セッ〇スしたら爆発して死ぬ呪い   作:バリ茶

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お持ち帰りで可決しました アンケートのご協力ありがとうございました
今回は視点がイン→コウとなります 淫行


発情学園ADV:その2

 

 

 

 昔、道端で困っている少年を見かけた。

 

 ズボンのポケットに封筒を突っ込んで、両手で紙の地図を広げながら、若干涙目で周囲を見回していた姿を覚えている。

 自分が住んでいるこの地域は都市部の中心だし、道もかなり入り組んでいるから、彼のように迷子になる子供も少なくない。

 ()()と同じくらいの歳の子が困っている姿は、別段珍しい光景ではなかった。

 だから、きっとそのうち大人が助けて、彼は目的地にたどり着けるだろうと思って、オレはそのまま彼の後ろを通り過ぎようと思った。

 

『……ぁ、あの。だいじょうぶ?』

 

 通り過ぎようと。

 無視してしまおうと、そう思っていたのに、オレはいつの間にか彼に声をかけていた。

 半泣きで迷子になっている彼を目の当たりにして見過ごせなくなったのか、それとも何となく人助けがしたいという偽善的な考えからそうしたのかは、今でも分からない。

 でも、理由が何であれ、オレは彼に声をかけて。

 郵便局を探して彷徨っていた少年は、オレに頼って。

 

 それで──友達になった。

 

 暗い性格で、明るく振舞うことができなくて、同級生たちには嫌われてもいないが相手にもされてない、まるで影のような存在のオレに、初めて友達が出来た。

 同じ中学に通って、一緒の部活に入って、いつも二人で登下校する。

 そんな、当たり前のように隣で歩いてくれる彼は、オレにとってまさしく太陽にも等しい存在だった。

 

 ……でも、彼はオレとは違って、()()()生きるのが上手な人で。

 気がつけば彼の周りには人がたくさんいて、その中の誰一人をも彼は蔑ろにしていなかった。

 好かれて当然の人間だったのだ。他に付き合うべき人間が沢山いた。

 それでも、彼はオレを一番に考えてくれて、オレのために他の人の誘いを断ることもあって。

 その度にオレは彼と共にいられる優越感と、それを遥かに上回る罪悪感に苛まれた。

 昔から一緒だったオレのせいで彼は縛られて自由になれないのだと、そう悟ってしまったのだ。

 

 親友なんかじゃない。

 自分はただ、彼の邪魔にしかなっていない。 

 オレには彼しかいないけれど、彼にオレは必要ない。

 

 ──だから。

 バス停に暴走車両が突っ込んできたとき、これは好機だと思った。

 このまま動かずに撥ねられてしまえば、彼はオレから解放される。

 自分で彼から離れられるほど強い意志は持っていなかったから、外的要因によって仕方なく彼から引き剥がされる機会は、思ってもみないチャンスだった。

 故に彼を安全な方に突き飛ばして、オレはその場で立ち往生した。

 

 死にたかったワケじゃない。

 死ぬは怖い。

 でも彼を助けて死ねるのなら、それ以上に良い死に方なんて無いと思ったからそうした。

 ついでに彼の前から邪魔者である自分が消えるのだから、一石二鳥だと。

 

 

『──インッ!!』

 

 

 でも、彼はそれを許さなかった。

 突き飛ばされたにもかかわらず、オレを助けるためにバスの前に飛び出した。

 当然回避なんて間に合わず、彼は自分と一緒に死んでしまった。

 巻き込んでしまった。

 死なせてしまった。

 誰よりも大切にしたかった親友を、あろうことか自分が原因で殺してしまったのだ。

 

 だから悪魔に生き返れると唆されても、オレは首を横に振った。

 

 コウがいない世界で生き返ったって、何の意味もない。

 彼を殺した自分が生き返るなんて、許されるはずもない。

 だからこのまま死なせてほしいと願ったのだが、悪魔の「コウもゲームに参加する」という言葉を聞いて、気が変わった。

 オレもゲームに参加して、コウを手助けしよう。

 殺してしまったのだから、せめて生き返る手助けをしよう。

 

 そう思って悪魔の口車に乗り、改めて聞かされたオレのゲームクリアの条件は、端的に言って──狂っていた。

 

 

【残機が1の状態の主陣コウと性行為をすること】

 

 

 コウの残機が減る条件を教えたうえで、悪魔はオレにそう告げた。

 

 そんなこと、できるわけがない。

 彼が生き返ってくれるならそれ以上に望むことなんてない。

 だからオレ自身が生き返れる条件なんてどうでもいい。

 自分はただ、コウを助けるだけでいい──そう思っていたのに。

 

 彼が天使に襲われた時も、催眠術を使う科学部の部長に捕まったときも、オレはそれを傍観してしまっていた。

 無意識に心の中で”生き返りたい”という感情を抱いてしまい、彼が犯される様をただ遠くから眺めていた。

 コウの残機が1になれば、ゲームクリアの条件が整う──なんて最低な事をオレは考えていたのだ。

 

 気がつけば自分の気持ちが分からなくなっていて。

 生き返る為には彼を性行為で殺さなければならないのに、式上先輩の手を借りて彼を助けている現状は矛盾していて。

 どうあってもオレとコウが一緒に生き返ることはできなくて。

 彼のクリアがバレンタインデーだから、それを理由に問題を先送りにしているだけで。

 

 

 オレは──なにがしたいんだ?

