多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

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リハビリに書きました。

チート主人公が自分TOPの勢力率いて殴り込みー!とさせたかったが、主人公がデカ過ぎて普通のお話に介入は無理でした…。
やはりチート過ぎるのは良くないね、厄ネタが舞い込んでくる原因にもなるし。

にしても、久々に書いたから文章にキレが無いなぁ


多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話
第1話 始まりの旅路


 かつての人間だった人生も今は昔。

 現在の私は宇宙空間を泳ぐようにして気儘に生きる一個の生命体である。

 名前はユニクロン、性別はない。

 

 はい、ん?って思った人は手を挙げてー。

 はい、本当にユニクロンなんです。

 今一つサイズが小さく感じるとか言われる巨大な惑星サイズのトランスフォーマーことユニクロンで間違いないですよー。

 だって巨大な二本角と口がセットで、巨大なリングを持った青とオレンジで構成された機械の惑星なんてユニクロンしかおらんでしょ。

 

 なお、顔のデザインだけは変更させて頂きました。

 マクロスFに登場するバトル・フロンティアのバトロイド形態時の頭部にブレードアンテナやレーザー通信器兼近接防御用レーザーバルカンなんかを追加した形です。

 ちょっと人間味が薄いかもと思うけど、こんな感じのバイザーとかバケツ頭が好きなので無問題です。

 

 それはさておき、普段の私は大型惑星やブラックホール等の重力圏に捕まらないようにしつつ、ほぼほぼ慣性航行=流されるまま宇宙を漂ってます。

 主な食糧はデブリ帯にある小惑星や無人の小型衛星です。

 惑星食べるのは燃費はお腹もといエネルギータンクがいっぱいになるんだけど、知的生命体がいたりすると警戒されちゃうんで、殆どした事がないです。

 で、それだけだと余りにも暇なんですよ。

 最初の頃は各種センサーやレーダーで宇宙に起きる各種物理現象を鑑賞・記録・分析したりと結構楽しかったんですが、流石に千年以上そんな事してれば飽きが来ちゃいます。

 なので、自分の体内に色々な工房を設置、そこで拾ったジャンクを参考に、呑み込んだ小惑星なんかから資源を採取して、色んな素材を作り、そこから更に自分自身の身体を参考に色んな部品を作りました。

 で、製造した部品なんかで眷属というか、部下というか……兎も角、そんな感じでトランスフォーマーを組み上げたりして暇を潰してます。

 最初は上手く動かなくて、あーでもないこーでもないと頭を抱えながら作って試行錯誤していたもんです。

 今となっては笑い話ですが、あの頃の数々の失敗談があるからこそ、多くの経験を積む事が出来ました(しみじみ)。

 彼らは主に私の体内及び体表でのメンテナンス作業を行っています。

 まぁ私は自己再生可能だし、故障や破損も自分自身の免疫を担当する機械群が意識せずとも修理してくれるんですが、それだと何だか味気ない。

 なので、彼らの主なお仕事は私の体内と体表の清掃です。

 何せ惑星一個分ですからね、そのお仕事量たるや尋常ではありません。

 無理しない範囲でいいよーと私が声をかけても彼らは造物主・創造主から任された仕事に手を抜くなんて考えられないと言って、限界=補給・整備が必要になるギリギリまで働くので、個々にいく仕事量が無理のない範囲になるまで大量生産するのは骨=フレームが折れるかと思ったよ。

 でも、ブラック企業ダメ絶対、もとい私のお膝元では過剰労働ダメ絶対。

 大凡彼らを十分な数揃えるのに、生産から実に10年もかかってしまいました。

 そして、十分な数が揃った彼らに対し、私は72時間働けます!な彼らに初めて休暇制度を敷いたのです。

 具体的には月月火水木金金だったのを、普通の月火水木金土日に。

 

 結果、大混乱が発生しました。

 

 そりゃー創造主にして造物主として崇めてる存在へのご奉仕作業を絶たれるとか絶望感じちゃうのも仕方ないと思うけどさー。

 加えて、単純にやる事が無かったのも悪かったです。

 あー確かに私ったらこの子らに娯楽らしい娯楽とか、余暇の過ごし方教えてなかったわー、と思い出しても後の祭り。

 彼らの人格は問題の無い範囲で完全にランダムですが、その狂信者ぶりは一様に同じであり、邪神崇拝者も斯くやという具合です。

 全員が私へのご奉仕に対して禁断症状を訴えています。

 なので、娯楽というものを教える事にしました。

 美味しい食事、無数のライブラリーに記録された膨大な娯楽作品、身体を動かす事も出来る疑似訓練施設(テーマパーク風)。

 食事は私達機械生命体向けのものですし、娯楽作品は文字や音楽だけでなく映像や記録、疑似訓練施設はアスレチックやゴーカート、遊園地にサバゲー、自然環境の再現など多岐に渡ります。

 これらは私の記憶を参考に、宇宙を漂う間に拾った他の文明の残滓なんかを参考に作ったもので、結構頑張って作った力作です。

 そして彼らに「休みの間は定期メンテや休眠の他にこれを使って過ごすと良いよー」と伝えると、彼らは最初こそ戸惑ったものの、それらの使い方を学ぶと、夢中になって遊ぶようになってくれました。

 中には私の想定していない遊び(ゴーカートでF1レース、山林地帯で鬼ごっこ等)をし始め、急速にその知能を発展させていきました。

 

 いーねいーね、私はそーゆーのを望んでたんですよ!

