われたように感じていた。