場所は東京のとある体育館。
この場所で全国バスケットボール大会が開催される。
今日本一の高校を決める闘いがはじまる。
「それでは、これより全国高等学校バスケットボール大会を開催します‼」
大会の主催者が高らかに宣言する。
今年のインターハイにはキセキの世代が4人出場している。
京都洛山高校の赤司。
秋田陽泉高校の紫原。
神奈川海常高校の黄瀬。
東京桐皇学園高校の青峰。
この中のどこかが頂点に立つと誰もが思っている。
瑠「初戦からいきなり、大輝とか。またすげークジ運だな。なあ、灰崎?」
灰「そんなわくわくした顔で言わないでくれますか?反応に困るんで。」
瑠「そんな顔してる?まあ本気のあいつとやるのも久しぶりだからなあ。楽しみだよ。あいつがちゃんと練習してればな。」
瑠璃の顔つきが一気に変わる。瑠璃は練習をしない人間は基本的に嫌いだ。瑠璃のバスケットはすべて緻密な努力によって成り立っている。自分のバスケットを否定されているようで才能に頼るバスケットは嫌いなのだ。
つまり、青峰は瑠璃の対極とも言えるのだ。
...
福田総合は一回戦前、つまり桐皇学園との試合前には控え室でミーティングを行っていた。
監「では、キセキの世代青峰大輝には黒金をつけるってことでいいな?灰崎は黒金が抜かれたらすばやくヘルプにいくんだぞ?なにしろ相手はDF不可の得点屋《アンストッパブルスコアラー》と呼ばれている奴だ。1人でダメなら2人で当たれ。」
灰「うす。」
灰崎はすばやく返事をする。しかし、瑠璃は返事をしない。
監「ん?黒金?なにかあるのか?」
瑠璃は下を向いて動かない。瑠璃は今極限の集中力を作っている。監督の言葉など耳に入らないほどに。
それを察した主将の石田がフォローに入る。
石「監督。去年と同じですよ。今こいつ、集中してるんで。」
監「ああ、そうか。去年もこんな感じだったな。」
灰崎は瑠璃を頼もしく思うと同時に自分が越えたいと願った男の恐ろしさを感じていた。
...
一方相手の桐皇学園もミーティングを行っていた。もちろん青峰はいつもの如く不参加である。
今「今年も健在なようやな。黒金瑠璃。桃井のデータでは青峰は黒金に勝てるんか?」
桃「正直なところ、まったくの互角かと。2人のプレイスタイルはとても似ています。違うところと言えば、青峰君は天性の感覚でシュートを打っていますがるーさん、いえ、瑠璃さんはあくまで努力で身に付けた回転でシュートを決めています。」
今「才能対努力か。さて、どっちが勝つんやろうな。たのしみやわ。」
若「で、その青峰はどこいきやがってんだ‼もう試合前だぞ!あのガキャ‼」
チームメイトの若松がキレる。
今「今に始まったことやない。そうカリカリすんなや。それより、黒金以外にもこの灰崎っちゅう男。どないする?もとキセキの世代やろ?」
桃「そうです。灰崎君を抑えないと、うちでも相当不利です。」
今「んんー。なら若松。たのむわ。おそらく、フィジカル的におまえにしかむりやわ。」
若「おっけーです‼元キセキの世代なんかぶっとばしてやりますよ‼」
青「ははっ。お前が灰崎をねえ。まあ俺と瑠璃さんの勝負を邪魔しなきゃどうでもいいけどよ。」
青峰が控え室の扉を開けて入ってきていた。
その体には汗がほとばしっており、戦闘態勢に入っていた。
その雰囲気に誰も口を開けない。
青「ったく。やっと本気が出せる相手と試合かよ。今吉さん。今日は全力だせるかも。」
今「ん?あれはいつでも出せるもんとちゃうやろ?」
青「瑠璃さん相手ならだせるさ。てか、出さないと負けるわ。」
桐皇の選手は全員が驚いていた。あの青峰が自らの負けもあると宣言したのである。
入部当初からの暴君であり、自分に勝てるのは自分だけと大口を叩く青峰が。
全員が認識する。自分達が相手にするのはそういう相手だと。
...
審「それではこれより、福田総合学園対桐皇学園の試合を始めます‼互いに礼‼」
互いの選手が礼をする。
青「瑠璃さん。やっと闘えるな。」
瑠「いい集中力だな、大輝。だか練習不足が見えるな。そんな状態で俺に勝てるのか?」
青峰がそれに応えようとする前に灰崎が割って入る。
灰「俺たちにでしょ?瑠璃さん。」
青「灰崎。まさかてめえがまたバスケに戻ってくるとはな。」
灰「昔より強くなってるからな?甘くみるなよ。」
青「はっ。おもしれえ。」
審判がボールを上げる。
ジャンプボールは福田総合が制した。
ボールは瑠璃が持ち、そのままドリブルで上がっていく。
青「さあ、はじめようぜ‼瑠璃さん‼」
瑠「いくぞ。大輝‼」
はたして勝つのはどちらなのか。
瑠璃と灰崎、どっちを活躍させよーーー
だれか意見下さい泣