 

 

『ふぅ……よし。イン、家に着いたぞ。とりあえずベッドで休もう』

 

 あぁ、コウ。

 わからない。

 

『汗すごいな……。タオルと飲み物もってくるから、ちょっと待っててくれ』

 

 オレはどうしたらいい?

 生き返るつもりなんてなかったのに、また死ぬことが怖いんだ。

 でもコウを殺したくない。できることなら二人で一緒に生き返りたいのに、それができないんだ。

 

『はっ、はぁ……ふぅ……──あっ、いや、何でもないぞ! 

 お前に比べれば、俺の性欲なんて大したことないって!

 朝に一発抜いたしな! は、ハハッ……!』

 

 そんな苦しそうな顔を見るために、このゲームに参加したわけじゃないのに。

 オレはただ、コウの事を助けたくて──

 

 

「……ぁ」

 

 

 ──そうだ。

 目の前でコウが苦しんでいるじゃないか。

 オレが……私が、助けなきゃ。

 

「こ、ぅ……」

 

 なのに困った事に体がうまく動かせない。発情しているのに一度も性欲を発散しなかったせいだって式上先輩は言っていたけど、女の体の事なんてよく分からないし、こればかりは仕方ない。

 でも、男の体のことならわかる。

 男が性欲がヤバい時にどうすればそれが治まるかなんて、元々男だったのだから理解があって当然だ。

 だからいま、コウをどうすれば助けられるのかも知っている。

 

「わたしを……使って」

 

 都合のいい事に、今の私の体は女だ。

 コウが性欲をぶつけられる肉体になっている。

 

「うご、けない……けど、抵抗も……しないから」

 

 だから、私の身体を使って、好きに性欲を発散して。

 本番はコウが死んじゃうからダメだけど、それ以外ならきっと大丈夫だから。

 コウの制服のズボン、凄いことになってるし。

 なによりコウの苦しそうな顔を、これ以上見ていたくはないから。

 

「私で性欲処理、していいから……」

 

 コウを助けられないと、悪魔の囁きに耳を貸した意味がなくなってしまう。 

 

「おねがいだから……しなないで……」

 

 こんな無機質な声で言ったところで、きっと私の気持ちなんて伝わらないだろうけど。

 私は──コウを助けたいのだ。

 

 

 

 

 

 

 学校の問題は先輩に任せて、とりあえず俺の家に連れ帰ったインが、ベッドで横たわりながらとんでもねぇことを言ってきやがった。

 どっ、どどっどどどどうすればいいんだ!?

 確かに俺も性欲ヤバいけど……っ!

 こんな……えっ? いいの? ダメでしょ?

 だぁぁぁ゛っ! 発情で頭回んなくて全然わかんねぇぇぇッ!! 

 選択肢ィ!! 何かいい方法あるだろ選択肢!!

 

【親友の性欲を発散させつつ、めちゃくちゃムラムラするのでインの肢体を使って自分の性欲も発散する】

【インの性欲は発散させるが、自分は自慰でなんとかできそうにないのでやはりインの体を使う】

 

 ……あれ?

 

【インかわいい。性欲がヤバい。襲う】

【使っていいらしいから使う。許可が下りてるので合法】

【さっきから太ももチラつかせやがって誘ってんのか?】

【スカートからパンツ見えそうなんだよ何でそんな丈短いんだよ】

【キンタマめちゃくちゃ沸騰してるし勃起しすぎてズボン突き破りそう。インのやわらかそうな手とかちっちゃいお口とかすべすべな太ももとかに視線奪われてるどうしよう手が震えてきた】

 

 選択肢にまで思考汚染が……っ!?

 これがサキュバスの呪い、性欲が五倍になった俺の思考だってのか……!

 ちっ、違う! 違う!!

 インは俺の親友だ! 大切な友達なんだ! 元々が男なんだし俺に何かされたらトラウマが残る可能性だってあるだろ!

 しっかりしろ俺ぇ……っ! ちゃんと意味のある選択肢をだせぇ!

 

 うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ───ッッ!!!

 

 

【インの好意に甘える】

【彼女の性欲は何とかして自分は自慰で対処する】

【性欲の発散など不要。人間は筋肉を鍛えることで己を律することができる。インにも筋トレさせる】

 

 

 もう限界だ! この中から選ぶしかねぇっ!!

 

 




ハァイ、サイドチェスト!!
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