黒子のバスケ〜努力の天才   作:マニック

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第51Q

黄「練習試合っすか??」

黄瀬は赤司に二軍の練習試合に同行するように言われていた。帝光の絶対理念は勝つこと。そのため二軍にも一軍数人が同行するルールがあるのだ。

瑠「そうそう。今回は俺もいくからよろしくな!!」

瑠璃は黄瀬の肩に腕を乗せながらそう言う。一軍で黄瀬が初めて仲良くなったのは瑠璃のようだ。

黄「瑠璃さんも試合にでるんすか??」

瑠「さあ。どうだろ。まあ、俺が出るなんてことになったら涼太は罰ゲームな。」

瑠璃はそう言い、練習に戻る。

黄「ちょ、え?え?」

黄瀬は突然の罰ゲーム宣言に困惑している。

赤「瑠璃さんはここでも1、2を争う実力者だ。その瑠璃さんを出さざるを得ないなんてことになれば、当然それなりの罰があるさ。」

赤司の言葉を黄瀬は疑いながら聞いていた。

黄「(ふうん。1、2を争う実力者ねえ。その割にはその雰囲気が感じられないんすけど)

 

練習試合当日。

そこにはおどろくべき光景があった。

帝光が10ビハインドで相手チームを追っている。

黄「せこいチームっすね。見えないとこでファウルしまくりじゃないっすか。」

黄瀬は相手チームに文句を垂れるが、瑠璃がそれを制する。

瑠「審判が笛を鳴らさなければそれはファウルじゃねえよ。バスケってのはそういうゲームだ。」

黄瀬は納得しないまま、コーチに呼ばれ試合にでる。

しかし、黄瀬にはダブルチームがつく。執拗なファウルをしながら。

瑠「(だめだな。才能は大きいが、まだ自分の才能に体がついて来ていない。これだから天才ってやつは。)」

そんなことを思っていると、瑠璃もコーチに呼ばれ試合にでることになる。

 

コートに瑠璃が入った瞬間、会場全体が静まり返ったように黄瀬は感じた。

それは瑠璃の存在感。当時、瑠璃に勝てる選手など帝光以外にはいなかった。出てきただけで勝負が決まる、そういう存在だった。

瑠「おまえら、やられすぎだ。俺にボールを集めろ。それから涼太。もっと仲間を見ろ。お前1人でバスケしてるんじゃねえんだぞ!」

普段の瑠璃ならありえないほどの剣幕と表情で言われたその言葉に恐怖を覚えた。

 

瑠「おちついていこう。」

瑠璃の加入により、ダブルチームは黄瀬から瑠璃に移った。中学時代から完成されていたボールの回転を操るスタイル。ダブルチームについていた選手をいとも簡単に抜く。その姿は可憐、芸術のようだ。そのまま瑠璃はミドルシュートを決める。

黄「す、、、げえ。」

心の底からそう思った。この人の動きを模倣?何をバカなことを言っているんだ。そんなも不可能だ。あんな動き、才能だけでできるもんじゃない。

結局、その試合は瑠璃の活躍により完勝した。

 

黄「瑠璃っちさーーん!!もう一回見せてほしいっす!!」

黄瀬涼太が瑠璃になつくようになるのにそう時間はかからなかった。

 

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