 停滞した文明は何れ滅びてしまう、なら適度に刺激して発展を促していけばよいのです! 

 私一人の頭じゃ、どんだけ処理能力高くても何れ詰みますからね!

 

 という訳で、彼らは徐々に奴隷種族から知的生命体へとバージョンアップを始めました。

 とは言え、機械生命体で、私という揺り籠に暮らすため、彼らはほぼ不老不死です。

 なので、その発達は精神面での成熟こそ劇的だったものの、知能・技術面においてはゆっくりとしたものでした。

 まぁ、元々滅茶苦茶高いんだからそらそーなるわ、とも思いますが。

 なお、最終的にこれらの施設なんかは場所を無駄に取るので、機械生命体にして電子生命体でもある私達の特性を活かして、フルダイブ式VRとかVRMMORPGに発展していくのでした。

 

 で、ちょいちょい他の星の文明の残滓とかを回収し、時々他の文明滅亡済みの惑星に子供達を降ろして色々回収して技術や娯楽を発達させる事1万年以上経過した頃の事。

 え、なんで1万年もそんな事してたのかって?

 この宇宙で早々簡単に他の生命体、それも知的生命体に遭遇なんざしないっつーの!

 時折宇宙空間を航空する気持ち悪い生物とか、文明の残滓なんかで発見されるゼノモーフとかを見つけるけど、基本的に知的生命体には遭遇した事は無かったんです。

 なので、初めてアイツらに遭遇した時は超ビックリしました。

 

 

 なんか生物的なデザインの超巨大宇宙要塞に遭遇したんです。

 

 

 初めてそれを観測した時はファ!?ってなりましたよ、えぇ。

 で、後から調べたら、原因分かりました。

 なんか最近デブリって言うか好戦的な無人兵器の類から攻撃受けるの多いなーと思ってたら、そいつらが彼らの使用してる兵器で、更に言えば結構本格的な攻撃もしてたのに、こっちが鎧袖一触とばかりに追っ払ってたんで旗艦率いる全力攻撃に出たんだとか。

 気付け?いや、旧文明の残滓とか漁ってると、稼働状態の無人兵器とかもよく遭遇するから、てっきりそういう類かと思ってたんですよ。

 え?中身に操縦者、それも10mの人がいるんだから気付け?

 だって、あんな明らかに一部機械を埋め込んでる様な連中、生物兵器の類だと思うじゃないですかー!

 なお、彼らは奉仕対象の創造主を失った後、戦闘種族としての本能を満足させるために男女で殺し合いを何万年も前から続ける巨人族だとか。

 んっんー?何か聞いた事のある設定だなー(震え声)

 で、こっちが「お話しーましょ」と遠隔操縦の連絡船を送ると、「や~です」とばかりに撃沈されたので、強制的にバトルに突入しました。

 ですがまぁ、こっちは惑星サイズの私と長年の娯楽で宙間戦闘も熟す子供達です。

 向こうの旗艦と大小無数の艦艇の砲撃では私の再生装甲と複合バリア(電磁・エネルギー・重力場等)を突破できず、砲撃戦では撃ち負けました。

 加えて、巨人族よりも強靭な機械の身体で基本不老不死の子供達は意気揚々と出撃し、相手側の機動兵器を一機も私の下へ通す事なく撃墜していきます。

 今まで遭遇した連中とは全く異なる練度と装備に驚きこそしましたが、物量ではほぼ互角、戦闘に関する技術力では優越しているので、こっちが有利です。

 加えて、彼らは生き物で、私達は生き物であり機械でした。

 例え子供達の身体を壊されても、私さえ生きていればバックアップから即座に再生産・再出撃が可能なのです。

 一週間も休みなく戦い続ければ、碌に休めない巨人族の彼らは徐々に押され、遂には旗艦撃沈となりました。

 しかし、流石は戦闘民族と言うべきか、旗艦撃沈後も彼らは撤退せず、文字通り最後の一兵になるまで戦い続けました。

 戦いが唯一の娯楽である彼らと、戦いが娯楽の一つ程度にしか感じていない私の子供達。

 この結果に言語化できない感情を抱いた私は彼らを普段の小惑星の様に食べる事はせず、技術解析に必要な十分な量のサンプルを入手すると、その星系を離脱したのでした。

 

 その後、私と子供達は強大な外敵の存在を想定するようになりました。

 

