黒子のバスケ〜努力の天才   作:マニック

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このサイトは台本形式を嫌う人が多いんですね。でも台本形式の方が読みやすくないですか?
今後の方向性に悩みだしてます。


第40Q

秀徳対陽泉の試合が今始まった。

 

高さに分がある陽泉高校はジャンプボールを制した。しかし、そのジャンプボールを跳んだのは紫原ではなかった。ジャンプボールを跳べば、コンマ何秒緑間への反応が遅れる。それを危惧した紫原が監督に進言したのだ。

普段の紫原ならば、前半にOFに参加することはない。紫原がめんどくさいことを嫌い、DFに専念するからだ。もしかしたら初めてなのかもしれない。始めからOFに参加する紫原を見るのは、はじめから髪を縛っている紫原を見るのは。

 

福「まあ、うちのエースがやる気だしてるし。はじめはこいつだろ!!」

福田はセンターで場所をとっていた紫原にパスを出す。しかし、その紫原をマークしているのは緑間だ。

紫「本当に捻り潰すけど、覚悟はいい?」

緑「来るのだよ、紫原!!」

紫原は緑間をドリブルで押し込んでいく。緑間も負けじとそれに対抗するが、やはりセンターである紫原を完全に止めることは不可能。

紫「(やっぱディフェンスうまいし。ならこれなら。)」

緑「なっ!?」

紫原は正統派のセンターだ。ボールを受け取ったら、すぐに押し込みダンクを放つ。いままでの試合、帝光時代もそれしかしてこなかった。その紫原が違うシュートをした。

その様子を観客席から福田総合は見ていた。

 

瑠「ありゃ、いつのまに”フックシュート”なんか身につけたんだか。しかもありゃ」

赤「”スカイフック”。理論上止めることは不可能なシュートですね。」

瑠璃の横に先ほど到着したであろう、洛山高校の赤司が並ぶ。この男もまた、2人の試合を見にきたのであろう。

瑠「征。そうだ。紫原の身長とジャンプ力があってこそのシュートだ。また厄介な技を。」

バスケットには、シュートを打って落下しだしたボールをブロックしてはならないというルールが存在する。紫原の身長とジャンプ力があってはじめて可能なシュートだ。そして、止めることなど不可能なシュートだ。

 

紫「いままで同じだと思った?んなわけねーし。みどちんに俺は止められないよ。」

緑「おもしろいのだよ。まさか、お前相手にここまで燃えるとはな。」

緑間は不敵に笑う。緑間にとって紫原は練習をしない、人事を尽くさない男だった。それがいまや、人事を尽くしている。黒金瑠璃の影響なのだろうか、どうかは分からない。しかし、紫原は全力を出すのに相応しい相手であることは分かる。

 

高「真ちゃん、何やられてんだよ。」

緑「うるさいのだよ。はやくボールを回せ。」

 

緑間はオールレンジの3Pを決めようと思っていたが、そんな考えは一瞬で消える。

紫「離すわけないじゃん。みどちんのシュートレンジは知ってる。みどちんに3Pは打たせないよ。」

緑「くっ。ならこれはどうなのだよ!!」

緑間は高尾にパスをだし、自身は前だけ見て走る。

高「オッケー!!」

高尾は一気にハーフラインまで走る。そして緑間にすぐさまパス。緑間はめずらしくドリブルで紫原を振り切ろうとする。

紫原はセンターであっても並の選手よりは速い。しかし、同じキセキの世代同士ならどうだろうか。わずかだが。ほんの少し、緑間の方が速かった。

緑「一瞬だけでも俺の方が速ければ、俺の勝ちなのだよ!!」

緑間は初めて見せる、ストップ&ジャンプ。スピードを完全に殺して打つこのシュートは生半可な努力ではできない。

 

赤「どうやら、あの2人は黒金さんの影響を強く受けているようですね。技がにています。」

瑠「それを言うな。あの2人とは帝光時代もさんざん勝負したからな。なにも俺の真似なんかしなくていいのに。」

できることなら2人、両方と勝負がしたい。自分が倒したいという想いを瑠璃は抑えきれないでいた。

 

第1Qは両エースの激突の幕開けとなった。




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