インターハイ静岡県予選、決勝。
福田総合学園対清水高校の決戦が今始まろうとしている。
監「これに勝てば、インターハイだ!昨年はベスト4で終わったが今年は優勝を狙っていく!こんなとこでつまずくなよ?よし!いってこい!!」
選「うすっ!!」
互いの高校の選手が整列をする。
審「これより、福田総合学園対清水高校の試合を始めます!互いに礼!」
選手たちが一礼をする。
清水高校の長谷川は瑠璃をにらみつけるように話しかける。
長「黒金。勝つのは俺だ。昨日でかい口たたいたことを後悔させてやるよ。」
瑠「それはたのしみだ。」
そんな二人の会話を聞きながら、灰崎は昨日のミーティングを思い出す。
…
石「何もしなくていいのか?」
瑠「はい。清水高校には特に作戦という作戦はいりません。実力で倒します。」
灰「いいんすか?長谷川ってやつはかなり自信があるみたいでしたけど。」
瑠「あいつは俺が倒すよ。しいて言うなら、相手がアイソレーションしてきたらそれに乗ってあげてください。そのほうがやりやすいんで。」
…
ピーー!
ジャンプボールは福田総合が制した。
石「速攻いくぞ!」
石田から灰崎へ。そこから瑠璃へと高速のパスが回る。
長「こい!」
長谷川が瑠璃にマークをし、瑠璃をとめようとする。
瑠「ふう。いいディフェンスだな。だが。」
瑠璃はダックインをして抜き去ろうとする。
長「まだまだあ!」
長谷川もそれにくらいつく。
キュッ
瑠璃はトップスピードまで出ていたスピードを殺し、ストップアンドジャンプでシュートを決めた。
瑠璃は自分のチームのコートへの戻り際に長谷川に言う。
瑠「お前はこの試合。1点も得点できないよ。残念だけど。」
長「なッ。バカにするなよ!!」
長谷川は怒りに燃えていた。
長「よこせっ!!」
長谷川はチームメイトにボールを要求した。
客「なんか変な陣形じゃね?よりすぎっつうか。」
客「バカ。あれはわざとよせてんだよ。アイソレーションってやつだ。あれをやる理由は、エース同士の1on1だ。」
長谷川は鍛えてきた自分のドライブで切り込んでいく。
しかし
なぜだろうか。長谷川が切り込もうとした場所にはすでに瑠璃がいた。
長「えっ。なんでだ。なんでもうそこへいるんだよ!?」
瑠「だからお前の”努力”はその程度なんだよ。」
瑠璃は長谷川のボールをカットする。
長谷川は試合中、何度も何度も得意のドライブで切り込もうとするが、結果は変わらなかった。
そして試合は終盤、すでに点差は逆転が不可能となっていた。
今は瑠璃がボールをついている。
長「ハァ、ハァ。なんで俺の切り込む場所がわかるんだよ。」
瑠「教えてやろうか?答えはボールの回転さ。」
長「回転?なんだよそれ。」
瑠「普通の人はドライブをする時に無意識に進行方向に微妙な回転をかけてるんだよ。まあ俺にしか分からない超微妙な回転だがな。」
長「なるほど。それが俺の敗因か。」
瑠「勘違いするなよ。お前の敗因はそんなモンじゃねえよ。お前の敗因はただ単に”努力”の濃密さだよ。」
長「なんだと?俺はお前に勝つために血のにじむような努力をしてきたんだ。努力は人一倍してきた自負はある!!」
瑠「練習が終わった後、吐いたことはあるか?練習がきつくて、その後歩けなくなったことはあるか?練習が終わって、気がついたら血が出てたことはあるか?練習が終わった後、、、バスケが嫌いになりそうになったことはあるか?ないだろ?だからお前はまけるんだよ!!」
瑠璃はそう言って、長谷川を抜き去りダンクを決める。
ピーーー!
審「試合終了!145対60で福田総合学園の勝ちとする!互いに礼!」
客「福田総合がインターハイ出場を決めたぞ!!今年こそは優勝だーー!!」
…
灰「瑠璃さん。」
試合が終わり、ミーティングも終わったあと灰崎が瑠璃に話しかける。
瑠「どうした?灰崎。」
灰「この後、みてほしいもんがるんすけど。」
瑠「ああ。別にいいけど?」
二人は体育館に移動する。
瑠「で、何をみたらいいんだ?」
灰崎はいつか瑠璃に貰った竹刀をとりだした。
そして、前とは比べ物にならない速さ・回数を振り続けた。
瑠「お前。もうそんなとこまで。」
灰「どうっすか?最近シュートの回転もよくなってきたし、もう回転は完璧っすよ!」
瑠「よし。あとは”扉”をこじ開けるきっかけだけだな。」
灰「”扉”?前も教えてくれなかったすよね?なんなんすかそれ?」
瑠「いづれ分かる。ふう。インターハイがたのしみだ。」
瑠璃には何が見えているのか。今はまだ誰も分からない。
みなさま。
今後のストーリーのアンケートをとりたいので、活動報告のページからコメントをお願いします。