その試合、準決勝である桐皇VS秀徳の試合に会場は賑わっていた。おそらく、ウィンターカップ1の盛り上がりだろう。
それほど、この試合は拮抗していた。
石「しかし、有利なのは依然秀徳だろう。あの陣形を崩すのは容易ではない。」
シューターだからこそ、どこでどう打てばシュートが入るのか分かる。それは事実なのだろう。だが、シューターにはパスをさばく技術がPGに比べれば欠如している。それも確かである。だが、“ゾーン“状態の緑間はそれすら可能にする。ゆえにキセキの世代なのだ。
虹「よほど、だれかさんのことを慕っているんだろうな?」
そう言い、その誰かさんの顔を覗きこむ。
瑠「うるせえよ。俺が教えたわけじゃない。真が自分で考えて自分でたどり着いた答えだ。」
そうは言いつつもやはりうれしいものがある。自分のプレイスタイルを真似されるというのは。バスケットマンとして光栄に思う。あんな天才に真似されるというのは。
…
青「いくぜ。これが俺の、俺達の答えだ・・・!!」
そう言うと、マークチェンジを行う。会場がざわめきを隠せない。緑間には今吉が付く。そして、青峰はゴール下につく。他の選手はその青峰の周りに付く。
緑「これは!?」
多くの者が気づいた。それは陽泉のそれに近い。鉄壁のDFを誇る陣形、イージスの盾。
緑「まさか紫原のようにすべてをブロックするつもりなのか!?だとしたら、なめられたものなのだよ!!」
青峰には紫原ほどの体のアドバンテージはない。緑間相手にこの陣形は効果的ではないと思われていた。その時までは
緑間は今吉のスキを突き、高尾にパスを出した。そのタイミングはまさに絶妙。
誰もが得点を確信した
彼ら以外は
今「それは通らんで?なんせ今のアイツに追いつけないパスなんかないからな。」
その言葉の通り、青峰はボールを弾く。青峰がボールをカットすることを信じていた男はコート上の誰よりも早く走り抜ける。
若「青峰!!」
そして、その男の手までボールは一直線に運ばれる。そのプレーをバスケットではアリウープと呼ぶ。
アリウープはバスケットのプレイの中でもブロックが難しいものの1つだ。ブロックが難しいということは無論、OF側にも高度なテクニックが要求される。そこに必要なのは確かな技術と信頼だ。
高「うそだろ。あそこから追いつくなんてありえねえ!!」
高尾の言う通り、通常あの場所から3Pラインに追いつくなどありえない。
緑「なにをしたのだよ!?」
おそらくあれは青峰だけの力ではない。青峰がいくら”ゾーン”に入ろうと、あそこに追いつくなど。つまりは別の可能性。
”ゾーン”の奥の扉を青峰もまた開いたとでも言うのか。
今「たぶんアンタが考えてるようなもんちゃうで?かんたんや。わしはな、花宮の先輩でな?あいつのパス誘導についていけるのは当時わしだけやった。それを応用しただけやで。ついでに言うとそれをチーム全員でやっとる。」
つまりこの陣形は陽泉+霧崎第一の融合陣形。青峰の“ゾーン“をDFに使うという誰も思いつかない方法。この陣形をくずすのは並大抵ではない。だが、これはあくまでDFの陣形。これだけでは秀徳に勝てない。
緑「DFだけではバスケットには勝てないのだよ!!その陣形だけでは、俺達には及ばないのだよ。」
そう言われた青峰はかつての少年のような笑顔を緑間に向ける。
青「俺が点を取らなくてもよ、アイツ等がとってくれるんだよ。だから勝つのは俺達だ・・・!!」
青峰にしろ緑間にしろ、互いの全てを賭けて戦っている。それゆえに自らの弱点を決勝の相手に見せてしまった。だがそれでもいい。そうしなければあの人の所にたどり着けないのだから。
この勝負の行方など時の運だったのかもしれない。
だが、確かにそこには自分の全てを投げ捨ててまでチームを勝利に導こうとするエースの姿があった。
そして勝敗を分けたのは、追いつこうとする意思と追い抜こうとする意思の差。
青「悪りいな。今回あの人にリベンジするのは、俺だ。」
勝負はゆっくりとそして静かに幕を下ろす。
書けば書くほど評価が下がります。
モチベーションを維持できません。
この小説は来週までにすべて削除します。
もう少し、文章の勉強をしてから出直そうと思います。