 害虫駆除程度なら兎も角、私達の生存を脅かす存在がこの宇宙には存在する。

 それを悟らざるを得ないだけの情報が、彼ら巨人族のデータには幾つも存在していたからです。

 彼らを創造した知的生命体こそ滅んでいましたが、その他にも多くの興味深い情報もありました。

 今まで実現していなかった、膨大な距離を一瞬で移動可能な航法、即ちワープ航法の実用化に成功していました。

 これは彼ら巨人族の技術データから再現したもので、これでもしもの時には簡単に逃げる事も出来るでしょう。

 また、私の周囲を飛ぶ衛星として、小さい私を作りました。

 大きさは私の十分の一にも満たない程度ですが、私の周囲を回り続ける小さな私達は私のバックアップも兼ねており、これらの私の内の誰かが生き残れば、種族の存続と再建は可能になります。

 あ、勿論変形したり小惑星食べたりできますよ。

 外見はまるっきりデススターですが。

 

 そうやって旅から旅を重ねていく内に多くの出会いと別れを繰り返しました。

 半分以上は警戒されて物別れに終わってしまう事が多いですが、それでも良き友人との出会いも沢山ありました。

 友人との出会いはその後の交流に繋がり、沢山の技術や文化、ヒトやモノを交換するようになりました。

 他にも今まで通りに技術を文明の残滓の回収と解析、時折追い詰められた文明からの協力要請の見返りとして得る事もありました。

 お陰で私達は順調にその数を増やし続け、遂には人口?は500億を突破して久しいです。

 技術力に至っては超高速移動(複数の銀河を跨ぐ事も可能な超光速)や世界線の移動すら可能となり、物理的な手段で私達をどうにか出来る勢力とは出会わなくなって久しくなりました。

 まぁ時々、そんな私達を脅威に感じて争い事になる事もあるのですが、大抵は戦闘行為に発展する前に私達が逃げる形で終わるのですけど。

 それでも時々捕捉されて戦争状態に突入する事もあるのですから、宇宙とは世界とはとても広いのだと思い知らされる日々です。

 特にあの巨大なゲッターロボ軍団の戦闘に巻き込まれかけた時は死ぬかと思いましたね…(遠い目)

 

 そして、そんな日々を送っていると、どうしても現地の友人と極めて親しい仲になる子達も出てくる事があります。

 そうなった場合の選択肢は幾つかありますが、交流が続く内は夫婦として暮らす事、完全に帰化する事、相手をこちらに帰化させる事の三つに大別できます。

 一つ目はそのままで、友人と関係が良好な内は普通に仲良く過ごす事が出来ますが、一度仲が拗れるともう一緒にはいられません。

 基本的に私と私の子供達は争い事は避けるので、関係が悪化した時点でまた別の宙域か或いは別の銀河や世界線に移動してしまうからです。

 私達は基本的には機械の身体を持った電子生命体です。

 しかし、私達の精神である複雑なプログラムを収める事が出来て活動可能ならば、別に有機物で構成されてても良いのです。

 なので、私の子達が帰化する場合は相手側の肉体を再現したボディーを用意して、そちらに完全に移る事で一般的な夫婦として暮らす事が出来るのです。

 勿論、子供を作る事も出来ます。

 但し、それをする場合は私ことユニクロンの方に残った人格プログラムは基幹部分を残して今までの経験等はもしもの時のバックアップを作ってからデリートし、一から再出発します。

 これはもし帰化した子が戻ってくる際に、同一人物が複数いる事を防ぐための措置です。

 で、三つ目は余りいないのですが、相手方の精神を完全に人格プログラムとして再構築し、私の子供達の身体にインストールして完全に同胞となってもらう方法です。

 が、これをすると元の身体は精神を失って廃人化、後に死亡するので向こう側から恨みを買う場合もあるので要注意です。

 そんなこんなで多くの文明と交流し続ける私達ですが、何時からかこんな呼び名で多くの世界、多くの宇宙、多くの銀河、多くの星系で呼ばれるようになりました。

 

 曰く、放浪者。

 曰く、永劫の知識の探究者。

 曰く、不朽の知恵の探究者にして守り人。

 

 うん、実に厨二病を患った人達が好みそうな呼び方ですね。

 私もうっかり脇腹の浪漫回路が熱暴走しかけて、その辺りに在住の子供達から苦情が来てしまいました。

 そんな事を言われながらも、私と私の子供達は旅を続けました。

 そんな時でした、彼らと出会ったのは。

 

 

 「ほぅ……騒がしいと思えば、他の宇宙からの客人か。」

 

 

 全身紫色の偉丈夫にして、黄金の鎧を纏った威圧感バリバリのこの御仁。

 あれれー?おかしいなー?

 記憶が正しければ、めがっさヤバい人だった覚えが…。

 

 

 「とは言え、この宇宙の調和を崩しかねん存在となれば、排除するしかあるまい。」

 

 

 他の世界線へのワープ時、如何にも戦い大好き!遊ぼうぜ!お前が的な!な雰囲気をバリバリ感じさせる艦隊の正面へとワープアウトしてしまいました(白目)

 

 

 「全軍、攻撃準備。」

 『各員、迎撃準備。』

 

 

 何が悲しくてMCU版サノスとブラックオーダー艦隊と戦わねばならんのさ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは多次元宇宙を放浪する知識大好きなトランスフォーマー風種族とその長の行き当たりばったり旅物語である!

 

 

 

 

 

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